様々なコンテンツが提供され、盛り上がりを見せているAR。
そんなARですが、2009年に先駆者として公開されていたスマホ向けARアプリが「セカイカメラ」(iPhone / Android)。
ARアプリの代表格として今でも高い知名度を誇る一方で、2014年にはサービスを終了。UX・UIや位置情報の精度、ARで貼付された情報の整理に、大きな課題を抱えてもいました。「セカイカメラ」(iPhone Android)とはどんなものだったのか。どこが開発し、どのようなサービスを提供していたのかを紹介します。
2018年6月7日追記:AppleのWWDC2018での発表を元に、「共有するAR」について追記しました。
この記事の目次
セカイカメラとは
2009年に公開されたARアプリの先駆者
セカイカメラは2009年に公開された、iPhone / Android向けarアプリの先駆者です。
当初はiPhone向けのアプリとして公開されましたが、その後、android向けにも公開。さらにau(KDDI)と提携することで、Androidの他、auの携帯電話(ガラケー)向けにもリリースされました。
auの携帯電話(ガラケー)向けのセカイカメラは「セカイカメラZOOM」という名称で公開。AR機能以外に、Twitterへの投稿機能も持ち合わせていました。auの携帯電話でARができるという点でも、画期的でした。
開発元・運営会社は頓智ドット(tab)
セカイカメラを開発したのは、井口尊仁氏が創業した「頓智ドット(トンチドット)」という会社でした。井口氏はCEOを務めました。
その後2014年1月22日に社名を変更。株式会社tabに名称変更し、セカイカメラの後継アプリ「tab」を開発。その後、tabは株式会社オープンランウェイズに吸収合併されました。
セカイカメラのサービス概要
スマートフォン(iPhone / Android)向けARアプリの先駆者だった「セカイカメラ」。一体どの様なサービスだったのでしょうか。ユーザーに新たな体験を提供していたセカイカメラの魅力や技術を紹介していきます。
ディスプレイを通じ、実空間に「エアタグ」を登録
セカイカメラは「場所」にフォーカスしたARアプリ。任意の場所でアプリのカメラをかざすと、「エアタグ」という情報データを空間に表示する事ができる機能を持っていました。
例えば、観光地に行ってその場所でアプリを起動すると、空間にその観光地についての紹介情報が表示されるという流れです。この「エアタグ」に何を登録するかは、エアタグを配信したい人が自由に考えて良いことになっていたのです。
他人が登録したエアタグを閲覧可能
エアタグは、誰が登録したタグでも、自由に閲覧する事が可能でした。エアタグの登録方法も公開されていたので、個人で様々なエアタグを登録する事も可能でした。
これを使ってリアル脱出ゲームのようなイベントや、セカイカメラを利用したスタンプラリーのようなイベントも企画されていました。
地図は「地図情報のみ」。セカイカメラは「人間の興味」にフォーカス
その土地の情報を知るには、多くの人はGoogle Mapをはじめとする地図アプリを使うのではないでしょうか。Google ChromeなどのPCブラウザで使う人もいれば、Androidアプリで利用する方もいるでしょう。
セカイカメラと、地図アプリの間には「人間の興味」という大きな違いがあります。
一般的な地図アプリに含まれるのは、道路や施設の情報、地形といったものです。基本的にはその土地の歴史や、その場所を訪れた個々人の感想や「面白いと感じたポイント」がオープンに反映されるわけではありません。
一方でセカイカメラは、エアタグを通じて、その土地に対する「人間の興味」を浮き彫りにします。その場で人間が感じたことをダイレクトにエアタグのデータに反映し、AR上で「貼付」。貼付されたデータをスマートフォンやタブレットの画面で、また他の人が見るという連鎖が生まれます。
つまり、セカイカメラは従来の地図とは全く異なる存在になり得るアプリでした。新たな思想に基づいた、未来の地図だったと言えるでしょう。
そもそもAR(拡張現実)技術とは何か
では、そもそもAR(拡張現実)技術とはどのようなものなのでしょうか。原理はどういうものでしょうか。
最近良く耳にするVR(仮想現実)との違いは何でしょう。
ARは現実空間にデジタル情報を付与するもの
