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“まず1円を稼ごう“安定志向の正社員から学ぶパラレルキャリアの実現方法

更新: 2021.10.26

2020年は新型コロナウイルスが流行し、多くの人が働き方の変化を余儀なくされました。それにより、今後のキャリアの築き方や会社に頼った働き方に不安を感じた人もいるはずです。

複業や起業を始めようと考えている人もいるかもしれません。しかし「何から始めたらいいのか分からない」という人も多いではないでしょうか。

今回は正社員としてフルタイムで働きながら複業と多拠点生活を実現させている西出裕貴(にしで・ゆうき)さんに話を聞きました。

「守られている正社員だからこそチャレンジできることがある」という西出さんの考え方を聞くと、あなたの新しいキャリアへの挑戦のハードルは下がります

具体的なアクションプランを立てる参考にしてください。

〈西出裕貴さん プロフィール〉
大阪府出身。現在、多拠点生活をしながら、パラレルキャリアで活動中。株式会社ニットでコミュニティマネージャーとしてコミュニティ運営に取り組む。YADOKARI株式会社ではチーフコミュニティビルダーとしてコミュニティのコンセプト設計から立ち上げ、運用の他、街づくり案件やコミュニティ作りを行う人材育成にも従事する。高架下音楽祭やSHAKE HANDSなどのフェス・イベントのコンセプト作りから立ち上げ・運用・コンサルも行っている。

企業に守られているフルタイムの正社員だからこそ挑戦できる

ーーまず最初に今の働き方を教えてください。

現在はオンラインでの業務代行サービスを提供する株式会社ニットにフルタイムの正社員として勤めています。コミュニティマネージャーというポジションで、勤務時間は個人の裁量に任されています。

また、株式会社YADOKARIにもジョインしており、町おこし・街づくり関連の案件に携わっています。プライベートでは、オンラインコミュニティの運営などを行っています。収入源は主にニットとYADOKARIです。

ーー様々な仕事をこなされているんですね!本業をこなしつつ、どのように複業をやっているのですか?

ニットでは全社員がテレワークで働いているんです。だから、平日午前中にYADOKARIの打ち合わせを入れ、業務予定を調整して今日のように昼間のこの時間にインタビューを受けたりすることが可能なんです。

仕事は柔軟に自分たちのパフォーマンスを発揮できる時間にやっていいと言われているので、子育てや介護をしながら働いている人もいます

ーーとても柔軟な働き方ができる会社でいいですね!複業、プライベートでも活躍している話を聞くと、フリーランスになるという選択肢もありそうな気がするのですが……

もちろん、複業をする場合にはフリーランスという選択もいいと思います。しかし、僕がフリーランスにならないのは「正社員という環境は本当に恵まれている」と考えているからです。

何よりも1人では実現できない大きなプロジェクトに会社員は携わることができ、成功すれば大きな成果が挙げられます。また、もし成果が出なかったとしても会社は守ってくれます。他にも、社会保険を会社が半分負担してくれ、複業の収入に影響しないのも大きな魅力です。

やはり、正社員であるということは僕はポジティブにとらえたほうがいい武器だと考えています。

ーーなるほど。複業や副業を考えている人は、正社員だからこそ挑戦できるという前向きなマインドを持つ必要があるかもしれないですね。

そうですね。正社員はお金のことを心配しなくていいですし、守られているからこそチャレンジできることってけっこうあるなと思っていて。

フリーランスの場合は、失敗した時は自分が全部責任を追わなきゃいけません。極端に言うと、いきなり収入が0になることもあると思います。そうなると、大きな挑戦をするのにはかなりの勇気が必要になります。その観点でいうと、正社員は恵まれている環境ですよね。

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「色々な人に会い、話を聞く」周囲の環境でモチベーションは変化する

ーー正社員として働きながら別の仕事を持つのは気持ちの面でもとても良さそう。しかし、本業のほうで朝から晩まで忙しい人も多いと思います。そういう人たちが「仕事が多忙で時間はないけど、休みも確保しつつ複業も始めたい」と思った場合、まずは何をしたらいいでしょうか?

僕が工夫していたのはカレンダーの使い方です。人は予定がオープンになっていると、必ず何かしらの予定を入れようとします。だから、まずは1週間の中で2、3日どこでもいいので予め何も予定を入れない時間を抑えておくんです。

予定のない時間を作っておくと、自分がやりたいことをやる、休みの時間を作るといった自由が利きます

なので、別の仕事を始めたいと考えている人は、予定のない時間を確保することをまずはやったほうがいいと思います。

ーー西出さんの場合、予定のない時間をどのように使っていたのか気になります。おすすめの活用方法もあれば教えてください。

僕の場合、色々な人に会って話を聞いたり、自分がやりたいことにチャレンジしてみたりという風に使っていました。

何をするか迷った場合のおすすめの活用方法は「人に会い、話を聞く」ということ。もし、自分がやりたいことと被っている人がいる場合、その人に会いに行くといいと思います。複業をしたいなら複業をしている人に会いましょう。人が変わる時に一番大きな影響を受ける要素は環境だと思っているので。

例えば、まわりがみんな会社員という環境だと、本当に熱量が高い人じゃないとなかなか複業を始められません。それが、まわりに複業をしている人が当たり前にいて「何でやっていないの?」みたいな感じの環境だとしますよね。すると、自然と「やろう」と思うんですよね。なので、自分から望ましい環境を作りに行ったほうがいいなと思います。

ーー現在コロナ禍でオフラインのイベントは激減しました。人にも会いにくくなりましたが、その点はどう捉えていますか?

