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【夏休みにおすすめ】Kindle Unlimitedで読める必読ビジネス書10選

更新: 2021.07.30

7月16日〜17日にかけて開催されたAmazon PrimeDay(プライムデー)で、Kindleを初めて買ったという方も多いのではないでしょうか。

Kindleは紙の書籍と同じように1冊1冊読みたい本を買う際にも、1クリックで本が配信されるため便利です。加えて、定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」に登録することで、1度に10冊まで読み放題。

とてもお得に読書を楽しむことができます。
今回はKindle Unlimitedで読める、必読ビジネス書を10冊紹介します。

気になる本があれば、ぜひKindleでダウンロードしてみてください。通勤途中の読書はもちろん、夏休みの勉強にもおすすめです。

この記事の目次

Kindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)とは?

Kindle Unlimitedとは、Amazonが運営する月額定額制の電子書籍読み放題サービスです。

月額980円(税込)で、和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍を追加料金なしで楽しむことができます。

・Kindle Unlimited

1度にダウンロードできる本は10冊まで

Kindle Unlimitedでは、1度にダウンロードできる本は10冊までです。11冊目の本を読む場合には、それまでにダウンロードした10冊の中のどれかを削除しなくてはいけません。

気になる本を全てまとめてKindleにダウンロードしておく、という使い方はできません。普段から本をたくさん読む方であれば、こまめなリスト管理が必要でしょう。

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こんな方におすすめ

Kindle Unlimitedはこんな方におすすめです。

ビジネス書を読みたいけど、なかなか読む時間が取れない人

ビジネス書を読みたいけど「読む時間が取れない」。結局、本を買っても何週間も置きっぱなしで、結局書籍代を無駄にしてしまう。

こんな体験をしたことがある方は、Kindle Unlimitedが強くおすすめです。

Kindle Unlimitedであれば、単行本1冊の値段にも満たない月額980円で読み放題です。KindleはKindle端末のほか、スマートフォンやiPadからも利用できるため好きな端末で読書が楽しめます。

本を買ってもなかなか読めないという方は、単行本1冊分のお金をKindle Unlimitedに使い、読み放題サービスに登録した方がお得です。

ついつい本は紙で買ってしまうという人

ついつい本は紙で買ってしまうという方にも、Kindle Unlimitedはおすすめです。

紙の単行本はサイズが大きく、持ち歩きがかさばり、通勤電車の中などでは非常に読みづらいです。一方でKindleであれば、端末のサイズが小さく、かさばりません。kindle本体を持っていない人でも、スマートフォンからサービスを利用できます。

加えて、価格の安さにも注目です。

紙の単行本は、1冊あたり安くても1000円前後。一方でKindle Unlimitedの読み放題サービスは、1度に10冊ダウンロード可能で月額980円です。

「ついつい本を紙で買ってしまうので、書籍代がかさむ」という方は、Kindleを利用することで大幅に出費を抑え、紙で買う本をより厳選することができるでしょう。

暇な休日などに気軽に本を読みたい人

暇な休日、特に外出などの予定もないという時におすすめなのが、読書をして過ごすこと。Kindle Unlimitedにある本をチェックして興味のあるものから読んでみると、きっと暇な時間も有意義に過ごせるでしょう。

読み始めてから万が一「自分には合わないな」と思っても、すぐに次の本を選べるメリットがあります。

Kindle Unlimitedの必読ビジネス書 10選


Kindle Unlimitedで読める、いま必読のビジネス書を10冊紹介します。

いずれもKindle Unlimitedに登録していれば、読み放題の対象作品です。Kindle Unlimitedは初月無料で利用できるため、最初の1ヶ月であればどの書籍も無料で読めます。

