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タレントマネジメントシステムとは?おすすめのサービス4選とともに紹介

更新: 2019.10.01

近年注目を集める「タレントマネジメント」。企業の目標達成に最適な人材配置、育成などを行うための取り組みとして導入する企業は増加中です。

しかし、何もノウハウがない状態からスタートしても、どうすれば効果的なタレントマネジメントが実践できるのかわかりにくいでしょう。

そのような場合には、「タレントマネジメントシステム」の利用をおすすめします。

この記事で解説する内容を参考に、あなたの企業、働き方に見合ったタレントマネジメントの方法を探してみてください。

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントシステムとは、企業のタレントマネジメントをより円滑に行えるように設計された業務支援システムです。

システムを活用することで、企業はより綿密な人事戦略を計画・実行することが可能になります。詳しく解説していきます。

タレントマネジメントシステムの機能

タレントマネジメントには、様々な機能が搭載されています。
主な機能について解説します。

人材データベースの構築と管理

タレントマネジメントを実践する上で核となるタレントの経歴・能力などの人材情報のデータベース化し、それを能力別、経歴別などのカテゴリーごとに管理します。

例えば「勤続10年以上の営業職で◯◯の経験がある人」といったように、ある条件に当てはまる人材をピックアップできる機能などがあります。

後継者の管理

後継者の管理とは、リーダーの不在・技能不足・重複などのを発見・解決するための機能です。

例えば、ある部署で同じ技能を持つリーダー候補社員が複数いる一方、別の部署ではリーダー候補社員が不在の場合。

一人を異動させることでどちらの社員にもキャリアアップの機会を与えられると同時に、2つの部署の後継者問題を解決させられます。

目標・実績の管理

氏名や学歴など更新が基本的にない人事情報と違い、タレントの日々の目標設定や業務成果は定期的に更新がされます。

このような流動的な情報もデータとして管理することで、その社員の目標達成具合や日々の成果を蓄積していくことが可能です。

人材開発の計画(要因計画)

要員計画とは、企業が事業計画を進めるにあたり、必要な人材の確保や不要な人材の整理などを計画することを指します。

タレントマネジメントシステムには、数年間分の想定人件費と会社の収益などをもとに、職種や部門ごとに要員計画を立案する機能も搭載されています。

報酬の管理

タレントマネジメントシステムに蓄積されていくタレントの成果や目標達成率などの情報に基づき、報酬の配分をシミュレーションし、賞与・昇降給の自動計算や調整を行う機能です。

採用活動の管理

すでにある人材では足りない、育成している時間がない場合には、外部から新しい人材を採用することも多々あります。

この採用活動の管理機能では、人材獲得の費用対効果を分析し、どのような人材をどのくらい確保すべきかといった人材採用活動に役立てることが可能です。

タレントマネジメントシステムを選ぶ基準

タレントマネジメントシステムの主な機能について解説しましたが、細かい機能や仕様についてはシステムによって異なります。

自社のタレントマネジメント戦略にあったシステム選びには、以下の6つのポイントを確認しましょう。

1.必要性に合わせたパッケージシステムを選ぶ
2.必要な人材データを一元化・可視化できるものを選ぶ
3.自社の人事システムの実態に合わせたものを選ぶ
4.セキュリティー環境が安心なものを選ぶ
5.柔軟性と拡張性があるものを選ぶ

様々な機能が搭載されているシステムを選んでも、全ての機能が有能であるとは限りません。

タレントの検索機能一つにとっても、設定できるフィルタはシステムによって異なります。

タレントマネジメントの目的・目標に沿って、どのような機能が必要かを定義した上でシステム選定を行いましょう。

また、タレントマネジメントシステムでは個人情報を扱います。セキュリティ体制が強固なシステムを選択すると共に、ユーザーによって閲覧・更新・削除などの権限を設定できるなど、柔軟な権限設定が行えるシステムがよいでしょう。

タレントマネジメントは5年~10年といった長期に渡って実施されることもあります。その中で行われた組織改編など合わせられる柔軟なシステムを選びましょう。

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タレントマネジメントシステムの紹介

最後に、タレントマネジメントシステムをいくつか紹介します。
なお、上述した通り、現在様々なベンダーがタレントマネジメントを提供しています。

導入後に「期待通りの結果が得られなかった」といったことにならないためには、システムの利用目的や要件を明確にすることが重要です。

※記載されている情報は2019年9月時点のものです

カオナビ

出典:カオナビ

使いやすさや充実した機能、高いデザイン性によって人材管理システムのシェアNo.1を誇る「カオナビ」。

顔写真が並ぶ画面で直感的に人材を把握できるため、人事部門だけでなく各部署のマネジメントでも使える人材データベースです。

各社員の評価履歴や業務履歴、資格などの情報の把握により、目立つ人ではなく客観的な人材登用、配置が行えます。

また、ストレスチェックやモチベーション、キャリアプランなどの社員の状態についても管理することで、生産性の向上、離職防止に役立てることも可能です。

公式サイト:カオナビ

jinjer人事

出典:jinjer人事

人事管理、勤怠管理、経費管理、労務管理など、これまでバラバラのシステムで管理していた情報を一元管理することで業務効率化を実現すると同時に、情報の有効活用を実現する「jinjer人事」。

企業独自で管理している項目を自由に追加できたり、レイアウトが変更できたりと、自由度の高い点が特徴です。

顔写真を見ながらの直感的な操作だけでなく、入退職の推移、役職や年齢の構成比率などの分析機能によって、データに基づいた人事戦略を立てることが可能になります。

公式サイト:jinjer人事

タレントパレット

出典:タレントパレット

社長などの経営層から、現場のマネジメント、人事担当者まであらゆる人事戦略に関する経営課題を解決する「タレントパレット」。

人材活用のための情報の一元管理により、戦略的な人材採用・育成・登用が可能になる他、採用のミスマッチの軽減、社員のモチベーション管理や離職者分析による離職予兆の発見などで、社員の満足度を向上させながら長く働いてもらうことが可能になります。

公式サイト:タレントパレット

HITO-Talent

出典:HITO-Talent

総合人材サービス会社パーソルキャリアの人事部門と共同設計され、パーソルキャリア社員7,000人の運用実験を通して開発された「HITO-Talent」。

現場の実態に即した使える機能が充実している点に加え、人材データベースの管理項目を企業の管理体制によって柔軟に変更することができる柔軟性と、ドラッグアンドドロップなどの直感的な操作性が特長です。

公式サイト:HITO-Talent

さいごに

タレントマネジメントは、生産性の向上や業績向上など企業側のメリットだけでなく、離職率の低下や適切な人事評価による昇進・昇格など従業員(タレント)側にもメリットがあります。

実施する際には人材管理そのものが目的になってしまわないよう、何のためにどのような人材をどれくらい育成・採用するのかなどの人事戦略をしっかりと立てるようにしましょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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