NotebookLMの活用事例15選|企業の導入成果と仕事・職種別の使い方

notebooklm 活用事例

NotebookLMの活用事例を探す人が知りたいのは、機能一覧ではなく自分の業務で再現できる使い方です。

この記事では、企業・自治体の公開導入事例と、営業・人事・企画・教育など職種別の活用方法を、投入資料から成果物まで具体的に紹介します。

公開事例と編集部の提案例はラベルで区別し、投入ソース・依頼内容・人の確認・効果測定をそろえました。

NotebookLMは2026年7月にGemini Notebookへ改称されましたが、この記事では検索時に使われている「NotebookLM」の表記も残しながら解説します。

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目次

NotebookLMを活用する業務の選び方

NotebookLMを活用する業務の選び方

NotebookLMの活用事例を数だけ眺めても、自分の業務に当てはめる基準がなければ選べません。

NotebookLM(現Gemini Notebook)は、登録したソースを根拠に理解・比較・再構成するAIノートブックで、対応する用途はGoogle公式のヘルプページで確認できます。

資料の量が多く、同じ確認作業が繰り返され、回答のたびに根拠へ戻る必要がある業務ほど、導入後に効果を測りやすい対象です。

この記事では、公開されている企業・自治体の導入事例と、部門別に再現できる活用方法を紹介します。

資料があり、繰り返し確認し、根拠が必要な業務を選ぶ

NotebookLMの活用に向く業務には、共通する3つの条件があります。

承認済みの資料がすでにある、複数の人が同じ質問を繰り返す、回答のあとに引用元を確認する必要がある、の3つです。

就業規則への問い合わせ、商談前の顧客資料の確認、研修教材からの確認問題作成は、いずれもこの3条件に当てはまる例です。

チェック項目当てはまる場合
承認済みの資料がある
同じ質問が複数人から繰り返される
回答後に引用元を確認する必要がある
2つ以上チェックが付けば、最初に試す業務の候補です

3条件のうち2つ以上に当てはまるなら、最初に試す業務の候補にするとよいでしょう。

NotebookLMの基本機能や対応ソースの範囲は、NotebookLMの基本機能と使い方公式ヘルプで確認できます。

ただし、資料があるだけで回答が正確になるとは限らない点には注意が必要です。

元資料の品質と鮮度が前提になるため、最初は全社文書ではなく、担当者が正誤を判断できる範囲の資料に限定すると、精度を確認しやすくなります。

アイデア出しや更新責任者が不明な資料を扱う業務は避ける

NotebookLMの活用事例を集めるときは、向かない仕事を先に知っておくと期待値のずれを避けられます。

ソースを使わないゼロベースの発想、リアルタイムの情報だけを追う作業、更新日や管理者が不明な文書への自動応答、最終判断そのものをAIに任せる用途は、NotebookLMの得意分野ではありません。

向いている業務向きにくい業務
承認済みの提案書を比較するキャンペーンをゼロから発想する
社内規程への繰り返しの質問に答える更新責任者が決まっていない文書へ自動応答する
過去の議事録から経緯を追う最新ニュースだけを追いかける
向く業務と向きにくい業務の違い

新規キャンペーンのゼロベースの発想はGemini、承認済み提案書の比較はNotebookLMのように使い分けると、無理なく役割分担できます。

「NotebookLMは最新情報を扱えない」と言い切ってしまうと誤解が生まれます。

ソースの発見機能やWeb URLの追加機能と、登録済み資料そのものの更新は別物であるため、両者の違いを分けて理解しておく必要があります。

AIを導入する前に、資料の更新責任者を決めておくことも、NotebookLM の活用事例を自社で再現するための施策のひとつです。

自社に合う使い分けの型がまだ見えない場合は、業種・職種別の活用事例をまとめた資料を確認すると、近い業務のヒントが見つかりやすくなります。

企業・自治体で公開されているNotebookLMの導入事例

企業・自治体で公開されているNotebookLMの導入事例

NotebookLMの活用事例を検討するときは、想像上のアイデアより公開されている一次情報を先に確認すると、導入後の期待値がずれにくくなります。

ここでは、組織、課題、投入した情報、NotebookLMが担った役割、人が確認した内容、公開されている成果、適用条件を、事例ごとに同じ順序で紹介します。

複数のAIやツールを併用した成果は、NotebookLM単独の効果として扱いません。

数字の大きさよりも、どの作業を置き換え、どこを人が残したかという視点で読み進めると、自社への当てはめ方が見えやすくなります。

茨城県は法令検索と相談記録作成を支援し初動時間を約3割削減

茨城県は、福祉分野の相談業務で数千ページに及ぶ法令・通知・実施要領をNotebookLM Enterpriseに登録し、デジタル版の参考資料集として活用しています。