VR(仮想現実 / バーチャルリアリティ)は、目に見えるモノ全てが仮想、つまりCGなどで作られたモノ。
それに対して、AR(拡張現実)はあくまでも「今見えている風景に、何かを足す」。つまり、現実を拡張しているというところが大きな違いです。
ARには大きく分けると2種類の使われ方があります。
ビジョンベース
一つはアプリを起動。カメラの範囲内にQRコードのようなタグを持ってくると、そこに3DCGなどの仮想の物体が現れるという使い方。
たとえば絵本のページにアプリのカメラを向けると、絵本のキャラクターが飛び出したり、動き出したりするというコンテンツが該当します。仮想の物体を出現させるための「マーカー」は何でも構いません。アニメ「電脳コイル」の「電脳メガネ」やドラゴンボールの「スカウター」などは、こちらのタイプと言って良いでしょう。
ロケーションベース
もう一つは、その場所に行くと何らかの情報が表示されたりするものです。
箱根町が行った、起動すると実物大のエヴァンゲリオンが表示されるアプリや、同じくひらかたパークの行った、実物大のマクロスが表示されるアプリなどがその代表例です。位置情報ゲームである「Pokemon GO」や、その元となった「Ingress」もこの例です。セカイカメラのエアタグも該当します。
セカイカメラの革新的な点
「セカイカメラ」が革新的だった点はなんでしょう。
セカイカメラのコンセプトなどにも目を向けながら考えてみましょう。
ユーザーが実空間のあらゆるものにタグをつけられる
まず大きかったのは、誰でも、実空間のあらゆるものにタグを付けられた事でしょう。
「目に見えるモノが何か」をありとあらゆる角度から検証し、その全てを言語化できる人はいないでしょう。セカイカメラはWikipediaの実空間版と言えるものを目指していた、と言えるかも知れません。
セカイカメラのテーマは「Tagging the World」
もともと、セカイカメラは、ユーザーが自由にテキストでも写真でも、「場所」をキーワードにして自由に投稿できる「Tagging the World」を目指していました。ですので、行った事のない場所でも、誰かがそこに対して投稿すれば、Wikipediaで検索しなくても良い状態が作られるはずだったのです。
インターネットを介し「場所を軸にしたコミュニケーション」を実現
そして2つ目は「場所」を軸にしたコミュニケーションを提案した事でしょう。その情報自体はインターネットを介して共有されるのですが、投稿や閲覧はあくまでもその「場所」に行かないと意味をなしません。
逆に、イベントに人を集めたいとか、特定のルートを通らせたいなど、人間をそこに誘導するには大変良いツールだったのです。
スマホ(iPhone / Android)のカメラ機能の発展的な使い方を提示
そして何と言っても、スマートフォンのカメラの新しい使い方を提示した事でしょう。2009年当時はiPhone、Androidのいずれも、スマホのカメラはあくまでも撮影にしか使われていませんでした。セカイカメラの登場によって「今見えている風景にリアルタイムに情報を付加する」という使い方が提示されました。
スマホ(iPhone / Android)やガラケー、PCのWEBカメラなどでも検討されてこなかった、カメラの新しい使い方だったのです。
スマホで風景を写すと、他者が投稿したコメントや画像や音声が表示された
セカイカメラではスマートフォン(iPhone / Android)で風景を写すと、他の人が投稿したコメントや写真などが表示されました。空間にタグを付与するだけでなく、タグを通じた他者との交流を実現していました。
SNSの黎明期において、もっとも先進的なコミュニケーション手段の1つだったと言えるでしょう。
セカイカメラの源は井口尊仁氏の思いつき
では、「セカイカメラ」はどのようにして考えられたのでしょうか。開発を率いたCEO 井口尊仁氏の言葉を元に見て行きましょう。
「外国人は富士山を見ても、富士山だとはわからない」
インバウンドで外国人旅行者が数多く日本にやって来ています。
井口氏は「外国人は富士山を見ても、富士山だとわからない」という問題意識を持ち、セカイカメラの開発を始めたそうです。
外国人の人は富士山を見ても「あ、これは富士山だ」ってわからないじゃないですか。パッと見て、富士山に「富士山です」と名前が付いていたらわかりやすいですよね。全部が吹き出しみたいに、ぱあっとわかるようになったらすごくいいなと思ったんです。
