子供と一緒に学べるプログラミング教室&ツール7選
更新: 2021.02.17
近年の情報技術の進化は激しく、その結果として2050年までに世界は大きく変わると予想されています。日本でも2020年までに小学校からのプログラミング学習必修化が予定されています。
しかし2020年までに小学校を卒業してしまうあなたの子供は、その後の日本の環境についていけるでしょうか?
プログラミングができて当たり前の時代に対して、子供達は今プログラミングを学習する必要があります。しかし、自分の子供をどこで、どのようにプログラミングを学ば背たら良いかわからない。
そこで今回は、いま子どもたちがプログラミングを学習するのに最適なプログラミング教室と教育ツールを日本最大級のプログラミング教室の講師がご紹介します。
この記事の目次
プログラミングを学ぶべき3つの理由
職業選択肢が増える。
どの会社も必ずと言っていいほどITの技術を使っています。
今はIT人材が不足しているのでプログラミングを勉強すれば、エンジニアとして高い確率で就職できます。
また、エンジニアだけではなく営業や企画をする面でも話の幅が広がるという点でプログラミング知識があることでとても有利です。
ロジカルな考え方ができるようになる。
プログラミングは頻繁にエラーが起きます。その度、なぜこのエラーが起きたのか、どのようにすればこのエラーが解決できるのか考えます。
これを何回も繰り返すと日常生活でも物事の原因と解決策を論理的に考える癖がつきます。論理的に考えることで、目的を明確にし、仕事の効率化、モチベーションを維持することができます。
自然な流れで英語習得につながる。
プログラムは英語で書きます。子供の頃からコードを書くことによって英語に対する耐性がつきます。
またプログラミングを学習する記事、本、サイトは海外が圧倒的に多いので読むだけで英語力UPにつながります。
プログラミング教育:海外と日本の比較
世界では、すでにシステム化されている組織よりも新しくイノベーションを起こすような企業が求められています。
優秀な人が多く集まり流動性が高いため、日本のエンジニアと同程度の技術力のシリコンバレーのエンジニアの給料は日本のエンジニアの倍でなのです。
シンガポールやエストニアのように人口の少ない国では、明確に経済成長を目的として推進しています。エストニアでは、Skypeといった成功事例があるからこそ、IT活用が進んでいるようです。
またフィンランドでは日本より4年早い、2016年から小学生からプログラミング教育がスタートしました。
世界でプログラミング教育の義務教育化を進める理由としては、IT技術者の人材不足の解消があります。技術革新によってIT市場が大きくなる一方、開発する技術者の不足が問題としてあげられます。
今後市場の拡大を見込めるものとして「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」といった先端分野に注目が集まっていることや人口減少に伴って、IT人材の不足が浮き彫りになっています。
また、2015年のIT人材の平均年齢は39.0歳となっているが、2030年には41.2歳と高齢化も進む見通しです。
一方日本でも現在、義務教育下においては、2012年には中学の技術家庭科で「プログラムと制御」が必修科目になるなど少しずつではありますがプログラミング教育を取り入れる動きは見られます。
ですが、小学校や中学校などの教育機関ではプログラミングを盛り込んだカリキュラムの内容や評価方法についてなど解決していない論点は多く、まだまだ検討段階にあるのが現状です。
他にも、国をあげてプログラミングを学ぶ土壌を作る動きもあります。IT企業の経営者が中心となって設立された教育改革第1次提言ではプログラミング教育を進めるための国家的な提案がなされています。
若者に情報系の学問を学ぶための動機づけ、プログラマーを憧れの職業にする必要性を訴え、プログラミングがあれば大学受験や就職活動を突破できるようにするなど斬新なアイデアも出てきており、制度的な変革も進むことが予想されます。
日本でも小学生にプログラミング教育
小学生にプログラミングを学習させる理由は小学生からプログラミングの必要性を学び、日本にエンンジニアを増やすことが目的なのです。全員がプログラマーになることはもちろんないですが、小さい頃に学んでもらって機会を増やすという動きです。