気になる本があれば、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

こちらの記事でもおすすめのビジネス書、専門書を紹介しています。合わせてご覧ください。

多動力

多動力 (幻冬舎文庫)
「1つのことに集中してコツコツと取り組める人材」「1つの会社に長く勤め上げるサラリーマン」

こうした人物像こそが、優れたビジネスパーソンだと日本社会では長らく言われ続けてきました。しかし、そうした時代は大きく変わろうとしています。

産業がフラット化し、水平分業型にシフトしていく。そうした時代に求められるスキルを、堀江貴文氏は「サルのようにハマり、鳩のように飽き」ることだと説きます。

昔の時代であれば1つのことに集中できない「多動」は欠点とされがちでしたが、今はむしろキャリアの武器となる能力です。

「多動力」からもらえるキャリアのヒント

「経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない」


このフレーズにおける「経費精算」とは「ワクワクしないこと」「必ずしも自分でやる必要がないこと」を指しています。

多動力が重視される時代では「やること」と「やらないこと」の明確な線引きが重要です。「やりたいけど、やれないこと」があるとすれば、やれない理由を見つけ出し、足かせを外す必要があります。

たとえば経費精算であれば「絶対に経費精算は自分でやらなくてはいけない」という決まりがある会社に勤めているのでない限りは、アウトソースすることも検討して良いでしょう。

そうして時間に余裕を作ることで、自分がやりたいことのみにフォーカスし、生産性を一層高めることができます。

「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」


電話は、面と向かったミーティングと同様に「強制的に相手の時間を奪う」コミュニケーション手段です。

強制的に時間を奪わざるをえない緊急事態を除けば、基本的にはメールやチャットで仕事を進める方が効率的です。

「電話でなければコミュニケーションが成立しない」という相手の思い込みに歩調を合わせて、1日の中で自分の時間を何十分も相手に強制的に奪われるのは、大きなロスです。

多動力の時代では、仕事の生産性を引き下げるようなコミュニケーション手段は極力排していくべきでしょう。

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール
今後10年〜20年で、米国の総雇用の47%はAI(人工知能)などによって自動化されると言われています。

既存ビジネスの構造が大きく変わる一方で、人間の平均寿命は伸び続け「人生100年時代」が到来。

定年とされる60歳〜65歳を超え、70代や80代になっても働き続けるというのが当たり前の時代になっていくでしょう。

一方でいま勤めている企業が10年後に健在であるという保証はありません。大多数の人が最低でも一度は、キャリアで転職を経験することになります。

そうした時代に求められるのは「ある特定の企業でしか通用しないスキル」ではなく、環境が変わっても柔軟に働くことができる仕事術。

汎用性の高いスキルをしっかりと身につけるのはもちろん、会社に「投資に値する人間だ」と思わせる能力が大事です。

「どこでも誰とでも働ける」からもらえるキャリアのヒント

「同じ業界」「同じ職種」に転職するのではなく、業界か職種をスライドさせる

転職 自己PR
今も昔も「全くの異業種」への転職は簡単ではありません。

多くの人は転職の際「同じ業界」「同じ職種」の仕事を選びがちです。業界も職種も同じ仕事であれば、前職のノウハウの多くを持ち込むことができるため、新たな仕事を覚えるためのコストが非常に低いためです。

一方で、ビジネスパーソンとしてのより成長するためには「同じ業界」「同じ職種」ではなく「別の業界だけど、同じ職種」「同じ業界だけど、別の職種」に転職することが大事です。

これからの時代に求められる、プロフェッショナルな仕事の三要素は「スキル(提案、資料作成力など)」「エクスパティーズ(サービスやプロダクトに関する専門知識)」「ネットワーク(人の縁)」。

業界か職種をスライドしながら転職することで、ネットワークが広がる上に、別の環境でも通じる「提案力」「資料作成力」が嫌が応にも身につきます。加えてあえてそれまでとは別の環境に身を置くことで、さらに自分の専門性に磨きをかける新たな機会を得られるでしょう。

会社に雇われるのではなく「会社と対等な関係を保つ」

会社に雇われるのではなく「会社と利益を分け合う」意識を持って、対等な関係で仕事をすることが重要です。

今後の世の中は転職やフリーランスが当たり前になっていきます。

すると「あの人はうちの会社で長く働いてくれている」というような「勤労」「終身雇用」などの価値は下がり、たとえ一社員の立場であろうときちんと仕事で成果を上げ、それを正しく相手に評価してもらうというプロセスが重視されるようになっていきます。

