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【テックキャンプ後に起業】転職のミスマッチをテクノロジーで解決したい!適正診断INOBERを開発

更新: 2021.03.03

どれだけテクノロジーが発達しても、組織には人の力が欠かせません。日本は少子高齢化が進み、労働人口は減少に向かっています。そのため企業と個人のミスマッチを未然に防ぐことや、組織が個の力をフルに引き出すことの重要性は大きくなっています。

こうした問題をテクノロジーの力で解決しようとしているのが、テックキャンプ卒業生の山田 邦夫さんが創業した株式会社Meta Anchorです。

山田さんはプログラミング未経験からテックキャンプを受講し、採用支援システム INOBERのプロトタイプを開発。2017年7月には創業1年を迎え、2017年8月にはテックキャンプアンバサダーとしての活動もスタートしました。

山田さんに創業1年を迎えての率直な感想や、プログラミング学習を始めたきっかけなどについてお話を伺いました。

適性診断が、企業にまともに活用されない現状を好転させたい

――現職の仕事内容を教えてください。

株式会社Meta Anchorを創業し、HR Techという分野で事業をしています。

Meta AnchorではINOBERという適性診断のアプリケーションを開発しました。応募者の組織カルチャーとのマッチング度合を測るシステムで、主には企業の人事や採用担当者の方に使ってもらってます。

INOBERは組織心理学を応用し、企業と個人のミスマッチの軽減を実現する採用支援システムです。

 

――起業のきっかけは何でしょう?

もともと転職エージェントで働いていたのですが、多くの方がせっかく転職したのに、企業とのミスマッチを理由にすぐ会社を辞めてしまうという現実を目の当たりにしてきました。
この問題を解決する手段として思い当たったのが、採用段階での適性診断の活用です。

適性診断はこれまでもたくさんの企業で利用されてはいるのですが、正直、診断結果が選考にしっかり活用されてるとは言えないんですよね。せいぜい、明らかに診断結果に問題がある応募者を足きりするために使われるくらいです。適性診断の結果よりも、その人の学歴やスキルを基準に採用を行う企業の方が圧倒的に多くて。

どれだけ良い大学を出て、高いスキルを持っていても、上司と性格が合わなかったり、組織になじめなければその人は会社を辞めてしまいます。だからこそ学歴でもスキルでもなく適性を見極めることはとても重要ですし、診断がまともに活用されない現状を何とか好転させたいと思いました。そうしてMeta Anchorを立ち上げ、INOBERを開発したというのが一連の流れです。

INOBERを活用することで、経営陣は従業員の適材適所を実現し、かつ自社のカルチャーを正確に把握できます。

 

――INOBERは、採用段階での適性診断に特化したサービスなのですか?

いえ、そうではないです。企業の人事担当者には、自社の従業員1人1人の適性を把握する目的でも使用していただいてます。採用への応募者や自社の従業員のポテンシャルを正確に把握している人事や経営者は、結局のところごく少数なんです。個人の能力を活かしきれない企業がとても多いのが現実で、僕はそのことは悲劇だとすら思っています。

適性診断の市場は、もう100億円拡大する


――Meta Anchorの創業時、HR Techの将来性についてはどのように考えていましたか?

AI(人工知能)やビッグデータを活用して人事関連の業務の課題を解決するHR Techに注目が集まるようになったのは2015年ごろで、今後もこの市場は成長が見込めます。

また適性診断という市場は150億円くらいの規模なのですが、実質的には大企業による寡占状態なのが現状です。中小企業を中心に適性診断の導入が進んでいない企業はたくさんあるので、実は新規参入のチャンスがまだまだあるんですよね。潜在的にはもう100億円程度、市場規模の拡大の余地があると考えてます。

自ら考え、自ら動く楽しさには責任が伴う

――2017年7月に創業1年を迎えられたそうですね。率直なこの1年の感想をお聞かせください。

やはり事業を立ち上げ、運営するのは簡単なことではないです。開発自体も大変ですし、プロダクトをお客さんに売り込み、使ってもらい、フィードバックを元に更にプロダクトを磨き上げていく・・・という一連のプロセスを回していくのも非常に大変です。9割のベンチャーは創業後10年以内に潰れていくという定説がありますが、それはあながち嘘ではないぞ・・・というのを実感しています。

自ら考え、自ら動くことの楽しさはサラリーマン時代には味わえなかったものです。しかし、そのダイナミックさには常に責任が伴います。楽しさと責任はいわばトレードオフの関係で、ジレンマを感じます。

――1日のうち、何時間程度をコーディングに割いていますか?

