【プログラミングは”習い事”ではない】小6女子の両親は、なぜ娘に「テクノロジーを身につけてほしい」と望んだのか
更新: 2024.07.29
あなたのお子さんは、こんな特徴をお持ちではないですか?
・iPhoneやiPadでの楽曲制作や写真編集が得意
・レゴブロックが大好き
・ものづくり系のゲームが好きで、放っておくと一晩中やっている
・ブラインドタッチができる
・新しいゲームやWebサービスに目がなく、誰よりも早くやりたがる1つでも当てはまるものがあれば、お子さんはプログラミングに向いているかもしれません。
2020年のプログラミング必修化を前に、テックキャンプを受講(2017年夏~)した川口唯さん(仮名)。渋谷校で大人に混じって、本格的なWebアプリケーション開発を習得。いまも新しいWebサービスの企画書を書いています。
ところが父親の俊介さん、母親の優子さんは「”習い事”としてプログラミングを習わせる気は無かったです」と語ります。その真意は一体何でしょうか。
小さな頃からものづくりの才能の片鱗を見せていた唯さんは、何故テックキャンプでプログラミングを始めたのか。両親は何故、娘を本気でプログラミングを学ぶ大人の中に送り込んだのか。その理由を探ります。
この記事の目次
小学3年生からレゴでビジュアルプログラミング!遊びを通じて培うプログラミングの素養とは
――唯さん、ご両親のプロフィールをお教えください。
俊介:私はある企業のIT部署で、マネージャーをしています。IT業界で働きだしてからは、そろそろ20年位ですね。
優子:私は専業主婦をしています。
唯:私はいま12歳で、小学校6年生です。3月に小学校を卒業予定で、4月からは中学1年生になります。
――唯さんがプログラミングを始めたのは、他の同年代の子どもより早かったのではないでしょうか。
俊介:唯がプログラミング的なことを始めたのは、小学3年生の時にレゴ エデュケーションセンターでレゴを始めたのがきっかけでした。
教育向けのレゴである「レゴ マインドストーム EV3」には、アイコンを組み合わせると簡単にプログラムが組めるビジュアルプログラミングのソフトがあります。そこで組んだプログラムを転送すると、自分で組み立てたロボットが動き出すんです。
唯:レゴでタイヤを付けたロボットを組み立てて、障害物競走をしました!ロボットを走らせる街も、自分でレゴで作るんです。
俊介:専門的にレゴを習うのは、まだ一般的ではないかもしれません。「ブロックだけ買って、家で遊ばせておけばいいのでは?」という人が多いかと思います。
実際はエデュケーションセンターのような専門機関で習うからこそ、学べることが沢山あります。ブロックをどのように組み合わせると、建造物が安定するか。ブロックとセンサーはどのように繋げば良いのか。そうした知識は、とてもためになるものです。プログラミングと相通じる部分も多いですよ。
優子:作曲ソフトの「GarageBand(ガレージバンド)」の影響も大きかったと思います。唯はピアノを習っていて、作曲もするので「PCで曲を作ってみたら?」と勧めたんです。唯自身もGarageBandを気に入って、よく曲を作っています。
だからPCを使ったものづくりには、他の子どもより慣れている方かもしれません。
俊介:マインクラフトも好きだよね?
唯:(頷く)
優子:唯はずっとマインクラフトの世界の中で色々なものを作ってるんですよ(笑)
俊介:とはいえ唯は、コンピュータの処理の裏側を理解しているわけではありませんでした。もし将来に渡って、PCを使い続けていくならより深いテクノロジースキルは必須だと思いました。
そこで良いプログラミングスクールを探していた時に、知ったのがテックキャンプです。幸いにも小学生でも受け入れてくれるというのが分かったので、受講を決めました。
小6の親は、何故子どもに「プログラミングを学んでほしい」と望んだのか
――2020年のプログラミング必修化は、テックキャンプの受講を決める上で大きな要素でしたか?
俊介:正直、必修化は気にしていなかったです。
親として「唯には自分で作りたいと思ったものを、自分の力で形にできる人になってほしい」と願う気持ちがあります。
私自身、エンジニアと仕事をすると「開発とは素晴らしい仕事だなあ」といつも感じさせられます。年齢的にも、いまから私がエンジニアに転向することは無いです。でも、エンジニアというクリエイティブな仕事への敬意は持ち続けています。
唯にとって、テックキャンプの受講がテクノロジースキルやクリエイティビティを伸ばす機会になればいいと思い、申し込みました。
――プログラミングにはある程度、向き不向きがあります。唯さんのプログラミングへの適性をご両親はどのように考えていましたか。
優子:唯は普段からPCを使っていて、ブラインドタッチもできます。だから、操作に対する不安は何もなかったです。
受講前に気にしていたのは、読解力と集中力です。テックキャンプのカリキュラムはどちらかと言えば大人向けに書かれていて、漢字が多いです。読めない漢字がたくさん出てくると、思うように勉強が進まないんじゃないかと・・・。
――確かにそうですね。
優子:唯の場合は、私が教室に同伴することでその問題を解決しました。難しい漢字の読みや文の意味は、質問を受ける度に答えるという形にしたんです。
俊介:正直に言って小学生の女の子を、1人で渋谷に通わせるのは不安がある・・・というのも妻が同伴する大きな理由でした。
また小学生からすれば、メンター(講師)は10歳以上歳が離れた大人です。あまり喋ったことがない大人に、分からない点を質問するというのは子どもにはハードルが高いと思います。
そのため、うちは専業主婦である妻が教室に同行するという形を採ったんです。
――なるほど。
優子:全ての親が、子どもに同伴できるわけではないというのは重々承知しています。そもそも、親が子どもの学習に同伴することの良し悪しも意見が分かれるかと思います。
例えば、同じ教室で学習していた中学生のお子さんは1人で教室に通っていました。各家庭によって、親が同伴すべきか否かは事情が異なるでしょうね。
――唯さんは、ご両親から「プログラミングを勉強してみない?」と言われた時には、どんな気持ちでしたか。
唯:楽しそう!と思いました。
――お母さんが同伴するとはいえ、大人が多い環境で学習することへの不安はありませんでしたか?
