あなたはITエンジニアとしての就職・転職について、悩みを抱えてはいませんか?
働き方や年収、国内・国外の勤務先についてなど、気になる事は沢山ありますよね。どの資格やプログラミング言語を学べば良いのか、就職にむけて必要な勉強についてもおさえたいところです。
そこでこの記事では、ITエンジニアの待遇面や就職・転職を成功させるための対策を解説します。
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この記事の目次
1:ITエンジニアの働き方
1-1:ITエンジニアの1日の勤務スケジュール
引用:Lanchester 社員インタビュー⑤ Webエンジニアの1日
エンジニアの働き方といえば、「一日中プログラムを書いている」イメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
Rubyでのサーバーサイド開発やフロント開発、AWSでのインフラ開発を手がけるWEBエンジニアの方のインタビューを公開する上記サイトによると、エンジニアのおおまかな1日の流れは
10:00 | 出社 |
10:30 | ミーティング |
13:00 | 昼食 |
14:00 | 開発 |
21:00 | 退勤 |
となっています。一般企業とさほど違いはないように感じますね。
勤務体系や仕事内容によっても異なりますが、エンジニアといっても一日中ずっと、プログラミングを行うわけではありません。定例ミーティングへの参加も必須であるため、実際の開発時間はかなり短くなるのが現状のようです。その短い開発時間のなかで作業を進めていきますが、納期が近づくと遅くまで残業をすることが多くなります。
また、製品を納めたあともバグ発生時の対応は緊急を要するため、徹夜をしなければならない日もあります。
1-2:【正社員・派遣】エンジニアの雇用形態とメリット・デメリット
ITエンジニアには大きく分けて「正社員」「派遣社員」という二つの雇用形態があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
出典:BrainGate
出典:BrainGate
派遣として働くエンジニアの方が、メリットとして挙げるのはエンジニアとしての「スキルアップ」「仕事内容」「給与」でした。
理由としては「派遣はいろいろな仕事に挑戦できる」「経験を積みたかった」、「仕事が選べる」、「派遣は給与が随時上がる」「月単位の給与が高い」などが挙げられます。
一方正社員で多かったのは、「安定」「収入」です。
「一定の仕事があり、職場があることが保証されている」事や「プロジェクトなどの契約が切られても収入がある」といった理由が多く挙げられています。
出典:BrainGate
反対に、正社員で働くデメリットには「仕事内容」「給与」「労働時間」が挙げられます。
正社員だと会社が決めた仕事をすることがメインになってしまうため「自分の好きな仕事ができない」事や、派遣に比べると「給与が低い」点や残業が多く「労働時間が長い」事がデメリットとして挙げられています。
派遣社員の集計結果はありませんでしたが、正社員のデメリットを参考にして考えると、プロジェクトが打ち切られた場合など「安定した給与が見込めない」「ボーナスが無い」といった声が上がることが予想されます。また、派遣で参加するプロジェクトにおいて、自分がこの組織の一員であるという「帰属意識が生まれにくい」ことも考えられるでしょう。
1-3:リモートワークによる自由度の高い働き方
開発環境を構築したPCと、インターネット環境があればオフィスに限らず、自宅やカフェでも仕事ができるというのが、エンジニアとして働くメリットの一つです。
こうした利点を生かし、オフィスに出社するのではなく、PCとネット環境を活用し「リモートワーク」という働き方を選ぶエンジニアが増えています。人によっては「テレワーク」という呼称の方が耳馴染みがあるかもしれませんね。
このようなスタイルで仕事を行うことで、通勤時間が削減されます。通勤に費やしていた時間をプライベートに充てることが可能なだけでなく、企業にとっては交通費の削減が可能です。
エンジニアと相性が良い勤務体系であるリモートワークは、社員のプライベートの充実とコストカットの両面から注目を浴びています。
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2:ITエンジニアの年収は?
