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クックパッドが大事にする”HRT”が素敵。エンジニア採用広報に必要なスキルとは?

更新: 2019.04.25

料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」を運営する、クックパッド株式会社。同社はテクノロジー企業としても知られ、日本でもトップクラスのエンジニアが集います。社員のイベント登壇など技術情報の発信も盛んで、特にクックパッドの技術ブログ「クックパッド開発者ブログ」は、エンジニアの間ではとても高い人気を誇ります。

同社で採用広報を担当するのは、非技術者として入社した徳成祐衣さん。現在はクックパッドのサービス開発の文化や働いている社員についてを社外の方に知ってもらうため、技術ブログや外部メディア取材、技術イベントの企画、メディアのスポンサーになるなど、様々な形で情報発信をしています。

採用広報の大変な点や楽しい点、徳成さんのこれまでと今後のキャリア論をうかがってきました。

プロフィール 徳成祐衣(とくなり ゆい)

新卒でクックパッドに入社後、”読むと料理がしたくなるニュース”をコンセプトに情報を発信する「クックパッドニュース」の編集や投稿者の推進業務を担当し、現在に至る。インターナルコミュニケーションの活性と、会社の文化や魅力を発信する採用広報を担当している。餃子が大好き。 

Twitter:トクナリチャン餃子大好き

クックパッドの広報は社員のイベント登壇資料もTwitterもチェックしない

ーークックパッドは社員のイベント登壇もTwitterも盛んで、情報発信に積極的ですよね。でもそれらは全く広報チェックを通してないと聞いたのですが……。本当ですか?

はい、広報チェックはしていません。以前は行っていましたが、現在は公開の際に意識してもらいたいチェックポイントをまとめたガイドラインを用意しており、直属の上長のチェックのみです。

ーー広報チェックなしでは怖くないですか?チェックを通すのに比べて、炎上リスクが圧倒的に高いですよね。

「インターネットが危険」だとは考えすぎないようにしています。

私の上司はもともとエンジニアなのですが、 『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』という本に書かれている「HRT(1. 謙虚 Humility 2. 尊敬 Respect 3. 信頼 Trust )が大事だ!」と言っていて。私も本を読み、このHRTの原則を大事にする姿勢を心がけ、炎上を恐れすぎないようにしています。

インターネットをあまりにも危険視するとそもそも情報を発信すること自体が難しくなってしまいますしね。

ーーHRT…最高に素敵ですね!炎上を恐れすぎると何も書けなくなってしまいますよね。

はい。クックパッドにはユニークな人がたくさんいますし、世界を舞台に様々なチャレンジをしている人も多くいます。会社が社員の発信をガチガチに管理することで登壇や発信の機会が減ってしまうことは不本意なので、「信頼」をベースに発信の自由度を高めるほうが良いと考えています。

大人気の「クックパッド開発者ブログ」。中の人が考える、エンジニアに刺さる情報発信とは

ーーなるほど。確かにそのほうがより自由な情報発信ができますね。クックパッドは技術ブログがとても人気ですが、どう運用しているのでしょう?

エンジニアだけでなく、デザイナーやディレクターも執筆者に入れて「みんなで情報発信をしていこう」という気持ちから当番制にしており、一年に約一回のペースで執筆の順番を回しています。

技術ブログは、クックパッドがどのような技術や手法を使っているのかなど、クックパッドのサービス開発の文化を伝えるためには欠かせない媒体です。それに非技術者である私にとっては、採用広報の仕事をするうえで欠かせない教科書みたいなもの。毎週必ず技術ブログを読む時間をとり、昨年(2018年)の一年間は隔週で行われている全エンジニアが集うTech MTGで投稿された内容を要約し、紹介していました。

そうすることで、社内の誰がいま何に取り組んでいるのかや取り組みの背景などを正しく理解できるようになり、取材や企画のアレンジにも役立つんです。

ーーエンジニア採用における最も効果的な広告媒体は、どういうものだと思っていますか?

エンジニアの方にヒアリングすると、特定の媒体を見ているわけではないようです。「はてなブックマークのホットエントリーに入っている記事」や「Twitterのフィードに流れてくるもの」を見ていると聞いています。

ですので、特定のメディアに寄りすぎるのではなく、SNSの空気を察し、その時エンジニアの方にとって関心の高い話題を出したり、記事のタイトルや配信の時間帯などを考慮したりしていかに読んでもらえるかを意識しています。

ーーその他に、情報発信のうえで心がけていることはありますか?

クックパッドという会社の中のことを知っていただける「等身大」の発信を心がけています。技術やサービス開発の手法に関することは、デザイナーやディレクター、エンジニアが発信してくれているので、私はクックパッドの文化や働き方を紹介していることが多いです。

中でも反響があった記事のひとつが「自作キーボード沼 自由研究ノート」。エンジニア出身の上司が分割されたタイプのキーボードを使っていたことや、Slackの「#keyboards」チャンネルで活発なやりとりが繰り広げられていたのを見て「これは面白そう!」と社員を取材し、記事にしたところ、はてブ数が約450を超えました。今では私も自作キーボードを使っています(笑)。こういった話題のタネは社内に必ずあるので、いかに発信できるか……それにはインターナルコミュニケーション(社内コミュニケーション)が非常に重要だと考えています。

