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「教会の外で通用する力が何もない」キリスト教牧師見習いが直面した現実。起死回生のエンジニア転職に成功

作成: 2017.09.01 更新: 2020.06.03

「29歳でキリスト教の牧師見習いを辞め、無職に。そこからプログラミングを勉強し、30歳でエンジニアに転職しました。30代でも、エンジニアに転職するのは全く不可能ではありません。自分はそれを体験しました」

そう話してくれたのはWEBアプリケーション キリスト教会マップの開発者である岩瀬旭さん。テクノロジースクールテックキャンプの卒業生です。

かつては大学生の時に心の病を経験。そこから聖書を通して完全に癒され、サラリーマンになった後に夢だったキリスト教の牧師へ。

その後テックキャンプを受講してエンジニア転職を果たしました。

「日本の総人口に対し、キリスト教徒は1パーセント程度。その中でエンジニアをしている人は、本当にごくわずかです」と語る岩瀬さん。

牧師からエンジニアに転職した経緯とプログラミングスキルを活かして、日本のキリスト教に対しどのような貢献をしていきたいのかを語っていただきました。

キリスト教徒のエンジニアは、日本には少ない

――現職の仕事内容を教えてください。
エンジニアとして、オンラインで資格勉強ができるWEBサービスのサイト改善をしています。

もういまは、とにかくコードを書くのが楽しくて。仕事終わりにも休日にも、ひたすら開発をしてます。

仕事とは別に個人としてRuby on Railsを使って、キリスト教会マップというWEBアプリケーションを作っているんです。

岩瀬さんが開発したWEBアプリケーション キリスト教会マップ

キリスト教会マップは、日本全国にあるプロテスタント教会をマップで表示するというものです。

プロテスタント教会は、日本に8000か所以上あります。渋谷だけでも、30か所以上に教会があるんです。

それだけ日本にたくさん教会があるなんて知らない人の方が多いですよね。

キリスト教会マップで検索した渋谷区のプロテスタント教会。30か所以上に教会があります。

――日本語で作成されたキリスト教のWEBサービス自体が、非常に珍しい印象があります。
キリスト教徒の日本人は非常に少なくて、国内の総人口に対し1パーセント弱と言われてます。

100万人弱のキリスト教徒の中から、更にエンジニアの人となると本当にごくわずかですよ(笑)

キリスト教徒のエンジニアが少ないからこそ、キリスト教に関するWEBサービスが珍しく見えるのだと思います。

「人生とは何か」を深く考え、出会ったのが聖書だった

――岩瀬さんがキリスト教に関心を持ったきっかけはどのようなものでしたか?
大学一年生の時に心の病気になってしまい「人生とは何か」ということをものすごく考え、本を沢山読むようになって。

その頃に出会ったのが、聖書でした。

「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」という聖書の一節があります。

大学生の頃の僕にとって、心の病気を抱えたまま生きるのは本当に辛いことで。「もう病気は治らないんじゃないか。一生苦しんで生きるくらいなら、死んでしまった方が楽だ」と考えてしまうほど、僕は精神的に追い詰められていました。自分が生きる意味を見出せなくなっていたんです。

上の一節を「あなたは何はしなくても、その場に存在しているだけで尊い存在なんだよ」という神様からの語り掛けとして受け取りました。神様からの語り掛けを通じて、僕は初めて生きる意味を理解できたんです。

 

病気が治ったのは大学3年生の11月1日、夜8時のことでした。「心から神様を信じよう」とその日、家で初めてお祈りをしました。そして、お祈りをした瞬間に心の病気が治ったんです。

こういう奇跡的な体験をしたことで神様は本当に居ると確信を得て、聖書の素晴らしさを多くの人に伝えたいという気持ちが芽生えました。

そうして、牧師を夢見るようになりました。

牧師からエンジニアに転職するまでを記した、岩瀬さんのQiitaのエントリーは多くのいいねを獲得し話題となりました

とはいえ当時の僕は商学部に通う学生だったので、大学を卒業した後は一旦普通に就職して2年間働きました。

総合職として営業もやりましたし、関東全域を統括する部門でも仕事をしました。

そのまま普通の会社員を続け、そのまま人生を終わらせたくありませんでした。そこで牧師になるという夢を叶えるために仕事を辞め、試験を受けて神学大学院に入学しました。

教会の外で通用するスキルを、僕は何一つ持っていなかった

――神学大学院ではどのような勉強をするのですか?
聖書の研究が主ですね。ギリシャ語とヘブライ語の勉強もしました。どちらも何千年も昔の言語です(笑)

