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中途採用の気になる実態とは?押さえるべき5つのポイントをチェック!

更新: 2024.01.09

「転職したいけど、何から始めればいいのかわからない」「中途採用を行っているのはどんな企業なのだろう」あなたはそんな悩みや疑問を持っていませんか?

今まで働いて来た環境から一変して新たな職を探すことは、誰にとっても不安がつきものです。
この記事では、中途採用や転職において必要となる情報を幅広くまとめました。

そのため、中途採用を行う業界や企業の動向について知り、自分にとって必要な転職活動のための準備が始められます。

中途採用に関する情報を、業界・職種・ミスしないためのポイント・役立つ転職サイト・持っていると有利なスキルの、5つの項目にそって確認していきましょう。

転職率の高い年齢層

転職エージェントサービスDODAが行った調査によると、2016年下半期の転職者の平均年齢は全体で32.5歳、男性で33.0歳、女性で29.9歳でした。

出典:DODA 「転職成功者の年齢調査 (2016年下半期)」

転職者の平均年齢は年を追うごとに上昇の傾向にあり、過去10年間で3.4歳上昇し、現在の平均年齢が最も高くなっています。

転職者の中でも、転職成功者の内訳で最も割合が高いのは「25〜29歳」の35.8%、次いで「30〜34歳」の25.1%と続きます。

出典:DODA 「転職成功者の年齢調査 (2016年下半期)」

また、24歳以下の転職者の数値も上昇しています。

 

20代の若手層と、30代前半のミドル層が特に転職に関して活発であることがわかります。

転職の理由(現状への不満、スキルアップ、キャリアアップ)

転職者は、どのような理由で転職を決めるのでしょうか。

2015年上半期の調査によると、転職理由の総合ランキングで、1位「他にやりたい仕事がある」、2位「会社の将来性が不安」、3位「給与に不満がある」という結果が出ています。

出典:DODA

男性の転職理由のランキング結果も、総合ランキングとほぼ同じ結果が出ています。

また、女性に限った転職理由では、「残業が多い/休日が少ない」「女性が働きにくい環境であることに対する不満」といった理由も上位にランクインしています。

転職経験者は、キャリアチェンジ、現在の職場への不満や不安、今後のキャリアアップ志向などの理由から転職を決める場合が多いとみられています。

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中途採用の多い業界とは?

中途採用が多く行われているのは、どのような業界なのでしょうか。

下の業種別「異業種からの転職」の割合グラフから、今回は同業種からの転職が多いIT、金融、メーカー業界、異業種からの転職が多い商社、サービス、メディア業界の6業界をピックアップします。

IT業界

IT・通信業界では、同業種からの転職は58.7%で、その9割が同職種への転職です。

 

出典: DODA

異業種からはメーカーやサービス業を中心に転職が多くなっています。

IT業界での営業経験を生かし、SIer、ITベンダー、Web広告などの法人営業に転職するケースもあります。

技術系では、メーカー業界でシステム・回路設計を経験した方が、アプリケーション開発などのIT系技術職種へ転職するケースがあります。

また、メーカーやメディア業界でクリエイティブ系職種を経験した方が、WebサービスやWebメディアなど、IT業界のクリエイティブ系職種へ転職するケースも少なくありません。

来たる東京オリンピックやマイナンバーへの対応といった公共・社会インフラ分野では、IT導入による業務効率化の案件が増加しています。

また、IoTやフィンテック、AI、クラウドなどの新技術の登場によりITビジネスが加速していることなどから、IT業界の求人マーケットは今後も広がっていくことが考えられます。

出典: DODA

商社

出典:DODA

商社業界は、異業種から幅広く転職を受け入れる特徴があり、異業種受け入れの割合は8割を超えます。

特にメーカー業界からの転職が多く、そのうち半数は営業職としての受け入れになっています。

 