つまり仕事が家族経営的なものから、よりプロジェクト的なものになっていくということです。

そのためには仕事を単に与えられたものと捉えるのではなく、自分ごとにすることが大事です。

自分が正当に評価されないのであれば、いつ辞めても構わないという覚悟を持って働く。その分自分の仕事は、自分で責任を取る。「仕事を自分ごと化して全力で働くこと」を意識しましょう。

3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人

3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人
自分の仕事人生を3年後、5年後、10年後といった中長期的なビジョンに基づき、考えたことはありますか。

同書はヘッドハンティングのプロが説く「キャリア戦略」に関する一冊です。

終身雇用制度が崩壊したことで、ビジネスパーソンにとって転職はとても身近な選択肢になりました。ただ、身近になったのは「転職」だけではありません。

法整備によって起業のハードルが大きく下がったことに加え、近年では「社内起業」という選択肢も。社員に対して副業やテレワーク(リモートワーク)を認める企業も増えており、個人のキャリアパスは多彩なものとなっています。

同書では冒頭で「33歳 山下さん」というペルソナを提示。

30代のビジネスパーソンが抱えがちな悩みをベースに、本を読み進めることで読者が自分のスキルを再チェックすることができる構成になっています。

「3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人」からもらえるキャリアのヒント

転職や起業は「手段」にすぎない キャリアプランこそが重要


転職やフリーランス、起業といったキャリアに関する書籍に目を通すと、どうしても「転職」「起業」といったキャリアの選択肢が魅力的に映るものです。

ですが、あくまで転職や起業は個人のキャリアプランを実現に移すための手段に過ぎません。「転職そのもの」「起業そのもの」を目的としてしまうと、一度はキャリアチェンジがうまくいったとしてもいずれ壁に直面します。

だからこそ、キャリアプランを綿密に立てることが重要です。

自分はキャリアを通じて、何を実現したいのか。その上で必要なスキルや専門性は何か。転職、起業、会社に残るという選択肢をフラットに考えた時に、自分はどれを選ぶべきなのか。その選択をした後の、人生設計はどうするのか。そうしたことを慎重に考える必要があります。

他社でも通用する専門性こそが「キャリア」


自分のスキルの棚卸しは、冷静かつ客観的にしなくてはいけません。

自分自身では「長所である」と思っていることでも、それまでのキャリアで目に見える成果を上げることができていなかったり、実務経験がないのであればそれは「キャリア」とは認められないのです。

よって今の自分の仕事に「なんとなく」取り組み続けるのは、危険です。常に自分の仕事に取り組む中で「この仕事をすることで身につく専門性は何か」「そうして身についた専門性は他の企業でも通用するか」を常に考えましょう。

もし他社で通用するスキルが一切身につかない環境で仕事をしているならば、まずは専門性を磨くことが大事だと考えましょう。転職支援付きのスクールに通ったり、資格を取得するといったことを検討すべきです。

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
オリンピック選手や億万長者といった、社会で圧倒的な結果を残す人の「時間の使い方」は普通の人と違うのか気になりませんか?

同書は7人の億万長者、13人のオリンピック選手、29人のオールAの学生、239人の起業家への取材によって導き出された、最高のタイムマネジメントの秘訣をまとめた一冊。

時間管理やマネジメントについて知りたい方は、まずはこの一冊を読むのがおすすめです。

タイトルにある「1440分」とは、つまり1日のことです。億万長者であろうと、一介の会社員であろうと与えられている1日の時間は等しく同じです。

タイムマネジメントという考え方を意識したことがなかった人にとっては、マインドを変えるための一冊。時間管理を普段から気をつけているけれど、どうも生産性が上がらないという方にとっては具体的なノウハウ集としても使えます。

