2019年3月にテックキャンプ夜間休日スタイルを受講し、2020年1月にITエンジニアとして転職を成功させた小川大輝(おがわ・たいき)さん。
テックキャンプ受講中は二度の挫折を味わったそうですが、ライフコーチやキャリアアドバイザーのサポートがあり、プログラミング学習や転職活動を乗り切ることができました。
現在は、SES企業でインフラエンジニアとして活躍し、ITエンジニアは3年目となります。
そんな、現役ITエンジニアの小川さんに、ITエンジニアの目線から見た「テックキャンプの魅力」を詳しく伺いました。
クリエイティブな仕事がしたいと思って入社した前職での苦悩
ーー自己紹介と簡単なキャリアの流れを教えてください。
小川大輝(おがわ・たいき)と申します。年齢は今年で28歳になります。
テックキャンプ受講時は、建設会社で働いていました。
テックキャンプ受講後は、SESの会社に転職をしました。Slerの企業に常駐して、国内通信事業者のクラウド基盤の開発事業に約2年間ほど従事しました。
先日、転職活動が成功し、今年の8月から自社開発企業へ入社する予定です。
ーー転職成功おめでとうございます!今のSESの会社でのお仕事は、どんなところにやりがいを感じていますか?
最近トレンドですが、DXや自動化などの業務に携われていることは、自分の技術の幅を広げられているという意味で、非常にやりがいを感じています。
職種としてはインフラエンジニアなので、デザインのように分かりやすくユーザーの目に見える部分の仕事ではないので、社会に与えるインパクトは少ないかなと思います。
しかし、縁の下の力持ち的な立場として働けているので、例えば「Webサイトの反応速度を改善した」などの裏側の改善をできていることはやりがいを感じています。
ーーテックキャンプに入る前のお仕事は、どんなことをされてましたか?
ゼネコンで、建築設備の設計および工事管理の仕事をしていました。
主に、オフィスビルや工場として使われる建物の設計をする仕事をしてました。
ーー建設会社でのお仕事はどんなことを感じて働いていましたか?
建設会社で働くって、もっとクリエイティブな仕事ができると思っていたのですが、実際はテンプレート通りに設計したり、前と同じような物件を設計したりと、仕事がマニュアルっぽい感じがあり、ギャップを感じてました。
私は建築学科卒なんですけど、大学受験をしたきっかけも「建物を設計するって、なんかすごいクリエイティブで、地図に残る仕事で、 建築の設計ができたら楽しいだろうな」っていう憧れからでした。
そのような想いを持って、大学4年間は勉強しながら建築会社への就職を目指していました。
しかし、実際に建築会社に入ってみると「前に同じような物件ではこのように設計したから、それを踏襲して次も設計していこう」みたいな流れで、自分の考えが設計に反映されることが全くない状態でした。
自分の考えが仕事に反映されていかない感じは、私自身、大きなギャップの1つですね。
ーーなるほど。他に何か感じていたことはありますか?
年功序列な組織体制にも、停滞感を感じていました。
「おじさん、おばさんが偉い」みたいな感じで、経験年数や年齢を重ねないと自分の提案やアイディアを取り入れてもらえない職場環境でした。
また、全く新しい仕事が入ってきた時も、それを担当できるような立場にいないといけないので、基本的には自分にチャンスがまわってくることはありませんでした。
しかも、上の役職が詰まっている状態だったので、大きな仕事を任せてもらえる立場や役職に辿り着くまで待たなくてはならないことに、とてもフラストレーションを感じてましたね。
ーー働き方に関しては、どうでしたか?
建設会社に勤めていたときはコロナ前だったので、出社するのが当たり前でした。
建設関係なので実際に現場に行くことも多くて、 遠くだと群馬県の現場まで行ったり、都内だと品川や渋谷あたりの現場まで行ったり、結構色んなところに足を運んで、担当現場の工事進捗を確認していました。
ちなみに、そこに現場事務所っていうのがあるんですけど、そこで会議をするようなこともあり、結構いろんな場所へ動き回るような働き方でしたね。
残業が普通にある文化だったので、勤務時間が長い時期もありました。
平日の疲れを休日に寝て食って飲んで発散して回復させるみたいな感じでした。
ーー様々なフラストレーションを抱えていたんですね。当時は、一番何を変えたいと思っていましたか?
技術職でありながら技術を身につけたとしても、より大きな仕事ができるわけでもなく、給料が上がるわけでもなく、年功序列に沿って多くのことが決まっていくことに一番フラストレーションを感じていました。
自分の未来を想像したときに、管理職になる50代まで同じような働き方をしていく未来が見えて、そんな自分の未来を変えたいと思いました。
もともとは「クリエイティブな仕事がしたい」という想いだったので、そこから建築業界以外の情報収集をし始めました。
ーーその情報収集をきっかけに、ITエンジニアを知ったのですね?