神学大学院を出た後は、教会に就職して牧師見習いを始めました。将来的に牧師になるにあたって実際の牧師と同じ仕事を少しずつ実践し、経験を積んでいくのが牧師見習いです。

しかし夢を抱いていた牧師でしたが、自分の未熟さを痛感し、その立場を降りることにしました。そして、辞めた時に自分の無力さをヒシヒシと感じたのです。

 

牧師は、教会という組織の中ではものすごく敬われる立場にあります。僕自身もそのような立場に居ました。

ですが教会の外に一歩出てしまえば、僕には何一つスキルなんてありませんでした。所詮僕は教会という組織の中で生きていただけで、外の世界に通用する力を持ってはいなかったんです。

そのことに気付いた瞬間、これではダメだという危機感が湧いてきました。

これからは社会に貢献できる明確なスキルを持たなければならない。全く違う業界に転職しようと決めました。

神学大学院から教会以外の組織に就職する人や、牧師から別の職業に転職する人は本当に少ないです。牧師が100人居たとして、転職する人は1人居るかどうかですね。

基本的には牧師という職業に就くのは、それを一生涯の仕事にすると心に決めた人です。僕はいまでも牧師は素晴らしい職業だと思ってますし、牧師の方々を尊敬しています。

コロナ禍でも安心してエンジニア転職

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熱気にあふれた教室に通い、質問し放題の環境が得られるなんてすごい

――牧師を辞めたあと、しばらくは独学でプログラミングを学んでいたそうですね。
牧師を辞めたあと、次の仕事では本当の意味で社会に貢献する大きな影響力を持つようなことをしたいと考えていました。

そうして色々な職種を研究していく中で、最も魅力を感じたのがエンジニアだったんです。そこでエンジニアに転職しようと目標を定め、プログラミングを始めたんです。

2016年2月にプログラミングを始めて約5か月間、JavaとSwiftを独学しました。

――独学をした後、テックキャンプを受講した理由は何ですか?
5ヶ月独学したことで、独学の限界を痛感したんです。

何かもっと良い学習方法は無いかと考えていた時に、facebookでテックキャンプの広告を目にしました。

テックキャンプの説明会に足を運び、実際に教室を見た瞬間に「ここで勉強したい!」という気持ちがめらめらと湧いてきましたね。
とにかく教室の熱気がすごかったんですよ。

それだけ熱気にあふれた教室に毎日通って、質問し放題の環境が得られるなんてすごいことです。

僕が求めていたもののすべてがテックキャンプにありました。

テックキャンプ 渋谷校の教室の様子

教室があるというのは、本当にすごいことです。

他のプログラミングスクールはオンラインでカリキュラムを提供しているところが多いじゃないですか。確かにオンラインでカリキュラムを提供すれば、在庫を持たなくていいですよね。

一方、テックキャンプは渋谷の中心地に教室があります。固定費だけでも相当な額が発生しているはずです。

それでも教室があることで、受講生からすれば大きく学習のモチベーションが上がります。

独学に比べて圧倒的に学習の進みが早かったですし、エンジニアになるための心構えのようなものが教室に通う時間で作り上げられていったような気がします。

あえて教室を持つという経営判断に、テックキャンプの哲学を感じます。

教室の熱気に触れた瞬間、僕はテックキャンプは日本中に広がる巨大なサービスに成長していくに違いないという確信も得ました。これはものすごいサービスだと思ったんです。

他の動画教材や書籍を分かりやすいと感じたことは、いままで一度も無かった


――カリキュラムの質はいかがでしたか?
僕はプログラミングを独学していた時にオンラインの動画教材にも本にも目を通したのですが、はっきり言って教材のことを分かりやすいと感じたことは一回たりとも無かったです。

専門的な用語が多いし、説明も初心者にわかりやすいとは言えませんでした。

テックキャンプのカリキュラムに目を通した時には「こんなに分かりやすいカリキュラムは他にない!」と衝撃を受けました。

初心者の目線に立ち、初心者がつまづきそうな内容は全てカリキュラムに盛り込まれてます。

その手順通りやれば誰でも開発ができて、その場で開発したものが動く喜びを体験できる。こんな素晴らしいカリキュラムは他にないですよ。

受講期間中にはテックキャンプの関係者の方に「受講後には実務未経験からエンジニアとして転職したいと考えてます。どう転職活動をすれば良いでしょうか?」と僕の側から相談をしました。