相談内容から関連する制度を探し、根拠となる箇所を確認しながら対応方針を検討する場面で、GeminiやiPadと組み合わせて使われています。

ソフトバンクが公開している事例によると、記録作成にかかる初動の時間は約3割短縮されました。

正式な記録として確定する前には、職員が内容を確認し、必要な修正を加える工程が置かれています。

工程内容
課題数千ページに及ぶ法令・通知・実施要領の把握
投入資料法令、通知、実施要領等をNotebookLM Enterpriseへ登録
AI処理相談内容から関連制度と根拠箇所を検索
人の確認職員が内容を確認し、必要な修正を加える
成果記録作成の初動時間を約3割短縮
茨城県の活用フロー

個人情報を含む相談内容を、無料の個人アカウントへそのまま入力してよいという意味ではありません。

この事例は、契約形態、端末の管理、認証方法、手順書までを含めて、運用全体の参考にする必要があります。

約3割という削減幅は、GeminiやiPadなど複数の仕組みを組み合わせた結果であり、NotebookLM単体の効果ではない点も押さえておきましょう。

Infoxchangeは研修設計のたたき台を1週間超から半日へ短縮

Infoxchangeは、教育プログラムの素材整理と分析に、NotebookLM(Gemini Notebook)を活用しています。

4つの受講者ペルソナごとに背景資料を読み込ませ、不足している研修テーマと学習目標を洗い出す使い方です。

Google Workspaceが公開している事例によると、従来なら1週間以上かかり得た照合・レビュー・分析の作業から、半日で研修モジュールのたたき台を得られるようになりました。

既存の教材と調査資料を投入し、初心者向けに不足している学習テーマと到達目標を抽出させる使い方が具体例です。

従来NotebookLM活用後
照合・レビュー・分析1週間以上かかる場合がある半日でたたき台を作成
完成した教材講師のレビューと調整を経て完成
Infoxchangeの活用によるBefore/After(完成品ではなくたたき台の短縮)

ここで短縮されたのは、完成した研修教材そのものではなく、教材づくりのたたき台にあたる部分です。

「研修が半日で完成する」という言い方に置き換えると、実際の成果よりも大きく伝わってしまいます。

受講者に配布する最終的な教材は、講師によるレビューと調整を経てから完成する前提で運用されています。

Primer Groupはオンボーディング動画のスマートアシスタントとして利用

Primer Groupは、100を超える国際ブランドを扱う制作会社で、Gemini Notebookをオンボーディング動画のスマートアシスタントとして使っています。

製品や業務の解説動画をソースとして登録し、新入社員が要点や該当する場面を質問できるノートを作る使い方です。

動画を最初から最後まで視聴する方法と比べると、必要な場面だけを探して理解できる点が違いです。

Google Workspaceの公開ページによると、生産性は50%以上向上しましたが、これはGeminiを含む複数の施策を組み合わせた結果であり、Gemini Notebookの単独効果ではありません。

Gemini Notebookを動画に使う狙いは、内容の要約ではなく、必要な場面を探して理解できる状態を作ることに置くと、使い方がぶれません。

ここで紹介した3つの事例のように、自社に近い業種・職種の活用例を先に確認したい場合は、業種・職種別の定量効果をまとめた生成AI活用事例集から候補を広げる方法もあります。

営業で使えるNotebookLM活用事例

営業で使えるNotebookLM活用事例

営業の現場でNotebookLMを活用する場合は、顧客理解、提案準備、質問対応、商談の振り返りが主な使い道になります。

顧客名や商談記録をそのまま投入してよいかどうかは、会社ごとのルールに沿って判断する必要があります。

営業資料を自動で作ることよりも、提案内容の根拠となる資料へすぐ戻れる状態を作ることを目的にすると、NotebookLM活用事例として再現しやすくなります。

顧客資料と過去商談から商談前ブリーフを作る

商談前の準備では、公開情報、顧客から提供された資料、過去の議事録、製品資料を用途別に選んでNotebookLMへ登録します。

「顧客が明示した課題」「推測にあたる部分」「次回確認したい事項」を分け、根拠を付けて1ページにまとめて、と依頼すると、提案の骨子が整理された状態で得られます。

投入ソース依頼文成果物人の確認KPI
公開情報・顧客提供資料・過去議事録・製品資料課題/推測/次回確認事項を分けて1ページに整理商談前ブリーフ推測欄と事実欄の混在有無準備にかかる時間
商談前ブリーフ作成の型