1日全くプログラミングをしない日もあれば、丸1日コードを書いている日もあるので一概には言えないですね。ただ、できるだけコーディングに時間を使えるよう意識してはいます。僕自身、土日のどちらかは必ず1日中プログラミングをするようにしてます。

またMeta Anchorには僕以外に、もう1名エンジニアがいます。実はそのエンジニアはテックキャンプで同じ時期にWEBアプリケーションコースを受講した同期なのですが(笑)平日、僕は外回りをしていることも多いのでその分彼には開発を担ってもらってます。

アポが入らない日には、僕も彼と一緒にコーディングをします。その場合は大体、正午から夜10時くらいまでコーディングをしていますね。

主力サービス「INOBER」は6ヶ月かけて開発した

――Meta AnchorにはINOBERの他、適職診断NAVIというサービスもあります。こちらはどのようなサービスなのでしょう?

適職診断NAVIはINOBERの簡易版、かつB to Cのサービスとして実験的にリリースしたサービスです。誰でも会員登録なしで、無料で利用できます。

適職診断NAVIはまだ不特定多数のユーザーのデータを集めている段階ですが、将来的には会員登録制にしたうえでINOBERとサービスを連携させ、AI(人工知能)による個人と企業のマッチングを行いたいですね。

適職診断NAVIの画面は、問いに5択で答える直感的なものです。

――INOBER、適職診断NAVIの開発に使用したプログラミング言語と開発期間、人数をお教えいただけますか?

INOBERは僕とエンジニア1名、外注の方1名の計3人で、6か月間で開発しました。開発に使ったフレームワークはRuby on Railsで、HTML / CSS / JavaScriptも使っています。またINOBERでは、適性診断の結果を可視化する目的でD3.jsというJavaScriptのライブラリを重点的に利用してます。

適職診断NAVIで使用している言語は、INOBERと同様です。

――Meta Anchorでは今後、どのようなスキルを持ったエンジニアを採用していきたいですか?

即戦力のRuby on Railsのエンジニアは、ぜひ採用したいです。また今後の事業展開のことも考えると、Pythonに精通したデータサイエンティストの方にも加わってもらいたいですね。

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事業を形にするには、プログラミングを学ぶ必要があるのは明白


――テックキャンプを受講した時期と、受講理由を教えてください。

受講期間は2016年の4月から2か月間です。起業のためには、プログラミングを自分でも学んでおく必要があると思ってテックキャンプに通うことを決めました。

コードを書いたことがあるわけでも、エンジニアと組んで仕事をしたことがあるわけでも無かったので、僕にとってプログラミングは未知の領域でした。ただ前職でお世話になったITに詳しい会計士から「Rubyは素晴らしいプログラミング言語だ」と聞いてはいたので、Rubyのプログラミングにうっすらと興味を持ってはいました。

会計士からRubyの話を聞いてしばらく経った頃、ブロガーのイケダハヤトさんがSNSでTECH:CAMPのことを紹介していたのを目にしたんです。テックキャンプではRubyが学べるとのことだったので「テックキャンプに行くなら、いまだ!」と思い立ち、体験会に申し込みました。

――山田さんは前職を辞めた後に、テックキャンプを受講しています。仕事を辞めて、1からプログラミングを学ぶのは勇気のいる決断ですよね。

起業という目標が決断を後押ししてくれました。受講前から事業の核は定まっていました。体験会に足を運んだ時点でINOBERで提供する適性診断は既にExcelで仕上げていたので、あとはExcelの内容をプログラムに落とし込めばサービスが完成するという段階まで来ていたんです。そのため、事業を形にするためにはプログラミングを学ぶ必要があることは明白でした。