結果としては、転職活動を始めて一社目に受けた会社に採用していただくことができました。

牧師から全く無関係なエンジニアへの30代からの転職というのは、世間一般から見たらやっぱり難しいですよ。

教会で流れている時間と社会で流れている時間はやはり違いますし、仕事の進め方も違います。

僕は幸いにも転職に成功しましたが、正直会社で実務が始まったときにはそのスピード感に慣れるまでちょっと時間が掛かりましたね。

 

とはいえ、大きなハンディキャップがある中でもキャリアチェンジを実現できるというのはまさに「サプライズ」。

「人生にサプライズを」というテックキャンプの運営元である株式会社divの理念を、あますところなく体現しているのがテックキャンプだと思います。

僕はテックキャンプ代表の真子さんをとても尊敬しています。

理念を掲げても、実際にはそれが抜け殻のようになり利潤の追求に走る企業は少なくないです。でも、テックキャンプは違います。

理念を掲げ、実際に受講者の人生にサプライズを与えている点が素晴らしいと思います。

変化の波さえ捉えれば、どんな人でもエンジニアになれる

――エンジニアは技術の移り変わりが早い業種です。30代・未経験からの転職に対し、恐怖心やためらいの気持ちはありませんでしたか?
トレンドの変化が速いからこそ、逆にいつでも未経験から業界に入れるチャンスがあると考えていました。

変化の波さえ捉えれば、どんな人でも仕事が始められると思います。

 

たとえば僕の場合、いままでクリエイティブなことなんて全くしたことが無かったんです。

プログラミングは独学を始めるまで未経験でしたし、小説を書いたり、音楽をしたり、絵を描いた経験があるわけでも無かったです。

逆に言えば、そういう人生を歩んできてもテックキャンプに通えば、30代からでもエンジニアになることが出来るということです。

それくらいテックキャンプのカリキュラムは素晴らしいです。

ものを作る仕事には本当にやりがいを感じます。また新たな機能を作るだけでなく、エラーを解決する作業も楽しいです。何時間もかけても解決できなかったエラーが、解決できた瞬間には「うおーーーーーー!」と声を上げちゃいますね。

キリスト教関連のWEBサービスには、まだまだニーズがある

WEBアプリケーション「キリスト教会マップ」について語る岩瀬さん

――個人として今後、開発したいサービスはありますか?
まずWEBアプリケーション版「キリスト教会マップ」の開発を引き続き進め、サービスを完成に近づけたいです。

それが落ち着いたら、聖書に関するアプリケーションを開発したいと考えてます。

日本語に翻訳されたものであれば、聖書のアプリケーションは既にあります。ただ聖書を極める人は古代の言語の学習から、聖書の研究を始めるものです。

そして古代の言語と日本語の意味関係を対応させるアプリケーションは、まだ存在してないんです。

実際、僕が神学大学院で聖書研究の一環としてギリシャ語とヘブライ語の学習をしていた時には紙の辞書を使っていました。

学習に便利なアプリケーションは、他の言語には沢山あります。たとえば英語であれば全文をGoogle翻訳で日本語に訳すことも出来ますし、英単語をクリックすると日本語の意味が表示されたりもしますよね。

それが聖書となると、途端に便利なものが無いんですよ。聖書はもしかしたら巨大なブルーオーシャンかもしれません(笑)

キリスト教関連のサービスには、まだまだニーズが沢山あると思います。ただエンジニアが、本当にいまは居ないんです。

だからこそ、このサービスを開発することができれば国内のキリスト教界隈に対しとても良い影響を与えられると考えてます。

30代・未経験からエンジニア転職できたのは、テックキャンプを介したからこそ

――テックキャンプの受講を検討している方に、アドバイスをお願いします。
プログラミングをやってみたい方、もしくは少しやってみたけれど独学に挫折したという方は絶対にテックキャンプの説明会に行くべきです。

その場で質問すると答えが返ってきて、難解なエラーはメンター(講師)が一緒になって解決してくれる。この環境がどれだけありがたいものか、僕は身に染みて分かっています。

 

テックキャンプを受講すれば、30代・実務未経験からでもエンジニアになることが本当にできます。

僕がエンジニア転職できたのは、テックキャンプを介したからこそです。30代からエンジニア転職をして、実際に企業で重要な仕事を任せてもらえてるのが嬉しいです。

それにキリスト教に対しても、WEBサービスの開発という形でまだまだ少しずつですが良い影響を与えることが出来ていると思ってます。

僕がテックキャンプに通っていたのは2016年のことですが、2017年までの間に教室数は更に増えてます。

日本中で「人生にサプライズ」を起こしている人が増えているというのはすごいことだと思います。
僕はテックキャンプに本当に感謝していますし、これから先、時間をかけて恩返しをしていきたいですね。

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。