公開情報と機密情報を同じノートにまとめて登録するのは避けましょう。

顧客が明示した内容と推測を欄で分けておくと、資料にない内容が提案の事実として文面に混ざりにくくなります。

調査と資料検証の役割分担については、公開予定の「notebooklm gemini 違い」記事でも取り上げます。

NotebookLMが対応できるソースの種類と制限は、公式ヘルプで確認できます。

提案書・FAQ・反論対応を製品資料に沿って揃える

製品提案でNotebookLMを使う場合は、最新版の製品仕様、価格情報、導入事例、FAQをソースとして登録し、業界別の提案骨子と想定質問への回答案を作成します。

正式な価格や契約条件そのものは、営業担当者が最終確認する前提で運用します。

「導入を見送る理由として多い3つの懸念に、資料の根拠だけで回答案を作って」と依頼すると、思い込みではなく資料に基づいた回答案が得られます。

質問根拠回答案確認者
想定される懸念登録した製品資料・FAQの該当箇所資料の根拠だけで作成した回答文営業担当者・製品担当者
反論対応テンプレート

AIが作った回答案を、確約の文面としてそのまま顧客へ送るのは避けましょう。

価格表や規約は更新の頻度を高くし、古い版をノートに残さない運用にすると、回答の根拠がずれにくくなります。

営業以外の職種で近い活用方法を探している場合は、業種・職種別の生成AI活用事例集で他部署の例も比較できます。

人事・研修・オンボーディングで使えるNotebookLM活用事例

人事・研修・オンボーディングで使えるNotebookLM活用事例

人事の業務では、入社時の学習、社内制度への問い合わせ対応、研修教材の作成にNotebookLMを分けて使うと役割がはっきりします。

就業規則や人事制度に関する回答には、回答した日付と根拠にした文書の版をあわせて示す運用にしておくと、後から確認しやすくなります。

新人が自分で解決できた割合だけでなく、誤った案内をした割合や、人事担当者の確認にかかる工数もあわせて測ると、導入効果を正しく判断できます。

就業規則・業務マニュアルを質問できる入社ノートにする

NotebookLMで作る入社時のノートには、就業規則、申請手順、組織図、用語集を別々のソースとして登録します。

入社1週間、1カ月、3カ月の時点で新人が抱きやすい質問を想定しておくと、ノートの構成を決めやすくなります。

「有給休暇を申請する手順を、対象者、期限、承認者、参照箇所に分けて」と質問すると、断片的な説明ではなく手続き全体を把握できる回答が返ってきます。

回答を確認する際は、引用元の文書と更新日を必ず見るようにします。

個人の評価、健康状態、給与に関する情報は、社員が共通で使うノートへ投入しないようにしましょう。

規程の正本へのリンクはノート内に残しておき、AIの回答だけで手続きを完結させない運用にします。

この活用方法を全社員向けの問い合わせ窓口まで広げたい場合は、社内チャットボットの作り方と選び方も比較検討の対象になります。

研修資料から学習ガイド・クイズ・音声復習を作る

研修担当者は、NotebookLMを使って講義資料から学習ガイド、難易度別のクイズ、Flashcards、Audio Overviewを作成できます。

生成した内容は、講師が誤りの有無と出題範囲を確認してから配布します。

元ソース成果物
講義資料・研修教材学習ガイド
講義資料・研修教材難易度別クイズ
講義資料・研修教材Flashcards
講義資料・研修教材Audio Overview
同じソースから作れる4つの成果物

情報セキュリティ研修を例にすると、新人向けの基礎的な10問と、管理職向けのケース問題5問のように、受講者別に教材を変えられます。

同じソースから複数の成果物を作れる点が、研修づくりでの活用しやすさにつながります。

Flashcards・Quizzesの機能や利用条件は、Google公式ヘルプで確認できます。

生成したクイズの正解や解説は、講師が原資料と照らして確認する工程を省略しないようにします。

誤答が多かった分野を教材の改善に戻すと、正答率だけでなく教材そのものの質も高められます。

社内ルールや研修体制まで含めて導入を検討したい場合は、生成AI導入ハンドブックでツール選定から社内展開までの進め方を確認できます。

社内問い合わせ・カスタマーサポートで使えるNotebookLM活用事例

社内問い合わせ・カスタマーサポートで使えるNotebookLM活用事例

社内問い合わせやカスタマーサポートでは、NotebookLMを問い合わせ窓口そのものとして使うのではなく、承認済み資料の検索、回答候補の作成、不足している情報の発見に使います。