確かに人間は初めて見るモノであれば、事前にいろいろと調べていても、いざ現地に行ってもわからなかったり、見つけられなかったりすることがあります。
「セカイカメラ」はこれを解決しようとしていたのです。
「本当は誰も検索なんてしたくない」
実は井口氏の発想は「検索の先の世界」を見据えていました。この「脱検索」についても見てみましょう。
「脱検索」の発想から、セカイカメラへ
「検索」というのは、あくまでも自分の知っている、または聞いた事のある言葉について行われる行為です。よく考えれば当たり前で、誰も「聞いた事もない、知らない言葉」を検索する事はできないからです。
でもそうすると、これまでの経験や体験の中で知った事にしか触れる事はできませんので、新たな知識に遭遇する事はありません。
新たな出会いをもたらすには「検索」から脱し、その先にある世界を見据える必要があったのです。もっと言うと「脱Google」とも言えます。
井口氏はそれを考え、場所を軸としたコミュニケーションである「セカイカメラ」を考えたという事です。
セカイカメラの華々しいデビュー
こうして作られた「セカイカメラ」は華々しいデビューを飾ります。各種メディアでも取り上げられ、新時代を予感させたのです。
iPhoneの日本発売から1年でのサービスリリース
2009年当時、iPhoneはまだ登場からわずか1年。スマートフォンの使い方やガラケーと比べた際の利便性、アプリの新しさはまだ十分に伝わっていなかったと言えるでしょう。
AR技術も同様で、馴染みがない人の方が圧倒的多数でした。
そうした時期に、スマートフォンのカメラ機能をフル活用。ARという新しい技術は「こうやって使うんだ!」と、世の中に提示したのがセカイカメラでした。
提供開始から4日で10万ダウンロードを記録
そのすごさは、ダウンロード数からもわります。セカイカメラは2009年9月24日に提供開始。わずか4日後の27日には、10万ダウンロードを達成。
2018年現在、10万ダウンロードという数値は一部の人気ゲームタイトルなどを除くと、4日間で達成するには多額の広告宣伝費が必要です。ましてやiPhoneの普及が十分に進んでいなかった2009年時点の数値ということを考えると、驚異的です。
2014年1月までに300万ダウンロード達成
さらに快進撃は続きました。最終的には、サービス終了の2014年1月までに、300万ダウンロードを記録したのです。ARのカメラアプリとしては、大成功。記録的と言って良い数です。
また、その間に投稿されたエアタグの数も、最終的には150万件に達しました。こちらも大きな記録です。
セカイカメラは初の「普通の人が触れる拡張現実」だった
150万件のエアタグというのは、ものすごい数です。企業だけでやっていたのでは、この数は達成できなかったでしょう。一般ユーザーが投稿したエアタグの数の多さは明らかです。
この数が達成できたのは、セカイカメラが「普通の人が触れる拡張現実」だったことが大きな要因だと考えられます。
セカイカメラとエアタグにはオープンソース化計画があった
150万件のARエアタグの記録は、資産として大変価値のあるものです。そこで頓智ドットはセカイカメラとエアタグをオープンソース化。誰でも自由に開発できる環境を提供しようと考えていました。
具体的には、エアタグのマッシュアップを検討。エアタグの外部サービスとの連携や、API提供。セカイカメラ上で動くアプリの開発環境の整備を進めていました。
セカイカメラでは実際に、セカイカメラ上で動作する拡張現実RPG「セカイユウシャ」が提供されるなど様々な展開がされました。ですがオープンソース化はされず、誰でも自由に開発にコミットできるという段階には至りませんでした。
「電脳コイル」磯監督と井口氏の対談
もしこのエアタグのオープンソース化が実現していたら、どうなっていたのでしょう。
アニメ「電脳コイル」の磯監督との対談で、井口氏は次のように述べています。
磯 セカイカメラは「普通の人が触われる拡張現実」という点では初めてだと思うんです。まだ海から上がって肺も出来ていないくらいで「まだエラがある」というくらいの。そこで「本当にエラは不要なのか」のような試行錯誤が重要になると思っています。今後、開発環境はオープンソースにされるんですか?
