「Opus、Sonnet、Haiku、Fable……Claudeにはモデルがいくつもあって、どれを使えばいいのかわからない」。そう感じてこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、迷ったらOpus 5.5を選べば大きく外しません。速さや安さを優先するならSonnet 5.5、大量の単純作業ならHaiku 4.5、Opusでも解けない難問にはFable 5.1、という使い分けが基本です。
この記事では、4モデルの性能・速さ・料金の違いを表で比較し、「文章を書く」「プログラムを作る」「大量のデータを処理する」の場面ごとに、どのモデルを選べばいいかを解説します。
Claudeのモデルはどれを選ぶ?用途別の早見表

Claudeのモデル名は、「Opus」「Sonnet」「Haiku」「Fable」という系統名と、「5.5」「4.5」などのバージョン番号の組み合わせです。Opus(大作)、Sonnet(14行の詩)、Haiku(俳句)は作品の長さの順に並んでおり、長いほど高性能と覚えるとわかりやすいです。Fable(寓話)は、この3系統よりさらに上位のモデルです。
作業ごとに、最初に試すモデルの目安をまとめました。
| 主な作業 | まず試すモデル | 次に比べるモデル | 切り替えを考えるタイミング |
|---|---|---|---|
| 問い合わせの分類・短い要約を大量に処理 | Haiku 4.5 | Sonnet 5.5 | 分類ミスや、やり直しが増えてきたら |
| 文章作成・資料分析・ふだんの開発 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Sonnetでも同じ品質が出るなら、速くて安いSonnetへ |
| 長いプログラムの実装・エージェント作業 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | 最後までやり切れるか、テストが通るかを比べて判断 |
| 難しい推論・長時間の自律作業 | Opus 5.5 | Fable 5.1 | Opusにじっくり考えさせても解けないとき |
表は「最初に試す順番」の目安で、性能ランキングではありません。Anthropicのモデル概要でも、ほとんどの作業はOpus 5.5から始め、難しい推論にはFable 5.1を検討するよう案内されています。
4モデルの違いを1枚の表にまとめると、次のようになります。
| モデル | ひと言でいうと | 賢さ | 速さ | API料金(入力/出力) | Free | Pro |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | 最後に相談する専門家 | 最も高い | 遅い | $10/$50 | × | △(別途クレジット) |
| Opus 5.5 | 難しい案件を任せるベテラン | 高い | 中程度 | $4/$20 | × | ○ |
| Sonnet 5.5 | 何でもこなす中堅 | 標準より上 | 速い | $2/$10 | ○ | ○ |
| Haiku 4.5 | 対応が速い新人 | 標準 | 最速 | $1/$5 | ○ | ○ |
なお、Claude.ai、Claude Code、APIでは、契約内容によって選べるモデルが異なります。
Claudeの現行4モデルは何が違う?

4つのモデルの主な違いは、「得意な作業」「速さ」「一度に読み込める量」の3点です。どのモデルも文章と画像を読み込み、文章で答えられる点は共通しています。
Fable・Opus・Sonnet・Haikuの得意な作業と速度の違い
それぞれの役割をまとめると、次のとおりです。
- Haiku 4.5:問い合わせの分類や短い返答など、軽い作業を大量にこなす
- Sonnet 5.5:ブログやメールの下書き、短いプログラムの作成
- Opus 5.5:長いプログラムの実装や、資料を読み込んでの分析
- Fable 5.1:Opusでも解けない難しい推論
速さは、Anthropicの公式表示でHaiku 4.5が「最速」、Sonnet 5.5が「速い」、Opus 5.5が「中程度」、Fable 5.1が「遅い」です。ただし実際の待ち時間は、答えの長さや、やり直しの回数によっても変わります。
Fable 5.1は最も高性能ですが、遅くて料金も高いモデルです。メールの下書きや簡単な要約までFableに任せる必要はありません。「この作業ならこの品質で十分」というラインを決め、それを満たす中で一番速くて安いモデルを選ぶのがコツです。
Claudeモデルのコンテキスト長・入出力・モデルID
一度に読み込める量(コンテキスト)は、Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5が100万トークン、Haiku 4.5が20万トークンです。
日本語の100万トークンは、文庫本で10冊前後が目安です。一度に書ける量(最大出力)も、Fable・Opus・Sonnetの3モデルは12.8万トークン、Haiku 4.5が6.4万トークンと差があります。
| モデル | Claude APIのモデルID | コンテキスト | 最大出力 | 相対速度 |
|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | claude-fable-5-1 | 100万 | 12.8万 | 遅い |
| Opus 5.5 | claude-opus-5-5 | 100万 | 12.8万 | 中程度 |
| Sonnet 5.5 | claude-sonnet-5-5 | 100万 | 12.8万 | 速い |
| Haiku 4.5 | claude-haiku-4-5-20251001 | 20万 | 6.4万 | 最速 |
コンテキストは「一度に読み込める上限」であって、どのプランでも毎回その量を使えるという意味ではありません。
また、APIで指定するモデルIDと、Claude.aiの画面に表示される名前は異なります。プログラムではモデルIDを、アプリでは画面の表示名を使ってください。
Claudeのモデル料金はどう比較する?

