一休のCHRO(最高人事責任者)、3年ぶりの夏季休暇の過ごし方は「プログラミング漬けの一週間」
更新: 2024.11.14
ホテル・旅館のオンライン予約サイトである「一休.com」をコア事業に、Yahoo!グループの子会社として成長を続ける株式会社一休。
その一休でCHRO(最高人事責任者)を務める植村弘子(うえむら・ひろこ)さんは、3年ぶりの夏休みに超短期集中で未経験からプログラミングを学ぶテックキャンプイナズマ(以下、イナズマと表記)を受講してスキル0からプログラミングが好きになったと語ります。
※テックキャンプ イナズマスタイルは、GWや年末年始などの長期休暇で随時開催しています。最新情報は公式サイトをご確認ください。
今回は、植村さんにイナズマを受講した感想や、経営層の方がプログラミングを学ぶべき理由について伺いました。
植村 弘子
うえむら ひろこ
2006年に株式会社一休に入社。レストラン事業、宿泊事業のセールス、マネージャー、カスタマーサービス部を経験し、2016年より人事を管掌。現在は、執行役員 CHRO(最高人事責任者) 管理本部長を務める。
この記事の目次
苦手でやれずにいたプログラミングにチャレンジするためにイナズマを受講
— プログラミングを学ぼうと思った理由を教えてください。
3年前に現在の役職についてから夏休みを取るのが初めてでした。
せっかくなのでずっと苦手でやる時間が取れずにいたプログラミングをやろう!と考えました。
— 初めての夏休みで役職についてる方が苦手なことをやる…これだけですごいことですね。どのようなきっかけがあってイナズマの存在を知りましたか?
イナズマについてはNewsPicksで知り、7日間で集中的にプログラミングを学べる上に夏休みに仕事を離れて籠もれるのは「おいしい」と思いました。
体験会にも行かず、何も詳しく調べることなく、すぐに申し込みました。
ピンと来たら、迷いが生まれる前に何も考えずに申し込むのが私は大事だと思っています。
プログラミングのスキル0から学習をスタート
— 今までにプログラミングにチャレンジしたことはありましたか?
私のプログラミングのスキルはレベル感でいうと0(笑)独学なんて今までに考えたこともありませんでした。
— まったくプログラミングについてわからないと、学習を始めるハードルが高いですよね。
本当にその通りです。自分ひとりでは、何からはじめればよいのかもまったくわかりませんでした。
IT企業である一休の中で、私のITリテラシーは低い方だと思っています。
リテラシーは低くても、周囲には私が困っていたら助けてくれるような優しいITエンジニアばかりなので、仕事上は問題ありませんでした。
しかし、テクノロジーを本質的にビジネスに生かすためにはビジネスサイドの知識もテクノロジーの知識もどちらも重要で、どちらも持っている必要があるとずっと思っていました。
そういう人も多いのではないでしょうか。重要だとは理解しているけど、できない。やらない。
テクノロジーの知識をつけなければいけないとわかっている自分が「プログラミングはできない」と諦めたらビジネスをやってる者としても終わりですよね。
今年はやっと夏休みが取れたので「そろそろいい加減にやろう!」と考えてイナズマを受講しました(笑)
プログラミングを学んで改めて感じたITエンジニアへの尊敬と感謝
— プログラミングについてまったく知らない状態でイナズマを受講して、どのようなことを感じましたか?
一番感じたのは「私は今までPCの性能の大部分を使えていなかった」ということです。
普段使うのは文字を打つ程度なので、プログラミングに多くの記号を使うことにびっくりしました(笑)今まで何気なく使っていたPCにこんなにも豊富な機能があるのかと感動しました。
— 確かにそうですね!プログラミングをやらない方からすれば謎の記号もありますね。
はい、RubyやHTMLにはじめて触れたこと以上に衝撃を受けました(笑)右側はほとんど使っていなかったなと。
「\」っていつ使うんだろうとずっと思ってたんですが「あ、ここで使うんだ!」と(笑)
あとは、当たり前にユーザーにサービスを提供することの難しさがよくわかりました。
一休では多くのITを活用したサービスを提供していていますが、その裏側にはこんなにも多くの複雑なプログラムがあると知って、改めてITエンジニアへの尊敬と感謝の気持ちを強く感じました。
想定した以上に大きかった「すぐに質問できる」メンターの存在
— 受講中に一番つらいと感じたことは何ですか?
完璧に理解ができていないまま前に進むという感覚です。今までに味わったことがなかったので恐いと感じました。
— 全部理解して進むのではなく繰り返すことで身に付くという点が、プログラミング学習は他の学習とは性質が異なりますよね。
そうですね。ビジネスをある程度長くやっていると、「わからないまま進めば後で絶対につまずく」という経験をたくさんします。
実際にイナズマでプログラミング学習をしている時に、よくわからずに何となくで飛ばしてしまった部分でその後につまずいたことがありました。その時は「ほら〜つまづいた!」みたいに感じたり(笑)
それでも「どんどん前に進んでください」とメンターの方々に言われていたので頑張りましたね。
これが新しい体験だったので、個人的には勇気が必要でした。
— 不安を感じながら学習を進める上で、メンターの存在は大きかったですか?