そうです。
今まで周りの業界に目を向ける機会があまりなくて、Webで色々調べたり、友人に聞いたりして、情報収集し始めたのがきっかけです。
そこで自分に合ってるんじゃないかっていう選択肢として、ITエンジニアを見つけました。
2019年あたりって、結構ITエンジニアの働き方っていうのが、注目され始めていた記憶があって、IT系のメディアや経済系のメディアとかでITエンジニアの記事をよく見てたんですよね。
メディアで特集のような記事も組まれてたりとかして、そういったところでITエンジニアの情報を目にする機会は多かったと思います。
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スタッフの熱量に魅了され、ITエンジニアへの転職を決心できた
ーーITエンジニアを目指そうと思った中で、テックキャンプを選んでくれた理由は何かありますか?
最初はProgateなどの無料サービスでプログラミングを独学してたんですけど、 このままでは実務レベルに持っていけないんじゃないかっていう不安を感じていました。
そのとき、スクールで誰かに教わってやるっていうのは、近道になるんじゃないかなと思って、 漠然とWebで検索したっていうのが始まりでしたね。
そこで最初に出てきたのが、テックキャンプでした。プログラミングを学ぶだけでなく、転職まで繋げられるっていうところは魅力に感じました。
ーーテックキャンプ受講前のカウンセリングはいかがでしたか?
カウンセリングでは、丁寧に私の今までのキャリアや思考プロセスを聞いてくれました。
その上で「小川さんは、ITエンジニア向いてますよ」みたいな感じで背中を押してくれたのが印象的でした。
あと、私は働きながらのコース(夜間休日コース)で検討してますっていうのをカウンセラーの方に話したときに、「働きながらでもプログラミング学習をやり切らせて転職成功させる自信があります!」っていう話をしてくれて、今までの転職実績や学習・転職のサポート体制も紹介してくれました。
1人の受講生のために、ここまで熱量高くサポートしてくれるなら受講しようと決心がつきましたね。
おそらく、どこのスクールに入っても、結局は自分が学習をやるかどうかっていうのが大きいのかなと思ってたんですけど、テックキャンプのスタッフの人と接してみて、そこで感じた熱量の高い空気感っていうのが「なんか頑張れそうだな」「ここに入ればまた違った1歩踏み出せるんじゃないかな」と感じさせてもらえたのが大きかったです。
ライフコーチに”気づき”を与えてもらって乗り切った1回目の挫折
ーー 実際に学習をスタートしてみて、いかがでしたか?
当時のカリキュラムは基礎フェーズが終わった後に、応用フェーズに入っていく流れだったんですけど、基礎フェーズでHTML/CSSやRubyの基礎を学ぶところは、事前にProgeteや書籍で学んでいたのもあって、 進捗は予定よりも早く終わらせられました。
ーー最初は順調な滑り出しですね。 応用フェーズに入ってからは、いかがでしたか?
基礎フェーズが終わったタイミングで、建設会社の仕事が忙しくなり、そこで学習が止まってしまったんですよね。
その止まってしまった期間っていうのが精神的にも体力的にもしんどかったです。
プログラミング学習は楽しいのですが、 体力がなかなかついてこなくて苦労しました。
学習が1ヶ月弱ぐらい止まってしまって、復習する時間がない焦りやアプリ開発するためのまとまった時間が取れない不安など、精神的にも辛かったです。
そんな挫折を味わっていたときに、担当のライフコーチが面談を設けてくださって、下がり始めてたモチベーションをもう1回持ち上げてくれました。
ーーライフコーチとはどんな話をしたのですか?
「最初の基本フェーズのところで早めにやってた貯金があるから、そんなに急がなくても大丈夫ですよ」と、まずは優しく励ましてくれました。
そのあと、具体的に学習のスケジューリングをしてくれたのが、個人的にすごく転換点になりましたね。
「もう1回頑張ろう!」って思うことができました。
ーー挫折からの復活ですね!
そうですね!
あと、ライフコーチとは学習スケジュールの話だけでなく、「将来的にITエンジニアとしてどう働きたいか」っていう将来像の話もしました。
ライフコーチから質問をもらいながら自分で答えているうちに「だったら、そのために今こうしなきゃいけないよな」っていうのが、改めて再認識できたんですよね。
ライフコーチから無理に押し付けられる感じではなくて、話の流れの中で自分自身で解決させてくれるような面談だったので、そこも復活できた要因として大きかったかなって思います。
ほんとにありがたかったです。
具体的なビジョンを決めることで乗り切った2回目の挫折
ーー転職活動はどうでしたか?
さっき1つ挫折エピソードを話したんですけど、2つ目の挫折が転職のところです。
面接の場で、わかりやすく提示できる成果物を作れなかったっていうのが、転職活動では苦労したポイントでした。
企業との面接の中で「テックキャンプ以外にも成果物ってありますか?」という質問をされました。
転職活動をする上で、テックキャンプ以外の成果物っていうのが、結局大事になってくるんですよね。
転職活動ってなると、テックキャンプ内でもライバルがいたり、先にテックキャンプから企業に入ってる先輩のITエンジニアがいたりするので、どうしても成果物で比べられてしまうんです。
私はテックキャンプ以外での成果物を開発できてなかったので、面接ではかなり苦労しましたね。
ーーなるほど。そんな状態で、どう転職活動を乗り越えていったんですか?