確かにコロナ禍で、オフラインで人と会うのは難しくなりました。ただし、その分オンラインの可能性が広がったなと感じています。僕は町おこし・街づくり関連のオンラインイベントをしているんですが、本当に熱量が高い人は全国どの地域からでも接続します。

今までのイベントように場所的制約がオンラインではないので、むしろ今は情報やつながりを手に入れやすくなっているんですよね。だから、この状況はすごく恵まれた環境と思ったほうがいいです。

すぐに成果を期待しない「1ミリでもやりたいことに近づく」が大事

ーーなるほど。しかし、行動を起こすことの大切さは理解していても、悩んでばかりで時間だけが過ぎていく人も多いと思います。

「まずは1円でも稼げたらいいから、1個複業をやってみよう」や「やったことがないことにまずは挑戦してみよう」など、できることから1歩踏み出してみようというマインドが大切です。

僕は「1ミリでもやりたいことに近づく」ということが大事かなと思います。だから最初から高望みしないっていうスタンスでいたほうがいいです。

例えば「複業で本業で稼いでいる分くらい稼ぐ」という高い目標をいきなり立てても、現実味はないし、ハードルが高くて実現できません。

例えば本当に2拠点の生活をしたいと思うの場合、実家と1人暮らしの家を活用すればできますよね。まず1週間実家でやってみて、仕事と生活のサイクルがうまく回せるか挑戦するのもいいのではないでしょうか。

そうすると、やってみて自分が合っているのか、合っていないのかが分かると思います。「ここまでだったらできそうだ」というのが見えてくると、より自分のやりたいことを実現できるんじゃないかなって気がしますね。

ーー最初から目標へのハードルを上げている人が多いので共感します。ただ、やりたいことが見つかっても西出さんのように継続できない人もいますよね。

継続させることを目的にしないほうがいいです。本当にやりたいことだと続けるし、合わなかったら続かないのが当然です。なので続かなかったら、「合っていなかったんだな」と割り切って次に行ったほうがいいかなって思います。

人間、飽きることもあれば、飽きないこともあるのが当たり前。熱量には波があるので、また再燃する、またやりたいと思ったらやればいいんですよ。それくらいの感じでいたほうが心も穏やかに色々取り組めると思います。続ける秘訣は、ある意味「自分に期待しない」ということなのかもしれません。

ーーやりたいことが見出せない人も多いと思います。そういう人たちはどういう風にしたらいいでしょうか?

僕は「変にやりたいことを見つけようとしなくてもいい」と思っているんですよ。人生の中で絶対に軸になるものを選ぼうとすると、逆にハードルが上がりすぎて選べなくなったりします。僕らが休日にNetflix見たり、YouTube見たりするレベル感で「ちょっと面白そうだからやってみよう」くらいの気持ちで、新しいことにチャレンジしてみたらいいんじゃないでしょうか

そうすると偶発性というか、思ってもいなかった新しいアイデアが生まれたり、自分が知らない価値観の人たちに出会うことができます。

次第に自分の視野も変わってきて「自分はこういうのに興味があるんだ」と言うことが見えてくると思うんです。すると、次のステップに進みやすくなるし、自ずとやりたいことは実現できるようになります。

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「根っこは安定志向」働き方を変えたきっかけは父親の末期がん

ーー今の西出さんの働き方のスタンスや思いが腑に落ちました。ところで、今の働き方になったきっかけはそもそも何だったのか聞かせてください。

まず前提として僕は根っこは安定志向だと思います。だからこそ、僕は石橋を叩きすぎてしまうところがあるんですが(笑)

今の働き方になったきっかけとして大きいのが2018年の年末に大阪の実家に帰った時でした。じつは父親が余命1年の末期がんの宣告を受けていたんです。その当時は東京の会社勤務で、毎日電車で出社する生活を送っていました。

だから、大阪に帰るタイミングはGWと年末の年に2回だけ。父親が余命1年ということは後2回しか会えないし、健康状態次第ではもう会えるどうかすら分からないという感じでした。

これから伸びていくAI業界のベンチャーで働いていたので、給料もよかったし、仕事も面白かったです。ただ「東京に縛られて働いてまで本当にやりたいことかな?」と考えた時に「そうじゃない」と思ったんです。父親の末期がんがきっかけで、元々やりたいと考えていた多拠点生活とパラレルキャリアを実現させるという覚悟ができました。