外部の顧客へNotebookを直接公開する仕組みと、担当者向けの回答づくりは、目的も権限も異なるため混同しないようにします。

導入直後は、自動で回答できた割合よりも、根拠を示せた割合とエスカレーションの精度を先に確認すると、運用の課題が見えやすくなります。

マニュアルとFAQから引用付きの回答候補を作る

一次回答を早めるには、製品マニュアル、障害時の対応手順、承認済みのFAQをソースとして登録し、NotebookLMを活用します。

回答候補、根拠、確認すべき不足情報、エスカレーションの条件までをセットで出力させると、担当者が次の動きを判断しやすくなります。

問い合わせ回答候補根拠確認対応
受付NotebookLMが候補と根拠を提示担当者が引用元を確認送信、またはエスカレーション
回答候補作成のフロー

「解約希望への回答案を作り、契約条件に関する断定はせず、担当部署へ回す条件を示して」と依頼すると、断定を避けた回答案が得られます。

契約、返金、法的な判断を、人を介さずに確定させないようにします。

AIが答えられない状態は失敗ではなく、資料が足りていない箇所を見つける手がかりとして扱いましょう。

契約に関する問い合わせが多い場合は、公開予定の「契約書 ai」記事で確認ポイントを扱う予定です。

問い合わせログからFAQとマニュアルの不足を見つける

NotebookLMの活用でナレッジを継続的に改善するには、匿名化して利用許可を得た問い合わせログと、現行のFAQを比較します。

回答できない質問、重複している質問、古くなった記述、追加すべき候補を抽出させる使い方です。

「問い合わせ上位20件を、FAQで回答可能、一部可能、不可のいずれかに分類し、追加すべき見出しを出して」と依頼すると、改善すべき箇所が具体的に見えてきます。

ログに含まれる個人情報は、登録前に削除するか、必要な範囲まで最小化しておきましょう。

月に1回など、一定の周期でこの比較を繰り返す運用にすると、FAQが更新され続ける状態を保てます。

問い合わせ件数の減少だけでなく、解決までの時間、再度の問い合わせが発生した割合、誤った案内をした件数もあわせて確認すると、改善の効果を正しく把握できます。

全社規模での問い合わせ対応まで検討する場合は、生成AI導入ハンドブックで社内ルールや体制づくりの進め方を確認できます。

企画・経営管理・市場調査で使えるNotebookLM活用事例

企画・経営管理・市場調査で使えるNotebookLM活用事例

企画や経営管理の場面では、NotebookLMを意思決定者の代わりとして使うのではなく、資料同士の定義の違いや矛盾、不足している情報を見つける調査補助として使います。

市場規模などの数値を扱う際は、年度、対象範囲、通貨、定義をそろえたうえで比較する必要があります。

きれいにまとまった要約よりも、比較の前提がそろっていない箇所を見つける依頼のほうが、意思決定に役立ちます。

調査レポートを比較して定義差・共通点・矛盾を整理する

複数の公開レポートや社内調査を登録し、調査対象、調査期間、用語の定義、サンプル数、結論を1つの表に整理します。

「市場規模の数値を、年度、対象範囲、算出方法、引用箇所付きで比較して」と依頼すると、数字だけでなく前提の違いも見えてきます。

レポート調査対象期間定義結論
レポートA
レポートB
比較表のひな形。結論が食い違う場合は不一致として残す

結論が食い違う箇所を見つけても、AIに矛盾を解消させるのではなく、根拠を並べて人が判断します。

定義が異なる数値を、そのまま足し合わせて使うのは避けましょう。

The Carbon Groupの活用例のように、最新のニュースや論点の収集はGeminiなどで広く行い、採用した一次資料の比較や検証はNotebookLMで行うという二段構えが参考になります。