エンジニアに限らず、やはり年収は気になりますよね。平成27年の国税庁による「民間給与実態統計調査」では、エンジニアの平均年収は575万円との結果が出ています。これは全労働者平均を155万円上回る水準です。
他にも、「稼げる職業「エンジニア」の年収について徹底比較&調査してみた」の記事でエンジニアの年収について職種別や年収別に詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
ここでは更に、上記記事では解説していない「どのようなプログラミング言語に関連した求人数が増加傾向にあるのか」、というエンジニア職特有の疑問に迫って行きましょう。
2-1:プログラミング言語別の年収比較
みんなのスタンバイが毎年発表している調査によると、Python・Ruby・PHP・Swiftなどプログラミング言語ごとに収入の差がみられます。
また、2016年のランキングでは7位だったScalaが2017年には1位に浮上するなど、需要の変化が激しいこともうかがえます。米国ではTwitterなどがScalaを利用していることで知られていますが、企業側からのニーズに対して扱える人材が少ないため、年収が高騰しているようです。
昨年1位から1つランクを落としたプログラミング言語・Pythonも、機械学習へのニーズは依然として高いため、平均額が600万超えの高水準にあります。
また近年、WEBアプリケーションの開発に最適の言語の一つとして人気が高まっているのが、Rubyです。WEBアプリケーション開発向けのフレームワーク・Ruby on Railsが登場したことによって、開発効率が大きく向上しました。
Ruby on Railsの普及に比例するようにして、Rubyエンジニアの求人数も伸びています。
上記の平均年収ランキングではRubyはC言語・JavaScriptなどを超える年収562万円を記録しています。
3:エンジニアの就職先はどんなところがあるのか
ここまで、エンジニアの待遇について紹介してきました。
では、気になる就職先には、どのような企業があるのでしょうか。一例ではありますが以下に紹介しております。ここでは国内の主な企業、また海外でエンジニアとして働くときに必要なものを見ていきましょう。
3-1:エンジニアの国内就職先 (一例)
ジモティー
最近CMでおなじみになってきたジモティーもエンジニアを募集しています。仕事内容はシステムUIの改善をはじめ、開発からメンテナンスまで大きく担当することができます。
面白法人カヤック
ゲームアプリなどを開発している企業です。給与体系が、「サイコロ給」というとても面白い体系をとってます。
Freee
クラウド会計ソフトを提供しています。新規機能の企画から一貫して開発をおこなえるため、幅広いスキルが得られます。
リクルートライフスタイル
飲食店を検索する時に必ずと言っていいほど目にするホットペッパーなどを運営しています。
Sansan
こちらもCMで最近おなじみのクラウド名刺管理アプリを提供しています。
未経験からNewsPicksのエンジニアへ転職するまでの三ヶ月
転職に足踏みしている30代へ。 私はプログラミング未経験から3ヶ月で、大手企業のエンジニアに内定した
3-2:海外企業でのエンジニア就職事情
海外就職ということでやはり英語力が求められます。
自分の英語力がどの程度のレベルなのかを正確に把握するために、まずは一度TOEICを受験し、スコアを算出すると良いでしょう。海外企業で勤務する日本人のTOEICのスコアは、人によって様々ですが、800点弱を獲得しているケースもあれば、950点近いスコアで就職している人もいます。
また国内外を問わず、教育コストが低い即戦力のエンジニアは企業による採用活動が活発化しています。そのため日本で何年か実務経験を積み、その後海外へ転職する人が多い傾向にあります。
実際に海外でエンジニアとして働く方のブログによると、日本に比べて海外は全体的に寛容な傾向にあります。残業をする企業もほとんどなく、定時で帰ることが可能です。
そのため、退勤後の時間を自分のために有意義に使うことができ、自分の外国語の語彙をふやしたり、技術力を高めるための時間にしている人も多くいます。
また、スキルアップをしていくことで収入もあげることも可能です。しかし、スキルが一定のままであったりした場合、解雇されてしまうこともあります。
3-3:エンジニア就職に特化したサービス
エンジニア就活
エンジニアとして就職するための支援サイトもあります。首都圏を中心に多くの企業が掲載されています。まずはどんな求人があるのか、少しでも興味があればぜひチェックしてみてください。
3-4:エンジニア選考時に試験はあるのか?
