Facebookによるハードウェア「Portal」「Portal+」が発表されました。
Portalは、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションにこだわり、ビデオチャットの機能に特化したユニークなスマートディスプレイです。
今回は、このPortalのスマートカメラをはじめとするビデオチャットに特化した特徴や、スペックと価格について紹介します。
この記事の目次
Facebookがスマートディスプレイ「Portal」を発表
Facebookがスマートディスプレイ「Portal」を突如発表しました。以下でその概要について紹介します。
Portal・Portal+が2018年11月に販売開始
Facebookがスマートディスプレイ「Portal」「Portal+」の発売を発表しました。2018年11月にアメリカのAmazonなどで販売がスタート。日本での発売は未定です。
Google Home Hubに見た目は似ていますが、ビデオチャットに特化することで独自の魅力を放つ製品に仕上がっています。何よりも、Facebookが家電製品を手がけたということが大きなトピックと言えるでしょう。
Portal from Facebook: Voice Enabled Hands-Free Video Calling
Facebook Messengerでビデオチャット
PortalはFacebook Messengerを利用して、ビデオチャットができます。スマートカメラによって自動でフレームに人物が収まり、360度の音声をマイクが集音。また、スピーカーの音にもこだわることで、離れていることを感じさせないフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを提供しようしています。
利用できる機能は限定的
AI音声アシスタントとして、PortalにはAlexaが搭載されています。また、Facebookの写真や動画の閲覧も可能です。
ただし、PortalのUIはとてもシンプルで、App Storeのようなアプリストアも存在しません。また、大きな画面はありますがWebブラウザ機能はなく、Netflix・Hulu・YouTubeといった動画の閲覧にも非対応です。
Facebookのフィードも確認できないというのは、とても意外に感じるのではないでしょうか。しかし、それだけビデオチャットという機能にフォーカスしているということでしょう。
このような限定的な機能は、ユーザーからのフィードバックによって改善する可能性も考えられます。
ビデオチャットに特化したPortalの特徴
ビデオチャットに特化したPortalの特徴について以下で紹介していきます。
アングルを最適に調整するスマートカメラ
Portalの最大の特徴はビデオチャットに特化した機能性です。前面に12MPのAI搭載のスマートカメラを配置。140度の広角のスマートカメラが人物を捉え、AIが最適なアングルに調整します。
1人だけであればその人をズーム。他の家族が現れれば、その人もフレームに収めてくれます。カメラが動くわけではなく、ソフトウェアによってこの機能は実現。
料理をしたり、掃除をしたりといった動きがあっても、カメラの範囲内であれば常に相手に自分の姿を映してくれるので、実際に空間を共有しているような感覚が味わえるのではないでしょうか。
相手がPortalを持っていなくて通話可能
Portalに話しかければ、Facebook Messengerを利用して友だちや家族とすぐにビデオチャットできます。
もしも、相手がPortalを持っていなくても問題ありません。スマートフォンやタブレットともシームレスにつながります。また、最大6人を呼び出してグループコールも可能です。
音楽やARで楽しい時間を共有できる
PortalはSpotifyで遅延のない音楽をリアルタイムで共有したり、アニメーションやARせ画面を楽しく装飾したりできるので、離れていても楽しい時間を一緒に過ごせます。
臨場感のある環境を生み出すために、複数のスピーカーを搭載。Portalは映像だけでなく、リアルなサラウンドサウンドも魅力です。
プライバシーを守る機能も備わっている
声をかけて簡単につながるのは便利ですが、リスクも考えられます。子どもが間違えて電話をかけてしまったり、声にPortalが反応してしまい気づいたらビデオチャットがつながっているという状況も考えられるでしょう。
しかし、Portalはプライベートを守れるように、ワンタップでマイクとカメラをオフにできるので安心です。また、カメラカバーをつけて、レンズを物理的なブロックも可能。
スマートカメラの機能はFacebookのサーバーではなく、ローカルのAIによって処理。このように、Portalには利用者のプライバシーを守るさまざまな配慮がなされています。
Alexaによる音声操作も可能
PortalにはAmazonが開発を行ったAI音声アシスタント「Alexa」が搭載されています。Alexaを利用して、天気の確認やスマートホームのコントールも可能です。
Portal・Portal+の価格とスペック
以下で、PortalとPortal+の価格とスペックを紹介します。
Portalの価格とスペック
Portalのは、黒と白の2つのカラー展開で価格は199ドルで、2つを同時に購入する場合には100ドル割引となり298ドルです。はじめから購入しやすい価格であるだけでなく、2つで大幅に割引になる点からもFacebookがいかにPortalをユーザーに利用してほしいと考えているかが伝わって来ないでしょうか。
Portalは4つのマイクアレイを搭載。360度からの音声を正確に拾い上げます。AIを搭載したスマートカメラは12MPで、8倍ズームと140度という広い視野を確保。
10.1インチの720pHDディスプレイにビデオチャットの映像が映し出されます。2基のドライバーによって、音声や音楽も鮮明です。
Portal+の価格とスペック
Portal+の価格は349ドルです。マイクやスマートカメラのスペックやカラー展開もPortalと同様。
15.6インチの1080pHDディスプレイが備わっている点が大きく異なります。このディスプレイは縦と横に90度回転可能。
ファミリーとビデオチャットを行う際に最適なサイズではないでしょうか。また、大切な人と大画面で話したいという場合にも活躍するでしょう。
また、高音域を担当するスピーカー2基と低音スピーカーが1基搭載されているので音質面も向上しています。
AmazonやGoogleも力を入れるスマートディスプレイ
スマートディスプレイは、スマートスピーカーにディスプレイが搭載された製品です。タブレットと似ていますが、指でのタッチではなく声での操作にフォーカスしている点が異なります。
Facebookだけでなく、Amazon・Google・Lenovoもスマートディスプレイを開発しています。
Amazon Echo ShowとAmazon Echo Spot
スマートディスプレイの先駆けと言える存在が、Amazon Echo ShowとAmazon Echo Spotです。
大画面を搭載したAmazon Echo Showは、音声だけでは不十分な料理などの手順をわかりやすく教えてくれます。
Amazon Echo Spotは小型の2.5インチのディスプレイを搭載。時計のようなサイズで、ちょっとした画像の確認ができます。
Google Home Hub
2018年10月10日のMade by Googleで、Google Home Hubが発表されました。スマートスピーカーで人気の高いGoogleによるスマートディスプレイは、今後に注目を集めるのではないでしょうか。
Google Home Hub – Smart Home Controller – Google Store
Lenovo Smart Display
Google Assistantを搭載したLenovo Smart Displayは、現状発売されている中でもっともバランスが取れたスマートディスプレイです。
8インチと10インチの2つのディスプレイのサイズを展開し、199ドルからと低価格です。
スマートホームの制御・YouTubeの鑑賞・5MPのカメラによるビデオ通話など、幅広い機能がカバーされています。
Lenovo Smart Display | Smart Home System | Lenovo US
日本での発売が期待されるPortal
ビデオチャットに特化することで、新たなコミュニケーションのツールとして期待が高まるPortal。
大画面で199ドルという低価格も人気を後押しするのではないでしょうか。日本での発売を期待しましょう。
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