あなたは「アイデアさえあれば俺でも成功できる」そんな風に甘く考えてはいませんか?
実は、我々も知っている多くの有名起業家たちは、自らプログラミングという武器を持って、厳しい競争社会で成功を勝ち得ています。
今回の記事では、なぜプログラミングが出来ないと成功しないのか、またプログラミングが出来る起業家は、どのように自らのスキルを成功に役立てたのかをご紹介したいと思います。
この記事の目次
アイデアだけでは起業は失敗する
インターネット業界では、アイデアがあるだけでスキルの無い起業家は成功しないと言われています。その理由を3つ紹介します。
失敗する理由① プロダクト制作の進捗管理が出来ない
自分自身でプロダクト開発に関わるプログラミングの知識が無ければ、開発がどこまで進んでいるのか分かりません。日本の起業家の中には、下記のような失敗談を持っている人もいます。
知識がないために、何がどこまで進んでいるのかについての進捗管理もできないということがあり、会社を作ってから3ヶ月後にサービスをリリースしようと計画していたにもかかわらず、全く進んでおらずに逃げられてしまったという苦いエピソードがあります。
結局その3ヶ月間は無駄になってしまいました。引用元:起業家.tv
自分でコードが書ければ、業務量やスケジュール感を把握することができ、エンジニアの仕事内容を正確に理解できます。
また、何かトラブルがあってもその対処にかかる時間も計算できるので、会社としての対応も迅速に行えることもメリット。IT・Web業界で起業する場合には、自分でコードが書けることは大切なポイントとなります。
失敗する理由② 外注中心の開発スタイルでは、コストが掛かり過ぎる
創業して間もない実績もない会社で、優秀なエンジニアを雇うことは相当難しいです。なぜなら、優秀なエンジニアは貴重で需要があり、雇うには相応の給与を支払う必要があります。
そうなると、サービス開発は外注するしかありません。しかし、外注によるサービスの開発には100万円以上掛かるケースもあります(下記資料参照)。
また、開発が完了した後も自社では管理できないため、サーバやドメインなどのメンテナンスの保持費が追加費用としてかかってしまいます。
エンジニアを雇う費用や外注費はかなりの高額であり、創業直後のベンチャーにとっては、致命的な痛手となりかねません。
Webシステム開発の費用・料金相場と、システム開発会社への見積もり方法 比較ビズ
失敗する理由③ 起業家はスキルを成功につなげてきた
実は、普段からあなたが名前をよく聞く起業家の中には、自らの力で前に進むためにスキルを身につけ、起業し成功された方が多くいます。
彼らは、自ら開発の陣頭に立ってサービスを開発・運営し、成功をその手に収めました。
とても良いアイデアを持っていたとしても、新しいサービスは人々に簡単には認めてもらえません。
そのような場合に、同じように熱意を持って一緒に戦ってくれる仲間がいれば、どれだけ心強いでしょう。
プログラミングスキルを身につけた起業家たちは、自分を支える仲間を見つけることに多くの時間を費やしていません。まず、自分のアイデアを形にして示すことで説得力を持たせ、それに共感する仲間を集めてサービスを大きくしていきました。
プログラミングを学んで成功した起業家たち
実際にプログラミングのスキルを生かして成功を収めた起業家5人を紹介します。
parperboy&co. (現GMOペパボ) 創業者 家入一真氏
株式会社CAMPFIRE代表取締役で、連続起業家の家入一真氏。彼が29歳で当時の最年少上場を果たしたparperboy&co.は自身がプログラミングを学び、たった一人で作り上げました。
起業と同時にロリポップを立ち上げた。最初は一人だった。デザイン、開発、サーバー管理、ユーザーサポートを全部一人でやっていた。
引用元:STORYS.JP
家入氏は10代の一時期は引きこもりだったものの、学生時代には油絵をやっていて、画家を目指していたこともありました。
しかし、世の中に作品を出して反応をもらうという点では、表現活動もサービス開発も同じだと考え、ユーザーからのダイレクトな反応があるのも刺激的だったそうです。
その延長でデザイナーになり、インターネットに出会ったことでプログラマーとなりました。
レンタルサーバー「ロリポップ」で大成功を収めた後も、ウェブサービスに始まり、飲食店・シェアハウスなど様々なことに挑戦し続けています。
株式会社ライブドア創業者 堀江貴文氏
ホリエモンこと堀江貴文氏も凄腕プログラマーです。
中学時代に培ったプログラミングスキルを活かして、大学生の頃からエンジニアとしてアルバイトを開始。そして、堀江氏が初めて創業した有限会社オン・ザ・エッヂ(株式会社ライブドア)でも自ら陣頭に立ち、コードを書いていました。
経営者がコードを書く意味について、堀江さんは以下の様に語っています。