ーー父親の末期がんがライフスタイルを根本から変えるターニングポイントになったのですね。

はい、「自分の行きたい場所、一緒に過ごしたい人と一緒に過ごせる時間が選択できる働き方」が自分にとって一番の幸せなんじゃないかなって思うようになったんです。

働き方について当時勤めていた会社に相談したんですけど、今みたいにテレワークも普及していなかったので柔軟な働き方を受け入れてもらうことは無理でした。それで転職活動を始め、場所や時間の制約を受けずに働けるニットに入ることにしたんです。

ニットでは自分の理想は実現できるんですが、正直給料は下がりました。ただ、自分にとっては家族と過ごす時間を増やすことが最優先だったので、転職にはとても満足しています。

同時に、前職までの給料水準を維持するためにプライベートでやっていることをどんどんお金に変えていこうと思いました。それで複業も探し始めたんです。自分が必要とされる場所が会社以外に複数あれば「給料だけに依存することもない」と考えるようになったことが背景にあります。

それで、YADOKARIにもジョインしました。生活は大阪2週間、東京2週間の2拠点生活スタイルに変えました。

ーーかなりの変化がありましたね!プライベートでやっていることをお金に変えようと思ったということですが、プライベートではこれまでどのようなことをやってきたのか教えてください。

大学卒業後1年間、フリーターを経験しました。僕は音楽フェスがかなり好きで、日本全国の音楽フェスを回り、その中で「自分もやってみたい」と強く思うようになったんです。それで、大阪で高架下音楽祭というフェスの立ち上げをやりました。

その時、来てくれたお客さんが、行ったことないフェスに行くようになったり、実際にフェスを立ち上げたりなどして、人の人生の転機に関われたことがかなり嬉しくて。「もっと人生の転機に関わりたい」と思うようになりました。それで、コミュニティ立ち上げやフェスのサポートなどにプライベートでどんどん関わるようになったんです。

旅のような多拠点生活は「日曜日のサザエさん現象」がない

ーープライベートでは本当に好きなことを一貫して継続してきたのですね!多拠点生活について聞きたいのですが、正直家賃や光熱費などの生活費がどれくらいかかるのか気になります。

最初は2拠点生活を始めて、その時は月の半分を大阪、もう半分を東京で暮らすという生活でした。当初は、東京だけで12万円くらい払っていました。しかし2週間の滞在でその金額を払うのはもったいないので、東京はホテルに泊まることにしたんです。

その後、月4万円でいろいろな場所に住めるADDressを知り、利用するようになりました。金額的にも手が届きやすく、全国住み放題はかなり魅力的だったので。実際に活用してみると、色々な人に出会え、本業や複業の仕事にもつながったりするケースが出てきているので今後も利用していきたいと考えています。

ちなみに今は「おためしナガノ」という制度を活用し、長野県小布施町にいます。県の事業で長野に「おためし」で住んで、仕事をするという制度です。しかもこの「おためしナガノ」、ニットで申し込んでおり、代表の秋沢も参加してニットの事業拡大に取り組んでいます。

仕事に集中できる環境も整っており、小布施での暮らしも「魅力的だな」と思っています。

ーー旅をしながら仕事をするというスタイル憧れます。しかも正社員でそれを実現できるのがとても魅力的です!

多拠点生活は、日本のさまざまな場所で働くニットのメンバーと会えたり、地方の課題を知ることで今の事業でどう課題解決できるか思考することができるというメリットもあります。

また、色々な人たちとつながるので、それがYADOKARIの街づくり、町おこし関連事業の中でも活きてきます。だから、本業、複業全てがが相乗効果になっていて、今とてもいい感じです。

ーー相乗効果が生まれているのはとても理想的な働き方だと思いました。ただ、プライベートと仕事との垣根がなくなりそうですね。

はい、仕事も暮らしも混ぜているので垣根はありませんね。じつは今あまり働いているという感覚がなくて(笑)

だからいわゆる日曜日の夕方から「明日からまた仕事をしなければいけない」という憂鬱感に襲われるサザエさん症候群もありません。言い方悪いかもしれませんが遊んでいる感覚に近いです。自分がやりたいことを仕事としてやっているだけなので。

Interviewer・Writer:藤原昇平
Editor:木村 ヒロト


【編集後記】安定志向で石橋を叩きすぎる西出さんは、父親の末期がんがきっかけとなり正社員だけに縛られない働き方にシフトしました。そのようなきっかけがなく、自分の人生、働き方についてもんもんと悩み続けている人は多いと思います。私もその1人でした。

私の場合はインタビューがきっかけになり、複業・起業を始めました。最初は高いと思っていたハードルも下がりつつあります。今は失敗してもいいからとにかく後悔がないように前に進めている自分が不思議です。

みなさんも、やりたいことがあれば勇気を出して1歩踏み出してみませんか。「意外とできるじゃん」となっているはずです。

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この記事を書いた人

Fujiwara
立教大学卒業後、神戸新聞社入社。2018年に退職し、写真家に転身。テックキャンプブログ編集者の傍ら作品作りに励んでいます。週刊文春に「東京オアシス」の写真、原稿を発表しています。

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