「古いコードにclaude-3-haiku-20240307が残っていた」「3 Haikuと3.5 Haiku、Haiku 4.5は何が違うの?」。Haikuという名前のモデルが複数あるため、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Claude 3 HaikuはClaude APIで2026年4月20日に提供が終わりました。Amazon BedrockやGoogle Cloudでも、すでに終了日を過ぎています。Anthropicが後継に指定しているのは、現行のHaiku 4.5です。
この記事では、3 Haikuがどれほど速く安かったのか、Sonnetや3.5 Haiku・Haiku 4.5とどう違うのかを数字で比べ、今の見積もり方と移行手順を解説します。
Claude 3 Haikuはどんなモデル?今も使える?

Claude 3 Haikuは、2024年3月13日に公開されたClaude 3シリーズで最も軽いモデルです。「速くて安い」ことが最大の強みで、Anthropicは同じ性能クラスで最速・最安のモデルと紹介していました。
現在の提供状況は、利用する経路によって異なります。
| 利用経路 | 現在の状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| Claude API | 2026年4月20日に提供終了 | 後継のHaiku 4.5へ切り替える |
| Amazon Bedrock | 2026年9月10日に提供終了。個別の継続契約がある場合のみ例外 | 移行先のモデルIDとリージョン |
| Google Cloud | 停止予定日の2026年8月23日を過ぎている | 自分のプロジェクトのModel Garden |
提供終了日は、Claude APIがAnthropicの提供終了一覧、BedrockがAWSモデルカード、Google CloudがGoogle Cloudの提供終了一覧に基づいています。
AWSのライフサイクル表によると、提供終了後の通常のリクエストはエラーになります。リージョン別の一覧に表示が残っていても、使えるとは限りません。
Google Cloudの一覧には、停止予定日を過ぎても「既存顧客のみ利用可」という表示が残っています。使い続けている場合は、自分のプロジェクトで実際に呼び出せるかを確認してください。
Claude 3 Haikuは何が速く、どんな処理に向いた?

Claude 3 Haikuは、短い問い合わせへの返答や、大量の文書の処理を想定したモデルでした。どれくらい速く、安かったのかを具体的に見ていきましょう。
Claude 3 Haikuに向いていた定型・大量処理
問い合わせの分類、短い返答の下書き、資料からの項目の抜き出し、文章の要約など、件数が多く待ち時間を減らしたい作業に向いていました。Anthropicは、顧客サポートや、四半期報告書・契約書・判例などの大量の文書分析を用途として挙げています。
2024年の発表によると、3 Haikuは3.2万トークン未満の文章なら、1秒間に約2.1万トークン(約30ページ分)を読み込めました。料金面では、「1ドルで米国最高裁の判例400件、または画像2,500枚を分析できる」と紹介されています。
1ドル=158円で換算すると、判例1件あたり約0.4円、画像1枚あたり約0.06円という計算です。
ただし、3.2万トークンを超える長い文章や画像を読み込むときは、速度が落ちる場合があると注記されています。また、画像は読み取るだけで、新しく作ることはできません。
Claude 3 Haikuで精度を検証したい処理
一方で、条件が複雑な判断や、長い資料から正確に情報を抜き出す作業では、速さだけで選ぶと失敗することがあります。間違いが増えれば、やり直しの手間と費用がかさむためです。
たとえば、問い合わせを「種類」と「緊急度」の2つの軸で分類し、判断の根拠になった文も抜き出すような作業です。正解がわかっているデータを100件ほど用意し、分類が合っている割合と、根拠の文が正しい割合を分けて確認しましょう。
品質が足りない場合は、指示の出し方を見直すか、より上位のモデルに切り替えます。
Claude 3 HaikuとClaude 3 Sonnetはどう違った?

2024年当時、Claude 3 Haikuは速くて安い処理、Claude 3 Sonnetは性能と速さのバランスを担当していました。API料金には、入力・出力とも12倍の差がありました。
| 比較項目 | Claude 3 Haiku | Claude 3 Sonnet |
|---|---|---|
| 役割 | 軽量・高速・低単価 | 能力と速度のバランス |
| 想定用途 | 短い応答、大量分類、抽出 | 知識検索、文章作成、複雑な処理 |
| API料金(入力/出力、100万トークンあたり) | $0.25/$1.25 | $3/$15 |
| Claude APIの提供終了日 | 2026年4月20日 | 2025年7月21日 |
どちらも画像の読み取りと、20万トークンの長文入力に対応していました。表の料金は発表当時のClaude APIの料金です。
料金が12倍違うため、まずHaikuで試し、品質が足りない作業だけSonnetに回すのが効率的な使い方でした。
Claude 3 Haikuと3.5 Haiku・Haiku 4.5は何が違う?

