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11年間コンセプトを変えていないベンチャー企業 Lang-8 CEOに聞く起業時の苦労と成功中のYouTuberマーケティング

作成: 2018.04.09 更新: 2019.04.09

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「今年こそ英語を習得したい!」

そう思っている方も多いのではないでしょうか?今はスマホのアプリで語学学習ができる時代ですが、皆さんしっかり活用できていますか?

今回は、日本にスマホが普及する前から語学学習サービスを運営していたLang-8(ランゲエト)というベンチャー企業の創業時のお話と、現在のYouTuberマーケティングについてお話をうかがいます。<プロフィール> 喜 洋洋(き ようよう)

上海への留学中に、ルームメイトと母国語をお互いに添削し合うことで語学力が成長。それをきっかけに語学学習サービスである Lang-8(ランゲエト)を立ち上げ、京都大学卒業後の2007年に京都で起業。

当初はプログラミングができず、サービスづくりはエンジニアに依頼していた。紆余曲折ありエンジニアとのコミュニケーションに失敗し、1人でサービス運営しなければいけない時期を経験している。そのときに自身もプログラミング学習をスタート。1年目はインフラ、2年目は Ruby on Rails を独学し、上京。

Lang-8と同じく語学学習サービスであるHiNative(ハイネイティブ)はスマホに特化したアプリ。2014年10月にリリースし、現在220万登録ユーザーとなる。2018年現在で語学学習サービスを続けて今年で11年目。

HiNative-Lang-8CEOインタビュー

焦らず粘り強く続けられたけど、もっとスピードを上げることもできた

ーー まず、11年間ずっとコンセプトを変えずにいることはIT系ベンチャーだと非常にめずらしいと思います。諦めず続けられた理由は何だと思いますか?

サービスの方のLang-8とHiNative、一応サービス自体は別ですがコンセプトは同じですね。たしかにベンチャーではめずらしいことと思います。

両方とも、サービスのコンセプト自体はピンときて始めました。ユーザーさんが思うように集まらなかったり、資金が枯渇しそうになったとき、なぜ続けられたかというと・・・んー、そうですね、いろいろありますね。

最初の数年間は「やりたいことができていない」「何もやりきらずに諦めるわけにはいかない」という気持ちが大きかったです。

あとは、なんとか粘り強く頑張っていればいずれ何とかなるだろう、という楽観的な気持ちもありました。

Lang-8 インタビュー

ーー大学卒業後すぐに起業ということですが、粘り強く頑張ろうと思えたのは年齢や時代背景に影響受けていると感じたことはありますか?

そうですね。サービスが当初なかなかうまくいかなくても、自分が20代前半だったので「粘り強く頑張ろう」と思えていました。

あとは環境も大きかったと思います。今と違い、京都にいたときは起業して3年以内にイグジットというようなサービス・会社が少なかったので焦りがなかったですね。

今はIT系ベンチャーの中にはイグジット(上場や売却)までが早いものも多いので、最近起業していたら焦ってしまっていたかもしれません。

しかし今振り返ると、もっとスピードを上げられたと反省する点は多々あります。

ーー具体的にはどういう点でしょうか?

たとえば、出資に関してですね。当初は1000万円という少額の調達しかしていませんでした。多く受けるのはダメだというふうに感じてしまっていて。

とは言え、当時は3000万円とかでも「大型資金調達」として取り上げられるような感じだったので、1000万円もさほど少額でもないんですが。

 

HiNative-Lang-8CEOインタビュー

プログラミングの独学は、とにかく最初が辛い

ーー2年間独学でプログラミングを学んだということですがどういうやり方で学びましたか?

今のようにプログラミングを学ぶサービスがなかったので完全に独学でした。当初もサービスのLang-8は動いていたので「とにかくやるしかない」という状況で。

当時はAWSのようなものもなく自社サーバー。まず稼働しているものを把握するために本で勉強を必死でやりました。学んだのは、1年目にインフラ、2年目に Ruby on Rails です。

 

ーープログラミングの独学は挫折する確率がかなり高いですが、挫折しそうになったことはありますか?