井 そのつもりです。電脳コイルの世界がまさにそうだと思っているんですが、現実の中に人間のアイデアや感情を「散りばめて」いき、相互作用によって、お互いの考え方やお互い同士の関係性が組み変わって行く仕組みですよね。それを考えると、プラットフォームを誰かが仕切ることはありえない。
サービス終了に至ったのはなぜか。セカイカメラはダメで失敗だったのか?
「セカイカメラ」はiPhone/Androidなどすべてのプラットフォームで、2014年1月にサービスを終了してしまいます。なぜ、セカイカメラはサービス終了に至ったのでしょうか?
サービス終了までに、セカイカメラはARアプリとして問題をいくつか抱えていました。セカイカメラはダメな失敗作だったのでしょうか。なぜ終了にいたったかを解説します。
繁華街でスマホをかざすことの不自然さ
iPhone登場から1年という早いタイミングでの登場。ARスマホアプリとして、圧倒的に市場で先行していたのは事実です。
ですが逆にスマートフォン自体を持っている人が少なかったのも事実。
そのため、まだ街中でスマートフォンをかざすことが不自然と見られていたという面は否めませんでした。セカイカメラを使うには、繁華街など様々な場所でスマホをかざす必要があります。そうした行動が、まだ一般層にはなじみ深いものではなかったのです。
2018年現在であれば、街でスマホをかざすのは全く違和感がない行動です。時代が早すぎたと言えるかも知れません。
現実空間とエアタグの「情報の整理」ができず、AR空間が混沌とした
2つ目は「情報の整理」という課題。セカイカメラは未来の地図としてのUX、UIに問題を抱えていました。
街中を歩いていると、看板などをはじめ、多くの情報が目に飛び込んできます。繁華街などでは看板の数が多すぎ、今でも混沌とした状態になっています。
エアタグはそこに、さらに情報を重ねます。画面上では、さらに情報の混沌に拍車がかかります。ユーザーからすると、画面で「何を見たらいいのかわからない」。完全な混沌です。よって有用な情報を取捨選択する作業を困難にしてしまったのです。
位置情報の認識の精度にも課題
セカイカメラの肝はGPSを利用した、位置情報にあります。しかし、位置情報の認識精度にも問題がありました。繁華街では、電波が建物に邪魔されます。GPSの受信強度が悪くなると位置情報の精度が悪くなってしまいます。
これが位置についての大きなズレを発生させるのです。「GPSが取得できない」「Wi-Fiがオフになっている」など様々な要因で、位置情報が不正確になり、かなり大雑把にしかエアタグの付与・閲覧ができないというケースもありました。
GPSの精度向上に向けた試みの1つには、内閣府を中心とした準天頂衛星の打ち上げと運用が挙げられます。2010年度に初号機が打ち上げられた、準天頂衛星「みちびき」は、GPSと一体運用が可能な衛星測位サービスが提供可能な衛星。2018年までに初号機を含め、4機が打ち上げられています。
衛星の台数が増えるごとに、より高精度で安定した測位サービスが可能となります。安価で高性能な位置情報サービスの普及に寄与します。
現在であれば、セカイカメラは位置情報の精度の課題をクリアできたかもしれません。
毎日使う必要がない
そして何よりも厳しかったのは、毎日使う必要性がなかったという点です。旅行に出かけた時であればいざ知らず、同じ日常の範囲内で使っていても、だんだん新鮮味がなくなってきます。
普段使いできるようにならないと、大きな市場を獲得する事ができなかったのも、サービス終了の大きな要因となってしまいました。
セカイカメラのその後
終了してしまった「セカイカメラ」のその後を解説します。
頓智ドットCEO 井口尊仁氏はソーシャルアプリ「baby」をリリース
井口氏は頓智ドットのCEO退任後も、位置情報をベースとしたコミュニケーションに取り組んでいます。2016年には、アメリカ限定でiOS向けアプリ「baby」をリリース。
