将来のために子供にプログラミングを学ばせたい、と思ってはいませんか。
近年の急速なIT化やプログラミング教育の必修化などにより、家庭での子供へのプログラミング教育に興味を持つ人が増えています。
この記事では、必修化されるプログラミングについて、子供でもわかりやすく学習できる本を紹介します。
この記事の目次
本を選んだ基準
プログラムに関連する書籍は多数ありますが、今回は小学校6年生までの子どもを対象として、以下の基準で選びました。
・対象年齢:小学校6年生まで
・学習レベル:プログラミングの考え方から簡単なゲームの作成まで
・学べるスキル:プログラミング的思考、コンピュータの知識、問題解決能力など
・学べる言語:Scratch(スクラッチ)、VISCUIT(ビスケット)など
以上のことを踏まえて、あくまでも子どもが楽しみながら学習できる本を選んでいます。
どの本を読めばいいのか?
今回、目的別に何冊かの本を紹介しますが「色々なことを学ばせたい」と思って手当り次第にたくさんの本を購入することはおすすめできません。
また、たくさんの本を揃えたところでお子さんが実際に興味を持ってくれるとは限りません。
たくさんの本からお子さんに最適な一冊を選ぶ際のポイントを整理します。
プログラミングを学ばせる目的は何か
まず、お子さまにプログラミングを学ばせたい目的を明確にしましょう。
例えば「プログラミングとは」といったような基本的な内容を理解させ、小学校でのプログラミング学習に備えたい場合。
または、お子さん自身がすでにプログラミングに興味を持っていて、具体的に簡単なゲームを作ってみたい場合など、目的によって選ぶべき一冊は異なります。
親が勝手に選ぶのではなく、お子さんの興味の度合いややる気などを見て、親子で話しながら決めるとよいでしょう。
どんな言語を学ばせたいのか
プログラミング言語と一言で言っても、世界各国それぞれの言語があるように、プログラミングにも何種類もの言語があります。
各言語によってプログラムを書く際のルール(文法)や学ぶべき知識が異なります。
また、実際にシステム開発などに利用されるプログラミング言語は大人にとっても難易度が高く、初心者の子供には適していません。
「まずはプログラミングとは何かを知ってほしい」というのであれば、子供向けのビジュアル言語「Scratch(スクラッチ)」「VISCUIT(ビスケット)」などがおすすめです。
何を作って欲しいのか
そもそも、プログラミング言語とはあるものをプログラムする時に用いられる言語です。
プログラミング言語を学習する際には「何をプログラムするか(何を作りたいか)」という目的があります。
ただ漠然と「子供にプログラミングを学ばせたい」としか思っていない場合、学ぶべき言語や目指すべきレベルやゴールが明確になりません。
例えば「実際にコードは書けなくても、疑似体験をして簡単なゲームを作れるようになってほしい」など具体的な学習目標を設定しましょう。
プログラミングの基礎や仕組みを学べる本
Web画面上でボタンをクリックすると次のページに遷移する、スイッチを入れるとテレビがつくなど、普段何気なく使っているあらゆるものがプログラムによって成り立っています。
そのことに気づき、プログラミングの基礎や仕組みを理解するだけで、小学校でのプログラミング教育やそれ以外の学習に役立つことでしょう。
ここではそのような、プログラミングの基礎や仕組みを学べる本を紹介します。
ディズニー はじめてよむ プログラミングの本
「ファインディング・ニモ」や「アナと雪の女王」などのディズニーの人気キャラクターが、アルゴリズムや条件列、ループなどのコーディングの基礎概念について解説してくれる本です。
ストーリーを楽しみながら、プログラミングの基礎を学ぶことができます。4歳~小学校低学年が対象で、パソコンを使わずに学べます。
世界一わかりやすい! プログラミングのしくみ
毎日新聞の子ども向け雑誌「月刊Newsがわかる」に連載されたプログラミング解説を元に書籍化されました。
小学校中学年~高学年を対象に「スマートフォンはなぜ位置情報を取得できるのか」「なぜバーコードで値段がわかるのか」など、身近なものを例に挙げています。
そうすることで、プログラミングとコンピューターの仕組みをわかりやすく解説。保護者向けのコンテンツもあり、親子で読める一冊です。
ローリーとふしぎな国の物語
主人公のローリーが迷い込んだ不思議な国「ユーザーランド」。
コンピューター科学が現実となった世界での様々な体験を通して、「アルゴリズムとは」「無限とは」「0とは」などを学習。
コンピューター科学やプログラミングにおいて基本となる考え方を学べます。
「コンピューター」や「プログラミング」といった言葉は一切登場せず、物語を楽しみながら問題を認識し、解決する思考力を養います。本書は10歳以上が対象です。
プログラミングって何? 親子でゼロからわかる本
「プログラミングに重要なのは知識ではなく物事の考え方である」という考えのもと、プログラミングだけでなく人生の様々な場面で役立つ論理的思考力を養うための一冊です。
小学校高学年くらいからの子供を対象にしており、ある課題に対してどのようにすれば最もよい解決策になるのかを考えていきます。
本書を通して、スマートフォンやインターネット、家電製品などの様々なIT技術について身近に感じることが出来るでしょう。
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プログラミングを実際に書きながら学習できる本
プログラミング習得は、実際に手を動かしながら行うのが最も効果的です。自分の作ったものが意図通りに動いた時の感動や喜びは、さらなる興味を引き出すきっかけにもなります。
また、エラーなどで思い通りに動かない時に「何が悪いのか」を考えることで忍耐力や思考力を育てられます。
ここではそのような、プログラミングを実際に書きながら学習できる本を紹介します。
いちばんはじめのプログラミング