また、プログラミング教育は将来専門的にITに関わる人だけでなく、現代の教育が抱える問題点への解決策にもなり得ます。
プログラミングというのはホームページやシステムなどの完成物を作ることを目標に、何度も実行と検証(トライ&エラー)を繰り返しながら作る必要があり、その作業をしながら自然に自分でものごとを考える力が身につくからです。
さらにコンピューターに指令を出すための論理構造も意識して取り組む必要もあることから、プログラミング教育は21世紀に求められる問題解決力と論理的思考力を身に着けることができると考えられています。
これまでの学校教育では先生の話を子どもが一方的に聞くというスタイルになりがちなので、自分なりに考えながら学習に取り組むことができるという点でもプログラミングは子どもにとって意義があります。
人材不足で就職に困らない
引用:経済産業省が発表したIT人材の調査結果
今、エンジニアの需要は医者の需要と同じくらいと言われています。
民間・学校・国など様々な関係者が連携しながら、子どもに楽しみながらプログラミングに取り組んでもらうこと、より多くの子どもにプログラミングを学んでもらうために活動している団体などもありますので以下で紹介いたします。
小・中学生向けプログラミング学習ゲーム 2選
MITメディアラボ ライフロングキンダーガーテングループが運営するScratch
Scratch 無料
プログラミングを始めるならまずこれ!Scratchは世界的に有名なプログラミング学習ツールです。
scratchでは実際にコードを書く必要がなく、’飛ぶ’、’右に移動する’などキャラクターのアクションを条件分けなどを使ってプログラムするという初学者向けのツールです。
特に8歳から16歳向けにデザインされていますが、すべての年代の人々に使われています。
何百万人もの人が、自宅や学校、博物館、美術館、図書館、公民館、コミュニティセンターなど、とても幅広い場所でScratchプロジェクトを作っています。
作ったゲームなどを世界中の利用者と共有するコミュニティもあるので、子供の頃から世界中に友達を作ることも可能です。
オバマ大統領推薦!スターウォーズやアナと雪の女王で学ぶビジュアルプログラミングCode Studio
Code Studio 無料
「Code Studio」はオバマ大統領が活動に参加していることでも有名な、プログラミングを全米の教育カリキュラムに組み込む運動をしているNPO法人「Code.org」が運営している、子供たちにプログラミングに興味を持たせるためのサイトです。
海外のサービスですが、日本語で使うことができます。
たくさんのビジュアルプログラミングによるゲームがあり『スターウォーズ』や『アナと雪の女王』などを題材としたものも、デザインが綺麗で子供がついつい夢中になってしまうようなツールとなっていてお子さんと一緒に勉強することもできます。
日本語版でプレイできますが、英語版も子供向けの簡単な英語ですので、敢えて英語版をプレイさせて英語力が養えれば一石二鳥ですね。
「プログラミングの必修化は必要でしょう。強くそう思います。」
「ただ作られたものを消費するだけでなく、自らがコンピュータを使って何かを作り出す能力を身につけてほしいのです。」
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小学生向けオススメプログラミング教室 3選
島根のプログラミング少年団が作った小学3年生からRubyを学ぶツール Smalruby
Smalruby 無料
Smalrubyは島根のRubyプログラミング少年団が作った、小学生からRubyを使ってプログラムを作れるようになることを目的としたビジュアルプログラミングツールです。
組み合わせたブロックをボタン一つでRubyのソースコードに変換して見ることもできますので、ビジュアルプログラミングだけでなく、Ruby自体を学びたいときにも使えます。
rubyという言語はプログラミング初学者が手につけやすい比較的簡単な言語です。
また、日本人が作った言語なので日本語説明が書かれているサイトが他の言語よりも多いのが特徴です。
インストールも詳しい説明があって簡単にできます。
