「仕事を始めて三年目になるのに上司に怒られることが多い」
「上司に怒られても具体的にどう改善していけばいいのか分からない」
あなたはそう感じ、今の仕事を続けるべきか悩んでいるのではないでしょうか?
実は入社三年目は、誰もが壁を感じる時期と言われています。あなたの上司も、あなたにその壁を乗り越えてほしいがために、叱咤激励しているのかもしれません。
今回は入社三年目なのに上司によく怒られる人の特徴や、怒られないための対策方法を解説していきます。
これを読めば、上司に怒られる状況を客観的に捉えられ、具体的な改善策が見つかるでしょう。
この記事の目次
会社における「入社三年目社員」の印象
あなたが三年目なのに上司に怒られる原因は、「会社が求める入社三年目社員のパフォーマンス」と、「あなたの実際のパフォーマンス」とのギャップにあるのでしょう。
そこでここからは、会社における入社三年目社員の印象から解説していきます。
所属する部署の仕事は一通りこなせる
入社三年目ともなれば、通常業務はもちろんトラブル時の対応など、所属する部署で行う仕事を一通り経験してきているでしょう。
これまでは上司や先輩から指導を受けて仕事をこなしてきた人も、いわゆる「独り立ち」をして業務を遂行すべき時期と言えます。
後輩社員にアドバイスできる
入社三年目と言えば、後輩も増えてくる時期です。後輩たちにとって、あなたはもっとも近い先輩と言えます。
会社としても、あなたに後輩の手本となったり、後輩に適切なアドバイスができる人材となってほしいのです。
新しいアイデアを提案できる
入社三年目はプラスアルファの力が求められる時期でもあります。
会社はあなたに、目の前の仕事だけではなく会社やチーム全体のことも考えて、積極的にアイディアを提案してほしいのです。
経験不足な部分があるので上司のフォローは必要
入社三年目とはいえ、経験不足な部分は大いにあります。基本的な業務はこなせるものの、イレギュラーな出来事への対応には慣れていない人も多いでしょう。
そのようなとき、自分の判断で全て対応しようとすると、逆に事態が悪化することも考えられます。ミスやトラブルはすぐに上司に報告し、どのような対応をすべきか指示を仰ぐのも大切です。
上司からなぜか怒られる人の6つの特徴
入社三年目なのに上司に怒られることが多いと感じる人には、いくつか共通点があります。これから6つの特徴として挙げますので、あなたもチェックしてみてください。
特徴1:態度や身だしなみに問題がある
例えば、上司や同僚への挨拶や返事を、すぐに返さないことはありませんか?シワや汚れがひどいシャツをいつも着ていませんか?
自分の中ではささいなことと思っていても、相手の心には意外と印象付けられるものです。特に営業職であれば、このような点がクライアントに悪印象を与える可能性もあります。
特徴2:社内の人からも問題視されている
例えば、同僚から「書類の提出が遅いって総務の人が怒っていたよ」「○○さんがいつも会議に遅れるよねって言っていたよ」と耳にしたら要注意です。
時間にルーズだったり提出期限を守れなかったり、そのような積み重ねがあなたの評価を下げている可能性があります。
特徴3:仕事に集中していない
仕事中にスマートフォンを触っていたり、休憩時間を気にして時計を何度も確認したりしていませんか?
