「Opus 4.1で動かしていたシステムが、ある日からエラーを返すようになった」「Opus 4と4.1は、結局何が違ったの?」。そんな疑問を持ってこのページを開いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Claude Opus 4.1はClaude APIで2026年8月5日に提供が終わりました。
Amazon Bedrockでは、すでに使っている場合に限り2027年1月8日まで使えますが、料金が上がる可能性があります。
今から使うなら、現行モデルへの移行が現実的です。後継のOpus 4.8なら単価は約3分の1、現行のOpus 5.5なら約4分の1に下がります。
この記事では、Opus 4.1とOpus 4の違いを数字で比べたうえで、当時の料金、提供元ごとの提供状況、現行モデルへの移行手順を解説します。
Claude Opus 4.1とは?現在も使える?

Claude Opus 4.1は、2025年8月5日にAnthropicが公開したOpus 4の改良版です。料金はOpus 4と同じまま、プログラミングやエージェント作業(AIが自分で手順を考えて進める作業)の性能が上がりました。Claude APIでのモデルIDはclaude-opus-4-1-20250805です。
現在の提供元は、利用する経路によって異なります。
| 提供元 | 現在の状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| Claude API | 2026年8月5日に提供終了。旧IDでのリクエストはエラーになる | 現行モデルのIDへ切り替える |
| Amazon Bedrock | 2026年7月8日にレガシー扱いとなり、10月8日から延長提供期間へ。2027年1月8日に終了予定 | 移行の期限、対象リージョン、延長期間中の料金 |
| Google Cloud | モデルページ上は「一般提供中」と表示。ただしサポート終了日「最短2026年8月5日」も併記 | 自分のプロジェクトとリージョンで呼び出せるか |
提供終了日は、Anthropicの提供終了一覧に基づいています。Bedrockの延長提供期間については、AWSのライフサイクル表で「料金が上がる可能性がある」と案内されています。
Google Cloudのモデルページは、「一般提供中」の表示と過去のサポート終了日が並んでいます。表示だけで判断せず、実際に呼び出せるかを確認してください。
なお、発表当時はClaude.aiの有料プランとClaude Codeでも使えました。
Claude Opus 4.1はOpus 4から何が変わった?

Anthropicは、Opus 4.1でエージェント作業、実務でのプログラミング、推論の3点を改善したと発表しました。料金は据え置きのまま、性能だけが上がったアップデートです。主な違いは次のとおりです。
| 比較軸 | Claude Opus 4 | Claude Opus 4.1 |
|---|---|---|
| 公開日 | 2025年5月22日 | 2025年8月5日 |
| モデルID | claude-opus-4-20250514 | claude-opus-4-1-20250805 |
| SWE-bench Verified | 72.5% | 74.5% |
| API料金(入力/出力、100万トークンあたり) | $15/$75 | $15/$75(据え置き) |
| コンテキスト/最大出力 | 20万/3.2万トークン | 20万/3.2万トークン |
| Claude APIの提供終了日 | 2026年6月15日 | 2026年8月5日 |
複数ファイルの修正・デバッグでの改善
発表資料では、実際にOpus 4.1を試した企業のコメントが紹介されています。GitHubは「複数ファイルにまたがるコードの整理(リファクタリング)で特に性能が上がった」と評価しました。楽天グループは「大きなコードの中から直すべき箇所を正確に見つけ、余計な変更を加えない」点を挙げています。
プログラミング能力を測るテスト「SWE-bench Verified」では、発表時に74.5%を記録しました。実際のGitHubのバグ修正課題500問のうち、約370問を解けた計算です(Opus 4の72.5%は約360問)。なお、この数値は拡張思考(じっくり考えるモード)を使わず、シンプルな編集ツールだけを使った条件での結果です。
差を実感しやすいのは、「ログイン機能の不具合を直すために、画面・API・データベースの3つのファイルを同時に修正する」といった、複数のファイルにまたがる作業です。頼んでいない部分まで書き換えてしまうことが減ったかどうかも、比べるときのポイントになります。
調査・資料分析での改善
Opus 4.1では、深い調査やデータ分析で細かい点を追い続ける力と、エージェントによる検索も改善されたと発表されました。たとえば、複数の契約書や議事録を読み比べ、「この判断の根拠になった条項と日付はどれか」を挙げさせるような作業です。
こうした作業では、引用した箇所が正しいか、資料どうしの食い違いに気づけるか、最後まで調べ切れるかに差が出ます。
Anthropicは発表時に、Opus 4からOpus 4.1への乗り換えを推奨していました。ただし現在は両モデルともClaude APIで提供が終わっているため、新しく使うなら後継モデルを選びましょう。
Claude Opus 4.1の仕様と当時の料金
Claude Opus 4.1のAPI料金は、Opus 4と同じ入力$15・出力$75(100万トークンあたり)でした。現行のOpus 5.5(入力$4・出力$20)と比べると、約4倍の価格です。
Opus 4.1のモデルID・入力形式・コンテキスト
Opus 4.1のモデルIDは、提供元によって異なります。Claude APIではclaude-opus-4-1-20250805、Google Cloudではclaude-opus-4-1です。提供元をまたいで同じIDを使い回すことはできません。
Google Cloudで公開されている仕様では、入力はテキスト・コード・画像、出力はテキストです。一度に読み込める量は最大20万トークン、一度に書ける量は最大3.2万トークンで、拡張思考、関数呼び出し、キャッシュにも対応しています。
Opus 4.1のAPI料金とOpus 4からの変化
料金はOpus 4から据え置きで、入力$15・出力$75(100万トークンあたり)でした。4から4.1に替えても、料金は変わらなかったことになります。
| モデル | 入力/100万トークン | 出力/100万トークン | 現在のClaude API |
|---|---|---|---|
| Opus 4 | $15 | $75 | 2026年6月15日に提供終了 |
| Opus 4.1 | $15 | $75 | 2026年8月5日に提供終了 |
では、現行モデルに移行するとどれくらい安くなるのでしょうか。入力100万・出力20万トークンの処理で比べてみます。
| モデル | API料金(入力/出力) | 試算額 | 円換算(目安) |
|---|---|---|---|
| Opus 4.1 | $15/$75 | $30 | 約4,740円 |
| Opus 4.8(後継) | $5/$25 | $10 | 約1,580円 |
| Opus 5.5(現行) | $4/$20 | $8 | 約1,264円 |
単価で比べると、費用は3分の1〜4分の1です。ただしOpus 4.7以降は新しいトークナイザーのため、同じ文章でもトークン数が約30%増えます。実際の削減幅は、この計算よりやや小さくなります。
実際の請求額は、キャッシュやツールの利用、提供元ごとの料金によって変わります。また、Claude.aiの月額プランとは別の料金体系です。
最新の料金はAnthropicの料金表で確認できます。
今からOpus 4.1を選ぶべきか?現行モデルとの判断基準