お客さんが実際に使ってくれているサービスが目の前にあり、目標が明確だったので挫折ということはなかったです。

ただ、プログラミングは形になるまでかなり大変なので、一通りできるようになるまではしばらく辛かったですね。環境構築とか最初の最初にとても時間がかかりました。

当時はプログラミングの本で「入門書」となっているものでも、いろいろとわかっている前提で書かれていたんです。学校で多少でも学んだ人が、よりスキルアップするための本ばかりでした。

完全に初心者には本当にきつい時代でしたね。人にすぐ質問できる環境だったら半分以下の時間で習得できたと思います。

HiNative Lang-8インタビュー

ーーそんな辛いことを経験し、新たにエンジニアを採用して解決しようと考えませんでしたか?

検討しましたが、結局自分でできないと今後も危ないな、と。資金面の問題もありましたし。人を採用するために資金調達に動こうとしても、その間サービスが止まってしまう。

それに、前述のようにエンジニアを雇うときも、自分がコードがかけないとコミュニケーションがうまくいかないと思ったんです。エンジニアに「コードもかけないくせに」ともし思われたらどうしよう、という不安を消したいという気持ちもありました。

あと、やはり自分でサービスを作ることができれば「つぶれることはない」という自信にもなるのでプログラミングを学ぶメリットはかなり大きいと判断しました。

ーー起業当時はプログラミングができない状態でしたが「できるようになってから起業」という道は考えていましたか?

あんまり考えてなかったですね(笑)当時の風潮では「とりあえず始めろ」という感じが多かったように思います。僕もそのとおりだなと思って、とりあえず起業しました。

ーーたしかにそんな風潮がありましたね(笑) 今振り返ると、プログラミングやその他、準備万端という状態ではなく起業したことはどう思いますか?

勢いでやっていなかったらこわくなって起業していなかったと思います。冷静に考えると起業ってリスクもありますし、今のように大きな資金調達事例もなかったですし。その点は勢いで起業してよかったですね。

ただ、学生時代にプログラミングを覚えていたらこんな大変なことにはならなかったということは確信しています。

HiNative-Lang-8CEOインタビュー

経営者がプログラミングできないと、エンジニアのレベルも判断できずコミュニケーションに失敗する

ーー創業9年目の2016年には2億円の資金調達をしていますが、やはり大きく出資を受けるとスピードが違うと感じていますか?

それは非常に感じています。2億円調達後はかなりスピードがあがりました。

単純な話なんですが、その資金で人を増やす、人を増やすとスピードが加速する。ただ、単純なこともやはり実際にやるのとやらないのとでは、大きな経験値の違いですね。

経験して初めて「起業当初はもっとスピードあげられたな」とわかったという感じです。

リスクがあるからと全くやらないというのも事業は伸びませんし、リスクを知らなすぎるのも危ない。今から起業する人は、資金調達に関してちゃんと知識を持つことが重要だと思います。

ーー エンジニアとケンカ別れしたという話を他のインタビューで拝読しましたが、うまくコミュニケーションを取る方法は何だと思いますか?

少人数でサービスをつくっていく場合は特に、経営者がプログラミングができないとダメだと思います。できないとエンジニアは付いてきてくれない。どうしても最初は開発が事業のエンジンなので。

僕の失敗経験として、自分にプログラミングスキルと大企業の待遇とかを知らないばかりに、一緒にやっていたエンジニアのレベルの高さやわざわざスタートアップに入ってくれたことの有難味を理解できてなかったことです。

非常に優秀なのに、それがどれだけ高いレベルなのか認識することすらできませんでした。

あとはエンジニアに対しても誰に対しても、自分と同じ量のフルコミットを強く求めないこと。その人がやりたいこと、得意なこと、働きたいスタイルを尊重し、「わざわざ当社で働いてくれている」と心から思うようになってから、だいぶうまくまわり出したと感じています。

 

HiNative-Lang-8CEOインタビュー

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注力している海外マーケティング、特にYouTuberマーケティングが効果あり

続いては、現在のLang-8とアプリ用の学習サービス HiNativeについて聞かせていただきました。

ーーLang-8は日本だけでなく海外にも多くのユーザーを抱えています。サービスの多言語対応が日本発サービスとしては、最も進んでいる企業の1つだと感じます。起業当初から、海外市場でのサービス展開を見込んでいたのでしょうか?

