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シリコンバレーを放浪した僕は、営業職の内定を辞退してエンジニア選考をゼロから受けた

作成: 2017.09.22 更新: 2020.01.16

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端正な顔立ちと、会話の際に浮かべる笑みが印象的な斉藤遼さん。

斉藤さんは大学在学中から個人事業を手掛ける傍ら、TECH::CAMPのWEBアプリケーションコースとVRコース(※当時。2017年9月現在、WEBアプリケーションコースとVRコースは統合され、月額課金制でどちらも自由に学ぶことができます)を受講。

プログラミングの楽しさに目覚め、既に営業職で得ていた内定を辞退し、エンジニアの選考を1から受け直したという経験の持ち主です。

大学時代にはシリコンバレー放浪もしたという斉藤さんに、独特のキャリア論からシリコンバレーでの体験に至るまでお話を伺いました。

※2019年2月よりTECH::CAMP 「VR・3Dゲーム開発コース」「iPhoneアプリ開発コース」の募集を終了しました。詳細は本サイトよりご確認ください。

営業職の内定を辞退し、エンジニア職の選考を受け直した

――現職の仕事内容をお教えいただけますか?

IT企業で、エンジニアをしています。

――元々営業として内定を貰っていたところ、その内定をエンジニア職に切り替えたそうですね。

そうなんです。同社で営業職として内定を貰ったのは大学4年生の6月ごろのことで。TECH::CAMPのWEBアプリケーションコースに通ったのは翌々月の8月でした。

TECH::CAMPでRuby on Railsに初めて触れて、エンジニアという仕事の楽しさに気づいたんです。
そこで「営業職ではなく、エンジニアとして仕事がしたいです」と人事と交渉したところ、もう一度入社試験を受け直すことになったんです。そうしてエンジニア職の面接を受け直し、入社が決まりました。

つまり厳密に言うと営業の内定をエンジニアに切り替えたというよりは、エンジニア職の選考を受け直し、再度内定を頂いたような形です。

プログラミングができず、自分でサービスを作れないことが悔しかった

――プログラミング学習を始めたきっかけは何ですか?

大学4年生の4月から、学生向けにインターンシップの紹介を行う個人事業を始めたんです。

当時の僕は神戸大学の学生だったのですが、前々から中小企業の経営者と知り合う機会が多くて。学生を求めている企業に、長期インターンという形で周りの学生を紹介することができないかと考えたのが事業を始めるきっかけでした。

ところが僕が企業に紹介できる学生の数と、僕が直接営業できる企業の数には限界がありました。直接紹介するだけだと限界があって、事業が全然スケールしなかったんですよ。

そこで学生向けに長期インターンシップの紹介とマッチングを行うWEBサービスを作ることを思いついたのですが、当時の自分には全くプログラミングスキルがなくて・・・。それが僕にとって、ものすごく悔しかったんです。

自分でWEBサービスを作れるようになりたいと思い、TECH::CAMPの梅田校に通うことを決めました。

――受講期間は、事業とTECH::CAMPのカリキュラムを並行して進めていたのでしょうか。

そうです。受講期間中もインターン紹介の個人事業は継続していたので、とても忙しかったですね。オンラインでもカリキュラムは見れるので学習自体はできたのですが、教室にはあまり通えなかったです。そのことはいまでも心残りですね・・・。

現在の勤務先から、エンジニアの内定を頂いた際に「エンジニアで入社する条件として、入社までに自分で何か1つサービスを創ってみて欲しい」と言われていたので、3月には神戸から東京に引っ越して渋谷でTECH::CAMPのVRコースも受講しました。

僕は6歳の頃から12年間剣道をやっていたので、元々「剣道のアプリが作れたらいいなあ」と思っていたんです。そこでヘッドマウントディスプレイをかぶって頭を振るとVR空間で竹刀を振って、剣道ができるVRアプリを作りました。