現在、Claude APIでは、Opus 4.1はすでに呼び出せません。Claude APIで新しく開発する場合は、現行モデルから選びます。
既存の設定を移すなら、Anthropicが指定する後継モデルを選びます。新しく作るなら、今の作業に合う現行モデルを選びます。この2つは分けて考えましょう。
新規開発では現行Opus・Sonnetから候補を絞る
Anthropicが提供終了一覧で指定しているOpus 4.1の後継は、Opus 4.8(claude-opus-4-8)です。料金は入力$5・出力$25で、4.1の3分の1になります。既存のシステムをなるべくそのまま移したい場合は、まずOpus 4.8で同じ依頼を試しましょう。
新しく開発するなら、現行のラインナップから選びます。長いプログラミングや資料分析はOpus 5.5、速さと費用を重視する処理はSonnet 5.5が候補です。Opus 5.5は一度に読み込める量が100万トークン(4.1の5倍)、一度に書ける量が12.8万トークン(4.1の4倍)に増えており、大きなコードや長い資料もまとめて扱えます。
各モデルのIDと料金は現行モデル概要で確認できます。
既存のOpus 4.1設定を移行するときの確認項目
既存のOpus 4.1の設定がある場合は、モデルIDを書き換える前に、どの提供元で使っているかを確認します。次の手順で進めましょう。
- 設定ファイル・ログ・請求書から、Claude API、Bedrock、Google Cloudのどれを使っているかを特定する
- 使っている提供元のモデル一覧で、移行先のモデルID、リージョン、提供終了日を確認する
- 出力形式、拡張思考、ツール、キャッシュ、最大トークン数に加えて、temperature・top_p・top_kの指定を書き出す(Claude 4.7以降では初期値以外を指定するとエラーになるため、移行時に削除する)
- よくある依頼と難しい依頼を移行先モデルで試し、テストが通るか、手直しの量、待ち時間、料金を比べる
- 問題がなければモデルIDを切り替え、古いIDへの参照を削除する
Claude API(Python)での変更例は次のとおりです。
# 変更前(Claude Opus 4.1)
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-1-20250805",
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
# 変更後(後継のOpus 4.8)
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-8", # 現行モデルにするなら "claude-opus-5-5"
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
Claude APIではOpus 4.1を新しく呼び出せないため、以前に保存した出力ログを基準に、移行先の結果を比べてください。
BedrockやGoogle Cloudで使い続けている場合は、それぞれの管理画面で使えるモデルと、提供終了の通知を確認しましょう。
Claude Opus 4.1のまとめ
Claude Opus 4.1は、Opus 4の料金を据え置いたまま、プログラミングやエージェント作業の性能を高めた2025年のモデルです。SWE-bench Verifiedは72.5%から74.5%に上がり、特に複数ファイルにまたがる修正で改善が報告されました。
Claude APIでは2026年8月5日に提供が終わっています。Bedrockでは2026年10月8日から延長提供期間に入り、2027年1月8日に終了する予定です。
既存の設定を移すなら、後継のOpus 4.8をまず試しましょう。新しく使うなら、Opus 5.5とSonnet 5.5に同じ依頼をして比べるのがおすすめです。どちらを選んでも、Opus 4.1の頃より料金は大きく下がります。