「1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣 」からもらえるキャリアのヒント

ToDoリストは使わない やるべきことはすぐにスケジュールする


同書で紹介されるノウハウの1つが「ToDoリストは使わない」ということ。

ToDoとは、それをいつまでにやるかを即座に決めない限りは「永遠に消えないウィッシュリスト」。いつかやらなければならないリストの中に項目があるうちは、いつまで経ってもその項目を後回しにしがちです。

本当にその項目が重要で、やるべきことならばToDoに入れるよりも先に「何時から何時まではこれをやる。締め切りはいつまで」とスケジュール帳に書き入れた方がベターです。

多忙な政治家やセレブ、スポーツ選手らはこうしたスケジュール管理を、専任の担当者に一任しているケースがあります。そのことによって本人は煩雑なスケジュール管理に時間を取られることなく、やるべきことに最も効率的な日程で取り組むことができます。

すべての行為には犠牲を伴う

たとえ30分であろうと、時間がかかるミーティングに出席すれば他の仕事はできません。その時間にミーティング以上に有益な新たなアイデアが生まれた可能性もありますし、顧客対応も後回しになります。

つまり、何か1つの行動を起こすということは「他の行動を犠牲にすること」です。

よって行動するならば「他のすべてを犠牲にしてまでやるべきことか」を常に頭の片隅に置いておくべきです。

例えば「明らかに生産性が低く、緊急性もないタスク」であれば、引き受けることを断る。もしくは後回しにしてもらう。そのようにして「ノー」と言うことも心がけましょう。断る力も生産性の高い仕事をするためには必要です。

RPA革命の衝撃

RPA革命の衝撃
RPAとは「ロボティックプロセスオートメーション」の略。ロボットやAI(人工知能)を活用した、ホワイトカラーの単純業務の自動化や代替を目的とするテクノロジーです。

ホワイトカラーの事務作業の工数削減や効率化は、昨今に言われ始めたことではなく、ビジネスシーンにとって長年の課題です。

今後、日本は人口減少社会に突入し、労働人口が減っていきます。そこで通目されているのが、単純作業を自動化に置き換えるRPA。

RPAに対して「ロボット」「ハードウェア」「大々的なシステム構築が必要」というイメージが湧く人も多いでしょう。しかし、実際のRPAは「複数のソフトウェアをまたいだ作業を自動で実行できるソフトウェア」。

既存のシステムはそのままに、ゼロからの大規模なシステム開発は必要なく、ミニマムかつ低コストに導入をスタートできるのも注目ポイントです。

これまで日本では「仕事の属人性」が、工数削減の妨げになってきました。

日本人の事務職は「単純作業をする人」と見なされがちですが、実際には細かく、複雑な作業をしており、かつそれらがマニュアルに落とし込まれていないことも。つまりマニュアルに書かれていないことまで、個々人が解釈し「気を利かせて」仕事をする傾向があります。

このことは立派な「仕事の工夫」ですが、反面で「代わりの人を用意できない」「IT化が進まない」といった問題を引き起こす要因でもあります。実用化が進みだしたRPAがこれらの課題をどう解決するのか。

「RPA革命の衝撃」はRPAの定義から実例までを、網羅的に紹介する一冊です。

RPA革命の衝撃」からもらえるキャリアのヒント

ロボットは「人の仕事を奪う」のではなく「長時間労働から解放する」


ロボットやAI(人工知能)は、しばしば人から仕事を奪う敵対する存在と扱われます。

しかし、実際にAIやロボットが代替するのは「人間でなくともできる仕事」に過ぎません。

日本社会で問題になりがちな長時間労働や「仕事にやりがいを感じられない」といったことの一因は、人間でなくてもできる生産性のない仕事に人間が従事すること。こうした仕事から人間を解放できる技術こそが、AIやロボットなのです。

つまり、これからの社会の働き方を考える上で大事なことは「AIやロボットからいかに自分の仕事を守り抜くか」ではなく「AIやロボットをどう使いこなす人材になれるか」です。