僕の場合は受講が始まってからは2週間ほどでカリキュラムは終わらせ、残りの期間はサービスのプロトタイプの制作に使いました。

テックキャンプの受講には価値があったと、自信を持って言い切れる

――テックキャンプの受講経験は事業にどのような形で活きていると思いますか?
テックキャンプで身につけたことは、非常に活きてます。

まず自分でコードを書けるようになったことは大きいです。開発だけでなく、サービスをローンチしてからの改善も事業をする上では絶対に必要です。その際、自分でコードを書けるかどうかでPDCAサイクルを回す早さは大きく変わってきます。サービスを改善したくてもその工程を他人任せにしていては、作業が完了するまでにものすごく時間が掛かってしまいます。

またエンジニアとの意思疎通が正確にできるようになったことも大きいです。サービスの改善策や新機能を、技術的なレベルでエンジニアと一緒に考えられるようになりました。テックキャンプに通った価値は、間違いなくあったと自信を持って言い切れます。

――テックキャンプアンバサダーに応募した理由は何でしょう?

テックキャンプに通ったことで得た他の受講生とのつながりは貴重なものだと感じているので、今後も大切にしていきたいと常々思っていました。

また僕の友人・知人にプログラミングを始めたいという人がとても多くて。これからプログラミングを始めたいと思っている人と、テックキャンプを繋ぐ橋渡しのような存在として役に立つことはできないかと思い、応募しました。

▼テックキャンプではアンバサダー制度をスタート!
テックキャンプでは、2017年8月よりテックキャンプ受講生と卒業生の方を対象に「テックキャンプアンバサダー」を開始しています。
アンバサダー制度について気になる方は、こちらの記事もご参考ください。

社会人がプログラミングを身につけることの意義は大きい


――起業を検討する際、サービス開発でもっとも気を付けるべきことは何だと思いますか?

サービスを開発する時には、世の中に必要とされているものを作るようにすべきです。単に自分が作りたいものを、作りたいように作るだけでは、絶対にうまくいかないです。どれだけ営業努力を重ねても広告を出しても、使ってくれないお客さんは本当に使ってくれないものです。

事業の成功確率を高めるためには、B to Bのサービスを手掛ける方が良いと僕は考えています。実績のないベンチャー企業のサービスをいきなり導入してくれる企業は多くは無いですが、取引先を地道に増やしていくことで、経営は安定に近づきます。

そうした意味では、起業を検討している社会人がプログラミングを身につけることの意義は大きいです。社会人はビジネス経験が豊富で、クライアントのニーズを肌感覚で理解しています。ビジネス経験に基づき開発されたサービスは、社会的に見ても価値があるものである可能性が高いと思います。

テクノロジーを使って、社会の無駄を省きたい

――今後の展望をお聞かせください。

僕は「社会の無駄」を、テクノロジーを使って適切に省いていきたいんです。

たとえば今後、日本の労働人口は大きく減っていきます。そのような時代に企業と個人がミスマッチを起こして、個人の能力が活用されずじまいになってしまうというのは大きなロスです。HR Techという分野で事業を展開する弊社にとって、こうした課題を解決するのは使命です。

その上でいま弊社では、資金調達に向けて動いています。資金調達は、事業規模の拡大に向けた第一歩です。早いタイミングで社員数を数百名単位まで伸ばし、ゆくゆくは上場したいですね。

 

――これからプログラミングを始めようと考えている、20代・30代の方に向けてアドバイスをお願いします。

人それぞれ、プログラミングを学ぶ目的は違うと思います。起業にあたってサービスのプロトタイプを作りたいから学ぶというのも良いですし、何となくプログラミングって面白そうだからやってみようというのも悪くないです。

プログラミングを学んだ全員がエンジニアになる必要は無いです。プログラミングの考え方を身につけるのは、ビジネスにも役に立ちます。もし少しでもプログラミングに興味があるなら、ぜひ始めてください。

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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