文系でプログラマーになるのは難しいと思っているかもしれません。
ですが実際は、文理関係なくプログラマーとして採用されているのが現状です。
この記事では情報処理機構が発表した調査の中にあった文系プログラマーの採用状況を見たうえで、文系からプログラマーになるための方法を紹介します。
この記事を読んだあなたが勇気を持って、文系プログラマーとしての一歩を踏み出し始められれば幸いです。
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この記事の目次
1.文系プログラマーの採用状況
出典:IT人材白書2017
情報処理機構(IPA)が2016年度に調査して発表した「IT人材白書2017」によると、IT企業IT技術者の最終学歴での専攻は、38.9%が情報系、7.9%が情報系を除く理学系、14.9%が情報系を除く工学系、その他の理系が2.2%であるのに対して、文学系が5.9%、社会学系が2.4%、法学系が4.1%、経済学・経営学系が14.7%、その他の文系が3.5%と合計で30.6%は文系であることがわかります。
出典:IT人材白書2017
また、新卒IT人材を採用した際に重点的に採用した学生と重視ている学生の専攻についてのアンケートでは文系1.2%、こだわらないが54.3%という結果になっていて、ここからも文系だからといって企業が採用しないわけではないことがわかります。
2.文系からプログラマーとして就職できる?
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このようにIT人材の最終学歴の3割以上が文系であり、新卒採用で半数以上の企業が専攻にこだわらないということは、文系からプログラマーとして就職することは十分に可能だと言えます。
ただ何も対策をせずに受かるほど甘くはありません。
あくまで文系理系にこだわらないのであって、誰でもいいわけではないからです。
大学で学んだこととは全く異なる職種に就こうとしているわけですから、面接官に納得してもらう必要があります。
そこで、どういうところを意識すればしっかりとあなたのプログラマーになりたい意思が伝わるか、志望動機の書き方をお伝えします。
2-1.志望動機の書き方
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最初から志望動機を書こうとせず、要素にわけて箇条書きで書き出すことがおすすめです。
まずはあなたがプログラマーになりたいと思った理由です。
ここではあなたの興味と適正の2つの軸から考えます。
量を出すことが目的なので、「営業はやりたくない」というような直接書いてはマイナス評価になりそうな理由も気にせず書き出しましょう。
次に、その会社に入社したい理由を書き出します。
ここも同じく「給料が高そう」「ワーク・ライフ・バランスが整ってそう」「有名だから」のような志望動機としては弱く感じることでも気にせず書き出します。
そして次に書き出す内容が大切です。
あなたがプログラマーになるために取り組んだこと、取り組んでいることを書きましょう。
専攻外の授業を自主的に受けた、独学で勉強している、過去に作ったものなどです。
大学の課題でもいいでしょう。
大切なことは「文系なのにプログラマーを目指している」ことがわかることです。
最後に、その企業が求めている人材はどんな人かを書き出します。
このようにして書き出した自分の志望動機と意欲、志望会社の求める人材を照らし合わせて共通点を見つけます。
志望動機では、企業が求めている人材こそ「私」である、と伝わることが大切ですので、その点を意識して書いていきましょう。
3. 文系からプログラマーを目指す時に参考になるブログ3選
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本当に私でもプログラマーになれるのか、理系生には敵わないのではないか、そう不安に感じることもあると思います。
そこで文系からプログラマーを目指す時に参考になるブログを3つお伝えします。
3-1.プログラマーになるには
ブログ:プログラマーになるには
IT業界未経験だった筆者がプログラマーに関するよくある疑問や知っておきたいこと、具体的に動く方法についてまとめています。
特に「文系でもプログラマーは勤まるか?」という不安に対しても答えてくれています。
プログラマー/SEと言う職業を世間並みレベルでこなして行くのであれば、文系出身であろうと、無かろうと全く関係はありません。
引用元: 文系でもプログラマーは勤まるか?
他にもプログラマーに関するあれこれが書かれているので、ゼロからプログラマーを目指す時以前に「そもそもプログラマーとは」ということから知れます。
おすすめ記事:文系でもプログラマーは勤まるか?