同業種間転職でも約6割が営業職としての受け入れです。

それ以外には企画・事務系としての受け入れがあります。その他にも、サービス、建設・不動産、IT業界からの異業種転職も幅広く受け入れています。

メディア

メディア業界の異業種転職の受け入れは68%に昇り、最も割合が高いのはサービス業界、その次にIT業界からの転職です。

出典:DODA

クリエイティブ系職種経験者は、同じくクリエイティブ職を転職先に選ぶケースや、広告代理店・広告制作会社の営業に同業種間転職をするケースが多いです。

サービス

サービス業界は74.8%の転職者を異業種から受け入れており、その中でも6割と最も大きな割合を占めるのが、人材サービス関連への転職です。

出典:DODA

それに次いで、コンサルティング会社、リサーチ会社、会計士・税理士・特許などの専門事務所が多くなっています。

これらの企業はさまざまな業界の顧客に対応する必要があるため、同業種・異業種を問わず幅広く様々な業界から転職者を受け入れる傾向があります。

ホスピタリティ業界(学習塾、運輸・物流、旅行・ホテル・ウェディングなど)でも、異業種転職者の割合は大きくなっています。

メーカー

他業種と比較した場合、メーカー業界は異業種からの転職受け入れが少ない傾向にあります。
メーカー業界内での同業種・同職種間の転職が多く見られるのが特徴です。

異業種転職では営業職への転職が多く、商社・流通業界や建設・不動産業界での営業経験者が、メーカー業界に転職するケースがあります。

また、IT業界からの転職においては、エンジニア職経験者がメーカー企業の社内SEへ転職するケースも見られます。

金融業界

出典:DODA

金融業界は、異業種からの転職受け入れは活発ではありません。

同業種内での転職、なかでも営業経験者の転職が約7割を占めます。

IT業界からの転職のケースも少ないながら存在し、技術系・社内SEへの転職が中心となっています。

営業経験者が営業職に同職種の転職をするケースが多いです。

 

中途採用の多い職種とは?

エンジニア

IT業界の市況は好調で、エンジニア職での求人は年々増加しています。職種としてはプログラマ、SE、コンサルSEなどがあります。

また技術力に定評のあるSIerも狙い目で、未経験者にも門戸が開かれ始めています。

自社での育成に力を入れる企業もあり、転職者が技術を磨きながらレベルアップできる環境が増え始めているので、前職での経験やプログラミングスキルがあれば、転職では有利になるでしょう。

営業職

営業職の求人は2017年上半期も順調に増えて行くと予想されています。
特に、人材サービスアウトソーシング企業は求人が豊富です。

営業職の転職では、営業スタイルが重視される傾向にあります。
例えば、新規開拓営業と既存顧客営業、商材はモノかサービスか、BtoBかBtoCかといった点です。

前職が営業職の場合は、異業種でも営業スタイルが似ていると転職も比較的しやすいのが特徴です。

企画 / 管理

企画 / 管理系の職種は、職種経験不問の求人は他業種と比較すると少なくなっています。
しかし、異職種からの転職者は全体の37%と、一定数存在することも事実です。

出典:DODA

企画職への転職は、未経験者にとっては難しいと言われていますが、前職での経験やスキルを生かすことが採用へのカギとなりそうです。

例えば、デザイナーやマーケティング職は、商品企画職には比較的近いジャンルなので、自分の経験やスキルを売り込むことができそうです。

また、前職と企画職に全く接点がない場合は、アピールポイントとして商品プランナーや商品開発士などの資格を取ることもひとつの手段です。

事務/ アシスタント

事務/ アシスタント系の職種は、他の業種に比べて経験不問の求人が最も多く、加えて異職種からの転職者の割合も全体の76%と最も高くなっています。

出典:DODA

事務職は一見単調なデスクワークと捉われがちですが、他部署や外部取引先の窓口やパイプ役になっていたり、社内外の様々な調整を行う必要があるため、人から好かれやすい性格や、コミュニケーション能力調整能力が重要視されます。

販売/ サービス

事務/ アシスタント系に続いて職種経験不問の求人が多いのが販売/ サービス系の職種です。

総務省の「日本標準職業分類」では、「生活衛生サービス職」(理容師、美容師など)、「飲食物調理職」(調理人、バーテンダーなど)、「接客・給仕職」(飲食店、旅館主・支配人など)、「家庭生活支援サービス職」(家政婦など)、「介護サービス職」(医療・福祉施設の介護職員など)、「保健医療サービス職」(看護助手、歯科助手)、「居住施設・ビル等管理職」(マンション・ビル管理人など)、「その他のサービス職」(旅行・観光業、葬儀師など)の8つに分類されています。

平成27年国勢調査によれば、とりわけ接客・給仕サービス業で働く人は全国で150万人を超えています。

クリエイティブ系

クリエイティブ系の職種は、デザイナー、コーディネーター、ライター、ゲーム関連など多岐に渡ります。

クリエイターに必要な要素として、独創的なイメージを具現化する能力を持っている必要があります。

専門的スキルが必要な場合があるため異職種からの転職は他業種に比べると非常に少ないですが、今持っているスキルを活かし、さらに足りないスキルを補うプロセスが転職において重要となるでしょう。

転職活動でミスしないために抑えるべきポイントとは?