斉藤さんが制作したVRアプリ「Kendo-VR」のプレイ画面。Kendo-VRはGoogle Playで配信中です。

この時は大学の卒業式も行かず教室に1ヶ月間ほぼ毎日通い、アプリを完成させてリリースすることができました。

――斉藤さんは、経営への関心が非常に強い方という印象を受けます。

いままでに無いものを作ることや新しい事業を立ち上げることに興味があって、いずれは自分で事業を手掛けたり、経営したいという気持ちもあります。
そのうえで、これからの時代の経営者として「自分でプロダクトを作ることができる」「エンジニアとスムーズにコミュニケーションが取れる」というのは大きな武器になるのではないだろうかという思いをずっと持ってはいました。

TECH::CAMPを受講し、エンジニアとして就職した今はまずエンジニアとして最低でも5年程度は働きたいですね。その上で、ゆくゆくはプロダクトマネジメントや経営にもコミットしていきたいです。

60歳のおばあちゃんが普通にプログラミングをしているシリコンバレー

――学生時代にシリコンバレーを放浪した経験をお持ちだそうですね

大学3年生までは学生団体の活動に本格的に取り組んでいて、東南アジアや欧米の優秀な大学生と仕事やキャリアの話をする機会が多かったです。
海外の同年代の学生には文系の学生でもプログラミングをやっている学生が多くて。「海外で働くなら専攻関係なくエンジニアリング能力は必須だよ」ということを彼らとの会話で聞いて、ずっと興味を持っていました。

大学3年生の2月のタイミングで学生団体を卒業して時間ができたので、1ヶ月かけてエンジニアの代名詞ともいえるシリコンバレーに行ってみようと決めて2週間後には飛び立ってました。
当時は本当にお金が無くて、飛行機のチケット代を出すだけで精いっぱいでした。3週間シリコンバレーに滞在したんですけど食べ物は日本から持って行った3週間分のカロリーメイトで済ませて、宿泊先は基本的にAirbnbか野宿でしたね(笑)

――印象に残った出来事はありますか?

とにかく面白い環境でした。シリコンバレーにいる人って、自分でプロダクト創ってる人ばかりなんですね。ふらっとカフェに行ったら、60歳くらいのおじいちゃんとおばあちゃんがMacで黒い画面開いてプログラミングしてるんですよ。当時はエンジニアは若くて優秀な人達だけがやっているもんだと思っていたので、相当驚きました。

企業の展示会やピッチイベントも参加できるものは全て参加していました。特に印象に残っているのは、VRのプロトタイプが展示されていたことで、ヘッドマウントディスプレイを被ってそれらを体験することもできました。人生初めてのVR体験でしたが、目の前に本当にその世界がある錯覚に陥って衝撃的でした。

現地で最先端の技術やハイテクおばあちゃんに触れているうちに、「ここで働きたい!」という気持ちがむくむくと湧き上がってきました。滞在中には交流会に参加しては現地企業の社員に「あなたの会社で働かせてください」と頼み込んでました。英語も話せないしエンジニアでもない僕を誰も相手にはしてくれませんでしたが・・・。
この時の経験が悔しかったので、いつかシリコンバレーでエンジニアとして働きたいと思ってます(笑)

VRコースのカリキュラムはとても分かりやすかった

――TECH::CAMP受講前にプログラミングを独学した経験はありましたか?

WEBアプリケーションコースに通う前に、Progateというウェブサービスで、3週間弱独学しました。ただそこまで本格的に勉強したわけではなかったので、受講が始まった時点での知識は本当に大したことなかったです。

――WEBアプリケーションコースのカリキュラムの感想を教えてください

実際にWEBアプリケーションコースの受講が始まると、最初のうちはカリキュラムを読んでも、まったく何が何やら分からなかったです(笑)

エラーが起きたらどうやって解決したらいいのかが本当に分からなくて、カリキュラムを先に進めることができなくなってしまうことも多かったですね。先にも言ったように、事業が忙しくて教室に通えず、メンター(※講師)に質問する機会をあまり持てなかったので・・・。

オンラインでメンターに質問することもできますが、やはり教室に通って他の受講生の方やメンターと一緒に学習するのがTECH::CAMPの良さだと思います。

――VRコースはいかがでしたか?