3-2.文系でも分かるC++入門
ブログ:文系でも分かるC++入門
専門的な言葉をできるだけ排除して、わかりやすい言葉で解説してくれたC++の入門サイトです。
C++は複雑な言語ですが、学ぶことによってIoTに役立ちます。
Javascriptで書ける部分もありますが、本格的に制御しようとするとC++は不可欠の言語です。
またC++はほとんどの言語で参考とされている文法なため、C++を理解すればほかの言語も習得しやすいです。
そのため、「文系でもわかるC++入門」で基礎を学ぶことをおすすめします。
おすすめ記事:関数の基礎
3-3.好きなものをちゃんと愛するブログ
ブログ:好きなものをちゃんと愛するブログ
福祉系大学、文系出身の筆者は現在エンジニアです。主にサーバー監視の業務を担っているようです。
未経験からの転職を成功されていて、業界に入る前と後でのイメージの違いなどこれからエンジニアを目指す方にとって参考になる記事も多くあります。
また筆者がどうしてエンジニアを目指すようになったのか、その魅力について語った記事はエンジニアになったその後までを考えられていてモチベーションの向上につながるでしょう。
思ったようにスキルアップできず「どうして私はエンジニアになろうとしているんだろう。」と思ったときは、この記事を見ながらもう一度、エンジニアを目指し始めたときに考えた魅力を思い出すのもおすすめです。
おすすめ記事:なぜ文系の僕が未経験からエンジニアを目指すのか
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4.文系プログラマーにおすすめの本3選
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ブログでは主に文系出身だった人たちがどういう過程を経てプログラマー、IT人材になったのかがわかるのでモチベーションアップに非常に役立ちます。
ただやはり体系的な知識を得ようと思うとブログよりも本で学んだほうが効率的です。
勉強になる本は山というほどあるのですが、ここでは3冊に絞って文系プログラマーに絶対読んでほしいおすすめな本をご紹介します。
4-1.ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
この本はこれからWEBプログラミンを学びたい方におすすめの一冊です。
PHPとJavascriptを中心に例をあげながら、どのプログラミング言語にも共通する基本文を学べます。
プログラミング言語はそれぞれ少しずつ文法や用語が違いますが、この本の内容を理解することで、今後ほかの言語を学ぶときにも短時間で身につけられるようになるでしょう。
またプログラミング言語だけでなく、インターネットの仕組みやWEBページがコンテンツを表示する仕組みなどインターネット全体のことについても書かれているので、プログラムに関する知識を仕組みから学べます。
4-2.これだけはおさえたい 文系プログラマーの数学知識 基礎の基礎 (プロフェッショナル「確実」養成講座)
プログラマーになったからといって業務で微分積分することはまずありません。
プログラミング言語の文法やアルゴリズム、フレームワークの知識を持っていれば仕事で困ることはないでしょう。
それでも数学の基礎を学ぶことが大切なのは、変化の速いITの世界で順応していく基礎スキルとなるからです。
単純に中学・高校で学んだような数学だけではなく、プログラミングでどのように使われているのか、数学とソフトウェアの関係性についても書かれているので勉強になります。
4-3.Webエンジニアの教科書
WEBに関する技術の全体像を把握するのにおすすめの一冊です。
58のセクションに分かれていて、具体例も豊富にあげながら解説しているので「教科書」と言って申し分ない本です。
2015年に発売された本なので今と比べて少し情報が古くなっているかもしれないですが、これからプログラマーになろうと考えている文系出身の方には基礎を押さえる上でも読んでおきたい一冊です。
就職したときに、「先輩の言っている意味がわからない。」ということはなくなるでしょう。
5.文系、未経験でもプログラマーになる方法
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文系出身、プログラミング未経験でもプログラマーになる方法には大きく3つあります。
5-1.未経験可でプログラマーを募集している会社に就職する
1つ目は働きながらスキルを身につけるという方法です。
人材不足の業界ですから、未経験可でプログラマーを募集している会社があります。
そこに入社してOJTしながらプログラマーとしてスキルを高めていく方法です。
働くためにはプログラマーにならないといけない極限の状況ですから、逃げ出しさせしなければほとんど間違いなく文系でも未経験でも関係なくプログラマーになれます。
5-2.アルバイトからプログラマーの経験を積む
社員としてではなくアルバイトからプログラマーとしての経験を積む方法もあります。
アルバイトの場合、最初は本当に基本的な単純作業を繰り返していくことになりますが「プログラミング」に触れる機会が必然的に多くなるので、プログラマーとしてスキルアップしやすいです。
本を読んで勉強するだけでなく実務で活かすからこそ身につきます。
またアルバイトだったとしてもできることが増えていけば社員と変わらない業務も任せられるようになって正社員登用されたり、転職したりできるようになるでしょう。
アルバイトであれば高度なスキルは要求されないので、お金を稼ぎながらプログラミングを勉強していくという意識で空き時間も努力すればより早くプログラマーに近づけます。
5-3.独学でプログラミングを学んで転職する
土日や会社の終了後に空き時間をみつけて自分でプログラミングを勉強してプログラマーになることも可能です。
そのときは勉強するだけでなく実際に作ることを意識しましょう。
業界未経験でプログラマーとして転職するならば、実績として面接官に見せられる形が必要です。
「プログラマーとして十分な仕事をしてくれるだろう」と期待される評価がもらえるようなものを作ることが転職活動を成功させる上で大切です。
ただ独学で挫折する人が多いのも事実です。
壁にぶつかったときに相談できる相手がおらずそのまま勉強を辞めてしまったり、努力の方向を間違えてプログラマーとは全く関係ないことに時間を使ってしまったりするからです。
そこで独学で始めようとするくらいやる気のある方は、最初からプログラミングスクールで学ぶことをおすすめします。最近のプログラミングスクールは通学形式だけでなくオンラインでも学べるところもあり、忙しい会社員の人でも通いやすい環境が整っています。
テックキャンプ プログラミング教養やTECHACADEMY、CodeCamp、ヒューマンアカデミーなどプログラミングスクールは数多くありますが、転職をすでに考えているなら、テックキャンプ エンジニア転職がおすすめです。
テックキャンプ プログラミング教養には、3ヶ月間の集中教育プログラムによって未経験からでも企業から求められるエンジニアになれる転職に特化したテックキャンプ エンジニア転職コースがあります。
プログラミングを学ぶだけでなくITエンジニアとして転職するまでを目標としたコースです。
転職できなければ全額返金の保証もあるからこそ安心してカリキュラムに取り組めます。
あなたが一流のプログラマーとなる最短ルートになるでしょう。
※2020年1月15日からテックキャンプ エンジニア転職のコース区分が廃止となり、転職支援の有無をお選びいただく形となります。詳細は本サイト(https://tech-camp.in/expert/)をご確認ください。
7.おわりに
文系だからプログラマーになれないということは決してありません。今はプログラミングを学ぶための本も多く出ていますし、通学形式のスクールだけでなくオンラインスクールもあります。
誰でもやる気と行動次第でプログラマーになれます。
もしあなたがプログラマーを目指しているのであれば1つでもいいので今すぐ、何かプログラマーにつながる行動を起こしてみましょう。
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