近年は無償・有償のRPAツールが多数登場しており、RPA Expressをはじめ、無償かつプログラミング知識があまりなくとも気軽にインストールし、実行可能なソフトウェアもあります。

ロボットやAIと敵対するのではなく、まずはツールを体験してみて、それらを活用するためのリテラシーを身につけましょう。

ビジネスパーソンのための 決定版 人工知能 超入門

ビジネスパーソンのための 決定版 人工知能 超入門 週刊東洋経済
ディープマインド社の人工知能(AI)「AlphaGo(アルファ碁)」が、囲碁の世界王者をハンディキャップ無しで破るなど、人工知能は日進月歩の進化を続けています。

マイクロソフト主催の世界最大級の学生向けITコンテスト「Imagin Cup 2018」では、出場チームのビジネスプランのほとんどにAI(人工知能)が関連しており、人工知能は新たなサービスやプロダクト開発とは切っても切り離せない「当たり前」の技術になりつつあります。

・Imagine Cup 2018 イベントレポートはこちら

人工知能そのものの技術の深層を理解するには、高度な数学を含む専門的な学習が必要で、長い時間がかかります。ただし「人工知能とは何か」「人工知能を使えば、何ができるのか」を最低限知らなければ、現代的なプロダクトを生み出すためのアイデアさえ生み出せません。

「ビジネスパーソンのための 決定版 人工知能 超入門」は、人工知能時代を生きるビジネスパーソンに向けた入門書の決定版。「人工知能とは何か」という概要から国内外の事例まで、網羅的かつわかりやすく解説しています。

まずはAIとは何かを手早く、わかりやすく理解したいという方には強くおすすめです。

「ビジネスパーソンのための 決定版 人工知能 超入門」からもらえるキャリアのヒント

データサイエンスとプログラミングに精通したエンジニアは世界中の企業で求められている

AI
エンジニアは空前の売り手市場が続いています。

転職サイトDODAの転職求人倍率レポート(2017年7月)では、IT・通信の技術職の有効求人倍率は6.94倍。1人のエンジニアにつき、およそ7社の求人が平均して存在している計算です。

IT業界はもちろん、今後は流通業界や医療業界でも旺盛なシステム需要が見込まれており、今後も当面は売り手市場が続くと見込まれています。

エンジニアが売り手市場となっている要因は、システム需要がすべての業界で高まっている反面で、プログラミングスキルを持つ人材が不足しており業界全体が人材不足に陥っているためです。

特に人工知能やビッグデータを扱う「データサイエンス」のスキルを持つエンジニアが、エンジニアの中でも希少価値が非常に高い存在です。プログラミングスキルに加え、数学や人工知能のアルゴリズムへの理解が求められるためです。

こうした傾向は国内だけでなく、世界的に見ても変わりません。よって人工知能エンジニアは世界的にニーズが高まっているのです。

AIを活用する上での前提は「デジタル化」

AIを活用するには、自社が保有するデータがデジタル化されていることが前提です。データを紙で保管している場合は、まずそれらをデジタルに落とし込む作業から始めなくてはいけません。

また機械学習・ディープラーニングでは、データの適切な加工も必要です。機械学習の元となるデータは数だけでなく、品質も重要なのです。

例えば、学習データを「過度に難しいものにしない」ということはあらかじめ人間が把握しておく必要があります。

一例は顔検出です。人工知能による人間の顔の検出の場合、学習データに「影で顔の大部分が隠れた写真」を含めてしまうと、検出結果の精度が落ちるとされます。学習データの選別には、やはり人間が必要なのです。

人工知能は企業サイドにも「人工知能を取り入れるための十分な準備」が求められ、運用段階でも人の手が必要です。

人工知能ビジネスではエンジニアはもちろん、人工知能を運用することができるテクノロジー人材も求められていると言えるでしょう。

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書)
拡大が続くVR市場。

2021年の世界VR/AR関連支出は日本円で18兆円に達すると予想されています。ゲーム分野のほか、ヘッドマウントディスプレイの販売数増加などハードウェア分野の成長に期待が集まります。また製造業での導入の活発化が見込まれています。

