あなたは将来VR開発に携わるために、学生のうちに出来ることはないかと考えてはいませんか?
そのためには何から始めればいいのか、今のうちにできることを知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、VR開発をおこなう上での基礎的な知識から、今後の学習方法、VRを扱っている企業までをご紹介します。
将来的にVR開発に関わりたいと考えている方には、是非とも抑えていただきたい内容になります。
この記事の目次
UnityではじめるVR開発
出典:unity
UnityとVR開発の関係
VR開発を行うためには、ゲーム開発エンジンが必要になります。多くの機能がまとめられており、VR開発の現場では「Unity」が使われることが多いです。
Unityが使われる理由をあげるならば、プログラミングができなかったとしても、最低限の機能を備えたゲーム開発ができることでしょう。3D描画はもちろん、サウンドなども細かいプログラミング抜きで制作可能です。
Unity5から無料版の制限もなくなり、更に使いやすくなっています。
OSも「Windows」と「OS X」どちらでも使用できますので、利用してみてはいかかがでしょうか?
VRの開発言語
上記でお伝えした通り、Unityを活用することでプログラミングができない方でもゲーム開発ができます。しかし、細かい動きまで凝った造りのものを目指す場合は、プログラミングが必要です。
では、Unityの開発言語としては何があげられるのでしょうか?
Unityは、Microsoftが開発したプログラミング言語であるC#が使用できます。
C#はオブジェクト指向のプログラミング言語です。C#はC言語に名前が似ていますが、あくまで別の言語。C言語の他、Javaの影響を受けています。特に文法はJavaに似ています。
初心者が学ぶ言語としては、言語仕様自体はやや難易度が高めです。しかし、学習サイトは豊富。加えてUnityなどゲーム開発で使われる機会が多いため、グラフィカルなインターフェースで実際にオブジェクトを動かしながら学習を進められます。ゲームエンジンなどを通じて、視覚的に実行しながら覚えていけるという意味では初心者向けの面もあります。
ゲームのプログラミングがはじめての方でも、シンプルなゲームであればこのC#を使って作成できます。ゲームがスムーズに作れるだけでなく、C#を学ぶための入門にもUnityは最適です。
Unityを使いVR開発を学ぶ
VRの開発にはUnityを利用するとお伝えしましたが、具体的にどのように扱えばいいのでしょうか?
その点に関して、わかりやすく解説しているサイトがありますので、以下のサイトを参考にしてみてください。
OpenBookのUnity入門では、Unityのダウンロードに関するところから解説が入りますので、初心者の方であっても迷うことなく進めていけます。これから始める方に特におすすめです。
また、Unityの公式サイトでもチュートリアルで学ぶことができます。まずはOpenBookで基礎を学び、Unityの公式サイトで簡単なサンプルのゲームを作成していきましょう。プログラミングは数をこなして慣れる必要がありますので、こちらも初心者の方にはぜひ取り組んでいただきたいです。
VR開発に必要な機材
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これからご紹介する機材はVR開発をする上で必須になりますので、しっかりと確認し、揃えておきましょう。
VRの開発環境はPCの性能から
まず始めに揃えていただくものとして、PCがあげられます。
VR開発には高性能なPCが必要です。そのためネットサーフィンを目的とした、3万円ほどで購入出来るような低スペックのPCでは厳しいと言えます。
高性能なGPUを搭載したものが望ましく、そのためVR開発に使用するPCは、最低でも10万円はかかることになるでしょう。また、FPS(フレームパーセコンド)という値が重要になり、この値が高いほど映像がスムーズに動き、快適にVR開発を進められます。
開発時には、自分で作ったものをチェックする必要がありますので、動きが鈍いPCを使用していると、いわゆるVR酔いを引き起こす原因にも。
そのため、チェックすらままならないPCでは開発に支障がでます。PC選びは極めて重要になりますので、スペックについてはこだわりましょう。
VRに使うHMDの種類
次に必要なものはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)です。HMDがあることで仮想空間を360度見渡せるようになります。以下がHMDと呼ばれるものの例です。
現在では、スマートフォンを活用するものから、PlayStationVRなど据え置き機を活用するものまで、様々な形態で利用できるようになりました。開発時には、実際にHMDをつけてチェック作業を行い、不具合がないかなど確認していきます。