スマートフォンをメモ代わりに使用していたとしても、上司の中には「スマートフォンを触る=仕事に関係のないことをしている」と考える人もいるでしょう。
仕事に集中していないのは、自分ではバレていないつもりでも、客観的に見るとすぐにわかるものです。
特徴4:仕事でミスが発生したときの報告が遅い
仕事上のミスは誰もがしてしまうものです。しかしそのミスをすぐに報告しないのはいけません。
報告が遅れて事態が悪化すると、会社の大きな損失につながる可能性があります。
特徴5:同じミスを何度もしている
ミスをするのは仕方のないことですが、同じミスを繰り返すのはよくありません。
ミス自体を悔やむだけで終わらず、上司や先輩からのアドバイスを聞き入れ、同様の事態のときは自分自身で対応できるように身につけておくべきです。
特徴6:言われた仕事だけをこなしている
上司や先輩に言われたとおりの業務をこなすだけでは、周りに必要とされる人材にはなれません。
ではどうすればいいのかというと、同期の中でいい成績をあげている人を観察してみるのです。そのような人は、頼まれた仕事だけでなく、プラスアルファの業務もこなしているはずです。
上司があなたを怒る本当の理由3つ
怒られる原因を上司の立場になって考えると、また違った側面を見つけられます。
理由1:あなたに今以上の成果を期待しているから
上司から怒られる内容が「こうしたほうがいい」というアドバイスだった場合、それはただ怒りをぶつけているわけではありません。
上司はあなたにミスを乗り越えてもらい、今以上の成果を出してもらいたいのです。
理由2:後輩たちのいい手本になってほしいから
入社から三年がたったあなたは、新卒や二年目の若手社員からすればもっとも近い先輩です。ですのであなたの仕事態度が悪かったり、サボったりしていたのでは示しがつかないのです。
その態度を後輩たちが真似しないように、上司はあなたに態度を改めるよう指摘している可能性があります。
理由3:別の会社に移っても問題なく働ける人材になってほしいから
あなたが今「三年目の壁」を感じているのと同様に、上司もまた過去に悩み苦しんだ時期があったと言えます。
ですのであなたにも自分と同様に壁を乗り越え、他の会社に移っても問題なく仕事ができる人材になってほしいのです。その想いが厳しさとなって表れるのでしょう。
上司に怒られないよう注意したい6つのポイント
上司に怒られないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは6つポイントで解説していきます。
ポイント1:仕事中の態度を見直す
「上司からなぜか怒られる人の6つの特徴」の中で、仕事に対する態度について解説しました。
あなたにも当てはまる部分があれば要注意です。言葉遣い、服装、髪型、あいさつ、時間を守るなど、基本的なマナーを見直しましょう。
ポイント2:仕事に熱心に打ち込む
仕事はサボらず熱心に打ち込むようにしましょう。
熱意をもって仕事をしていると、たとえ成果が出なかったとしてもその熱量は伝わります。マイナス評価にはなりにくいでしょう。
ポイント3:業務効率化の方法を取り入れる
仕事で怒られる人の中には、作業のスピードの遅さを指摘される人も多いでしょう。
特に書類作成が苦手な場合は、業務効率化の方法を取り入れるべきです。
以下の記事では業務効率化の方法について解説しています。あわせて参考にしてください。
参照:会社での業務を改善・効率化するための方法やアイデア、ツールを紹介
ポイント4:上司と積極的にコミュニケーションをとる
上司とは普段から積極的にコミュニケーションをとりましょう。仕事上の報連相はもちろん、休憩のときのささいな会話も、良好な人間関係を作るための大事な要素です。
また仕事でのミスは、上司にすぐ伝えましょう。そのほうが早急な対策が打てるので、結果的に怒られることも減ります。
普段から良好な関係ができていると、上司も頭ごなしに怒ろうという気持ちが生まれにくくなるでしょう。
ポイント5:ミスをした時は「次はどう改善するのか」まで伝える
ミスをしたときに重要視すべきは、ミスの再発を防ぐことです。ただ反省するだけなら新卒社員でもできます。
仕事に慣れた三年目だからこそ、同様のミスを防ぎ改善する方法を具体的に上司に伝えましょう。
こうすることで、あなた自身に対する上司の評価を上げるきっかけになります。
ポイント6:チームの作業効率や業績がよくなる提案を次々考える
上司が常に考えているのは、担当するチームの作業効率を上げて業績をよくすることです。ですのでそのためのアイデアを、あなたが積極的に出してみましょう。前述したような効率化ツールの導入を提案してみるのもいい方法です。
その意見が採用になってもならなくても構いません。大事なのは「チームについて考えている」のを上司に伝えることです。
チームのためのいい意見を出してくれる部下に対しては、さらにアイディアを提案してくれるように促してくれます。上司があなたの働き方や接し方を見直すきっかけになるでしょう。
また、自分以外のことを考えて仕事ができるようになることは、上司としても部下の成長を感じる瞬間でもあります。積極的な提案をするあなたの姿は、間違いなく上司に目には良く映ります。
