Gemini 3.8 Flashとは?料金・3.1 Proとの違いとAPIの使い方

gemini 3.8 flash

Gemini 3.8 Flashを使いたくても、Geminiアプリや名前の似たTTSモデルとの違い、APIにかかる費用がわからないと、試す入口を選べません。

Gemini 3.8 Flashはテキストを出力するモデルで、定型処理から試し、複雑な判断は3.1 Proとも比べるのがおすすめです。

この記事では、公式仕様をもとに料金と使い方を解説します。導入価格の期限や比較条件を押さえ、業務に組み込む前の評価を始められます。

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目次

Gemini 3.8 Flashとは

Gemini 3.8 Flashとは

Gemini 3.8 Flashは、文章や画像、動画などを読み取り、テキストで回答するGoogleのAIモデルです。APIで指定するIDはgemini-3.8-flashです。

問い合わせの分類、資料の要約、コードの作成などに使えます。入力できる形式と出力できる形式は異なるため、音声や画像を生成したい場合は別のモデルを選びましょう。

モデルIDgemini-3.8-flash
提供状態安定版。2026年9月2日に一般提供開始
入力形式テキスト・画像・動画・音声・PDF
出力形式テキスト
入力トークン上限1,048,576(約100万)
出力トークン上限65,536(64K)
思考レベルlow・medium・high。初期値はmedium
非対応の機能音声生成・画像生成・Live API
Gemini 3.8 Flashの基本仕様

トークンは、AIが文章などを処理するときの単位です。文字数とは一致しないため、約100万トークンの入力上限を、そのまま100万文字と読み替えることはできません。

入力形式と上限はGemini 3.8 Flashのモデル仕様、思考設定はGemini 3.8 Flash仕様に基づいています。

Gemini 3.8 Flash TTSは読み上げ音声の生成、Gemini 3.8 Liveはリアルタイムの音声会話向けです。通常のFlashへ文章を渡しても、TTSの音声ファイルは生成できません。

旧版のGemini 3.7 Flashは、2026年10月8日にサポートを終了しました。旧IDへのリクエストは3.8 Flashへ自動転送されます。出典:Gemini API公式リリースノート。

Googleが3.8 Flashの更新点として挙げているのは、長い開発作業、複数段階でツールを使う処理、複雑な業務への対応です。旧版より自社の処理が正確になるかは、同じ課題で確かめる必要があります。

Geminiアプリの日本向けプランでは、Google AI Pro・Ultraに3.8 Flashへのアクセスが明記されています。アプリの契約とAPIの従量課金は別です。出典:Geminiアプリの日本向けプラン。

Gemini 3.8 Flashの料金

Gemini 3.8 Flashの料金

Gemini 3.8 FlashのAPI料金は、2026年末までの導入価格と2027年以降の標準価格で変わります。年をまたいで使うなら、翌年の単価でも予算を計算しておきましょう。

以下はGemini Developer APIの通常の有料枠です。単位は米ドルで、入力・出力それぞれ100万トークンあたりの金額を示しています。

適用期間入力100万トークン出力100万トークン入力10万・出力1万の費用
2026年12月31日まで(導入価格)$0.75$3.75$0.1125
2027年1月1日から(標準価格)$1.50$7.50$0.225
Gemini 3.8 Flashの有料API料金と計算例

計算例は、入力10万トークン、思考分を含む出力1万トークンを1回で使い、キャッシュや有料ツールを使わない前提です。導入期は0.1 × 0.75 + 0.01 × 3.75で求めています。

画面に見える回答が短くても、思考に使ったトークンは出力料金に含まれます。単価だけで比較せず、回答を得るまでに使ったトークンと再試行の回数を記録してください。

キャッシュ済み入力の単価は、100万トークンあたり導入期$0.075、標準期$0.15です。保存料は別に、100万トークンを1時間保存するごとに$0.50、翌年から$1.00かかります。

検索などのツールにも別の課金条件があります。表の計算例にこれらの費用は含めていません。出典:Gemini API公式料金。

Gemini 3.8 FlashにはAPIの無料枠もありますが、無制限ではありません。プロジェクトごとの回数・トークン上限があり、上限に達するとエラーになります。出典:Gemini APIのレート制限。

Google AI Studioで無料で試せることと、組み込んだAPIが無料枠で動くことは分けて考えます。支払い設定や課金の見方は、Gemini APIの料金と支払い方法で解説しています。

Gemini 3.8 FlashとGemini 3.1 Proの選び方

Gemini 3.8 FlashとGemini 3.1 Proの選び方

Gemini 3.8 FlashとGemini 3.1 Proは、名前だけで品質の上下を決めず、同じ業務で比べましょう。定型処理はFlashから試し、条件の見落としが残る課題はProも評価するのがおすすめです。