Claudeの料金には2つの体系があります。APIは使った量(トークン数)に応じた従量課金、Claude.aiのFree・Pro・Maxは月額の定額制です。
API料金からClaude.aiの月額を計算することはできないので、分けて考えましょう。
Claude APIの入力・出力単価と費用の試算
APIの料金(100万トークンあたり)は、Haiku 4.5が入力$1・出力$5、Sonnet 5.5が$2・$10、Opus 5.5が$4・$20、Fable 5.1が$10・$50です。Haikuを1とすると、Sonnetは2倍、Opusは4倍、Fableは10倍という関係です。
| モデル | 入力/100万トークン | 出力/100万トークン | 試算額 | 円換算(目安) |
|---|---|---|---|---|
| Haiku 4.5 | $1 | $5 | $2 | 約316円 |
| Sonnet 5.5 | $2 | $10 | $4 | 約632円 |
| Opus 5.5 | $4 | $20 | $8 | 約1,264円 |
| Fable 5.1 | $10 | $50 | $20 | 約3,160円 |
試算は、1回あたり入力1万トークン・出力2,000トークンの処理を100回行った場合です(合計で入力100万・出力20万トークン)。たとえばSonnet 5.5なら、入力$2+出力$2=$4です。円換算は1ドル=158円で計算しています。
もう少し身近な例で考えてみましょう。ECサイトの商品レビュー1万件を「満足/不満/要対応」に分類する場合、1件あたり入力500・出力50トークンとすると、合計は入力500万・出力50万トークンです。Haiku 4.5なら約$7.5(約1,190円)、Opus 5.5なら約$30(約4,740円)、Fable 5.1なら約$75(約11,850円)。同じ作業でも、モデル選びだけで費用が10倍変わります。
上の表は、Claude APIの標準料金で計算しており、キャッシュ、Batch処理、ツール利用、リージョン、税は含んでいません。
また、Sonnet 5.5などの新しい世代は文章をトークンに分ける方法が変わっており、同じ文章でもトークン数が変わることがあります。正確な費用は、実際の利用ログで確認してください。
Claude.aiの無料・有料プランとモデルの関係
Claude.aiで使えるモデルは、プランによって変わります。FreeではSonnetとHaikuが使え、ProからはOpusも使えます。
Fableは、Freeでは使えません。Proでは月額の利用枠とは別に、使った分だけ支払う「利用クレジット」が必要です。
| プラン | Web契約の料金 | モデルの条件 | 主な利用上限 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | Sonnet・Haiku系。Fable・Opusは対象外 | 利用量に制限。Claude Codeは対象外 |
| Pro | $20/月、または年額$200 | Opus系を利用可。Fable系は利用クレジットで従量課金 | Freeより多く利用可 |
| Max 5x | $100/月 | Fable系を週次枠の最大50%まで追加料金なしで利用可 | Proの5倍の利用枠 |
| Max 20x | $200/月 | Fable系を週次枠の最大50%まで追加料金なしで利用可 | Proの20倍の利用枠 |
金額はWeb契約の米ドル表示で、税やモバイル経由の料金は別です。Freeの利用枠は5時間ごとにリセットされ、送れるメッセージ数は固定ではありません。
Maxの「50%」は週次枠に上乗せされる量ではなく、同じ枠のうちFableに使える割合です。
モデルの詳しいバージョンは、Claudeの料金表とログイン後のモデル選択画面でわかります。Fableの課金条件はプラン別の公式説明を参照してください。
Team・Enterpriseは席種や契約ごとに異なるため、この個人向け表には含めていません。
作業別にClaudeのモデルを使い分ける方法

同じ文章作成でも、「誤字がなければOK」の作業と「数字を1つも間違えてはいけない」作業では、求める品質が違います。ここでは作業別に、どのモデルから試し、どうなったら切り替えるかを紹介します。
文章作成・資料分析でClaudeモデルを選ぶ
文章作成や資料分析なら、作業の難しさで次のように使い分けるのが目安です。
- Sonnet 5.5で十分なことが多い:1つの資料の要約、ブログやメールの下書き、文章の言い換え
- Opus 5.5がおすすめ:複数の資料の比較、資料どうしの食い違いの指摘、報告書の構成づくり
- Fable 5.1を検討:Opusでも結論がまとまらない、複雑な分析
判断に迷ったら、両方に同じ依頼をして結果を比べましょう。たとえば社内資料の要約で「重要な数字が1つも抜けていないこと」を基準にし、Sonnet 5.5で満たせるなら、速くて安いSonnetを使い続ければ十分です。
Claude Codeやエージェント開発でモデルを選ぶ
複数のファイルにまたがる長い実装では、Opus 5.5から試し、Sonnet 5.5と比べます。見るべきなのはコードの見た目ではなく、テストが通るか、何度やり直しが必要だったか、最後までやり切れたかです。
Opus 5.5でうまくいかないときは、まず指示の出し方や、じっくり考えさせる設定(effort)を見直しましょう。それでも解けない難題に限って、Fable 5.1を試す価値があります。
なお、Claude Codeで選べるモデルは契約内容によって変わり、APIのモデルがすべて表示されるわけではありません。
大量の分類・要約処理でClaudeモデルを選ぶ
問い合わせやレビューを大量に分類するなら、Haiku 4.5から試しましょう。正解がわかっているデータを100件ほど用意し、どれだけ間違えるかを確認します。単価が安くても、間違いを人が直す件数が増えれば、トータルの費用はかえって高くなります。
おすすめは、簡単な問い合わせはHaikuで処理し、難しいものだけSonnet 5.5に回す方法です。「規約の例外に関わる」「根拠となる情報が見つからない」といった条件で振り分ければ、全件を上位モデルで処理するより費用を抑えられます。
Claudeのモデルを切り替えて比較する手順