はい。メンターの方の存在は、正直想定していたよりも大きかったです。
Rubyの基礎まではある程度余裕を持って楽しみながら進められましたが、その先に入ると「何を言っているかわからない」と行き詰まることが多くなりました。
そのような時に、いつでも質問ができるメンターが近くにいるのは心強かったです。
イナズマを受講して一週間前よりもプログラミングが好きになった
— テックキャンプイナズマは1日10時間という長時間の学習です。モチベーションを保つのは難しくなかったですか?
いいえ、モチベーションの維持は問題ありませんでした。
わからない時に止まることはありましたが、それさえ越えればイナズマの10時間は本当にあっという間。プログラミングの学習が楽しくて、帰ってからさらに復習をすることもありました。
イナズマを受講したことで、一週間前よりも確実にプログラミングが好きになったと感じています。
「プログラミングができたらいいのに」という憧れの気持ちが学習の支えになりました。
ITエンジニアのようにプログラミングができるようになったとはまったく言えませんが、これからもコードはどんどん書きたいと思っています。
一休はプログラミングを推奨する企業文化が根付いている
— プログラミングには以前から興味がありましたか?
そうですね。一休のCEOである榊(さかき)さんが毎日プログラミングをやっている姿を普段から目にしていて、「できたらいいな」とは思っていました。
榊さんは社員みんながプログラミングをやればよいと常に言っています。データを分析したり、必要なツールを作ったりできるようになるだけでなく、自分が手を動かせれば事業に対する理解が深まるからです。
プログラミングは一休の事業に直結する重要なスキル。榊さんは普段から「ビジネスとテクノロジーがセットにならなければどちらも活きない」という考えを口にしています。
そういう影響もあり、以前からプログラミングに興味はありました。
— プログラミングを学びたい方にとって素晴らしい環境ですね!
はい。CEOが学ぶことを推奨していて、優れたエンジニアもいる。プログラミングを学ぶ上で、自分が置かれている環境を改めて考えると最強だと思います。
「3年ぶりの夏休み」「一週間でプログラミングを学べるイナズマを知ったこと」「一休のプログラミングを推奨する企業文化」の3つが揃ったことでイナズマを受講できました。
プログラミングのスキルがあればビジネスを面白くできる
— IT業界以外の方にもプログラミング学習を勧めたいと思いますか?
強く YES と言いたいです。ただ私は、世の中をいずれITが支配するというような偏った概念は持っていません。
それでも、IT業界で働く方々以外でもプログラミングを学ぶことで、自分がプログラムによって動かせるものが増える楽しさが味わえたり、事業の武器になったりするというメリットがあると思います。
業界や職種は関係なく、ITをツールとして活用すれば、サービスやビジネスの場において同じ1時間でより高い成果を挙げられます。
— 経営層の方がプログラミングを学ぶメリットは何だと思いますか?
プログラミングを知らないと、ITを活用した事業の発想が持てないと思います。むしろ、事業を考えるポジションの人がもっともプログラミングを学ぶべきでしょう。
事業について考えられる力とプログラミングのスキルがセットになれば、新たな事業の入り口が作れるからです。
その入口さえ作ることができれば、ITエンジニアの力を借りて、より具体的なサービスに落とし込むことができると考えています。
これはどのような業界でも同じで、プログラミングのスキルがあればもっとビジネスを面白くできると思っています。
—– ITエンジニアに仕事を依頼する時にも、プログラミングのスキルがあるとスムーズですね。
そうですね。プログラミングの基礎がわかっていると、工数や費用対効果といった部分でITエンジニアとすり合わせが行えるので、依頼しやすくなると思います。
時間が取れない経営層の方でもイナズマならプログラミングをはじめられる
— 最後に、まだプログラミングを学んだことがない経営層の方にメッセージをお願いします。
イナズマを受講して普段の業務とはまったく異なることを集中してやると、頭がとてもクリアになる感覚が味わえます。
プログラミングをどこかのタイミングでやりたいと考えている経営層の方は多いですが、どうしても日々忙しいため保留にしてしまうことがあると思います。
それでも1週間だけならどうにか休めるはず。イナズマを受講するための時間をがんばって確保しましょう。
—– 植村さんはこれからもプログラミング学習を続けようと思っていますか。
はい。今後、まったくプログラミングに触れないという生活には戻らないと思います。
私はプログラミングができるようになったとはまだまだ言えませんが、感覚を知ることができました。
PCがあればどこでもできるので、これからは本を読んでいた時間をプログラミングに充てようと考えています。
私にとってイナズマは、「プログラミングができたらうれしい」という気持ちを「プログラミングをやる」という状態に変えてくれるいいきっかけとなり、おかげで楽しい夏休みでした。
来年の夏休みは、PCを持ってプログラミングをしながら海外に行きます(笑)
—– 植村さん、本日はお忙しい中楽しいお話を聞かせていただきありがとうございました!
Interviewer 桜口 アサミ
Photo 木村ヒロト
Writer 木村 ヒロト
Editor 桜口 アサミ
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