調査と検証の役割分担は、公開予定の「notebooklm gemini 違い」記事でも扱います。

議事録と決裁資料から判断経緯・宿題・未決事項を追う

プロジェクトの経緯を引き継ぐには、議事録、決裁資料、要件定義書、進捗報告を時系列でNotebookLMに登録します。

決定した事項、その根拠、担当者、期限、変更した理由を整理させると、経緯を追いやすくなります。

「前回から変更された要件と、その根拠が書かれた議事録を一覧化して」と依頼すると、変更点だけを短時間で確認できます。

口頭で決まったものの資料に残っていない内容は、「未確認」と表示させるようにしておきます。

会議ごとにノートを増やすのではなく、案件単位でソースの命名規則をそろえておくと、後から探しやすくなります。

議事録の整理方法に迷う場合は、案件単位でノートを分ける運用から試すとよいでしょう。

企画・経営に近い活用例をまとめて確認したい方は、生成AI活用事例集も参考になります。

教育・研究・資格学習で使えるNotebookLM活用事例

教育・研究・資格学習で使えるNotebookLM活用事例

教育や研究での活用は、論文の比較、授業資料の理解、試験対策で使い方が変わります。

学校や試験ごとにAIの利用ルールが定められている場合は、そのルールに従う必要があります。

要約を読むだけで終わらせず、自分で答えてから根拠に戻る学習の流れを作ると、理解の定着につながります。

NotebookLMの活用事例は個人の学習にも当てはまり、論文や講義資料を読み込む場面で特に役立ちます。

論文・講義資料を比較し、研究の論点と不足を見つける

研究で読む論文が多い場合は、NotebookLMを活用して目的、方法、対象、結果、限界を同じ表に整理すると、比較しやすくなります。

論文目的方法対象結果限界
論文1
論文2
文献レビュー表のひな形

「5本の論文を、研究対象、手法、結果、限界で比較し、結論が一致しない点を示して」と依頼すると、論点の違いが整理された状態で見えてきます。

引用の候補が見つかっても、実際に引用する前には原文を開いて文脈を確認する工程を省略しないようにします。

研究テーマに都合のよい結論だけを選んで採用しないようにしましょう。

出典が確認できていない文章を、そのまま論文やレポートへ転載しないようにします。

論文の比較に使う表は、目的・方法・対象・結果・限界の5項目で統一しておくと、後から見返しても論点を追いやすくなります。

試験範囲から学習ガイド・単語カード・弱点問題を作る

試験対策では、NotebookLMを使って公式教材や授業資料を章単位で指定し、学習ガイド、Flashcards、Quizzes、Audio Overviewを生成します。

「この3章から中級レベルの問題を20問作り、間違えた概念を説明するカードを作って」と依頼すると、演習と復習の両方を同時に用意できます。

ステップ内容
インプット教材・授業資料を章単位で登録
問題難易度別の問題を生成
採点自己採点して弱点分野を特定
弱点復習間違えた分野だけを再出題
試験対策の循環フロー

間違えた分野だけを再度出題する流れにすると、限られた時間を弱点の解消に使えます。

資格試験によっては、教材の複製や利用範囲に関する規約が定められているため、事前に確認しておく必要があります。

試験対策としての活用は、生成した問題だけに頼らず、公式問題集の出題傾向を確認する作業も組み合わせると効果があります。

無料版でどこまで試せるかは、公開予定の「notebooklm 料金」記事でも取り上げます。

記事・スライド・音声コンテンツで使えるNotebookLM活用事例

記事・スライド・音声コンテンツで使えるNotebookLM活用事例

記事やスライド、音声コンテンツを作る場面では、Notebook Studioの成果物を下書きや理解を助ける材料として使います。

事実、文脈、権利、ブランドに関する表現は、必ず人が確認してから公開します。

Studioで生成できる成果物の種類や利用条件は、公開されている画面と公式ヘルプで随時確認する必要があります。

同じ資料を使い回すのではなく、読む人や使う目的に合わせて編集し直すことを前提にしましょう。

取材・調査資料から記事構成とファクトチェック表を作る

NotebookLMを活用して取材記録、一次資料、調査レポートを登録し、読者が抱きやすい疑問の順に論点を整理します。

「各見出しの主張を、確認済み、要追加調査、資料にないのいずれかに分類して」と依頼すると、記事化する前に不足箇所が見えてきます。

見出しの主張根拠出典確認状況
確認済み/要追加調査/資料にない
ファクトチェック表のひな形

主張、根拠、出典、確認の状況を表にまとめておくと、公開前の最終確認がしやすくなります。

第三者の記事を言い換えるだけの記事を量産する使い方はおすすめできません。

文章を生成させることよりも先に、根拠が不足している箇所を見つける使い方を優先しましょう。

記事構成とファクトチェック表をセットで作っておくと、公開後に誤りを指摘された場合にも根拠をすぐ示せます。

同じ資料からスライド・音声・動画・図解の下書きを作る

同じ資料から、対象者、利用場面、長さ、強調したい点を変えて、Slide Deck、Audio Overview、Video Overview、Infographicを作れます。

対象者成果物長さ・量
経営会議向けSlide Deck10枚程度
現場向けAudio Overview10分程度
新入社員向けInfographic1枚
1つのソースから4つの成果物への展開例

経営会議向けには10枚のスライド、現場向けには10分程度の音声、新入社員向けには1枚の図解のように、用途ごとに再構成する使い方が具体例です。

生成した成果物を、確認をせずに社外へ公開するのは避けましょう。

数字、固有名詞、引用、ロゴ、画像の権利は、成果物ごとに個別で確認する必要があります。

スライドとして書き出す方法は、公開予定の「NotebookLMでスライドを作る方法」の記事でも扱います。

Notebook Studioの機能全体は、公式ヘルプで確認できます。

コンテンツ制作以外の活用例も知りたい場合は、生成AI活用事例集で職種別の例を比較できます。

GeminiとNotebookLMを組み合わせる活用方法

GeminiとNotebookLMを組み合わせる活用方法

GeminiとNotebookLMは競合するツールではなく、工程を分けて使うと役割がはっきりします。

Geminiで論点を広げ、採用した一次資料をNotebookLMで比較・検証し、必要に応じて成果物を再編集する流れが基本です。

Geminiアプリ内で使えるNotebook機能と、独立したNotebookLMでは、回答の根拠やStudio機能に違いがあるため、正確に区別しておく必要があります。