モデルを比べるときは、同じ依頼を同じ条件で試すことが大切です。ここでは、Claude.ai・Claude Code・APIそれぞれでモデルを切り替える方法を紹介します。
Claude.ai・Claude Codeで選べるモデルを確認する
Claude.aiでは、チャット画面のモデル選択メニューから切り替えられます。Fable 5.1をProプランで使う場合は、利用枠とは別に利用クレジットが必要です。
Claude Codeの画面で/modelと入力するとモデルを切り替えられます。比較するときは、モデル名だけでなく、effortの設定や実行した日時もメモしておくと、あとで結果を見返しやすくなります。
Pro・Maxのアカウントでログインした場合、Claude.aiとClaude Codeは同じ利用枠を共有します。
ただし、環境変数ANTHROPIC_API_KEYを設定しているとAPIキーでの認証が優先され、プランの利用枠ではなくAPI料金がかかります。月額プランの範囲で使いたい場合は、Claude Codeの認証と課金条件を確認してください。
Claude APIでモデルIDと評価タスクを確認する
APIで比較する場合は、公式モデル概要に載っているモデルIDを指定し、よくある依頼を10〜20件ほど用意して試します。手順は次のとおりです。
- 依頼内容と「期待する答え」を決めておく
- モデルID、effort(思考の深さ)、最大出力、使うツールを記録する
- 正解できたか、手直しの量、かかった時間、トークン数、やり直し回数を並べる
- 基準を満たしたモデルの中で、最も安く速いものを選ぶ
Models APIを使えば、使えるモデルの機能やトークン上限をプログラムから確認できます。モデルIDだけを変えたつもりで、ほかの設定まで変わっていないかにも注意しましょう。
旧世代のClaudeモデルを比較表で見かけたら?

Claudeの旧世代モデルには、Opus 4.1・Opus 4・Sonnet 4・Claude 3系などがあります。古い比較記事で「最新」「最上位」と書かれていても、今はすでに提供が終わっているモデルもあります。
また、ここで紹介するのはClaude APIでの提供終了日です。BedrockやGoogle Cloudでは日程が異なります。
| 旧モデル | 発表時の役割 | Claude APIの提供終了日・例外 | 現在の比較候補 |
|---|---|---|---|
| Opus 4.1 | 高性能なOpus系 | 2026年8月5日 | Opus 5.5、難題ならFable 5.1 |
| Opus 4 | 高性能なOpus系 | 2026年6月15日 | Opus 5.5 |
| Sonnet 4 | 速度と知能のバランス型 | 2026年6月15日 | Sonnet 5.5 |
| Claude 3 Opus | 2024年の上位モデル | 一般APIは2026年1月5日提供終了。申請によるAPI利用あり | Opus 5.5 |
| Claude 3 Sonnet | 2024年の中位モデル | 2025年7月21日 | Sonnet 5.5 |
| Claude 3 Haiku | 旧世代の軽量モデル | 2026年4月20日 | Haiku 4.5 |
| Claude 3.5 Haiku | 旧世代の軽量モデル | 2026年2月19日 | Haiku 4.5 |
提供終了日はAnthropicのモデル廃止一覧に基づきます。Bedrock・Google Cloudは別の日程で、表のClaude API提供終了日をそのまま適用できません。
Claude 3 Opusの継続提供に関する発表では、有料Claude.ai利用者全員への提供と申請によるAPI利用が示されています。一般APIの提供終了後もこの例外があるため、旧モデルを一律に利用不能とは扱いません。
Claudeモデル比較のまとめ
Claudeのモデル選びで迷ったら、まずOpus 5.5を試しましょう。同じ品質をより速く、安く出せるならSonnet 5.5へ、大量の単純作業ならHaiku 4.5へ切り替えるのが基本です。
Fable 5.1は、Opus 5.5でも解けない難しい推論や、長時間の自律作業のためのモデルです。API料金はOpusの2.5倍なので、ここぞという場面で使いましょう。
性能ランキングやAPI料金の数字だけでは、手直しややり直しを含めた本当のコストはわかりません。
まずは「メールの下書き」「資料の要約」など用途を1つ決め、候補の2モデルに同じ依頼をしてみてください。品質・待ち時間・料金を並べて比べれば、自分に合ったモデルがはっきり見えてきます。





