現在、月間総利用者3370万を誇る日本を代表するメディア「All About」を運営する株式会社オールアバウト。Webメディア運営のプロ集団ですが、全員がエンジニアというわけではなく、プログラミングの知識がない社員も数多く在籍しています。
そんな株式会社オールアバウトがより業務を円滑にし、事業のさらなる発展のために選んだテックキャンプ研修。その中で一体どのような学びがあったのでしょうか。
今回は、人事グループマネージャーの岡部さんと、研修を実際に受講された人事グループの石塚さんにお話を伺いました。
<会社概要>
株式会社 オールアバウト
2000年に創業し、2001年より総合情報サイト「All About」をスタート。
現在の月間総利用者数は3370万人以上を誇り、Webメディアでは日本トップクラスの地位を確固たるものにしています。
2010年頃からは(株)オールアバウトライフマーケティングや(株)オールアバウトナビなども設立され、現在はグループ会社が6社でメディアやECなど様々な領域の事業を行なっています。
※テックキャンプ研修は企業様のITに関する課題解決に取り組めるよう、プログラミングに限らずテクノロジー関連の研修サービスを提供しております。
職種に関わらずエンジニアとの関わりは不可避
ーー御社の事業内容や理念を教えてください。
岡部:弊社のビジョンは「個人を豊かに、社会を元気に。」です。
情報を知らないことで損してしまうことがたくさんあるため、専門家の正しい情報を発信することで、多くの人が豊かに暮らせる世の中を創っていきたいと思っています。
また、自立した個人を増やすことで、社会はより元気になると思うので、All Aboutでその手助けができたらと思っています。
ーー御社の業務でプログラミングに関連する課題はなんでしょうか?
岡部:弊社は社員の約20%がエンジニアです。他には営業職、編集職などの社員が在籍しておりますが、基本的には適材適所でそれぞれのスキルを発揮してもらえればいいと思っています。
とはいうものの、弊社はIT業界の会社です。
この世界で仕事をしていくには、エンジニアとの関わりが不可避であることも事実です。
そのため、数日間実施する新入社員研修のカリキュラムには、プログラミングも組み込まれており、ITやテクノロジーになるべくアレルギーを持たない人材になってもらうべく指導しています。
ーー人材採用の際にも課題はありましたか?
石塚:新卒採用でエンジニア希望の学生と話すこともありますが、こちらの知識がなく、同じ土俵で話すことができない場面もありました。
学生から見れば、この会社の人事はエンジニアへの理解があまりないんだとがっかりすることもあると思います。
人事も学生と共通言語で話すことができれば、会社としての魅力づけもできると思っていました。
出張スタイルの研修のメリット
実際に研修を受講した呉屋さん、石塚さん、伊藤さん
ーー今回の研修は既存社員の方が受講されましたが、その狙いを教えてください。
岡部:弊社では、ディレクションや広告関連の業務を行うディレクターがいます。
ディレクターはエンジニアと仕事をすることが多いですが、その際にプログラミングの知識を持っていれば、よりコミュニケーションが円滑になる場面があると感じています。
そのため、ディレクターにとっては学んでおいて損はない知識であると考え、研修を受講することになりました。
その他、人事採用担当など、ディレクター以外の業務にあたっている社員も数人受講させていただきました。
ーー研修の感想を教えてください。
石塚:今回は、テックキャンプが通常行なっている研修形態ではなく、週に1度、朝8時から弊社に来ていただいて受講するという形をとりました。
受講した社員がそれぞれ違ったスタイルで仕事をしており、一緒に研修を受けることが難しかったためです。
柔軟に対応していただいたおかげで有意義な研修を受けることができたので、ありがたかったです。
また、週に1度来社してもらうことで、きちんとやらないと!とよりモチベーションが高い状態で受講することができました。
ーーメンターの対応はいかがでしたか?
石塚:とても丁寧で、質問にもすぐに答えてもらうことができました。
カリキュラムはパートごとに作られていてわかりやすかったのですが、各パートのつながりや全体像がイメージしづらいことがありました。
しかし、メンターの方がホワイトボードを用いて講義形式で細かく説明してくれたため、理解することができました。
カリキュラム外の指導であったにもかかわらず、理解度に応じてメンターの方が柔軟に指導を行ってくれたことは嬉しかったです。
また、個人のレベルごとに週のノルマを設定してもらったので、緊張感を持ちながら計画的に学習を進めることができました。
研修を経てエンジニアと共通言語で話せるように
ーー研修後の業務にどのように生かされていますか?
石塚:研修ではフレームワークまで学びました。
これまでは「フレームワークは使わずベタ打ちで…」といった言葉の意味がわかりませんでしたが、業務の難易度やエンジニアが言っている言葉の意味が以前よりもわかりやすくなりました。
また、採用時に学生と円滑にコミュニケーションが取れるようにもなりました。
岡部:研修を受けたディレクターのうちの一人は、エンジニアとのコミュニケーションをとって仕事をするので、業務がスムーズになったと言っていました。
ーー今後の会社としての方向性を教えてください。
岡部:まだ健康領域やクラウドソーシングのような個人が活躍するための事業が行われていないので、これからどんどん手がけていきたいと思っています。
また、成長途中の既存の事業も育てていきたいです。
石塚:その中でプログラミングの知識は必須とまではいえませんが、あったほうがいいスキルであることは間違いありません。
しかし、エンジニアの業務を理解し過ぎてしまうと、「これは難易度が高いからやめておこう」といった、開発ベースの考え方になってしまう懸念もあります。
知識としてプログラミングを知っておくことは大事ですが、それはそれ、これはこれとして、柔軟な考え方を持っていてほしいと思います。
その上で、エンジニアの負担はどれくらいなのか、どのくらいの期間を想定しておけばいいのかを考えられると、開発サイドとのコミュニケーションが円滑になりますし、結果、よいサービス作りに繋がると思っています。
そのため、今回得た知識を上手に業務に活かしていきたいです。
ーー今後、テックキャンプを積極的に人材教育に取り入れる予定はありますか?
岡部:研修の内容は、エンジニアを育てるという目的に対しては素晴らしいと思いますが、人事やディレクション業務に当たる人材への教育としては、内容が少し重いと感じました。
そこで、プログラミングの基礎や大枠がわかるようなライトなものがあれば、今後の導入も検討していきたいと思います。
ーー岡部さん、石塚さん、貴重なお話をありがとうございました。
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