唯:あんまり不安は無かったです。
俊介:テックキャンプのメンター(講師)の方は物腰が柔らかで、優しいですよね。だから、唯も教室の雰囲気にすぐ慣れたようです。
学習スケジュールが自由で、お値打ちなテックキャンプは「非常にお得だと思います」
――一般的な塾ではなくプログラミングスクールに子どもを通わせることでの、金銭面やスケジュール面の負担はありませんでしたか?
優子:スケジュール面では、助かることの方が多かったです。
一般的な塾は「毎週火曜 17時から1時間の授業」というようなスケジュールの組み方をします。上の予定だと何があっても、毎週17時には子どもを塾に送る必要があります。何ヶ月にも渡ってそれが続くのは、それなりに大きな負担です。
一方、テックキャンプは学習スケジュールが非常に柔軟に立てられるのでありがたかったです。好きなタイミングに好きなだけ勉強できるのはとても学習効率が良いですし、他の習い事とも両立しやすいです。
俊介:子供向けのプログラミングスクールの料金と、テックキャンプの受講費用はほぼ変わらない額です。そう考えると、テックキャンプは非常にお得だと思います。
子供向けの教室が「ヨーイドン」で子どもたちが一斉にプログラミングを習うのに比べ、テックキャンプは自分で好きなように勉強できる。この違いは大きいですよ。
コンピュータサイエンスの世界では、年齢も性別も国籍も関係ありません。そもそもプログラミングは、大人になってからじゃないと出来ないことでも無いです。現に世界を見れば、小中学生で素晴らしいソフトウェアを書く子どもが沢山います。
PCの基礎さえ身についているなら、子どもだからといって子供向けの教室に通う必要は無いです。大人のスクールに子どもを通わせるのは有りだと思いますね。
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子供向けのプログラミングスクールには、どんな子が通うべきなのか
俊介:子どもが「子供向けのプログラミングスクール」に行く必要があるとしたら、PCの利用経験が無く、キーボードの扱いに不慣れ・・・というように基礎スキルが無い場合ではないでしょうか。実際、最近はパソコンを置いてない家が増えていると聞きます。
唯:パソコンを使ったことが無い子はとても多いです。たとえば小学校のパソコンの授業ではパソコンではなくパッドを使って、画面にペンで文字を書くんです。
――画面に文字を入力する時は、基本的にペンで書くということですか?
唯:そうです。だからたまに授業でキーボードを使う時は皆、ローマ字入力が出来ないんです。ほとんどの人がかな入力で文章を打ってます。
優子:いまの小学生の親世代には初めて持った情報端末がパソコンではなく、携帯電話だという人も多いんですよね。
俊介:親の影響というのは本当に大きくて、いまの多くの子どもはパソコンを通り越していきなりスマホやタブレットに触れています。スマホとタブレットなら指で操作すれば事足りるので、たしかにキーボードは要らないです。
スマホとタブレットに慣れている子どもにとっては、キーボードを使ってプログラミングをするのは敷居が高いかもしれないですね。
はじめてのプログラミング学習「時間が経っても、コードの書き方をちゃんと覚えていてすごいと思いました」
――テックキャンプではどんなものを作りましたか?
唯:Webアプリケーションコースで、twitterのようなWebサービスや映画の情報サイトを作りました。
その後に3Dゲームコース(※)でUnityも勉強したんですけど、Unityはとても難しかったです・・・(笑)自分で作ったゲームで遊べるのは面白かったですけど、C#がよく分からなくて・・・。
反対にRuby on Railsはとても分かりやすくて、楽しかったです!