アルファベット文字のプログラムソースコードを書くこともできるため、プログラミングになれた中高生やScratchベースのGUIを卒業した子供達は、自分の好きなテキストエディタでコーディングを行い、Smalrubyで拡張された描画ライブラリなどを使用して、自分が作りたいものを作成しています。
そのrubyを使ってwebアプリケーションを作ることで子供たちがプログラミングすることに喜びを体験することができます。
ruby少年団の活動の様子をRubyプログラミング少年団のブログでチェックできます。
『自らのアイデアを実現する力』を身につける、小学⽣のためのプログラミングスクールTech Kids School
小学校1~6年生までを対象にキャンプ型(集団で勉強する)でiphoneアプリを作成したり、2D/3Dのゲーム開発といった子供に人気の技術を学ぶことができます。
カリキュラムで決められたアプリやゲーム開発をするだけでなく、自分オリジナルのアプリやゲームを開発したり、それらの開発した作品を人前でプレゼンテーション(発表)まで行います。
論理的に考え、実行し、トライ&エラーを繰り返しながら実現する。
そして、それらのアウトプットを積極的に世の中に発信する。こういった流れをTech Kids Schoolの授業を通して身につけていきます。
全くの初心者から経験者まで参加することができるのでコミュニティーも広がり、楽しく効果的に、子どもたちがプログラミングやプレゼンテーション能⼒を⾝につける事ができます。
Tech Kids Campでの活動の様子はTech Kids Campブログでチェックしてみてください。
子供にプログラミングを教える非営利団体Coder Dojo
coder dojo 無料
プログラミングを子供に教える無料で教えるcoder dojo
東京、和歌山、沖縄などで開催されています。
非営利の活動であり、下北沢オープンソースCafeで開催されるCoderDojo Tokyoの場合は、子どもは無料、付き添いの保護者が500円を払うという仕組みになっています。
活動内容としては主に、scratchとrubyを使ってアプリケーションを作成していきます。scratchとrubyは使いやすく簡単にコードが書けるようになっていますので、初学者にとって手につけやすくなっています。
活動内容、様子はcoder dojoでチェックできます。
中学生向けプログラミング教室 2選
中学生、高校生プログラミング・ITキャンプ/スクール Life is Tech!
Life is Tech! 月謝制
Googleによる世界のICT教育組織に与えられる名誉ある賞を日本で初めて受賞しましたプログラミング教室です。
中高生を対象とし様々なコースを受講することができます。
本格的に通年通学型でプログラミングを学ぶ通学スタイルとどこでも学べるオンラインスタイルが選べ、春休みや夏休みに、3日・5日間の集中的に学ぶキャンプスタイルもあります。
そこではプログラミングだけでなく、花火など遊ぶこともプログラムの一部となっています。子供がまた参加したいと思うようなプログラムがたくさんあります。
LIFE IS TECH の受講料
Life is Techの活動やオリジナルアプリの紹介はこちらのLIFE IS TECHブログでチェックしてください。
多様な言語を使い幅広く学ぶことができるTENTO
TENTO 月謝制
TENTOの特徴は、モノを作りそれを発表することで楽しみ、達成感を得られるというところです。
また、プログラミングを勉強しつつネットの危険性を回避するためのITリテラシーや、グラフィックソフトの使い方やワープロソフトなど一般的なICTスキルも習得することができます。
対象は小学生〜中学生となっていて、年齢やITスキルによって柔軟にカリキュラムを変更してくれます。
TENTO受講料
まとめ 今すぐお子さんとプログラミング学習を始めてみましょう!
プログラミングは、可能性を広げます。
子供のうちから学ぶことで物事の捉え方、考え方を養うことができます。
子供がプログラミングを学ぶにあたってもっとも大切なことは”楽しい”と感じることです。
子供がプログラミングを楽しいと感じるようにするには、環境が大切です。
今回ご紹介したツールの中にあなたのお子さんにぴったり合ったプログラミング学習環境が見つかれば幸いです。
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