内定ゼロからの決意、プログラミングと出会って拡がった無限の可能性
更新: 2020.04.01
社会人経験無し、大学を卒業してすぐに海外でフリーランスプログラマーとして活動する。そんな働き方がこれからのスタンダードになるかもしれない。
英語よりもプログラミングを先に学ぶべきと断言する金さんに時間にも場所にもとらわれず文字通り自由に生きるための条件をお伺いしました。
プロフィール 金 聖ヨブ(ソンヨブ)さん
韓国出身、日本育ち、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。卒業後すぐにフリーランスプログラマーとしてフィリピン・セブ島に移住、日本の大手IT企業からの案件などもこなしながらプログラミング漬けの日々を送っている。
詳しくは、セブ島の在住の新卒フリーランサーの生き方・オピニオン系ブログよとうさんどっとこむをご覧ください。
2016年秋にはアメリカ・シリコンバレーにて自身のメディアを立ち上げるべく準備中である。
この記事の目次
ホームレスになったオーストラリアで学んだこと
──プログラミングに興味を持ったきっかけはなんですか?
大学二年生の時ワーキングホリデーで行った、オーストラリアでホームレスになるという経験をしました。
海を渡って間も無く、滞在予定先のオーナーに財産の半分を持って逃げられてしまったんです。
途方に暮れて、二週間ほど公園で寝泊まりしていました。そのうち現地で仲良くなったブラジル人の友人が仕事を紹介してくれ、そこから何とか生活できるようになりました。
職を探している間、色々なところへ面接へ行ったのですが、その時感じたのはスキルを持っている人間が圧倒的に求められるということ。
スキルがあれば、すぐにでも仕事は見つかるということでした。
その中でもプログラマーは、当時のオーストラリアでも時給5,000円で募集があり、その時はまだプログラミングがどんなものかもわかっていなかったので、漠然とプログラマーってすごいなという印象でした。
──帰国後すぐにプログラミングを始めたのですか?
実はプログラミングのことは、しばらく忘れていました。(笑)
なんとか帰国でき、いつもの大学生活に戻り、一般的な大学生と同じように就職活動をしていました。
しかし、そこで見えない壁にぶつかります。日本での生活の方が長いので、自分自身では一般的な日本人の大学生と同じだと思っていたのですが、企業の見る目は違いました。
皆と同じようにエントリーしても外国人採用枠での面接・最終面接までは進むものの、最後の最後で「採用」の二文字はもらえませんでした。
何社もそんな思いをしているうちに就職活動に嫌気がさし、日本企業への就職は諦めました。
翻訳のアルバイトをしていた経験からフリーランスの翻訳家を目指そうとしたのですが、一昔前なら貴重だった語学力も今は人口が増え競争が激しく、専門とするにはハードルが高いということがわかりました。
その時やっとオーストラリアでの経験を思い出したんです。
気がつけば遊ぶように楽しんでいたプログラミング漬けの日々
──テックキャンプとの出会いを教えてください
海外でも需要の高いプログラミングを学ぼうと思い立った僕は、すぐにインターネットでプログラミングが学べる環境を探しました。
その中で学生でも手の出る金額で短期間で学べるテックキャンプを選びましたが、文系の自分にどこまでできるか不安はありました。
プログラミングを学ぶというと理系のイメージが強かったのですが、受講してみてそんなことは全く関係なく、プログラミング自体の楽しさにも目覚めました。
最初はMacを使ったこともなかったレベルでしたが、html・cssを学び出したあたりから書いたコードが目に見えて動いてくれるのを実感し、実際にアプリを作っていく章は最大8回も復習するなど勉強だと思っていたプログラミングは、気がつくと一日中遊んでいるくらい夢中になっていました。
プログラミングは暗記科目ではないので、カリキュラムに沿って書いたコードが画面上で動くのを見て、パターンや仕組みを自分なりの解釈で理解していくことで、どんどんできるようになりました。
楽しくて毎日のように教室に遊びに行っていたので、年の近いメンターとは将来を熱く語り合える仲間となり、一度は仮メンターとしてメンター試験にも挑戦しました。
──現在はセブ島でフリーランスとして活動されていますよね?
はい。実は仮メンター中に出会った『アクトハウス』の代表に誘われ、セブ島でフリーランス活動を始めることになりました。
テックキャンプが大好きだったので、メンターになるという選択の間でかなり迷ったんですが、せっかく時間も場所も関係なく働けるスキルを身につけたのだから海外でいきなりフリーランスになるのも面白い!と飛び込みました。
セブ島では紹介していただいた仕事を中心に、オリジナルの新しいサービスも始めました。学生時代にAirbnbの運営代行アルバイトをしていた経験を生かした翻訳サービスTRALA The Trilingual Translating Serviceです。
差別や偏見のない世界を目指して、アメリカ・シリコンバレーへの挑戦
──セブ島でもフリーランスとして順調に活動する中、シリコンバレーを次の挑戦としたのはなぜですか?
セブ島へ来る前は、せっかく豊かな環境でプログラミングできるのだからのんびりやっていこうと思っていたのですが、セブ島にはハングリー精神と自立心の高い人たちが多く集まっており、僕自身も情報収集のためにミートアップなどに参加し毎日刺激を受けています。
プログラミングへの関心も高く、テックキャンプセブがあれば盛り上がること間違い無しです!その中で出会った同年代の若い実業家たちは、自分の想像を超えて熱い人たちでした。早く自分もこの人たちと肩を並べたいと思い、シリコンバレーへ行くことを決めました。
渡米後は僕の人生における大きな目標である、差別や偏見のない世界を作りたい。ステレオタイプによる先入観で起きるミスコミュニケーションをなくすことができるようなメディアを作っていきたいと思っています。
これからを考えるなら英語よりもまずプログラミングを!
──これから社会に出る学生へ、アドバイスをお願いします。
3ヶ国語語翻訳可能な僕から見ても英語はできたほうがいいとは思いますが、海外に出れば3ヶ国語以上話せる人はそこら中にいます。
人口が多いものは競争が激しく武器としては弱いのです。そのような環境の中で「これができます!」と言える特別なスキルを一つ以上持つなら、身を以てプログラミングをお勧めします。
その国の言葉が話せなくてもプログラミング言語が”共通の言葉”になってくれるので、世界中どこに行っても可能性が無限に拡がっていくはずです。
──金さん、貴重なお話ありがとうございました!
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