「発散」と「根拠確認」を同じやり取りの中で曖昧にしないことが、両方のツールを活用するコツです。

Geminiで調査範囲を広げ、NotebookLMで採用資料を検証する

調査の入り口ではGeminiを使い、候補となる論点、最新の情報、一次資料の候補を広く収集します。

Geminiの機能と使い方を確認しておくと、この段階での使い分けがスムーズになります。

段階使うツール内容
発散Gemini論点・最新情報・一次資料候補の収集
選定採用する一次資料を選ぶ
検証NotebookLM定義差・引用・矛盾の確認
判断検証結果をもとに判断
発散から判断までの4段フロー

新しい市場について調べる場合は、論点をGeminiで洗い出したうえで、官公庁や企業が公開している一次資料だけをNotebookLMへ登録して比較します。

Gemini側の回答には、Notebookのソース以外のWeb検索結果やツールの出力が含まれる場合があります。

検索結果をそのまま大量にノートへ投入するのではなく、一次情報かどうか、更新日、対象範囲で選別してから登録します。

発散、選定、検証、判断という4つの段階を意識した活用にすると、GeminiとNotebookLMの役割が混ざりにくくなります。

NotebookLMで固めた根拠からメール・提案・研修へ展開する

NotebookLMで確定した要点、引用、未確認事項を基にすると、Geminiや各Workspaceアプリで用途別の文書を作りやすくなります。

検証済みのメモから、顧客向けのメール、社内提案、研修の台本をそれぞれ作る使い方が具体例です。

情報源の共有権限と、作った成果物をどこまで公開してよいかは、別々に確認する必要があります。

NotebookLMの引用付き回答を、そのまま社外向けの文面に貼るのは避けましょう。

相手や目的に合わせて言葉を選び直してから使うと、根拠を保ったまま伝わりやすい文章になります。

GeminiとNotebookLMの組み合わせ方をさらに知りたい場合は、生成AI活用事例集で他の組み合わせ例も確認できます。

NotebookLMを社内に導入する方法

NotebookLMを社内に導入する方法

NotebookLMを社内へ導入する際は、最初から全社展開を目指すのではなく、正解を判断できる担当者がいる1部署・1業務から小さく始めます。

対象業務の選定、社内資料の整理、質問・確認ルールの作成、1部署での試行、効果測定という5つのステップで進めます。

4週間程度の試行期間を1つの目安にすると、各ステップの負担を見積もりやすくなります。

ここまでのNotebookLM活用事例を参考に、自社で最初に試す業務を決めてから、次の5ステップに進みましょう。

ステップ1|NotebookLMを活用する対象業務を決める

1つ目のステップでは、作業時間が長い、実施頻度が高い、正誤を担当者が判定できる、必要な資料がそろっている、という4つの視点で対象業務の候補を絞ります。

人事部門であれば、新人向けの就業規則に関する問い合わせを最初の対象業務にする例が考えられます。

業務名頻度作業時間正誤判定のしやすさ資料の有無優先度
新人向け就業規則問い合わせ長いしやすいあり
候補業務スコア表のひな形

候補となる業務を点数化して比較し、最初は1部署・1業務だけを選びます。

成果を測りにくい曖昧な業務や、個別判断が多く発生する高リスクな業務は、最初の対象にしないようにしましょう。

このステップの完了条件は、対象部署、対象業務、責任者が決まっていることです。

ステップ2|NotebookLMに追加する社内資料を整理する

2番目のステップでは、現行版かどうか、利用する権利があるか、機密区分は何か、誰が更新を担当するかを確認し、承認済みの資料だけを用意します。

就業規則、申請手順、用語集のような現行の資料をそろえ、旧年度の規程のような古い資料は登録の対象から外します。

資料名更新日正本機密区分管理者登録可否
就業規則社内
ソース台帳のひな形

資料名、更新日、正本の場所、機密区分、管理者、登録可否をまとめたソース台帳を作っておくと、後から見直しやすくなります。

権利や機密区分が不明な資料は、活用の対象から外し、登録せずに保留にしておきましょう。

このステップの完了条件は、登録する資料と管理者が確定していることです。

ステップ3|質問テンプレートと確認ルールを作る

3番目のステップでは、NotebookLMの活用ルールとして、質問の目的、出力の形式、引用の付け方、資料に答えがない場合の表示、確認する担当者、利用してよい場面をテンプレートにまとめます。

