あなたはエンジニアとしてクラウドソーシングで働くことに悩んでいませんか?案件が不安定・単価が低い・収入が少ないなど、不安を抱く話を耳にすることも多いと思います。しかし、この記事を読むことでクラウドソーシングの疑問を解決し、メリット、デメリットを明確にすることができます。
そして、エンジニアの新しい働き方であるクラウドーソシングの魅力を知ることで、あなたにぴったりの働き方を見つけましょう。
この記事の目次
1.エンジニアのクラウドソーシングとは
1-1 はじめにクラウドソーシングについて
フリーランスで働くエンジニアにとって、クラウドソーシングは新しい働き方のひとつです。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい個人・企業(クライアント)が発注を行い、仕事を希望する個人・企業(ワーカー)がそれを受注し、インターネット上で取引を行う働き方です。
打ち合わせをインターネットで行い、案件を受注できるため、場所や時間を選ばずに働くことができます。
契約方式は代表的なものに下記の3つが挙げられます。
・タスク方式
・プロジェクト方式
・コンペ方式
タスク方式は、クライアントの提示した募集に対して、ワーカーが参加したいものに参加する方式です。
例えば、データ入力で100件の募集の案件に対して、1件だけ作業をするという、自由度の高い働き方が可能ということです。クラウドソーシングは敷居が低く、とても参加しやすいことがお分かりいただけると思います。
プロジェクト方式は今までのアウトソーシングと同様に、クライアントとワーカーが同等の立場で、契約を結ぶ方式です。
たとえば、クライアントは業務アプリケーションの開発という案件の詳細を記載して募集を行います。それに対して、ワーカーは金額を提示して、応募を行います。
その中から選別したワーカーをクライアントが採用し、受注という流れがプロジェクト方式です。高額の案件はプロジェクト方式が多くなります。
コンペ方式は、クライアントの提示した要求に対して、多くのワーカーに作品を提出してもらい、その中から、クライアントが一つを選んで採用する方式です。
ロゴ作成やネーミングの募集が多く、採用されれば収入を得られますが、採用されないと収入が0である点が難しいところです。
クラウドソーシングはクライアントにとって、規模に関わらず、さまざまな仕事を依頼できる柔軟性と、従来のアウトソーシングよりもコスト削減が期待できるメリットがあります。
年々、市場は拡大を続けていて、さまざまな企業の案件が増えています。そのため、ワーカーはライティングやデータ入力、システム開発などさまざまな仕事を選べます。
クラウドソーシングの市場は近年、爆発的な成長を見せており、2014年にはおよそ400億円だった市場規模が2017年にはおよそ1500億円規模になると見込まれ、まさに爆発的な急成長を遂げています。
2.ワークライフバランス
2-1 ワークライフバランスとは
ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」と訳され、充実感を持って働き、家庭や趣味の時間など、プライベートのバランスをとり、仕事と生活の両方を充実させる生き方のことです。
さまざまなライフスタイルのニーズに合わせた生き方を実現するために、国や企業も力を合わせて取り組んでおり、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」や「仕事と生活の調和のための行動指針」が策定されました。
内閣府が行ったアンケートによると、生活の優先について、希望では「仕事と家庭生活を優先」「家庭生活」「家庭生活と個人の生活をともに優先」が上位3項目となり、家庭、個人を大切にしたいと考えているのに対して、実際(現実)では「仕事優先」になっているという結果が発表されました。
ワークライフバランスの実現が難しいことがよくわかります。
関連資料リスト・調査研究 | ワーク・ライフ・バランス| 内閣府男女共同参画局
こちらの記事もご参照ください。
2-2 新しい働き方
ワークライフバランスの実現において、残業や、休日が少ないといった時間に関する問題と、仕事に対する充実感が大切です。
クラウドソーシングは、場所を選ばず、時間に縛られない自由な働き方ができます。自分のライフスタイルに合わせて、スケジュールが組むことができるからです。
また、仕事のやりがいにおいてもさまざまな仕事を自分で選べることから、長所を生かした働き方ができます。
ワークライフバランスの観点からも、クラウドソーシングは新しい働き方と言えます。
3.日本クラウドソーシングおすすめ7選
3-1 クラウドワークス
クラウドソーシングサイトとは、クライアントとワーカーの取引の仲介を行うサービスです。そのクラウドソーシングサイトの中で、会員数が114万人を突破し、注目を集めているのがクラウドワークスです。
シンプルな見やすいウェブサイト、コミュニケーションの取りやすさ、案件が豊富であることから、使い勝手の良いクラウドソーシングサイトです。
そのため、継続して使う方が多く、クライアント・ワーカーともに質が高い方が多くなっています。
金銭のトラブルを防ぐための「仮払い」や気軽に相談を行える「みんなのお仕事相談所」といったサポートが充実していて、とても評判の良い、活気のあるサイトです。
会員数やお仕事の依頼総額が非常に多く、だれでも安心して稼ぐことができるクラウドソーシングの在宅ワークサイトです