HMDの金額としては、PCに接続して使用するものだと、5万円〜10万円以上と高額です。しかし、VRゲーム開発には欠かせない機材になりますので確実に用意しておきましょう。
人気HMD「Oculus Rift」
出典:Oculus
ここからはHMDの中でも特に人気を集めている「Oculus Rift」について、もう少しだけ掘り下げてご紹介していきたいと思います。
Oculus Riftの入門解説
VRゲームのブームを作り出した筆頭としてあげられるHMD「Oculus Rift」。Oculus Riftで配信されているゲームの中には独占タイトルも多く、それが人気を集めている理由の1つではないでしょうか。
基本的にはPCへ接続することで使用でき、専用コントローラーの「Oculus Touch」を使用することで、さらなる没入感を味わうことのできる完成度の高いHMDです。
また、Oculus Rift対応ソフトは、Unityを使って開発できます。なので、PCとHMDが用意できれば無料版をダウンロードし、すぐにでも開発できるでしょう。
「Oculus Rift」開発参考サイト
Oculus Riftと高性能PCが準備ができたら、さっそく簡単なゲーム開発に取り組んでみましょう。その際、参考になるサイトがありますので、ご紹介します。
FRAME SYNTHESIS|Unity+Oculus Rift開発メモ
こちらの記事では、Oculusソフトの初期設定から解説が入りますので、迷うことなく進めていけるでしょう。Unityを使ってOculus Rift対応ソフトの開発を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
FRAME SYNTHESIS|UE4+Oculus Rift開発メモ
UE4というのはUnityと同じくゲーム開発エンジンになります。また、グラフィック性の高いゲームを制作する場合は、UnityよりもUE4の利用をおすすめします。しかし、PCの性能もさらに高いものが要求されますので、個人開発レベルであればUnityで問題ありません。
どちらの記事にも、不具合が起きた際の対処法まで記載されていますので、初めて開発を行う方にとっては活用しやすいサイトになっています。
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VRゲーム開発の費用と期間
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VRゲームはこれまでのゲームとは異なる点も多く、その魅力に多くの方が興味を示しています。しかし、VRゲームは開発するために必要なコストが膨大にかかることでも話題になりました。
例えばPSVR(プレイステーションVR)のビックタイトルは1つで1億円ほどかかるものもあります。
引用:#mayonez
360度見回せることはもちろん、ゲームへの没入感が重要になるVRでは、細かなグラフィックにも力を入れる必要が出てくるでしょう。
しかし、グラフィックに力を入れて臨場感を出していくと、それに比例して情報量も増えますのでコストの削減ができません。そのためVR開発には、通常のゲームを制作する以上に時間と費用がかかります。
その影響もあり、現在はスマートフォン用のお手軽に出来るゲーム開発が盛んです。消費者側から見ても、スマートフォン用のHMDであれば、安価に手に入れることができますので、利用者も今後ますます増えるのではないでしょうか。
VR開発の3つの勉強方法
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ここからは、VRを実際に学ぶ方法について紹介していきます。独学で学ぶ方も、誰かに教わりながら学びたい方も参考になるように3つの学習方法を揃えましたので、ぜひご覧ください。
VRの勉強におすすめの書籍
独学で勉強するとなれば書籍で体系的に勉強するのが一番になります。また、ソフトの使い方やプログラミング言語など、サンプルを作っていくことが学びになりますのでおすすめです。
UnityによるVRアプリケーション開発
VR開発の入門書です。Unityを使ってサンプルを制作することで、VR開発に触れ学習していきます。これまで、1度もVR開発をしたことがないという初心者の方にピッタリの入門書なので、ぜひご活用ください。
VRコンテンツ最前線
こちらは、VR開発が直接学べるという訳ではなく、開発までのプロセスや費用、運営に関する知識を学ぶことができる書籍です。これからますます注目が集まる業界として、上記のような開発現場の情報が幅広く取り上げられている書籍は貴重になります。VR業界を目指す方は特に、読んでおいて損はありません。
バーチャルリアリティ学
こちらはVR学会が制作した一冊です。バーチャルリアリティの教科書と言われており「VRの考え方」から「システムの原理」などの基礎から「VRの社会との関連やその未来」についてまで学習することができます。