VR(バーチャルリアリティ)は日本語では多くの場合「仮想現実」と訳されますが、VRが盛り上がりを見せるアメリカでは「人工現実感」というニュアンスで用いられることが多いとのこと。

欧米ではVRが「現実」をどのようにして置き換えていくかが論点である一方、日本では仮想現実という新たな世界に可能性を見出し「架空の世界で架空のキャラクターと戯れるコンテンツ」などが人気を集める傾向があります。

国内ではコンテンツ産業での活用が中心で、医療や製造業、コミュニケーションツールとしての活用は遅れ気味です。また低価格化が進むことは確実ではあるものの、VR機器そのものの価格の高さも普及の足かせに。普及はあくまで限定的だろうという見方もあります。

VRがコンテンツ分野にとどまる「限定的なもの」で終わるか、コミュニケーションツールや産業機器の一種として欠かせないものへと発展していくかは今後10年が勝負と言えるでしょう。

2016年5月に出版された書籍のため、やや個別の情報や事例自体は古いのも事実です。しかしVR市場の沿革や推移に関する記述は非常に正確。VRビジネスについて知りたい方は、一度は読むべき名著です。

「VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む」からもらえるキャリアのヒント

エンタテイメントの中心的価値は「ソフトそのものの配信」から「体験」へ

VRコンテンツ1
VRビジネスは国内ではゲームや映像、音楽などのコンテンツ産業が中心です。

元来、エンタテイメントは音楽であれば「音楽CDの販売」のようにソフトそのものの価値が重視されてきました。

しかし、近年では「楽曲そのもの」はYouTubeやSpotifyなどで無料、もしくは極めて安価に配信。コンサートやライブ、イベントでのグッズ販売を収益の中心とするモデルが主流です。

VRの最大の魅力はimmersive(没入感)。仮想現実をリアルと錯覚し、あたかも自分がその世界に存在しているかのような感覚を得られることにあります。まさに「コンテンツを体験する」には最適の技術です。

VRはコンテンツ産業においては、ライブビジネスと並んで「体験型コンテンツ」の一大分野に発展するポテンシャルを秘めています。

エンタテイメントに関心がある方にとって、VRは魅力的なビジネスと言えるでしょう。

大きなコンピュータのプラットフォームは10年ごとに現れる

もっともVR(バーチャルリアリティ)に積極的な世界的企業の1つがfacebook。facebookは2014年にVR企業のOculusを20億ドルで買収。facebookはVRこそが同社が推進するソーシャル体験の「未来」であるとして、ソーシャルVRアプリの開発やVRへの投資を加速させています。

facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「大きなコンピュータのプラットフォームは10年ごとに現れる。」として、VR分野に取り組む意義を強調します。


10年単位のプラットフォームの変化として、最も顕著な例は携帯電話とスマートフォン。

1990年代にデジタル化と普及が進んだ携帯電話。1999年には日本でiモードが登場。インターネット接続が可能になり、携帯電話向けのアプリやゲームが多数登場しました。

iモード登場から8年、2007年にAppleから発表されたのが初代iPhoneです。初代iPhoneと二代目のiPhone 3Gはスペック面の問題が大きく、必ずしも大きな支持を集めたデバイスではありませんでした。

2009年に発売されたiPhone 3GSで性能が向上。

2010年に発表されたiPhone 4はAppleが「初代iPhone以来、最大の跳躍」とうたうなど、さらに端末性能が向上。スマートフォンが爆発的に普及する決定打となりました。まさにおよそ10年で、通信機器の主役は携帯電話からスマートフォンに変わったのです。

初代iPhoneの登場から10年が過ぎた今は、また新たなコンピュータのプラットフォームが登場するタイミングと言えるでしょう。そしてVRは「新たなプラットフォームになり得る存在」です。