企業の中には選考時に筆記試験を設ける場合があります。一例として、簡単な計算問題から規則性を見つける問題などが一般的です。また、エンジニア職の選考では日本SHL社の作成したCABを使う傾向が強いです。
実際の問題を見てみましょう。
出典:一般常識一問一答.com
ちなみにあなたは上記の問題はできましたか?答えは出典サイトで是非確認してみてくださいね。
また最近は実技試験を取り入れ、実力をみて判定する企業も増えてきています。
4:エンジニアとしての就活に有利になるもの
4-1:オススメの資格
エンジニアとして役立つ資格は情報処理系の資格が多いです。
特に、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は定番の資格と言ってよいでしょう。
その他、ITパスポートを取得する方もいます。キャリアアップも視野に入れて取得しておくことで、就活の時だけでなく今後の転職にも有利になってきます。
4-2:ポートフォリオとして、GitHubにソースコードを公開する
就職活動・転職活動を成功させるためには、自身のエンジニアとしてのスキルを示すため「ポートフォリオ」を提出することが望ましいです。
近年、エンジニアの就職活動・転職活動で活発化しているのが、GitHubに公開されたソースコードを採用の判断基準とする「GitHub採用」です。
GitHubとは、プログラムのソースコードの変更履歴を保存するバージョン管理システム・Gitを用いたサービスです。OSS(オープンソースソフトウェア)開発をはじめ、多くの企業・プロジェクトで使用されています。
エンジニア採用の基準の一つは、応募者が書くソースコードの品質です。
過去に開発したWEBアプリケーションのソースコードなどをGitHubに公開することで、応募者にとっては自身の実績のアピールとなり、採用側はその人の書くコードの質を正確にチェック可能です。
就職活動・転職活動に当たっては、GitHubをポートフォリオとして活用してみてはいかがでしょう?
世界一優しいGitHubの使い方入門講座
5:未経験でプログラミング技術を身に付けるには
実際に未経験からエンジニアとしての就職を目指すとき、ネックになるのはやはりプログラミング技術です。
企業によっては未経験でも教育してくれるところもありますが、技術を少しでも身につけていれば飲み込みやすさも違います。
ここでは、初心者向きのプログラミング言語と、オススメの学習法を紹介します。
5-1:初心者におすすめのプログラミング言語はRuby
プログラミング学習を始めるにあたって、最初に学ぶプログラミング言語の選択はとても重要です。難解なプログラミング言語や、日本語ドキュメントが少ない言語の学習はハードルが高く、プログラミング学習に挫折してしまう可能性が高くなります。
初心者の方におすすめのプログラミング言語は、Rubyです。
Rubyは日本発祥のプログラミング言語のため日本語による学習コンテンツが多く、学習の敷居が低い言語です。加えて、他のプログラミング言語に比べてシンプルで短いコードを書くことができる点も、初心者にとっては学びやすいポイントの1つです。
プロが教える「5分で分かる」Ruby入門!学習法も紹介
5-2:プログラミングスクールで学ぶ
【社会人必見!】プログラミングの基礎を独学できるサービス10選
上記のサイトにプログラミングスクールの比較が載っています。特徴を、「料金」、「日本語対応」、「言語」、の3点からまとめてあります。
学んでみたい言語、予算等に合わせて検討してみてください。
5-3:IT系の勉強会に参加
就職してから自分をスキルアップさせるためにはIT系の勉強会に参加するのも一つの手でしょう。
一回のみの勉強会や定期開催しているものもあるので、自分の好みや都合に合わせて参加することができます。勉強会に参加することで、普段は独学で勉強してつまずいた方もプロのエンジニアに直接質問できます。
また、勉強会で様々な人と関わることで人脈を広げ、疑問や課題をシェアすることもできるようになります。さらに、刺激をもらうことでモチベーションの維持にもつながります。
5-4:おすすめの学習参考書
プログラミングを一から学ぼうと思ったとき、まずは参考書を探す人は多いかと思います。その際は、図やイラストを交えた解説が多い本を探しましょう。また、実際にPCで作業しながら学習を進められるような本だと、なお理解が深まります。
章の冒頭でオススメしたRubyを学習する方にオススメなのは「プログラミング学習シリーズ Ruby 1 はじめてのプログラミング」です。初心者向けに、コンピューターの仕組みからプログラミングの仕組みまでを丁寧に解説しています。
一方、ある程度自分でコードが書けたり開発ができるようになった時は、Qiitaなどのサイトで検索することで必要な知識、またエラーの対処法なども得ることができます。
【2017年版】ITエンジニアの勉強会・イベント情報サイト9選
【厳選】新人エンジニアが読むべき必読参考書ベスト10!
まとめ
いかがでしたか?実際にエンジニアとして就職するときのイメージが湧いたでしょうか。
近年ではエンジニアの需要が増える一方で、人員が不足しているのが現状です。
あなたも今後さらにニーズの高まるエンジニアを目指してみませんか?
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