VRを勉強できるプログラミングスクール
これからVRを学ぶうえで、プログラミングスクールへ通いたいと考えている方も多いのではないでしょうか?現状ではVRの書籍や情報といったものが、不足している状況です。
そのため、1から勉強をするとなると相当な時間が必要になるでしょう。学習時間の短縮と簡単なVR開発ができるレベル、またはスキルの向上を考えている方におすすめします。
VRプロフェッショナルアカデミー
VRプロフェッショナルアカデミーでは、入学金や授業料がすべて無料で利用することができます。とても魅力的に感じられる反面、書類審査やこれまでの実績など、初心者向けというよりは中・上級者向けの学校です。これからさらに、技術を高めたいという方におすすめとなります。
G’s ACADEMY
出典:G’s ACADEMY
G’s ACADEMYでは、「LAB COURSE」というフルタイムコースがあります。8カ月間で基礎的なプログラミング力から、AIやVRなどといった最先端の技術を学習できるコースです。途中から選択式の学習に変わりますので、あえてVR学習のみに絞ることで、より深く学ぶことができるでしょう。また、インターンも実施されますので、より実践的な指導を受けたい方にはよろしいのではないでしょうか。
それぞれ特徴のある学校になっていますので、自分のレベルにあった学びの場を選ぶようにしましょう。
VR業界・最先端に触れる勉強会
最後にご紹介するのは、現在VR業界で頻繁に行われている勉強会やイベントについてです。まずはイベントなどで軽く触れてみたいと考えている方も、なかにはいるのではないでしょうか?
また、今後VR開発に携わるのであれば、今のうちから最先端に触れておくことも良い刺激になるかと思います。
「dots.」というサイトでは、さまざまな勉強会の情報がまとめられています。VRの勉強会についても、情報が充実していますので、ぜひ定期的に確認してみてください。
また、最近ではオンラインサロンも人気が高く、そこでもVR関連のコミュニティーがあることをご存知ですか?例えば、オンラインサロン・プラットフォームの「Synapse」。
ここでは、VR専用のサロンが立ち上がっていますので、興味のある方は情報収集にも活用できます。1度ご覧になってみてください。
VRゲームを開発している企業を紹介
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VR開発について学び、将来的にそれらに関わる企業への就職を考えている方も多いのではないでしょうか。まずは現在、VRゲーム開発に取り組んでいる企業の一部をご紹介します。
スマートフォンゲームの開発や運営を行っているコロプラ。現在では8本のVRゲームを開発しています。今後もVRゲームの開発に力を入れると見られており、注目しておきたい企業の1つです。
数々の名作を生み出しているカプコン。当然、PlayStationVRへ参入している企業として期待も大きいです。規模の大きなVRゲーム開発を行いたい方は特に注目しておきましょう。
Cygamesもアプリゲームだけにとどまらず、ブラウザゲームからハイエンドゲームまで、幅広く展開している企業です。また、SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)と共にVRゲームコンテストを開催するなど、積極的にVRの発展に向けて行動を起こしている企業でもあります。
上記でご紹介している企業意外にもVR開発に取り組んでいる企業は数多くあります。また、ゲームだけではなくさまざまなプロモーションや動画に活用している企業も増えてきました。
そこでご紹介したいのが「THE VR」です。このサイトでは、VRゲームの開発をしている企業だけではなく、VRを様々な面で活用している企業も数多く掲載しています。
また、都道府県別にもまとめられていますので、このサイトでどのような企業があるのか、どのような事業に使われているのかが把握できます。これからVR開発を学ぶ方にとっては、今後のイメージが掴みやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
今回はVR開発の初心者の方へ、必要なものから学習方法についてご紹介しました。
2016年がVR元年と呼ばれているように、現在の技術はまだまだ始まったばかりの発展途上と言えるでしょう。そのため、技術的なことからコスト面でも、問題が山積みの状態です。
裏を返せば、これからVR開発について学習していく方にも、可能性があるということです。どのような企業で、どのような開発がしたいのかを考えておき、業界自体にも注目しつつ、VR開発者を目指していきましょう。
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