3-2 ランサーズ
2008年12月のサービス開始以来、会員数が36万人以上、総依頼額は400億円を超える日本最大級の老舗のクラウドソーシングサイトです。
ランサーズはセキュリティなどの作業環境確認、ビジネス知識のチェックを行うランサーズチェック、機密保持確認、電話確認申請など信頼性を高める仕組みが充実しています。
また、クラウドワークスと同様にエスクロー方式と呼ばれる仮払いの制度もあります。クライアント、ワーカー双方にとって安心して働けるクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングのお陰で、依頼主はたくさんの提案を選ぶことができるようになりました。
その逆も然りで、ランサーもたくさんの依頼の中から、
自分にあったお仕事、クライアントを選べるようになったんだと思います。双方が平等に機会を得ることができる、素晴らしい場をランサーズは提供してくれたと思います。
引用元:現場監督がWebフリーランスにジョブチェンジ!ランサーズって稼げるの?一年半ランサーズを利用してみて。仕事を取る上での心構えなど。 – Root-013
3-3 クラウド
クラウドの運営会社はポイントサイトの大手である「げん玉」を運営している株式会社リアルワールドです。
クラウドは、げん玉と提携しており、仕事の報酬もポイントで支払われます。ポイントはげん玉だけでなく、楽天ポイント、T-POINTとさまざまなサイトのポイントに変えられ、支払いの自由度が高いクラウドソーシングサイトといえます。
また、キャンペーンなどによって多くのポイントが手に入れられることも良い点です。
クラウドであれば赤ちゃんが寝ている横で記事作成をして稼ぐことができ、子どもと離れることなく仕事ができます。まさにワークライフバランスを考えた仕事をすることができるのがクラウドの魅力の一つです。
3-4 Yahoo!クラウドソーシング
日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPANが運営する2013年1月から開始したクラウドソーシングサイトです。
Yahoo!アカウントがあれば、すぐに仕事がはじめられる気軽さが良い点です。クラウドワークスやサグーワークスなど、他のクラウドソーシングの案件も掲載されているため、多くの仕事を探せます。
今後のさらなる発展が期待されるクラウドソーシングサイトです。
ちまちまと貯めているTポイントをがっつり増やすべく、
Yahoo!クラウドソーシング、やってみます!!
3-5 クラウディア
20万人以上の利用者数を誇るクラウドソーシングサイトがクラウディアです。
レンタルサーバーを提供している「Quicca」、無料レンタルwebパーツを提供している「i2i」、無料ホームページ作成サービスの「mp7」といった、品質の高いウェブサービスを提供している株式会社エムフロが運営している信頼性の高いクラウドソーシングサイトです。
また、シンプルなページの構成と、「簡単」「普通」「高度」というレベルの表示が明記されていますので、とても仕事を選びやすくなっています。
クラウディアはさまざまな在宅ワークが揃っているので、専門職の方も内職代わりに入力業務をやりたい方にもおすすめです。
3-6 Wantedly
クラウドソーシングで働くフリーランスのエンジニアにとって、役立つ2つのサイトをご紹介します。
まず、2012年2月のリリースから、現在では月間100万人以上が利用する、「ソーシャルリクルーティングサービス」である、Wantedlyです。
Wantedlyは、FacebookなどのSNSを利用したサービスです。応募して、面接といった従来の働き方に捉われず、チャットや会社への訪問をとおして、企業とつながることができるため人気を集めています。
SNSと連携しているため、さまざまな方と多くの人脈を作ることができるのも魅力です。
また、在宅で働けるフリーランスの案件が豊富で、情報収集が行えるます。クラウドソーシングで働く方にとって、役立つ情報が多いサイトです。
ユーザーが「とりあえずオフィスに遊びにいく」のように気軽にコンタクトを取れることや、情報入力の気軽さも魅力なんです。
他の求人サイトは、企業と接触するまでのハードルが高いです。職務経歴書などが必要になりますからね。なので、なんとなく転職を考えていても「また今度でいいかな」となりがちです。
しかし、Wantedlyなら、お茶に行く感覚で企業に接触できるんですね。
引用元:Web業界で一番内定につながる「Wantedly」から求人メディアに必要なことが見えてきた _ らふらく^^ _ブログで飯を食う_
3-7 21cafe
次におすすめしたいのが、IT業界のフリーランサーを支援しているgeechs株式会社が運営する「21cafe」です。
フリーランスで仕事をする際には、情報収集・知識やスキルの向上をはかることも自ら行っていく必要があります。
21cafeでは、エンジニアとクリエイターのためのイベントスペースとして、定期的に無料でイベントが開催されています。
同じようにフリーランスで働く方や、意識の高いエンジニアと交流することで、刺激を受けることができます。
いわゆるカフェじゃないんですね。じゃあ何かっていうと…
- IT・Web業界で働くエンジニア/クリエイターのためのイベントスペース
- イケてる家具と雰囲気のある空間で”カフェ”のようにくつろげる
- 施設と設備を無料利用できる