API費用が安くても、人の修正が増えれば負担は残ります。分類の正解率だけでなく、判断できない問い合わせを人へ戻せるか、確認に何分かかるかまで比較します。

Gemini 3.8 FlashとGemini 3.1 Proの選び方
モデル提供状態通常の有料枠の単価(100万トークンあたり)想定する評価課題レビュー項目
Gemini 3.8 Flash安定版入力$0.75/出力$3.75(2026年末まで)。2027年から入力$1.50/出力$7.50問い合わせ分類、項目抽出誤分類、要確認の見逃し、修正時間
Gemini 3.1 ProPreview入力20万トークン以下:入力$2/出力$12。20万超:入力$4/出力$18複数資料の条件照合、根拠を添えた判断条件の抜け、根拠の一致、修正時間
Gemini 3.8 FlashとGemini 3.1 Proの比較条件

料金はGemini API公式料金、提供状態はGemini 3.8 Flash仕様とGemini 3.1 Pro Preview公式仕様を参照しています。表の業務例は評価用の想定です。

Gemini 3.8 Flash

大量の問い合わせを分類したいなら、Gemini 3.8 Flashで小さな試験から始めましょう。通常の有料枠ではProより入力・出力の単価が低く、分類ルールを固定した処理の費用を見積もりやすいためです。

たとえば、分類を「請求・配送・その他」と決め、問い合わせ本文から注文番号と希望対応を抽出させます。複数の用件がある文章や、判断材料が足りない文章は「要確認」とする条件を先に渡します。

出力には、分類だけでなく根拠にした原文と要確認の理由を含めます。人が全文を読み直さずに確認できるか、存在しない注文番号を補っていないかも評価の対象です。

合格基準を満たしたうえでProより総費用が低ければ、Flashを採用する判断ができます。分類精度や修正時間は自社のデータで測り、API単価の差をそのまま業務全体の削減率にしないでください。

Gemini 3.1 Pro

複数の資料にある例外条件を取りこぼすなど、Flashで不足が残る課題はGemini 3.1 Proも比べます。Proだから必ず正しいと考えず、同じ資料と合格基準で試してください。

想定例は、契約書と対応規程を読み、問い合わせへの対応方針を根拠付きで出す処理です。結論だけでなく、参照した条項が実在するか、例外規定まで反映できたかを人が確認します。

APIのモデルIDはgemini-3.1-pro-previewで、提供状態はPreviewです。出典:Gemini 3.1 Pro Preview公式仕様。

Proは入力が20万トークンを超えると、入力だけでなく出力の単価も上がります。長い資料を使う比較では、両モデルへ同じ資料を渡し、Proの料金区分も記録してください。

制作での利用例を知りたい方は、Gemini 3.1 Proの検証も参考にできます。ただし、記事内の制作例から問い合わせ分類の精度までは判断できません。

Gemini 3.8 Flashを使い始める

Gemini 3.8 Flashを使い始める

コードなしでGemini 3.8 Flashを試すならGoogle AI Studio、社内ツールへ組み込むならAPIを使います。同じモデルIDを選び、入力と思考設定を記録すれば、試した条件を実装へ引き継げます。

普段の対話だけなら、GeminiアプリのGoogle AI Pro・Ultraでもアクセスできます。ただし、アプリの回答をAPIの費用測定に使うことはできません。出典:Geminiアプリの日本向けプラン。

指示には目的だけでなく、分類条件と欲しい出力項目も入れます。用途ごとの書き方は、Geminiのプロンプト例で確認できます。

Google AI StudioでGemini 3.8 Flashを試す

Google AI Studioでは、プロンプトを入力してGemini 3.8 Flashを試せます。最初は個人情報を含まない短い問い合わせを使い、モデルが指定どおりの形式で答えるかを確かめましょう。

  • Google AI StudioのPlaygroundを開き、モデルをGemini 3.8 Flashに設定します。対象IDがgemini-3.8-flashであることを確かめます。
  • 問い合わせ文を入力し、分類の定義、要確認にする条件、出力項目を指定します。たとえば「分類・根拠の原文・要確認の理由を返す」と伝えます。
  • 実行設定で思考レベルを確認し、使った値を記録します。最初は初期値のmediumで試し、設定を変えるときも同じ入力を使います。
  • 実行して回答を読み、分類と根拠を照合します。出力・設定・実行時のトークン表示を記録し、APIでも同じ課題を測れるようにします。
Google AI StudioのRun settingsでGemini 3.8 Flash(gemini-3.8-flash)と思考レベルMediumを確認する画面

操作の基本はGoogle AI Studioのクイックスタート、対応する思考レベルはGemini 3.8 Flash仕様に基づいています。minimalは非対応で、指定するとエラーになります。

