エンジニア中途採用の手段として、就職・転職イベント出展があります。イベントでは求職者と直接話す機会が持て、自社の魅力や理念をスムーズに伝えられるメリットがあります。
しかし就職・転職イベントに出展するためには、どのような手続き・準備が必要なのでしょうか。
この記事では、就職・転職イベント出展の方法や、イベントでエンジニア採用を成功させる方法を解説します。
この記事の目次
就職・転職イベントに出展するまでの流れ
就職・転職イベントへの出展は、エンジニア採用の一つの手段です。
ここでは、イベント出展までの流れを解説しましょう。
出展したいイベントを探す
まずは出展したいイベント探しからです。就職・転職イベントには、以下のようなものがあります。
・公的機関主催のイベント
・厚生労働省主催のイベント
・中小企業庁主催のイベント
・求人・転職メディア主催のイベント
・人材紹介会社主催のイベント
一般的に、上から3つは出展費用がかからず、そのほかは出展が有料です。
大規模な就職・転職イベントは、出展企業の規模も大きいイメージを持たれがちです。しかし転職サイトdodaのデータを見ると、出展企業の27%が社員数100名以下なのです。
多くの求職者に直接企業の魅力を伝えられる機会を求めて、中小企業やベンチャー、大企業など、さまざまな規模の企業が出展しています。
企業用ページからお問い合わせor資料ダウンロード
出展したい就職・転職イベントが決まれば、そのホームページから出展を申し込みます。
一般的には、イベントのホームページに「企業様向けページ」というものが準備されています。そこから問い合わせをしたり、資料をダウンロードしたりすることが可能。
また、イベントによっては会場の見学をすることもできます。その場合は主催者の受付コーナーへ立ち寄り、見学希望であることを伝えると会場の案内をしてもらえます。
出展の手続き
問い合わせ&資料ダウンロードで出展を決めれば、実際に出展の手続きに入ります。
なお、出展の申し込み締め切りは開催日の約1ヶ月としているところが多いです。
説明会では、イベント当日のスケジュールをはじめ、後述するようなイベント当日への準備についても解説してくれます。
当日の準備
出展当日までには以下のような準備が必要です。
・採用ターゲット設定
・自社スタッフアサイン(呼び込み・PR・採用ポジションの社員・採用決裁者)
・スカウト文言(メール)作成
・配布パンフレット準備
初出展で主催側からサポートがある場合、以上の準備について説明があるため参考にしましょう。
ただし、イベント出展締め切りギリギリの申し込みでは、このようなサポートが受けられない場合もあるため注意が必要です。
採用ターゲット設定
採用ターゲット(ペルソナ)を設定することは、採用において非常に重要。
ターゲットを明確にすることで、そのようなターゲットに刺さるスカウト文言や、ターゲットを受け入れられる職場環境の整備などにつながり、マッチング・定着率を高められるのです。
就職・転職イベント当日までに、採用ターゲットをイベント担当メンバーと共有し、すり合わせを行なっておくことも大切です。
自社スタッフアサイン
イベント当日の自社スタッフは、以下の役割で選抜します。
・呼び込み担当
・PR担当
・採用ポジションの社員
・採用決裁者
いずれのスタッフとも採用ターゲット設定を共有し、ブレずに自社の魅力を伝えられる体制を整えておきましょう。
また、採用ポジションの社員は、現場の声を実際に伝えられる重要な役割を担います。
仕事の魅力やどのような人物をいま必要としているのかなど、求職者にきちんと伝えられる自社スタッフをイベントにアサインしましょう。
スカウト文言(メール)作成
転職イベント当日、たくさんの人にブースに来てもらうためには、事前のアプローチも重要。
そのためイベントによっては、来場者向けスカウトメールを事前に配信できるようになっています。
魅力的なスカウトメールを配信できれば、より効果的な採用活動につながります。
配布パンフレット準備
就職・転職イベント当日に配布するパンフレットの準備も必要です。
これまでのイベント来場者数などを確認し、当日不足が出ないよう、十分な量を確保しておきましょう。
配布パンフレットは、そこまで派手なものを準備する必要はありません。
大事なのは、自社の採用ターゲットに刺さる文言・内容であるかどうかです。当日のPR担当や採用ポジション社員とともに作成しましょう。
イベントに出展するメリット
就職・転職イベントに出展するメリットは、来場者と直接面談する機会を設けられる点です。
しかしこの他にもメリットがあるため、ここで4つに絞って解説しましょう。
転職希望者と面接前に顔合わせができる
求人媒体へ広告出稿を行なっても、そこから面談までどのような人材が応募してくるかわかりません。
履歴書や職務経歴書で大体のことはわかったとしても、実際に話してみると全く印象が違うということもあります。
さらに、面接する側もされる側も身構えてしまうと、双方が本当に知りたいことを聞き出せないという事態になることも。
面接以外の場で気兼ねなく転職希望者と話ができることは、双方にとってメリットとなるでしょう。
希望者は緊張することなく質問ができ、企業側もどんなタイプの応募者がくるの事前に把握して準備できます。
潜在的な転職希望者など多数の人材と面談できる
求人媒体への広告出稿では、求職者が「求人票に書いてある内容に自分が当てはまる」と判断した場合にアクションを起こします。
たとえ「経験不問」と書かれていたとしても、業務内容を見て「自分には無理そうかも」と思えばアクションは起こしません。
また、そもそも求人・転職サイトに未登録の人が、イベントに出席している場合も多いです。
そのような潜在的な転職希望者にリーチできるのが、イベント出展のメリットでしょう。
資料や求人広告でアピールできない魅力を伝えられる
求人媒体では、限られたスペースで自社の魅力を伝える必要があります。また、そのようなテキストで伝えられる魅力は限られたものです。
やはり実際に会って直接話をした方が、伝えられるものは大きいでしょう。
また、求職者の反応をその場で確認できるのもメリットです。
例えば「でもこの開発経験はないし……」とためらっていたとしても、現場で働くスタッフに話を引き継いで、実際の開発現場について説明してもらうこともできます。
選考を早いペースで進められる
イベントに出展すると、その場で次回の面談の日程調整などができ、約束を取り付けることができれば選考のスピードを早められます。
また、イベントで直接魅力を伝えられるからこそ、自社の理念に共感した求職者にアプローチでき、採用までのスピードを早められるメリットがあります。
イベントに出展するときの注意点
就職・転職イベントに出展する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
出展できる企業数に上限あり
イベント会場の広さや参加する企業数によっては、上限に達してしまい参加できないことがあります。
また前述したように、応募締め切りギリギリに申し込みをすると、サポートを受けられない場合も。
初めてのイベント出展でサポートを受けたい場合は、早めの出展検討・参加申し込みが必要です。
個別の対応が必要
就職・転職イベントでのアピールが成功した場合、応募者も増えることが考えられます。
応募者に対しては個別の対応が必要となるため、その分の人的リソースを確保しておきましょう。
応募者をたくさん確保したいなら求人広告が効果的
就職・転職イベントは、企業の理念や事業内容に深く共感してもらい、求職者とのマッチングの質を高めるためのものです。
そうではなく、とにかく応募者の母数を増やしたいのであれば、求人サイトへの広告出稿が効果的です。
そうすることにより、サイトを利用している不特定多数の求職者にアプローチできます。
以下の記事では、エンジニアの採用イベントの紹介と中途採用者を選ぶポイントについて詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧下さい。
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