中途採用が活発な時期

1年間の中で中途採用が最も活発なのは、3月と9月です。

この理由は、多くの企業が上期・下期の期初を迎える4月、10月の中途社員の入社を見込んだ採用をしているからだと考えられます。

また、その次に多かったのは6月です。

四半期の期初となる7月入社を前提とした採用に加え、夏のボーナスをもらった後に転職活動を始める求職者の動きに合わせた採用活動をしていることや、春入社の新卒採用が落ち着く時期であることも関係しているようです。 

中途入社社員の平均給与

転職者への給与は一概に上がる・下がると断言することは難しいといわれています。

しかし、給与が前職よりもアップするケースとしては、以下の例が挙げられます。

  • 有利な年齢(30歳前後)での転職
  • 同業種・同職種への転職で経験やスキルが生かせる
  • 転職先でも役職が付く
  • 好調な業績の企業への転職
  • 初めての転職である

反対に、給与がダウンしやすいケースとしては、

  • 高齢での転職(40歳以上)
  • 異業種への転職で経験やスキルを生かしにくい
  • 転職によって役職が降下する
  • 不況業種への転職
  • 収入の交渉をしない転職

などが挙げられます。

40歳を超えた転職になるほど平均年収は下がる傾向にあります。

また、中途採用を行う企業は即戦力となる人材を求める傾向があるため、必要なスキルが不足する場合は給与が下がることもあります。

中途採用を行う企業が求める人材像

企業が求める人材像の中で最も多い回答は「積極性」です。

与えられた仕事を行うだけではなく、新しい環境の中でも、組織の目標のために自ら考え実行できる力が求められていると考えられます。

二番目に多いのは「柔軟性」です。社会構造やマーケットの変化に対応し、状況に応じた柔軟な思考や行動が求められていると考えられます。

また、情報や状況の移り変わりが他業種と比較すると早いといわれるIT業界エンジニア職クリエイティブ職では、とりわけ柔軟性が求められる傾向があります。

中途採用試験のための準備

出典:DODA

中途採用では、全体の約半数の求人で筆記試験を取り入れています。

職種別では、機会・電気・化学・食品などの技術系や、製造業の技術職に筆記試験が多いです。

筆記試験の内容としては、「性格適性検査+能力適性検査」を実施する求人が全体の59%を占めています。

「性格適性検査」は24%、「能力適性検査」は10%で、ほとんどの企業が転職者の適性を重視していることがわかります

「性格適性検査」では、行動・志向・情緒などから、人物の特徴の理解、職務や職場との適合性が評価されます。

「能力適性検査」では、知的能力や作業能力が測定され、語彙や文章理解能力、数的処理能力(計算能力)、論理的推理能力などが評価の対象となります。

その他に、少数ではありますが、クリエイティブ職やコンサルタントなど、文章での説明能力が求められる職種では「論文」が、専門スキルや知識が必要なITエンジニアや金融系の職種では「専門能力試験」が行われる場合もあります。

中途採用に役立つサイトは?

リクナビNEXT

リクルートが運営する国内最大級の求人サイト「リクナビNEXT」は、毎週役2000件以上の新着・更新求人を掲載し、求人件数・バリエーション共に求人サイトとしてはトップクラスを誇ります。

スカウトサービスも充実しており、企業との面接が確約され内定獲得までの道のりを短縮できる「オープンオファー」機能もあります。

適性に合った求人探しの手助けにもなる、自己分析のための本格診断ツール「グッドポイント診断」も便利です。

転職のそばに【リクナビNEXT】-希望の求人情報がみつかる転職サイト

マイナビ転職

人材サービスの大手、マイナビが運営する求人サイトです。
求人数は9000件以上で、他の求人サイトには掲載されていないマイナビのみの求人が83%を占めています。

プロのキャリアアドバイザーによる履歴書や職務経歴書などの応募書類作成のサポート、Web上で模擬面接、求人をピックアップしてくれる求人紹介機能など、無料の会員登録で3つのサービスが利用できる「転職MYコーチ」が人気です。