世界の有名な経営者であるスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツはみんな技術者なので、パソコンの技術、プログラミングのことはある程度分かるべき。
僕全然わからないですよ、無理ですよっていうのは単なる言い訳にしかならない引用元:企画経営アカデミー
また、堀江貴文氏はプログラミングができれば、頭の中のアイデアをそのまま経費や原価もかからず形にできるので、何もない状態から起業するには、とてもいい選択肢だとも語っています。
メタップス創業者 佐藤航陽氏
EL BORDE (エル・ボルデ) – デキるビジネスパーソンのためのWEBマガジン
株式会社メタップスの社長、佐藤航陽氏もプログラミングが出来る起業家の1人です。2015年8月には29歳という若さでマザーズ上場を実現。
彼は起業後にプログラミングを勉強し始め、創業当時のことを次の様に振り返っています。
プログラミングとかWebデザインに関しては、起業しながら覚えました。
実際に事業を開始して、顧客から受注をもらってから、プログラミングとかWebデザインを覚えていった引用元: プログラミング独学.com
学生時代に貧しかった佐藤航陽氏は、中学の頃から簡単な商売を始め、高校生の頃には自分のデザインした服を売っていたそうです。すでに、ここでビジネスの才能を発揮しています。
ご自身のそのような経験から、社会に対して不平不満を抱えていたそうで、紆余曲折をへて起業を決意し、資金が少なくても参入できるインターネット業界での独立を決めたそうです。
まず、パソコンを購入するところから始め、プログラミングの学習をすると同時に、仕事を受注して事業を軌道にのせて、事業を大きくしました。
メルカリ創業者 山田進太郎氏
フリマアプリ「メルカリ」を立ち上げた山田進太郎氏。2013年7月にローンチしてから、わずか1年半で1,000万ダウンロードを達成しました。
ありそうでなかった消費者同士をつなげるこの仕組みはオークションサイトなどに大きな影響を与え、ユーザーにとっては便利なだけでなくビジネスをとても身近なものにしました。
そんな山田進太郎氏は、楽天でのインターン時に悔しいと感じたことから、プログラミングを始めたそうです。
楽天で働きながら、プログラミングも勉強して、自身の趣味だった映画のサイト『映画生活』を開発しました。サービスをイチから立ち上げる面白さを、日々実感することができたんですね。この頃から漠然とですが、WEBサービスをつくって、世界中の人に使ってもらいたい、という野望がありました。
引用元:CAREER HACK
「こういうものがあったらいいな」というものを形にするためにプログラミングを始めた山田氏は、実は今でもプログラミングが得意ではないのだとか。
しかし、プログラミングを学んだおかげで、企画段階からシンプルに、かつエンジニアにとって合理的に提案できるようになり、仕様やロジックを明確に示すことができるようになったそうです。
Instagram創業者 ケビン・シストロム氏
なんと、Instagramの創業者の一人、ケビン・シストロム氏も元々プログラミングの経験がなく、独学でサービスを作り上げた一人なのです。
このことについて、シストロム氏自身はこう語っています。
話は私がNextstopで働いていた時に始まる。
私はそこでマーケティングの仕事をしていたが、プログラムの方法を学ぶ助けになるという単純な考えから夜にはどんどんとエンジニアリングをし始めていた(私は正式なCSの学位を持っていなければトレーニングも受けていなかった)。引用元:Quora
こうして、プログラミングを学んでいったシストロム氏ですが、一方でイタリア留学するほど写真も好んでいました。しかも、デジタルではなく、トイカメラのようなアナログタイプを専門としていたのです。
こうした二つの興味が、Instagramの起源だと考えられます。
起業を考えるなら今すぐプログラミングを始めよう!
起業する上で、経営者がプログラミングを理解すると紹介したようなさまざまなメリットがあります。
プログラミングを習得するメリットは、プロジェクトの進捗管理や外注費を抑えるだけでなく、世の中を動かすかもしれないアイデアを頭の中だけ留まらせず、世の中にリリースするチャンスを掴む一歩でもあります。
また、プログラミングを理解しておくことで、「どのような仕様が良いか」「スケジュール感はどの程度か」など、エンジニアとスムーズに話を進められるでしょう。
実は、プログラミングの学習コストはそれほど高くありません。下記の記事をご覧いただけば、その理由がよくわかります。
起業を志す方は、ぜひ本気でプログラミングを学び、世の中をあっと言わすサービスを作り出しましょう。
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