Claude 3 Haiku、Claude 3.5 Haiku、Haiku 4.5は、それぞれ別のモデルです。3と3.5はClaude APIで提供が終わっており、どちらも後継は現行のHaiku 4.5です。
| モデルとAPI ID | 発表時の主な特徴 | 基本API単価(入力/出力) | Claude APIの状態 |
|---|---|---|---|
Claude 3 Haikuclaude-3-haiku-20240307 | 短い応答と大量の定型処理 | $0.25/$1.25(2024年の旧単価) | 2026年4月20日に提供終了 |
Claude 3.5 Haikuclaude-3-5-haiku-20241022 | 3から指示追従、コーディング、ツール利用を改善 | $0.80/$4(価格改定後の旧単価) | 2026年2月19日に提供終了 |
Haiku 4.5claude-haiku-4-5-20251001 | 現行の最速モデル。拡張思考に対応 | $1/$5 | 現行モデル |
料金は100万トークンあたりです。3.5 Haikuの$0.80/$4は2024年12月3日の改定後の価格で、現行料金表にも旧モデルの値として残っています。
Haiku 4.5の料金は3 Haikuの4倍ですが、じっくり考えるモード(拡張思考)にも対応するなど、性能は大きく上がっています。
Claude 3 Haikuの料金を今の見積もりにどう使う?

3 Haikuの料金(入力$0.25・出力$1.25)は、すでに過去の価格です。これから見積もるなら、移行先のHaiku 4.5の料金で計算しましょう。
| モデル | 入力(計200万トークン) | 出力(計50万トークン) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 旧Claude 3 Haiku | $0.50 | $0.625 | $1.125(約180円) |
| Haiku 4.5(現行) | $2.00 | $2.50 | $4.50(約710円) |
1件あたり入力2,000・出力500トークンの処理を1,000件行った場合の試算です(1ドル=158円で換算)。同じ処理でも、Haiku 4.5では3 Haikuの4倍の費用がかかります。
実際には、出力の長さややり直しの回数でも費用は変わります。たとえば100件をやり直せば、その100件分の料金も上乗せされます。
なお、2024年の発表時、Claude.aiで3 Haikuを使えたのは有料のProプランの利用者でした。APIの従量課金とは別の仕組みです。
Claude 3 Haikuから現行モデルへ移す手順は?

まず古いモデルIDと利用している提供元を確認し、Anthropicが後継に指定するHaiku 4.5で同じ依頼を試します。品質が足りない場合は、Sonnetなどの上位モデルも比べましょう。
- コード・設定・請求履歴から
claude-3-haiku-20240307と、使っている提供元を特定する - Claude API、Bedrock、Google Cloudごとの提供状況とリージョンを確認する
- Haiku 4.5の提供元ごとのID、料金、最大出力、使える機能を確認する
- よくある依頼と難しい依頼で、正解率・待ち時間・出力の長さ・やり直し率を比べる
- やり直しを含めた費用が予算内に収まれば切り替える
Claude API(Python)での変更例は次のとおりです。Haiku 4.5ではtemperatureとtop_pを同時に指定できないので注意しましょう。
# 変更前(Claude 3 Haiku)
response = client.messages.create(
model="claude-3-haiku-20240307",
max_tokens=1024,
temperature=0.3,
top_p=0.9,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
# 変更後(後継のHaiku 4.5)
response = client.messages.create(
model="claude-haiku-4-5-20251001",
max_tokens=1024,
temperature=0.3, # top_pは削除(両方指定すると400エラー)
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
Claude APIではもう3 Haikuを呼び出せないため、比較には過去の出力ログを使ってください。
最新の料金は公式料金表で確認できます。BedrockやGoogle Cloudでは、同じ名前でもモデルIDや利用期限が異なるので注意しましょう。
Claude 3 Haikuのまとめ
Claude 3 Haikuは、1秒に約2.1万トークンを読み込み、「1ドルで判例400件を分析できる」ほど安い、大量処理向けのモデルでした。API料金は入力$0.25・出力$1.25(100万トークンあたり)です。
現在はClaude API・Bedrock・Google Cloudのいずれでも提供が終わっています。古い設定を見つけたら、後継のHaiku 4.5へ移行し、やり直しを含めた費用で見積もり直しましょう。