HPみてコワーキングスペースとかシェアスペースとも違うなあと思ったんですけど、イケてるイベントスペースでした。
4.クラウドソーシングのメリット・デメリット
4-1 クラウドソーシングのメリットとは
まず、クラウドソーシングで働くメリットについてご説明します。
1つ目は自分の長所を生かした仕事ができることが挙げられます。
フリーランサーとして働く場合、案件に応じて、さまざまな付随する業務内容を一人で行う必要があります。
クラウドソーシングでは、自分の強みを生かせる仕事を選んで働くことができます。
2つ目は好きな時間に働くことができることが挙げられます。
自分のライフスタイルに合わせて、スケジュールをカスタマイズできることができます。
打ち合わせや通勤の移動にかかる時間がありませんので、その時間を他の仕事やプライベートに充てることもできます。
時間を自分で調整できるということは、ワークライフバランスを考えた場合、大きなメリットと言えます。
3つ目は場所に縛られずに働くことができることが挙げられます。
インターネット上で取引を行うので、交通の便を気にせずに自分の好きな場所で働くことができます。
スキルアップをはかれば、海外の仕事を受注することも可能です。つまり、世界中をあなたのワークスペースとすることが可能なのです。
4-2 クラウドソーシングのデメリットとは
次にクラウドソーシングのデメリットについてご説明します。
1つ目は案件の単価が低いことが挙げられます。
仕事を選べる自由度が高く、参加する敷居の低いクラウドソーシングはプロだけでなく、主婦から経験豊富なエンジニアまでさまざまな方が働いています。
そのため、クライアントは品質に不安がありリスクを考慮するため、単価が低くなることがあります。
もう一つは拘束時間ではなく、作業内容や分量に応じて報酬が支払われる案件が多く、時間給で計算すると、単価が低いと感じるケースもあります。
2つ目はコミュニケーションが取りにくいことが挙げられます。
面接や打ち合わせをインターネット上で行えるクラウドソーシングのメリットが、対面でやりとりを行うよりもコミュニケーションが取りにくいことがあり、デメリットとなる場合があります。
たとえば、クライアントの意図が読み取れない状況やスピーディーな連絡ができず、作業が進められない状況が起こりえます。
そのため、クライアントから与えられた資料や情報を読み取り、問題点や不明点を明確にしておく必要があります。
難易度の高い案件である場合、このデメリットが問題として顕著に現れる場合もあります。
5.エンジニアクラウドソーシングの収入
5-1 クラウドソーシングの単価
デメリットでも挙げましたが、クラウドソーシングの単価は、アウトソーシングに比べて低いと言われています。
ライティングやデータ入力など、タスク方式の案件では単価が低い場合が多く見られます。
プロジェクト方式でのエンジニアの案件では、アウトソーシングで仕事を依頼する場合と同じ程度の単価で、月50万円〜100万円という案件が一般的です。
クラウドソーシングサイトではスキル・実績が明記されたプロフィールがあり、信頼性が向上していることや、クラウドソーシングに参入する企業が増えることで、スキルのあるエンジニアの単価は上昇することが予想されます。
5-2 クラウドソーシングの平均
クラウドワークスが2016年2月に公開した資料によると、クラウドソーシングで20万円以上稼ぐ人の平均月収は344,230円と記載されています。
年収で考えると、約410万円となり、30代のITエンジニアの平均年収が約510万円であることから考えると、決して多いとは言えません。
しかし、継続して仕事のできるクライアントを獲得すること、多くの案件に携わっていくことで、収入を増やすことが可能であるのがクラウドソーシングという働き方です。
6.クラウドソーシングのトラブル
6-1 トラブル事例
クラウドソーシングを利用することで実際に起こったトラブル事例を挙げていきます。
・クライアントと連絡が取れなくなる
・金銭の支払いが行われない
・業務内容が条件と異なる
気軽に仕事が始められる反面、通常の取引では起こらない様な問題が起こることが多くみられます。
6-2 トラブルが起こらないための知恵袋
それでは、上記のようなトラブルが起こらないためにはどうすればよいでしょうか?
最も多く見られるトラブルである、「連絡が取れなくなること」に関して、対処としては、マナーの悪い人間や企業とは仕事を行わないことです。
返信が遅く、メッセージの内容に誤りが多い場合や、募集要項が不明瞭であったり、著しく記載の少ない案件にも注意が必要です。
上記のようなクライアントは金銭の支払いや、業務内容においても問題が発生する場合が多く、社会人として、最低限のマナーを持った方と仕事をするのが一番の対処策といえます。
また、問題が発生した場合にはクラウドワークやランサーズでは、相談窓口がありサポートが受けられます。
他のクラウドソーシングサイトもサポートが充実してきていますので、安心して働けうという点においても、クラウドソーシングサイトを利用するメリットがあります。
7.最後に
エンジニアクラウドソーシングの失敗しない働き方についてご紹介しました。
成長を続けているクラウドソーシング市場はさらなる注目を集めることが予想されます。
クラウドソーシングを利用して、あなたにあった新しい働き方を見つけ、ワークライフバランスを実現しましょう。
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