他社からの内定を断って新卒として「料理」の課題解決に取り組む会社に入社するまで

ーー徳成さんは新卒でクックパッドに入社されたんですよね。入社までの経緯を教えてください。

生まれも育ちも神奈川県で、大学は明治学院大学、専攻は国際学です。大学時代には内閣府の国際交流事業「世界青年の船」に参加したり、バックパッカーとして世界一周をしていたことから、IT業界への関心よりもグローバルに活躍したいという気持ちが強く、就職活動開始当時ははまったく別の業界をへの就職を考えていました。

ですが、人生の師匠と言える方とお話する中で、自分がなりたい姿や社会に対してできる仕事についてじっくりと考える機会があって。その時にはすでに内定を頂いていたのですが「私、この会社に入ることに納得できてない」と気がついたんです。

それから再度自分に向き合ってこれまでの人生を振り返った際、浮かんだキーワードの一つが「料理」でした。学生時代の海外経験をはじめ、家族や大切な人との思い出にはいつも「料理」がありました。私にとって「料理」は人とのつながりを気づかせてくれるものであると感じたんです。

そして、料理の力で人生を豊かにする仕事に就きたいと思うようになり、ユーザーとして慣れ親しんでいたクックパッドを就職先の一つとして考えるようになりました。

ーー就職活動開始時とは一転してIT業界へチャレンジすることに不安や迷いはありませんでしたか?

おおげさに聞こえるかも知れませんが、私にとってはかなり大きなチャレンジで、人生が変わったと思います。考え方も変化しました。

以前はテクノロジーや技術と聞くと「エンジニアなどの専門職が使いこなす、自分から遠い存在のものである」印象を持っていましたが、クックパッドに入社してから、テクノロジーは「ユーザーに価値を届けるための手段」であることを学びました。いまは自分も正しく理解し、テクノロジーを使う必要があると感じています。

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「エンジニア採用の広報」でぶつかった壁

ーー入社1年目からずっと広報の仕事をしているのですか?

いえ、最初は編集部に配属となり、オウンドメディア「クックパッドニュース」の企画などを担当していました。その後、投稿者の推進業務を担当し、広報部へ異動しました。最初の3、4ヶ月はレシピサービス広報をして、現在は採用広報を担当しています。

ーーサービス広報と採用広報は、動き方が違いますか?

全然違いますね! 採用広報については右も左もわからない状態からのスタートでした。

エンジニア文化をゼロから勉強しつつ、社外の人に技術面からみたクックパッドの魅力を紹介するというのは最初のうちは両立が難しく、「どうしたらいいのだろう」と思い悩むことも多かったです。

ーーエンジニア文化をゼロから学びつつ、広報業務もこなすのはかなり大変ですよね……。

そのためにまずは、社内の色んな人に話を聞くことから始めて理解を深めました。Slackに「#とくなり餃子大好き」という分報チャンネルを作り、今やっていることやわからなくて困っていることなど、情報発信を始めました。そうするうちに、だんだんと社内の様子が見えてきて、コミュニケーションが増え、様々なことを教えてもらえるようになりました。

それと同時に、会社の中で起きていることをここまで自分が知らなかったことにも驚きました……。

ーーエンジニア採用の広報をしていて、一番やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?

一緒に働くメンバーのことや、新規サービスにかけた思いを社外の方に知っていただけたときはとても嬉しいですし、やりがいを感じます。具体的には技術系イベントやエンジニアインタビューを企画してメディアの方にご提案させていただくことがあるので、それが実を結んだときや、社外の方がクックパッドで働くことに興味を持ってくださったときは本当に嬉しいです。

ーーエンジニアの採用広報に必要なスキルって、どういうものだと思いますか?

一つは先にも挙げたインターナルコミュニケーションです。エンジニアの働き方やその根底にある考え方、トレンドをしっかり理解したうえで、広報の文脈で発信することがとても大事だと考えています。

クックパッドは社内の情報が比較的オープンなので、SlackやGroupadという社内ポータルサイト、ランチや飲み会から積極的に情報を掴み、事業部やその人の周りでどんなことが起きているのかを把握しています。もう一つは、社外のみなさんに持ってほしい「会社のイメージ」をしっかりと捉え、不足があればその点を補いながらしっかりと対外発信していくこと。今はクックパッドを「サービス開発におけるリーディングカンパニー」と思っていただけるような発信ができるよう、常に考えています。

空気を形にして届ける。広報の仕事の魅力

ーー徳成さんは今後、IT業界でどんなキャリアを歩みたいですか?

今後も広報を続けていきたいです。一緒に働く仲間が創り上げてきたサービスや想いを世の中に対して拡めていくことや、その時の世の中の空気を察し、それに合わせて社内の空気を形にして発信していくことができる広報は責任重大で、いつも難しさを感じていますが、やりがいのある仕事です。コミュニケーションを大切に、人と人との関係を丁寧に積み重ねながら成長していきたいと思います。

ーー徳成さんがやりがいを持って仕事に励んでいて、私も勇気をもらえました。今日はありがとうございました!

 

料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」は、“毎日の料理を楽しみにする”というミッションのもと1998年3月に開始。現在の投稿レシピは308万レシピを超え、国内では月間約5,400万人に利用されています。

Interviewer 桜口アサミ(@asami81
Writer 関 和音
Editor アカギヒトミ

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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