これは5秒間だけの音声をシェアする事ができるサービスで、自分に近い所にいる人からの音声がタイムラインで流れてくるというソーシャルアプリです。
近くにいる人と知り合いになるためのアプリです。
セカイカメラの後継 / 位置情報共有サービス「tab」はオープンランウェイズ社に吸収合併
一方、「セカイカメラ」を開発した「頓智ドット」は、先にも紹介したとおり株式会社tabとなった後、株式会社オープンランウェイズに吸収合併されてしまいます。
オープンランウェイズはARだけでなく、VRについても開発を行い、様々な展開を行っていました。
2017年に破産開始決定
ではそれで順風満帆だったかというと、残念ながらそのオープンランウェイズも2017年4月12日に破産。2018年5月末時点では、活動休止となっています。VR事業だけは株式会社ショーケース・ティービーが譲り受け、不動産関連会社にVR新築建学システム「SHOWRISE(ショーライズ)」、物件内覧システム「3Dオープンハウス」を展開しています。
AR業界の今後
AR業界は今後、どの様に発展していくのでしょうか。ここでは新しい動きを2つ紹介します。
iPhoneに新機能「ARKit」が搭載
まずはAppleです。セカイカメラが真っ先に投入されたiOS向けに、ARKitというARフレームワークの提供が開始。iOS11以降を搭載したデバイスで利用できるようになっています。
例えば、実空間内にARの3Dオブジェクトを置く事が可能。太陽や室内灯による明るさ、影の位置なども反映されるとの事です。用途としては購入を考えているソファを、3DCGで自室に配置。実際にどう見えるかを事前にチェック可能なアプリを作る、といったものが考えられます。
Googleが新たなARヘッドセット開発の噂
2013年に一度「Google Glass」を展開し、その後撤退していたGoogle。スマートフォンで動作する「ARCore」の次の展開として、「Google A65」という新しいAR端末を開発中だと言われています。
情報では、Microsoftの「HoloLens」のようなモノになるのではないかとのことです。
ARスポーツも人気拡大
最後に、ARの新たな活用について紹介して、締めたいと思います。
「HADO」というARを使ったゲームサービスが公開されています。これはARゴーグルを身につけ、実空間に現れるモンスターを倒したり、対人戦をしたりというものです。
今後もAR技術を活用した、全く新たなスポーツ競技が登場するかもしれません。
3Dオブジェクトを普通のファイルと同じように、ARで共有するようになる
WWDC 2018でAppleは近年精力的に取り組むARについて、複数の発表を行いました。
Appleは「共有できるAR」を発表。セカイカメラやポケモンGOとは異なる。より生活やビジネスの現場に根ざしたARの姿が見えてきました。Appleが発表したファイル形式「USDZ」。USDZはiOS 12でサポートされ、Safariやメッセンジャーなど複数のアプリでARオブジェクトを扱えるようになります。
USDZファイルを送受信したり、ブラウザで開くことで「メールを開く感覚」でARオブジェクトをオープン。現実空間に表示することができるようになります。
専用のARアプリを通して見るものというイメージが強かった「AR」が、より個々人の生活レベルに近づいてきています。
さいごに
2009年に公開されたセカイカメラは、AR技術を活用したスマホアプリ(iPhone / Android)の先進的な事例でした。オープンソース化など先を見通した構想も、非常に魅力的なものだったと言えるでしょう。
一方、UXやUIには課題を抱えてもいました。
セカイカメラの躍進とサービス終了、いくつかの失敗要因はARアプリの開発に示唆を与えてくれるものです。ARアプリの開発に興味をお持ちの方は、大きな教訓を得られる事例ではないでしょうか。
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