インフォグラフィックス第一人者の櫻田潤が語る「ITスキルの魅力」!
更新: 2020.06.29
NewsPicks編集部で「インフォグラフィックス・エディター」という新たな働き方を創った櫻田さん。
プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経てたどり着いた「インフォグラフィックス・エディター」という仕事の魅力、また、ITスキルの魅力についてお伺いしました。
プロフィール 櫻田潤さん
インフォグラフィックス・エディター。プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーを経て、2010年4月よりメディア「Visual Thinking」運営開始。
2014年12月よりNewsPicks編集部にインフォグラフィックス・エディターとして参画。
この記事の目次
NewsPicksに於けるインフォグラフィックスの重要性
──NewsPicks編集部へ入ったきっかけは?
編集長の佐々木がNewsPicksに移籍すると聞き、この会社の存在を知りました。その後3つの理由で入社を決意しました。
1つ目が、佐々木がインフォグラフィックスの重要性に対する理解があったからです。
インフォグラフィックスを単なるバズツールではなく、ユーザー体験を向上させる重要なものだと理解してくれる姿勢に心が揺れました。
2つ目が、「インフォグラフィックス・エディター」という新しい働き方の中で、自由に様々な挑戦ができる環境があったからです。
そして3つ目が、これからのNewsPicksの構想に共感ができたからです。モバイルをメイン舞台に、これまでにないプラットフォームメディア を構築しようとしている思想にわくわくしました。
──「インフォグラフィックス・エディター」というポジションを新たに作ったと?編集長はどうしてそこまでしたのでしょうか?
こちらの記事にもありますが、編集長の佐々木がNewsPicksメディア発表会で語ったNewsPicksの今後の展望の話がそれをわかりやすく示していると思います。
「経済メディアはとっつきにくい。それをビジュアルを使ってより楽しくわかりやすいものにつくりあげていく。
これらはPCではなくSP(スマートフォン)でいちばん見やすい画面でつくっていきます。インフォグラフィックスの専門家に来てもらって、大量につくっていく予定です。」
彼は新しいメディアにとってインフォグラフィックス・エディターというポジションが欠かせないと思ってくれていたようです。
──なるほど。それは櫻田さんから見ても同意ですか?
そうですね。情報過多で、情報がどんどん流れていくこの時代で生き残っていくメディア作りには以下3つのことが求められると思います。
1つ目が興味をひく設計をすること。2つ目が理解を促す設計をすること。3つ目が アクションする(シェアなどをする)設計をすることです。
情報を扱うメディアだからこそこうした取り組みが不可欠です。そしてそこへの有効な打ち手の1つががインフォグラフィックスだと思っています。
──デザイナーではだめで、なぜ新たにインフォグラフィックス・エディターというポジションを設けたのでしょう?
従来の編集とデザインの関係では、良いインフォグラフィックスは作成できない旨を伝えました。
従来の形式だと、編集者が企画を立て記事をつくり、ある程度固まった段階で記事内で使う図版をデザイナーに依頼します。その後、その固まった構想をもとにデザイナーが下請け的にデザインを構築していくような構図でした。
しかし自分はそうではなく編集者とフラットな関係で企画から関与し、情報の取捨選択からデザイン的な考え方で行っていく形式に変更する必要があると考えました。
そこでその重要性を伝える意味合いも込めて、新たなインフォグラフィックス・エディターというポジションを作るに至りました。
弊社インフォグラフィックスの制作プロセスはこちらのサイトで解説しているのでもしよければご参照ください。
インフォグラフィックスは「人々の物事の理解レベルを引き上げる」ツール
──インフォグラフィックスに興味をもったきっかけはなんですか?
私が、インフォグラフィックスに興味を持ったのは自分が”物事を理解したい“という気持ちが人一倍強いからだと思います。
2010年ごろからインフォグラフィックスというものに出会い、「これは(自分も含めた)人々の物事の理解レベルを格段に引き上げる、とても良いツールだ」と魅了され向き合ってきました。
──インフォグラィックスの魅力はなんですか?
プログラマ・SE・ウェブデザイナーはいずれも大きな仕組みづくりでどういう「箱」がいいかを考える仕事ですよね。
一方インフォグラフィックス・エディターは、箱の「中身」を考える仕事。
「箱」のところは、もうたくさんやったので、今度は「中身」をやろうと思いました。中身を自由に設計していけるということは非常にエキサイティングで魅力的ですよ。
──インフォグラィックス作成をする際に大事にしていることはなんですか?
私はインフォグラフィックス作成を通じて、物事を伝えるときに大事にしていることは「自分がどれだけわくわくして楽しいと思えるかどうか」です。
多くの人に情報を届けるためのクリエイティブを作る際に、多くの人のことを幅広く分析して製作するのではなく、自分がそれを見て面白いと思えるかどうかを判断基準にするように心がけています。
一見矛盾しているようですが、多くの人に刺さるものを目指すよりコアな人に刺さるものを作る方が、結果的に魅力的なコンテンツを作ることができると思っています。
デザイン・プログラミングスキルなどのITスキルは魅力的
──様々なスキルを習得し活用されてきた櫻田さん、プログラミング、デザインスキルの魅力は何だと思いますか?
同じことをしようとしていても、違う解決策がたくさんあり、その可能性を吟味できるところだと思っています。
──これからの時代で生きて行くのに、プログラミング、デザインスキルはなぜあった方がよいと思いますか?
例えば、この2つがあれば、自分でサイトを立ち上げることもできるし、そのカスタマイズも人に頼まないでできます。
つまりお店を好きに作ることができます。いちいち人に頼んでいたら、スピードも遅くなるし、思ったものがあがってこないですよね。
この2つのスキルがあれば、ある程度のことが1人で完結できるので、何をするにしても役立つと思うのです。
櫻田さん、貴重なお話ありがとうございました!
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