ブロックを重ねていくことで簡単にプログラミングが出来る「Scratch(スクラッチ)3.0」を使いながら、プログラミングに必要な論理的思考を学べます。
小学校3年生以上が対象の本で、音を鳴らしたり、計算したりといったシンプルなプログラムから、本格的なゲーム開発までを体験できます。
本格的なプログラミング習得の際にも必要な基礎固めに最適な一冊です。
ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング
タイトルの通り、園児や小学生からを対象とした本書では、ビジュアルプログラミング言語である「Viscuit(ビスケット)」を使ったプログラミング体験が出来ます。
絵を描き、その絵に動きをつけるというシンプルな遊びを通して、コンピューターの仕組みやプログラミングの楽しさを学びます。
難しい言葉や知識がなく、親子で楽しめるプログラミング本です。
10才からはじめるゲームプログラミング図鑑
カラフルなイラストとわかりやすい解説で、楽しみながら「スクラッチ」を利用したゲーム開発が体験できます。
開発できるゲームはアクションゲームやレーシングゲームなど8種類で、自由にカスタマイズも可能である他、開発したゲームはオンラインで公開することもできます。
プログラミングの基礎を学んだ後にもう少し本格的に開発体験がしたい、というお子さんにぴったりです。
できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch プログラミング入門
「子供にプログラミングを教えたいが、そもそもプログラミングがどのようなものがよく分かっていない」という大人にもおすすめの一冊です。
「スクラッチ」を使ったプログラミングを通して、基礎的な知識や概念を学びます。一つひとつの手順が画像つきで丁寧に解説されているため、初心者でも安心です。
小学生からはじめるわくわくプログラミング
スクラッチプログラミングの第一人者、阿部和広氏によって書き下ろされた本書。
国語や算数、音楽などの教科に関連したプログラムの開発を通して、創造力・論理的思考力・共創(コラボレーション)力を育みます。
親子で楽しむのはもちろん、解説がとても丁寧であるため子供だけでも読み進められます。
親子で楽しく学ぶ! マインクラフトプログラミング
小学校1年生から6年生を対象としている本書は、マインクラフトを使ったプログラミング体験を通して論理的思考力を養います。
マインクラフトのインストール方法などを始め丁寧な解説付きですが、マインクラフトの世界観やルールなど、子供にとって少し難易度の高い内容も含まれています。
そのため、親子で一緒に読み進めていった方がよいでしょう。
漫画・絵本仕立てで楽しみながら学習できる本
「自分の子がプログラミングに興味を持ってくれるか分からない」という場合は、まずは漫画や絵本など楽しみながら読めるもので試してみるのがおすすめです。
これから紹介する本はいずれも子供向けに販売されていますが、大人が読んでも「なるほど」と思えるほど内容が充実しているものです。
これを機会に親子でプログラミングを始める、というのもよいでしょう。
Scratch 3.0で楽しむ レッツ! プログラミング
スクラッチプログラミングの技能を認定する「ジュニア・プログラミング検定」の公式テキストです。
小学校低学年から高学年まで、レベルに合わせた読み方・楽しみ方ができる点が特徴です。
簡単なゲーム開発からプログラミング的思考の理解まで、段階的にレベルアップしていきます。漫画やイラストが随所に散りばめられているなど、子供が飽きないような工夫もされています。
なるほどわかった コンピューターとプログラミング
プログラミングについてやコンピューターの基礎を楽しみながら学べる仕掛け本です。
コンピューターの内部には何があるのか、どのような仕組みになっているのかを、実際に本の仕掛けをめくりながら学んでいきます。
絵本のようなカラフルさとわかりやすいイラストで、小学生から大人まであらゆる年代の「プログラミング初心者」におすすめです。
はじめてのプログラミング (学研まんが入門シリーズ)
漫画部分と解説部分から構成される本書では、ゲーム開発に初挑戦する主人公と一緒にスクラッチを利用したプログラミング体験ができる入門書です。
漫画を読んでプログラミングの楽しさを知り、実際にプログラムを作ることで基本的な考え方やルールを学びます。
子供向けの本に見えながら、内容は本格的、実践的であるためプログラミングの基礎を学びたい大人にもおすすめです。
ルビィのぼうけん
フィンランドのプログラマーが作った、親子でインターネットについて学べる知育絵本です。
好奇心いっぱいの女の子が仲間たちとインターネットを探索するというストーリーとなっており、後半の練習問題ではインターネットやネットワークの仕組みについて学べます。
インターネットのある世界が当たり前の世代のための、正しい知識を身につけるための一冊。5~8歳くらいの子供が対象です。
プログラミング教室 (マンガでマスター)
スクラッチを使ったプログラミング体験を通してプログラミングの基礎と論理的思考力を身につけることが出来ます。
まずは漫画としてストーリーを楽しんだ後に、解説パートで用語や仕組みについて詳しく学びます。
「子供にプログラミングをやらせたいが興味を持ってくれるかどうか分からない」「まずはプログラミングに興味を持ってほしい」という親御さんにおすすめです。
さいごに
専門用語や概念など難しいように見えるプログラミングも、漫画やゲームなどで楽しみながら学べるのが子ども向けの本の特徴です。
プログラミングを通して養うことが出来る論理的思考力や文章の理解力、忍耐力などは、それ以外の人生の様々な場面で役立ちます。
ただし、学習にはお子さんの自主性が重要であるため「どのような方法でどのように学習したいか」を話し合い、一緒に教材を選んでいくようにしましょう。
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