「資料にない場合は推測せず、根拠なしと表示し、回答には引用箇所を付ける」という指示を、共通のルールにしておくと運用がぶれません。

段階内容
AI回答質問テンプレートに沿って回答案を生成
引用確認担当者が引用元と根拠を確認
担当者承認正誤を確認したうえで承認・修正
回答の確認フロー

AIの回答をそのまま確定した情報として扱わず、回答、引用の確認、担当者の承認という順番で進める確認フローを決めておきます。

AIの回答を自動で承認する運用は避けましょう。

このステップの完了条件は、共通のテンプレート、確認者、利用ルールが決まっていることです。

ステップ4|1部署でNotebookLMを試す

4番目のステップでは、対象部署の利用者へ目的とルールを説明したうえで、4週間程度、実際の質問20件から50件を使って検証します。

人事部の担当者5人が、新入社員から寄せられた質問30件にNotebookLMで回答案を作り、引用と正誤を確認する例が考えられます。

実施内容
1週目対象部署への説明、テンプレートの共有
2〜3週目実際の質問20〜50件で検証、ログの記録
4週目ログの集計、効果測定への準備
4週間の試行スケジュール例

回答にかかった時間、修正した内容、根拠なしと表示された回答、使われなかった理由、不足していた資料を記録していきます。

AI活用支援の現場では、便利だったという感想だけで終わらせず、誤りの種類と使われなかった理由まで記録するケースが定着につながりやすいと感じます。

検証中の回答は、確認をせずに社外や全社へ公開しないようにします。

このステップの完了条件は、決めた件数と期間の検証ログがそろっていることです。

ステップ5|導入効果と運用負荷を評価する

最後のステップでは、NotebookLM活用による1件当たりの作業時間、正答・要修正・誤答の割合、対象者の利用率、資料更新や権限管理にかかる工数を、導入前と試行後で比較します。

指標導入前試行後目標判定
1件当たり回答時間
要修正率
資料更新の工数
KPI記録表のひな形(数値は記入例であり導入実績ではありません)

問い合わせの回答時間、要修正率、週次の資料更新にかかる時間を実測する書式を用意すると、比較がしやすくなります。

ここで示す数値はあくまで記入例であり、導入実績を示すものではありません。

企業のAI活用を支援していると、短縮できた時間だけでなく、誤った案内や資料管理にかかるコストも差し引いて判断する場面が多くあります。

継続する、改善してから再検証する、中止するという3つの判断基準を、事前に決めておきましょう。

このステップの完了条件は、継続・改善・中止のいずれかを根拠付きで判断できることです。

ツール選定から社内ルール、研修体制まで含めた進め方を整理したい場合は、生成AI導入ハンドブックが参考になります。

NotebookLMの企業活用で確認したい情報漏洩・著作権・更新の注意点

NotebookLMの企業活用で確認したい情報漏洩・著作権・更新の注意点

NotebookLMを企業で活用する際は、アカウントと契約、入力してよい情報の範囲、共有の権限、フィードバックの扱い、著作権、ソースの更新、人による確認を、あらかじめチェックリストにしておくと安心です。

個人向け、Workspace、Education、Cloudでは、利用できる条件が異なるため、自社が使っている契約の種類を確認したうえで読み進める必要があります。

「入力した内容が学習されるかどうか」だけで安全性を判断するのではなく、誰が何を入力し、誰と共有できるのかまで確認しましょう。

会社指定アカウント・入力区分・共有権限を先に決める

導入初期には、会社が指定した契約、管理者による設定、入力できる機密区分、ノートの所有者・編集者・閲覧者の範囲、退職や異動が発生したときの引き継ぎ、フィードバック提供時の扱いを確認しておきます。

データ区分アカウント共有先登録可否
公開情報個人・会社指定社内・社外
社内限定会社指定社内のみ可(要権限)
機密会社指定限定メンバーのみ要承認
要承認会社指定管理者の承認後個別判断
データ区分×アカウント×共有先の一覧