転職はマイナビ転職-豊富な転職情報で支援する転職サイト

エン転職

エン・ジャパンが運営する「エン転職」では、業界では初となる「口コミ情報」付きの求人原稿や、独自取材に基づいた個別企業ごとの面接対策レポートなど、求職者の視点に立ったサービスが特徴です。

さらに、転職後も定期的なサポートメールの配信を行ったり、研修講座「エンカレッジ」の特別無料講座(動画)の提供など、転職後のアフターケアにも力を入れています。

転職サイトなら日本最大級の【エン転職】

DODA

総合人材サービス大手のインテリジェンスが運営する求人サイト「DODA」。
公開求人は約3万5000件以上、さらに一般には公開されていないDODA独自の非公開求人は約13万2000件以上と数多く扱っています。

スカウトサービスに特に力を入れており、一ヶ月あたりのスカウトメール配信実績は約1220万通と業界でも圧倒的に多く、企業へのアプローチを重視したい転職希望者は多く活用しているようです。

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持っていると有利な資格やスキルは?

プログラミングスキル

IT業界やエンジニア職への転職を希望する方が持っていると有利なスキルが、プログラミングです。

プログラミングスキルといっても種類は様々ですが、現在国内で求人が多いプログラミング言語にはJava, PHP, JavaScriptなどが挙げられます。

異業種転職においてはスキルを持っていた方が有利となるので、プログラミングを学習することは転職において有効になるでしょう。

TOEIC

グローバル化が進む中、英語力を求める企業の増加が予想されます。
TOEICは資格ではありませんが、高スコアの保持は企業へのアピールとして有利になる可能性はあります。

約70%の企業が採用時にTOEICスコアを参考にしており、中途採用において社員に期待するスコアの平均は710点(2013年時点)となっています。

出典:上場企業における英語活用実態調査 (2013年)

日商簿記

日商簿記検定は、簿記に関する知識・技能を検定する資格で、1級・2級・3級に分かれています。

会計知識の基礎となることに加え、今後のキャリアップを目指す方は簿記の知識を身に付けておくことによって、公認会計士、税理士、中小企業診断士などの資格取得に有利となります。

MOS

MOSとは、ワードやエクセルなどの操作スキルを証明できる国際資格で、開発元であるマイクロソフト社によって認定される唯一の資格てす。

事務職に限らず、どの仕事でもパソコンを使う機会が増えてきている時代です。

職場や職業によって求められるスキルやレベルは異なりますが、パソコンを使えることを証明できることは、転職をする上で有効になるでしょう。

プロジェクトマネージャ

主にコンピュータメーカー、情報処理企業、ソフトウエア企業などへのアピールとして有効なのが、プロジェクトマネージャの資格です。

情報処理技術関係の資格のひとつ。
情報システムの開発プロジェクトを監督、進行する能力を持つ者に認定される国家資格

出典:デジタル用語辞典

情報処理推進機構がおこなう国家試験の中でも難易度が最も高いレベル4ですが、需要は高く、「技術職の社員に取らせたいIT資格」1位にも選ばれています。

応用情報技術者

上記のプロジェクトマネージャと同じ情報処理技術関係の資格のひとつです。

試験の内容が、エンジニアとしての技術を問われるだけでなく情報の管理、経営など多岐にわたるため、合格者はITの知識を持ち、さらに与えられた状況の中で企業のための最適な選択ができる人材であると認められるでしょう。

また、資格保有者は、中小企業診断士や弁理士などの試験での科目免除が受けられるので、これらの職を目指す方にはかなり有効です。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる情報処理の国家資格です。

IT業界はもちろんのこと、メーカー、金融業、サービス業などにおいて、マネジメント等の理解度と、コンピュータシステムやサーバーに関する知識の理解度をはかる判断材料にもなってきています。

この資格で学んだ知識を生かせば、上級資格の応用情報技術者試験へのステップアップにも繋がるでしょう。

まとめ

中途採用や転職に必要な情報をまとめました。

自分に必要な情報を集め、しっかりと準備をした上で転職活動に望むことが重要です。

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