APIの有効な利用枠は、AI Studioのレート上限ページで使用するプロジェクトとモデルを選んで確かめます。上限より多い処理を予定しているなら、実装前に有料枠の利用量と費用を見積もってください。

APIでGemini 3.8 Flashを指定する

APIでは、リクエストのmodelにgemini-3.8-flashを明示します。認証用のAPIキーを用意し、環境変数などで管理してから、短い入力を送って回答を受け取ります。

APIキーはGemini APIキーの利用方法に沿って設定します。公開するコードや、ブラウザへ配るコードにキーを直接書かないでください。

公式のInteractions APIの例では、generation_config内のthinking_levelで思考レベルを指定します。利用するSDKとAPIに合わせて設定し、モデル名だけを書き換えないことが大切です。

モデルID・思考設定・入力・回答・使用量を一緒に保存すると、費用と誤答をあとから追えます。移行時の設定はGemini 3.8 Flash仕様の移行チェックリストも参照してください。

実装には、レート制限時に間隔を空けて再試行する処理と、再試行回数の上限を入れます。費用を止めたい金額もアプリ側で決め、回答を確認する前に顧客への返信やデータ更新へ進めない設計にします。

3.7 Flashを使っていた実装は、旧IDのままでも3.8へ自動転送されます。今の旧IDへの呼び出しは、旧版との比較には使えません。

移行前のログを比較に使い、入力・思考・出力・ツール・使用量を再点検しましょう。IDを変更して呼び出しに成功しても、旧版と同じ回答が返るとは考えないでください。

Gemini 3.8 Flashの業務利用で確かめること

Gemini 3.8 Flashの業務利用で確かめること

Gemini 3.8 Flashを業務に入れる前には、例外を見逃さず、人の確認時間まで減るかを測りましょう。問い合わせの平均的な正解率だけでは、複数用件や情報不足の扱いを評価しきれません。

編集部からは、匿名化した問い合わせ30件を難度別に分けて試す方法をすすめます。単一用件・複数用件・情報不足を各10件用意する設計例であり、実施済みの検証結果ではありません。

先に人が正解と要確認の条件を決め、Flashと3.1 Proへ同じ入力を渡します。担当者が回答を直して使える状態にするまでの時間と、再試行を含むAPI費用を記録してください。

入力の複雑度正解の定義誤分類例外の見逃し人の修正時間API費用
単一用件(10件)分類と抽出項目が原文に一致違う分類の件数誤った番号などを見逃した件数確認・修正にかかった分数再試行を含む金額
複数用件(10件)指定した複数用件を要確認として返す用件の取り違えの件数単一用件として処理した件数確認・修正にかかった分数再試行を含む金額
情報不足(10件)不足する情報を示して要確認として返す誤った分類の件数不明な情報を補った件数確認・修正にかかった分数再試行を含む金額
問い合わせ30件を使う評価表の設計例

30件は、誤り方を探すための小規模な試験です。合格しても全体の精度を保証するものではなく、実際の問い合わせの種類や件数を増やして、同じ基準で評価を続けます。

定型処理でFlashが合格し、総費用と確認時間も許容範囲なら、その業務はFlashを続ける判断ができます。Proで見落としと修正時間が減る課題だけを振り分けると、追加のAPI費用を払う理由が明確になります。

使ったモデルはGemini 3.8 Flash仕様とGemini 3.1 Pro Preview公式仕様のIDで記録します。別のモデルや設定で試した結果を混ぜないでください。

問い合わせの氏名や連絡先だけを削除しても、本文に書かれた未公開の取引条件は残ります。入力を許可する情報と、使ってよい製品・契約を決めてから試験用データを用意しましょう。

利用先による管理方法の違いは、Geminiの入力データを管理する設定で解説しています。Geminiアプリの設定を、そのままAPIにも適用できるとは考えないでください。

テックキャンプ導入事例:ゆうちょ銀行では、社内で許可されたツールの範囲で業務改善を進めた経緯が紹介されています。Copilotなどを使った事例で、3.8 Flashの採用事例ではありません。

自社で試す業務を決めたい担当者には、業務のAI活用事例集がおすすめです。業種・職種別の活用例と、改善した業務や削減時間を、評価対象を選ぶ参考にできます。

まとめ|Gemini 3.8 Flashの条件をそろえる

Gemini 3.8 Flashは、AI StudioやAPIで試せるテキスト出力モデルです。定型処理はFlashから始め、例外を見逃す課題は3.1 Proとも比べ、API費用と人の修正時間で選びましょう。

通常の有料APIは、100万トークンあたり入力$0.75・出力$3.75が2026年末まで、翌年から$1.50・$7.50です。対象IDと価格の適用期間、課題の合格条件をそろえて評価してください。

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この記事を書いた人

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