公開情報、社内限定、機密、要承認という4つの区分を作り、区分ごとに登録してよいかどうかを表にしておくと、判断に迷いにくくなります。

生成AI導入を支援する中では、個人版で機密情報を試してから法人版へ移す運用は避けるようにと伝えています。

「入力した内容は一切学習されない」と一律に説明するのは避けましょう。

アカウントの種別、フィードバックの提供設定、連携しているサービスによって条件が変わるため、活用する前にそれぞれ分けて確認しておく必要があります。

データの取り扱いについては、公開予定の「NotebookLMのデータ利用と安全な設定」の記事でも詳しく扱います。

現行のデータ利用条件は、公式ヘルプで確認できます。

ソースの更新日・正本・著作権・回答の引用箇所を確認する

NotebookLMを活用する際のソース台帳には、資料の所有者、正本のURL、更新日、次に確認する日、利用できる権限を記録しておきます。

資料所有者正本URL更新日次回確認日
料金表月次
社内規程改定時
製品マニュアルリリース時
ソース台帳テンプレート

回答を確認する際は、引用されている箇所とその前後の文脈まで見るようにします。

料金表は月ごと、規程は改定のたびに、製品マニュアルはリリースのたびに見直すというルールを決めておくと、古い版が残りにくくなります。

権利を持たない教材、有料記事、顧客から預かった資料を、許可なくアップロードしたり共有したりすることは避けましょう。

引用がついていることと、元の資料が正しく、公開してよい内容であることは別の問題です。

生成AIを利用する際のリスク全般については、公開予定の生成AIリスク記事でも扱います。

安全な運用体制を含めて社内導入を進めたい場合は、生成AI導入ハンドブックで運用のたたき台を確認できます。

NotebookLMの活用事例に関するよくある質問

NotebookLMの活用事例に関するよくある質問

ここでは、NotebookLMの活用事例を検討する中でよく出てくる質問に、結論から答えます。

本文で触れた内容の要約ではなく、次に何を確認すればよいかがわかる形でまとめました。

NotebookLMは無料でも仕事に活用できますか?

無料版でも基本的な機能は試せますが、登録できるノートやソースの数、生成できる回数、共有や管理の仕組み、データ保護の要件によっては、上位プランやWorkspaceの契約が必要になります。まずは公開されている資料だけで個人的に試し、社内資料は組織が承認した環境で扱うようにしましょう。無料で使えることと、会社の資料を入れてよいことは別の話です。上限や対象プランの詳しい数値は、公開予定の「NotebookLM 料金」記事で扱います。

NotebookLMと社内チャットボットはどちらを選ぶべきですか?

担当者や小さなチームが資料を調べる範囲であればNotebookLMで十分ですが、認証、システム連携、問い合わせの受付、利用ログの管理、全社への配布まで必要になる場合は、社内チャットボットの作り方と選び方も比較の対象になります。人事担当者5人が社内規程を調べる用途はNotebookLM、全社員からの申請を受け付ける用途は専用のチャットボットが向いています。AI関連サービスの相談内容を見ると、まずNotebookLMで質問内容や資料、回答ルールを検証し、要件が固まってからシステム化する進め方が向いています。

導入効果はどのくらいで判断できますか?

頻度のある業務であれば、導入前の基準値を取ったうえで、4週間程度、20件から50件の質問を使って試すと判断しやすくなります。件数が少ない業務は期間を延ばし、時間の短縮より品質と運用の負荷を優先して確認しましょう。比較する指標は、1件当たりの作業時間、要修正率、利用率、資料更新の工数です。有名企業で公開されている削減率を、そのまま自社の目標として転用するのは避けましょう。4週間・20〜50件という条件は検証の一例であり、公式の基準や効果を保証するものではありません。具体的な進め方は、この記事のNotebookLMを社内に導入する方法で確認できます。

まとめ|NotebookLMを身近な業務から活用しよう

NotebookLMの活用事例を自社で再現するコツは、承認済みの資料がある、同じ質問が繰り返される、根拠の確認が必要という3条件に当てはまる業務を選ぶことです。

公開されている企業・自治体の事例は、削減できた時間の大きさよりも、どの作業を置き換え、どこに人の確認を残したかという視点で読むと、自社への当てはめ方が見えてきます。

導入する際は、対象業務の選定、資料の整理、質問・確認ルールの作成、1部署での試行、効果測定という5つのステップで進め、情報漏洩や著作権、ソースの更新に関する注意点もあわせて確認します。

事例の数をそろえることよりも、自社で正誤を判断できる小さな業務から始めることを優先しましょう。

  • 候補業務を1つ選ぶ
  • 導入前の作業時間・修正件数・問い合わせ件数を記録する
  • 承認済みの資料だけでノートを作る

開始前には、この3点を済ませておきます。

たとえば就業規則への問い合わせ20件について、導入前と導入後の回答時間、要修正率を比較する形から始めると、成果を数字で確認しやすくなります。

料金や情報漏洩に関する詳しい確認は、公開予定の各記事で扱う予定です。

社内導入の進め方を整理したい方は、生成AI導入ハンドブックで手順のたたき台を確認してから、最初の1業務に着手してください。

DXを加速する生成AI導入ハンドブックダウンロード
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この記事を書いた人

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