この記事では、プログラミングにおけるデータベースの操作に使われる「SQL」について、概要や種類、勉強方法など初心者でもわかりやすいように解説しています。
「SQLを開発業務で使うので概要を知りたい」「具体的な勉強法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
SQL(エスキューエル)とは
さっそくSQLの概要について解説します。
- SQLはデータベース言語の1種
- マーケティング業務でも使われる
- SQLには2種類の操作方法がある
SQLはデータベース言語の1種
SQLとは「Structured Query Language」の略のこと。データベース(※)を操作するための言語で、データの蓄積や検索をする際に使われます。
Webサービスで頻繁に使われているため、SQLはプログラミング言語であると誤解されることも多いのです。しかし正確にはデータベース言語の1種となります。
※データベース→検索・蓄積しやすいように整理されたデータの集まり
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マーケティング業務でも使われる
SQLは、実はマーケティングなどの業務でも利用されます。例えば、顧客データの分析をするときなど、顧客情報のデータベースにアクセスする際に使われているでしょう。
SQLには2種類の操作方法がある
SQLには、対話型と埋め込み型の2つの操作方法があります。
対話型
対話型とは、ユーザーが直接SQLの命令文を入力して操作するタイプのことです。ひとつひとつ処理結果を待ってから、次の命令を送ることになります。
埋め込み型
埋め込み型とは、ソースコード内にSQLのコードを埋め込むタイプのことです。C++、COBOL、Javaなどの手続き型プログラミング言語に埋め込まれます。
SQLの種類
SQLは、機能によって3つの種類に分けることができます。
- データ定義言語
- データ操作言語
- データ制御言語
DDL(データ定義言語)
1つ目は、データ定義言語です。略してDDLと呼ばれることも多く、主に次のような命令文があります。
- CREATE(テーブルの作成)
- ALTER(テーブルの設定変更)
- DROP(テーブルの削除)
- TRUNCATE(テーブルデータの削除)
データを入れる箱となるテーブルに関しての命令文が該当します。
DML(データ操作言語)
2つ目は、データ操作言語です。略してDMLと呼ばれることも多く、主にデータを追加・削除する際の命令文を指します。
- SELECT(データの検索)
- INSERT(データの追加)
- UPDATE(データの更新)
- DELETE(データの削除)
データを操作する際の基本的な命令文となるため、利用頻度が高いのが特徴です。
DCL(データ制御言語)
3つ目は、データ制御言語です。略してDCLと呼ばれることも多く、主に次のような命令文があります。
- GRANT(権限付与)
- REVOKE(権限剥奪)
- commit(トランザクション処理の確定)
- rollback(トランザクション処理の取り消し)
データベースの権限に関するものや、トランザクション(※)に関する命令文のことを指します。
※トランザクション→関連する複数の処理を1つのまとまりと捉えたもの
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SQLが使える代表的なデータベース管理システム
データを一括管理するためのソフトウェアのことを、「データベース管理システム(DBMS)」と言います。DBMSを利用しデータ一括管理をすることで、データの共有・保護・検索・更新などが容易になるというメリットがあります。
DBMSには、商用ソフトウェアとオープンソースソフトウェア(OSS)の2種類があるので、本章ではそれぞれ代表的なものを紹介します。
商用ソフトウェア
商用ソフトウェアは、基本的に高品質で、メーカーサポートが受けられるのが特徴です。商用利用をする際には有料で高額なため、コストが膨らんでしまう点に注意が必要となります。
代表的なものは、以下の3つです。
- Oracle Database
- SQL Server
OSS(オープンソースソフトウェア)
オープンソースソフトウェアは、無料で利用できる点が特徴です。
ソースコードが公開されており、改良や再配布が許可されています。無料ではあるものの、最近では機能面が優れているものも増えています。代表的なものは以下の3つです。
- MySQL
- PostgreSQL
- SQLite
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初心者がSQLを学ぶ方法
ここでは、データベース初心者がSQLを学ぶのにおすすめの方法を3つ紹介します。
- オンライン学習サイトを利用する
- SQL関連の書籍を読む
- プログラミングスクールに通う
オンライン学習サイトを利用する
Progate・Udemy・Schooなどのプログラミング教材を扱うオンライン学習サイトでは、いつでも・どこでもSQLを学ぶことができます。
例えばProgateでは、スライドを用いて初心者でもひとつひとつ丁寧に理解しながら学習を進められます。単元ごとに小テストもあるので、インプットした知識をすぐに活用することも可能です。
また、Progateのサービス内で練習をするため、わざわざ環境設定をする必要もありません。10時間ほどあれば一通りの学習ができるため、どのサイトで学ぶか迷ったらProgateを検討してみましょう。
下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▶️Progate(プロゲート)とは?評判・無料と有料の違い・使い方や「意味ない」と言われる理由を解説
SQL関連の書籍を読む
SQLは専用の書籍でも十分学べます。以下でおすすめの書籍を2つ紹介します。
- スッキリわかるSQL入門
- SQL ゼロからはじめるデータベース操作
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スッキリわかるSQL入門
もはやIT学習関連の書籍では王道と言っても過言ではない「スッキリわかる」シリーズの1冊。図解で概念的に理解できるのが特徴で、初心者でも抵抗なく学ぶことができます。
付録には256ものドリルが掲載されているため、アウトプットができるのも嬉しいポイントです。
SQL ゼロからはじめるデータベース操作
こちらの書籍は、CodeZineでも取材を受けているプロのデータベースエンジニア・ミックさんが執筆した1冊。
Oracle・PostgreSQL・MySQLなどの各種DBMSでの違いや初心者が陥りやすい注意点までしっかりと解説されているため、読了時には一定以上の知識を身につけられるでしょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールのなかには、SQLの講座を開いているところもあります。スクールで学べば、わからないところを質問できるほか、周囲の受講生から刺激を受けてモチベーション高く学習に取り組むことができます。
最近では、通学型だけではなくオンラインで学べるスクールも増えています。「どのスクールが良いのかわからない」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶️【オンライン可】社会人向けのITスクールおすすめ12選!エンジニアを目指せるプログラミングスクール
【まとめ】SQLはデータベースを扱う言語のこと
SQLは、データベース言語の1つです。エンジニアだけではなく、マーケティングなど、データを扱う仕事で頻繁に利用されます。
シンプルな命令文が特徴で、プログラミング言語とは異なり独学でも十分学習が可能です。
興味のある方は、まずは学習サイトや本などで学んでみてください。
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