それは、担当のキャリアアドバイザーのおかげです。
かなり小まめに連絡してくれたり、面談の場を用意してくれたりしました。
実際に自分がやりたいことや、どこに重点を置いて転職活動をしていかなきゃいけないのかっていうのがなかなか言語化できなくて、面談ではそこの手助けをしてもらいました。
時には、厳しい意見をくれたり、時には背中を押してくれたり、話を親身になって聞いてくれたりして、自分のキャリアの筋道を立てる手伝いをしてくれる方がいたっていうのは、私にとって非常に大きかったです。
ーーちなみに、キャリアアドバイザーとの面談ではどんな話をしたのですか?
印象に残っているのは、面談の中で「3年後・5年後どういうITエンジニアになっていたいか?」っていうビジョンを明確に持つべきなんじゃないかという話をしてもらったことですね。
そこが当時は明確に定まってなかったので、中長期的なITエンジニアとしてのキャリアをガチっと決められたことが、転職活動を進めていく上では重要なポイントだったかなと思います。
ビジョンが決まることで、モチベーションも上がりますし、前向きな気持ちにもなれました。
例えば、成果物がないんだったら、時間がなくても何かしらテックキャンプの学習体験を振り返って話せるネタを作って、 次の面接に挑んでみようと思うことができました。
もちろん、新しくオリジナルアプリを作りましたって言えると一番良かったんだと思うんですけど、なかなか開発時間が取れなかったので、テックキャンプ学習中の工夫や、あるいはテックキャンプ以外での成果なども、ITエンジニアの仕事でどのように活かせそうか考えながら、話せるエピソードを何個か持っておくようにしていました。
そこの食いつきって、やっぱり面接では結構大きかったですね。
未経験者がテックキャンプで学ぶメリット
ーー具体的なエピソードをありがとうございます。改めて振り返ると、未経験者がテックキャンプで学ぶメリットは何だと思いますか?
大きく2つあると思っています。
1つ目は、RubyやRailsを中心に、フロントエンドの技術やAWSのようなインフラにいたるまで、プログラミングの技術を網羅的に触れるというのがメリットだと思っています。
他のスクールだと、1つの言語だけだったり、幅が少なかったりするというのは、スクール選びの時に感じていました。
いざ、ITエンジニアになりたいと思って勉強を始めようと思って、ネットで検索してみると、いろんな技術や情報がありすぎて「どれから手をつければ良いのかわかんない」「自分にはどの領域があってるのか、フロントが合ってるのか、サーバーがってるのか、インフラが合ってるのかわからない」って悩んでしまうと思うんです。
そうやってプログラミングをやる前から挫折してしまったり、いろんな言語に手を出してどれも中途半端になってしまったりするみたいなことも往々にしてあり得ると思っています。
実際、プログラミングを学んでみないと「自分はサーバーサイドがやりたい」とか「フロントエンドをやってみたい」とかは分からないじゃないですか。
そこを判断できる材料が1つのスクールの中に凝縮されてるっていうのは、すごく大きなメリットかなって思いましたね。
ーーありがとうございます。2つ目のメリットは何ですか?
2つ目は、ITエンジニアとしてのキャリアのイメージのしやすさですね。
実際に卒業生の実績も詳しく教えてくれたり、私自身はキャリアを築いていくまでの指針が見えやすかったなと感じました。
自分のキャリアをイメージする際に、受講前のカウンセリングにも助けられました。
テックキャンプのカリキュラムが終わったら、どれくらいの技術力がついて、その力を持ってすれば、どういう企業に入れる可能性があるのか、っていうところがテックキャンプ入る前の時点で先にイメージすることができたのが良かったです。
「プログラミング技術を網羅的に学べること」と「キャリアのイメージを具体化させるための材料が揃っていること」、この2つが未経験者がテックキャンプで学ぶメリットかなと感じます。
ーーありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
現役ITエンジニアの視点から、未経験者がテックキャンプで学ぶメリットを語っていただきました。
テックキャンプには学習進捗のサポートをしてくれるライフコーチや、プログラミング学習でわからないところの解決を手伝ってくれるメンター、未経験からITエンジニアの転職を徹底的に支援してくれるキャリアアドバイザーなど、たくさんのスタッフであなたをサポートします。
プログラミング学習に興味がある方や、未経験からITエンジニアへ転職したいと考えている方は、気軽に無料カウンセリングへご参加ください。
後編では、テックキャンプ卒業後のITエンジニアの実務のお話を詳しく伺います。
「未経験ITエンジニアがキャリアをつくるポイント」「SES企業から自社開発企業へ転職成功できた理由」など、気になる方は、ぜひ、読んでみてください。
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