怒られてつらい・苦しいと感じるときの4つの対処法
会社で上司に怒られるのが続くと、落ち込んで会社に行きたくないときもあるでしょう。
そのような辛く苦しい気持ちは、以下の方法で解消してみましょう。
対処法1:同僚や家族・友人に相談する
まずは同僚や家族、友人など、身近な人に今の気持ちを打ち明けてみましょう。
ただ話を聞いて頷いてもらうだけで心が軽くなることもあります。
対処法2:本当に自分に問題があったのか見直す
本当に自分に問題があったかどうかは、状況を客観視できると分かってきます。ものごとを客観的に捉えるためには、前述したように周りの人に状況を説明してみましょう。
第三者から見て自分と上司のどちらに問題があるのか、問題を解決するにはどうしたらいいのか、アイディアを提案してもらってください。
対処法3:「ミスをして怒られるのは成長する機会」と考える
上司にミスをして怒られたとき、「これは成長のチャンス」と考えてみましょう。
このような思考が身につくと、どんな困難も成長の糧として捉えられます。ものごとを前向きに考えられるきっかけになるはずです。
対処法4:「誰でもミスをして怒られた過去がある」と考える
あなたを怒っている上司も同様に怒られた経験がありますし、仕事がデキるように見える先輩も、過去には叱責されたことがあります。
そのように考えると、自分が怒られるのも一つのステップだと捉えられるでしょう。
上司によるパワハラだった場合の4つの対策
上司によっては、単純にあなたに怒りをぶつけて「パワハラ」を行っているケースもあります。
パワハラの線引きは難しいですが、以下のような特徴があります。
- 暴力をふるう
- 人格を否定する発言
- 職権乱用と捉えられる発言
- 不当な業務やノルマを課す
殴る・蹴るなどの暴力は言うまでもありませんが、「給料泥棒」や「もうお前はクビだ」というような言葉の暴力も、パワハラと認定されるものがあります。
もし上司から怒られるのが頻繁で、その言動がパワハラと思われるのであれば、次の項目から述べる4つの方法で対策をとってください。
対策1:パワハラだとわかる証拠や根拠となる材料を集める
前述したような行為や発言があれば、その証拠や根拠となるものを集めておきましょう。
例えばメールやメモ書きでそのような記載があれば、証拠として保存できます。
またパワハラ発言や行動のタイミングが決まっているのであれば、ボイスレコーダーやスマートフォンを使って録音もできるでしょう。
対策2:社内の人事担当者に相談する
企業では人事労務担当部門やコンプライアンス相談室、労働組合などがパワハラに対する相談を受け付けています。
直接相談に行くのが難しいのであれば、まずはメールなど連絡しやすい方法で相談をしてみましょう。
対策3:社外の相談窓口(弁護士やハラスメント対策会社)を利用する
社内の相談窓口に話をしにくい場合は、社外にあるパワハラ相談窓口を利用しましょう。
社外のパワハラ相談窓口には、以下のようなものがあります。
- 総合労働相談センター(各都道府県労働局)
- 都道府県労働委員会や都道府県庁(個別労働紛争のあっせん)
- 法テラス(日本司法支援センター)
- みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)
例えば「総合労働相談センター」では、相談に関する法令の情報を提供してもらえたり、助言やあっせんを受けられます。法令違反の疑いがある事案の場合、労働基準監督署(行政指導の権限を持つ部署)へ取り次いでくれます。
対策4:転職を検討する
酷いパワハラを受けていて一刻も早く今の環境から離れたいときには、転職を検討するのも一つの手です。
しかし「ただ逃げるための転職」ではなく、自分自身のキャリアを考えて転職を目指す必要があります。
以下の記事では、自分のキャリアを考える具体的な方法を解説しています。合わせて参考にしてください。
参照:キャリアの意味とは?転職でキャリアアップを実現するための3つの考え方
さいごに
一般論として、同じ仕事を三年続けると一人前になるという考え方があります。しかし現実はその限りではありません。
入社三年目とはいえ、まだまだ経験不足な点はあります。上司に怒られてもあまり深刻に考えすぎず、これがきっかけで成長できると前向きに捉えましょう。
またミスをして怒られてしまったときは、再発防止のためにはどうすればいいのか、改善策を考えましょう。そうすることで自分にとってプラスの機会へと変えられます。
はじめての転職、何から始めればいいか分からないなら
「そろそろ転職したいけれど、失敗はしたくない……」そんな方へ、テックキャンプでは読むだけでIT転職が有利になる限定資料を無料プレゼント中!
例えばこのような疑問はありませんか。
・未経験OKの求人へ応募するのは危ない?
・IT業界転職における“35歳限界説”は本当?
・手に職をつけて収入を安定させられる職種は?
資料では、転職でよくある疑問について丁寧に解説します。IT業界だけでなく、転職を考えている全ての方におすすめです。
「自分がIT業界に向いているかどうか」など、IT転職に興味がある方は無料カウンセリングにもお気軽にお申し込みください。