そうですね。起業当初から対象は「世界」で考えていました。1億人に使ってもらうことを一旦のゴールとして進めています。

日本のユーザーだけを取るほうが広告とかも取りやすいので、国内でやるビジネスとしては日本人だけを対象にするほうが効率がいいんですけどね。

ーー 海外マーケティングを具体的にどう行っていますか?

Lang-8は海外ブロガーにメールで、利用レビューを書いてもらうことを依頼しています。

HiNativeではシンプルに広告を出すことと、外国人YouTuberに依頼しています。このYouTuberマーケティングが非常にうまくいっています。

HiNativeを紹介しているYouTuber(日本人)。スマホ画面が左側に表示され非常にわかりやすい紹介(TECH::NOTE編集部)

ーーYouTuberマーケティングをしようと思ったのは何故ですか?

最初はたまたまでした。Lang-8で依頼していたブロガーさんがYouTubeもやっていて、そこで紹介してくれました。それが2008年。

そのとき結構効果があって、また別のYouTuberに依頼してみたら、また効果があった。それを繰り返してきて「これはいける」となり本格的にマーケティングを開始しました。

ーーYouTuberマーケティングのコツはありますか?

再生数や登録者数などから費用対効果の計算をきちんとすることと、交渉のアプローチ方法ですね。

外国人YouTuberへの依頼は日本のビジネスマナーとは程遠く、個別に対応しています。事務所に所属している場合と、していない場合があるので、それによっても価格が変わってきたりします。

ただ、あまり難しく考えないでとにかくオファーしてみるという単純なことを繰り返すことが1番大事な気がします。

今から挑戦しようとしている方へのメッセージ

ーー外国人スタッフも多いと聞きましたが、サービスのタイプとしても海外にオフィスを構えるなどは考えなかったのでしょうか?

一瞬考えたこともありますが、単純にビザの壁が高いことと、最初の資金調達の額は日本でもあまり変わらない点、海外で調達はふらっと数ヶ月行った程度では無理な点があり、日本でやっています。

次起業することがあるなら、海外でスタートしてみたいです。

ーーこれから外国語学習をしようとしている方に、アドバイスをお願いします。

とにかくアウトプットが重要です。

外国語学習サービスをやっていますが、効率がいいのはやはり海外にいくことだと思います。留学にいくことを悩んでいる人は明確な目的がないと行くことをためらう人もいますが、それを悩んでいるくらいなら勢いでも飛び出したほうがいいです。

ーー最後に、これからプログラミング学習をしようとしている方にアドバイスをお願いします。

僕が独学していた当時、プログラミングスクールに行くかエンジニアに気軽に聞ける環境だったら最低数ヶ月、もしかすると1年以上時間を節約できたのではないかと思っています。

当時そういうスクールがあれば、絶対に通っていました。費用面を考えても、自己投資になりますし後々仕事で回収できます。

いま僕が学生だったら、まず留学して語学を学んで、帰国したらプログラミングを学びます。この2つを気軽に学べる今の学生は本当に羨ましいです。

その恵まれた時代や環境をフル活用してほしいと思います。

ーー 貴重なお話をありがとうございました!

編集後記

インタビュアー
asami81

インタビュアーである私がやんやんと出会ったのはちょうど10年前。その当時は京都で、オフィスに訪問すると1人で黙々と作業していました。

この記事の取材日、久しぶりに会ったやんやんは、当時と同じように寡黙なタイプでした。当時と違ったのはオフィスにスタッフがたくさんいたこと!Facebook上でずっとつながっていて、紆余曲折も多少見てきた私は本当に嬉しくなりました。

「狙うは世界」これを実現しようと長い間頑張っている姿は、周囲に刺激を間違いなく与えています。これからの躍進にも期待!応援しています!

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この記事を書いた人

asami81
asami81
桜口アサミです。TECH::NOTE編集長をやっています。関西人。 大学卒業後に渡米しオーペア(ベビーシッター)として働きながら1年間滞在。帰国後OLをしながら個人ブログ運営やWebサービスをつくってました。Movable Type なつかしい…。その後 nanapi というハウツーサイトの立ち上げメンバーになり、2年くらい東京で過ごしました。2011年に長男出産のため関西に戻り、そこから6年程在宅中心で働いていました。2017年7月div入社。 「どんなときも幸せかどうかは自分が決める」というテーマで人生を過ごしています。