※2019年2月よりテックキャンプ 「VR・3Dゲーム開発コース」「iPhoneアプリ開発コース」の募集を終了しました。詳細は本サイトよりご確認ください。
――コードを書いていて、難しいと感じた点を教えてください。
唯:Unityで使うC#のスクリプトが本当に難しくて、ついついカリキュラムを読み飛ばしてしまって。分からないところは、カリキュラムのコードを丸ごとコピーしたりもしていたんです。
でもある時、コードをコピーしてもどうしても上手くいかなくて・・・。そこでよくよくコピーしたコードを読み直してみたら、途中に「省略」という文字があったんです。
コードって長いので、カリキュラムに載せる時に途中を省略していたみたいなんですけど、それに気付かず丸ごとコピーしていて(笑)
どんなにC#が難しくても、カリキュラムを読み飛ばすのは良くないんだなあ・・・と思いました。
――お母様は、唯さんがプログラミングをする様子をどう見ていましたか?
優子:本当に楽しそうでした。1人でどんどんカリキュラムを進めていきますし、分からない点はきちんとメンター(講師)に質問していました。特にWebアプリケーションコースで作る映画の情報サイトは難易度が高いものだったんですけど、とても頑張って作っていましたね。
唯:3Dゲームコースで早くゲームを作ってみたかったから・・・(笑)
優子:3Dコンテンツに、唯はとても興味を持っていました。そのためWebアプリケーションコースと3Dゲームコース、どちらを最初に受講するかで迷ったんです。2つのカリキュラムを同時に進めることも考えました。
ただ、メンター(講師)さんに聞くと「2つの言語を同時に学ぶと、混乱する可能性が高いです」とのことでまず先にRuby on Railsを学ぶことに決めました。
Webアプリケーションコースが一段落してから、Unityを学んで、もう一度Ruby on Railsをやりました。正直「Unityをやったら、Railsを忘れるんじゃないか」と思っていたのですが、きちんとRailsを覚えていて。素直に凄いなあと感心しました。
唯:Rubyのコードは英語に似ているので、すごく分かりやすいと思いました。でもUnityで使うC#は、本当に「プログラミング言語」という感じで・・・。普通の英語の文では使わないような単語がいっぱいあって、あんまり理解できなかったです。
――今後、作ってみたいアプリケーションはありますか?
唯:実はもう企画書を作っています!
Webアプリケーションコースで制作した映画情報サイトを発展させた、レビューサイトを作りたいです。
たとえばカリキュラムで作ったサイトは映画の評価が10段階だったんですが、新サイトでは「面白い」「つまらない」というような顔文字で評価ができるようにしたいです。笑顔の顔文字が多ければ「皆、面白いと思ってるんだな」とひと目でわかります。
映画レビューの投稿場所も、サイト内に2ヶ所作りたいです。1つはネタバレあり、もう1つはネタバレ厳禁にして、ネタバレを見たくない人は見ないで済む仕組みにしたいです。
(※)一般的なVR機器は13歳以上の利用が推奨されています。そのため受講当時12歳だった唯さんには、VR開発で使うゲームエンジン「Unity」を使った3Dゲーム開発を学んで頂きました。
「テックキャンプが子供向けプログラミング教室だったら、子どもを通わせなかった」その理由は?
――ご両親は子どもがプログラミングを習うことの意義を、いまどのように考えていますか?
俊介:うちはプログラミングを習い事だと、そもそも思っていないです。子どもに「習わせる」ようなものでは無いですし、他の子と同じ時間に同じ教室で一緒に身につけるというものでもないです。
私と妻は、テックキャンプが普通の塾や教室とは全く違うスクールだからこそ魅力を感じました。
「プログラミングを本気で学びたい」「エンジニアとして仕事がしたい」といった高いモチベーションを持った大人たちが集まり、能動的にプログラミングをやっている。そういう場に混じって、子どもでも受講できるというのは本当に価値あることです。
もしテックキャンプが「子供向けプログラミング教室」だったら、子どもを通わせることは無かったです。
優子:普通のプログラミング教室は、まず「最初の1時間でこれを作ってみましょう」と先生が目標を設定します。そして子どもたちは横並びで、同時進行的にコードを書きます。皆で一斉に同じカリキュラムを進めているので、カリキュラムの内容が個人に合わせてカスタマイズされることはまず無いです。
でもテックキャンプなら、その子が学びたいと思ったことをいくらでも掘り下げられます。どんな方向にだって知識を深めていくことができる場というのは、子どもにとって本当に貴重です。
俊介:プログラミングは一般的な習い事よりは、趣味に近いものだと思いますね。
――最後にテックキャンプの受講を考えている方に向け、アドバイスをお願いします。
唯:作ったアプリケーションが、最後に動くと楽しいです!
優子:夏休みの習い事として、プログラミングはすごく流行ってます。でも、本当に大切なのは「流行ってるから、自分の子どもにも習わせる」ことではなく「子どもが興味を持っていることを、しっかり学ばせてあげる」ことです。
もし子どもがプログラミングに少しでも興味を持っていたら、勉強の機会を作ってあげると良いと思います。
俊介:プログラミングは「好きこそものの上手なれ」の典型だと思います。そもそもプログラミングに興味がなかったら、たとえちょっと勉強したところでスキルは身につきません。
「親にやれと言われたからやる」「夏期講習で習わされたからやる」というのではなく、興味を持ったことはどんどん自分で深めていく。そういう素質を持った子どもは、きっとプログラミングをやるとものすごく伸びます。
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