いまVR分野のビジネスに取り組むことは、2007年にスマートフォン事業をすることと同じようなものと言えるかもしれません。

プログラミングの世界へようこそ

プログラミングの世界へようこそ
RPA、AI(人工知能)、VR(バーチャルリアリティ)。こうした最新テクノロジーの根幹にあるのは、プログラミングです。

たとえばAI(人工知能)開発ではAIに適したライブラリが充実しており、開発がしやすいPython(パイソン)がプログラミング言語に採用されるケースが多いです。


「プログラミングの世界へようこそ」は、プログラミングの基本の考え方を丁寧に解説した入門書です。

特定のプログラミング言語にフォーカスするのではなく、どの言語でも基本となる汎用的な要素を一個一個、グラフィックと文字で教えてくれる一冊。

ソースコード、関数、インデント、変数などプログラミング入門書には「初心者向け」とうたいながら、本当の「初心者」には聞き慣れない単語も頻発します。これらの単語の意味を事前に把握しておくことで、以後のプログラミング学習は一気にスムーズになります。

また同書では各プログラミング言語の特徴や学習コストも言及されており、学習の指針に役立てることもできるでしょう。

「プログラミングの世界へようこそ」からもらえるキャリアのヒント

プログラミングの考え方を知っておくことは「教養」としても重要


企業がしばしば直面するのが「エンジニアとのコミュニケーション問題」です。

経営者や営業など非エンジニアからすると、ミーティングやプレゼンテーションでエンジニアが語っている内容がよく理解できない。一方でエンジニアからすれば「なぜ、自分が話している内容が伝わらないかがわからない」。こうしたことが、エンジニアと非エンジニアのやり取りでは起きがちです。

こうした事態を防ぐためには、エンジニアがより分かりやすく話をするのと同じくらい「社員全員がテクノロジーを教養として理解しておくこと」も重要です。

エンジニアと非エンジニアがテクノロジーに対する共通認識を持ち、同じ言葉を同じ意味できちんと使えるようになるだけでも日々のコミュニケーションコストは大きく下がります。

また非エンジニアであっても、SQLでデータベースを活用したり、RPAツールやマクロを使って日々の業務効率を改善することはとても大事です。非エンジニア領域の知識とテクノロジーを掛け合わせた、貴重な人材として組織の中で価値を発揮することができるでしょう。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

「1日30分」を続けなさい!Kindle版: 人生勝利の勉強法55
「起業したい」「MBAを取りたい」「TOEICで良い点を取りたい」そのように勉強したいことがたくさんありながら、実際にはうまく勉強時間が取れず、結局毎日が過ぎ去ってしまう……。そのような方は多いでしょう。

本書では学習を三日坊主で終わらせないためのマインドセットと豊富な事例が、具体的に紹介されています。

学習時間をすぐに捻出できる簡単な方法が紹介されています。
本書を読むことで「忙しくて勉強ができない」というのは無意識の思い込みにすぎず、工夫次第で自分の毎日に学習習慣を作り、新たなスキルを身につけることも全く不可能ではないことが分かります。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 からもらえるキャリアのヒント

まずテレビを消す

夕食の時間や、夜の時間帯についつい1日何時間もテレビを見てはいませんか?

夜にテレビのスイッチを入れないだけでも「1日30分」の学習時間を確保することはできるでしょう。テレビを見る目的はたいていの場合、暇つぶしです。専門的な知識を学ぶ場合は、基本的には専門書を読むか、インターネット検索を行う方が網羅的かつ詳細な情報が得られます。

もちろん大好きな芸能人が出演するバラエティやドラマを「一切見ない」必要はありません。趣味は趣味で尊重すべきことです。

ただし、学習時間を確保するためには「1日30分」はテレビを見ない時間を作ることを心掛けると良いでしょう。

たとえはじめは三日坊主でも、三日坊主を50回繰り返そう

たとえ学習が思うように続かず、三日坊主で終わってしまったとしても、三日坊主を50回繰り返せば150日間勉強した計算になります。

そして三日坊主を50回繰り返すうちに、少しずつ学習習慣はついていきます。

毎日たくさんの学習をする必要はありません。ほんの少しの勉強を地道に、長く「三日坊主を50回繰り返す」くらいのリラックスした心持ちで続けることが学習を継続するコツです。