VRコースのカリキュラムは、WEBアプリケーションコースよりも僕にとっては理解しやすかったです。
Webアプリケーションコース受講後の9月から、ベンチャー企業でエンジニアとしてインターンをさせてもらっていたので、3月時点ではだいぶコードの書き方が身についていたのだと思います。

加えてVRコースで使うUnityはパワーポイントを操作するような感覚で扱えたので、楽しく学習できました。

――個人的に好きなVR / AR関係のアプリはありますか?

HADOが好きです。単に拡張現実の技術を使っているだけでなく、きちんと体を動かして楽しむことができますし、エンターテイメントとして完成度が高いです。

ウェアラブルデバイスとARで実現するテクノスポーツ「HADO」。動画は、AppleのARKit上でHADOを動作させるテストプレイのもの。iPhoneで日常的にテクノスポーツを楽しむことができる日は、近いかもしれません。

VRもARも、何のためにその技術を使うのかが考え抜かれて開発されたコンテンツはプレイしていても楽しいですね。

一度プログラミングに挑戦したうえで、進路選択するのもおすすめ


――斉藤さんと同じように本当はエンジニア職に興味があるものの、プログラミングスキルが無いために総合職で就職活動をする学生は多いかと思います。

僕は個人事業で営業をしていましたし、TECH::CAMPでプログラミングを身につけました。営業とプログラミング、どちらが自分にとってより楽しいことかと考え、最終的にはエンジニアになる道を選びました。

もしプログラミングをしたことが無いけれど、エンジニア職に興味がある方が居たら、とにかく1回だけでも良いのでプログラミングをやってみてください。
少しだけでも自分でコードを書いてみれば、自分が総合職向きなのか、エンジニア向きなのか何となく分かるはずです。

将来自分はどんな働き方、仕事をしたいのかを考えて、そこから逆算して今自分はどの職種・仕事を選択するといいか比較検討するのもおすすめです。

大学卒業後最初の職種を営業にするか、エンジニアにするかという2択で悩んだとき、僕は将来について真剣に考えました。
そのなかで先程お話した通り、将来自分で事業を手掛けたり、経営したいと考えた時に、僕はまずエンジニアリング能力を自分の専門性として高めたいと思いました。

ビジネスマンのキャリアアップのための自己投資として、TECH::CAMPは最適――TECH::CAMPの受講を検討している方に、アドバイスをお願いします。

TECH::CAMPを受講すべきかどうかで、悩んだことが僕には無くて。

受講するにあたって、ためらう理由が全く無かったんですよ。当時学生だったので、飲み会代と遊ぶためのアルバイトの時間は削れるなと。その時間とお金の使いみちを変えるだけで自分のエンジニアリング能力を高められると考えると費用対効果が最高じゃないかと。少しでもプログラミングに興味があるなら、間違いなくTECH::CAMPは価値があるスクールだと思いましたね。

社会人も同様ですね。例えばプログラミングを学んで、SQLを身につけるとデータを扱えるようになります。営業職や企画職でSQLが扱えて、お客様のデータをしっかりと分析・活用できるという人は多くはないので、それだけでビジネスパーソンとして差別化された価値になります。ビジネスパーソンとしてキャリアアップをするための自己投資として、TECH::CAMPは最適な場所だと思います。

また今まで自分でものづくりをした経験が無い方にとっては、自分でWEBサービスを開発できるというのは今までに味わったことが無いような感動を得られる経験だと思います。

少しでもプログラミングに興味があるなら、ぜひこの感動を味わってみてほしいです。

――斉藤さん、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、TECH::NOTEにジョイン。猫とウサギを飼っています。