そうした学習のとても地味な積み重ねが、自分の次のキャリアに繋がっていきます。

 レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング
「本を読むのは大事」と頭ではわかっているけれど、いざ読書すると頭に内容が入らない。

読み終えても「自分は何の学びを得られたのだろう」「時間を無駄にしたのではないか」「自分は勉強が苦手なのだろうか」と感じてしまうことはありませんか。

そうした方は「本の選び方」と「読書の方法」を間違っているのかもしれません。

本を選ぶには、まず目的が重要です。そしてカテゴリーを絞り込み、戦略的に読書し、効率よく「自分のアクションの参考になる情報」を取捨選択していく必要があります。

そうした戦略的に多読する読書スタイルを提唱しているのが「レバレッジ・リーディング」です。

本には先人たちの知恵が詰まっており、血の滲むような努力から得た学びを読者は「たった数時間の読書」で得ることができるのです。先人の知恵に触れながらも、読書の成果を「自分のアクション」に繋げられないのは、あまりにも勿体無いことです。

「レバレッジ・リーディング」では、本の選び方のコツから読書習慣のポイント、読書後のメモの作り方に至るまで徹底した「自己投資としての読書」のノウハウが解説されています。

「レバレッジ・リーディング」からもらえるキャリアのヒント

本1冊から得た知識は将来100倍になってかえってくる


本1冊から得た知識は、インプットしただけでは意味がなく、本は「ただの本」に過ぎません。

しかし本に書かれた知識を実行に移すことで、その本は人生にポジティブな影響を与えてくれる存在になります。

本を読むことは、単なる読書ではなく自分への「投資」です。

読んだ内容を仕事に生かし、成果を上げるための原資が「読書」であり、その書籍代です。

本に書かれた先人たちの知恵の中から、自分の人生や仕事の課題への解決策が1つでも見つかれば、その本は費用対効果に見合ったものと言えます。内容を元に自分の課題を解決できれば「人生の好転」というお金には変えられない、素晴らしい成果を手に入れられます。

一方で本を読んでも「何も得るものがない」「退屈」と感じるのであれば、その本は即座に閉じてしまうべきです。書籍代だけでなく、その本を読む時間も無駄にするからです。

インプットは単なる自己満足 アウトプットこそが重要

どれだけ本を読んでも、その内容を自分の人生に反映できないのであればあまり意味はありません。単に知識欲を満たす「自己満足」に過ぎません。

読書の真の意義が問われるのは、読書後のアウトプットです。本を読んでひらめいたアイデアなどは、たとえ本を読み終わる前であろうとメモや本の余白にどんどんメモをするべきですし、読書後も同様です。

本の内容を自分の中で何度もなんども反芻することで、自然と本のエッセンスが自分に馴染み、インプットしたことを行動に活かせるようになります。

アウトプットする機会がなかなか得られないのであれば読書会に参加したり、同じ志を持つ仲間のコミュニティに身を置き、自らにアウトプットを半強制的に課すのも良いでしょう。

学習習慣がまだ身についていない場合は、スクールに通うのもおすすめです。インプットとアウトプットを継続的かつ効率的に行うことができます。

さいごに

Kindle Unlimitedで読める必読ビジネス書を10冊紹介しました。

「レバレッジ・リーディング」の紹介でも書いた通り、読書は「読むだけ」では意味がありません。読書して、学んだ内容をアウトプットすることで初めて読書は意味を持ちます。

今回紹介した本の中に、1冊でも面白いと感じた本があれば、学びを次の行動に移してください。関連するジャンルの2冊目の本を読んだり、その分野のスクールに通う。勉強会に出席してみる。

そうした具体的なアクションを起こし続けることで、学びはどんどん深まっていきます。

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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