「Claude 3 Opusは文章がうまいと聞いたけど、今も使えるの?」「古いコードにclaude-3-opus-20240229が残っていた」。そんな疑問を持ってこのページを開いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、Claude 3 Opusは一般向けのClaude APIでは2026年1月5日に提供が終わりました。ただし、ほかの旧モデルと違い、提供終了後もClaude.aiの有料プランなら今でも使えます。APIでも、Anthropicに申請して認められれば利用できます。
この記事では、Claude 3 Opusがどんなモデルだったのか、日本語・画像・長文への対応や当時の料金をまとめ、今使う方法と移行先を解説します。
Claude 3 Opusとは?現在も使える?

Claude 3 Opusは、2024年3月4日に発表されたClaude 3シリーズの最上位モデルです。発表当時、大学レベルの知識を問うMMLUで86.8%、大学院レベルの推論を問うGPQAで50.4%を記録し、当時の主要なAIモデルの多くを上回りました。
現在の提供状況は、利用する経路によって異なります。
| 利用経路 | 現在の状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| Claude.ai(有料プラン) | 提供終了後も、すべての有料ユーザーが利用できる | 画面のモデル選択メニュー |
| Claude.ai(無料プラン) | 利用できない | ― |
| Claude API(一般) | 2026年1月5日に提供終了 | 後継モデルのIDへ切り替える |
| Claude API(申請制) | Anthropicへの申請が認められれば利用できる | 申請の承認条件 |
| Amazon Bedrock | AWSの地域別モデル一覧に掲載なし | 自分のアカウントとリージョン |
| Google Cloud | 2025年8月1日に提供終了 | 後継モデルへの移行 |
Anthropicは2026年2月の発表で、Opus 3を有料のClaude.ai利用者全員に提供し続け、APIでも申請制で利用できるようにすると案内しました。一般向けAPIが再開されたわけではないので、申請せずに旧IDを呼び出しても動きません。
同じ発表では、Opus 3が週に1本エッセイを書くニュースレター「Claude’s Corner」を始めることも紹介されています。提供を終えたモデルをこうした形で残すのは、Opus 3ならではの扱いです。
Google Cloudの提供終了一覧では、Claude 3 Opusは2025年8月1日に停止済みです。Bedrockも地域別モデル一覧にOpus 3が載っていないため、使っている場合は自分のアカウントで表示されるかを確認してください。
Claude 3 OpusはSonnet・Haikuと何が違った?

Claude 3シリーズは、速さと安さのHaiku、バランス型のSonnet、最も賢いOpusという3段階の構成でした。料金はOpusがSonnetの5倍、Haikuの60倍です。
| モデル | 2024年の役割 | 代表的な作業 | 当時の標準API単価(入力/出力) | Claude API(一般)の提供終了日 |
|---|---|---|---|---|
| Claude 3 Opus | 複雑な課題向けの上位モデル | 高度な分析、研究資料、対話型コード作業 | $15/$75 | 2026年1月5日(申請制の例外あり) |
| Claude 3 Sonnet | 能力と速度のバランス | 知識検索、資料処理、文章作成 | $3/$15 | 2025年7月21日 |
| Claude 3 Haiku | 速度と低コスト | 短い応答、分類、情報抽出 | $0.25/$1.25 | 2026年4月20日 |
料金は100万トークンあたりの、Claude 3の発表時の価格です。
文章の仕上がりや複雑な分析はOpus、日常的な資料処理はSonnet、大量の短い処理はHaiku、という使い分けが当時の基本でした。
Claude 3 Opusの日本語・画像・長文への対応

Claude 3シリーズは、日本語での会話、写真や図表の読み取り、20万トークンの長文入力に対応しました。これらはSonnetとHaikuにも共通する機能で、Opusは同じ機能をシリーズ最高の精度でこなすモデルという位置づけでした。
Claude 3 Opusの日本語文章・分析で確認されたこと
AnthropicはClaude 3の発表で、英語以外の言語での会話や文章作成の能力が上がったと説明しています。その例として、スペイン語やフランス語とともに日本語が名指しで挙げられていました。
たとえば、次のような作業で力を発揮しました。
- 複数の日本語資料から、主張と根拠を抜き出して整理する
- 「敬語で」「800字以内で」「箇条書きを使わずに」など、条件の多い原稿を書き直す
- 2つの企画案を比べて、それぞれの長所と短所をまとめる
ただし、数字や固有名詞を扱うときは、元の資料と照らし合わせて確認しましょう。
Claude 3 Opusは画像・図表を理解できた?
Claude 3 Opusは、写真、グラフ、図表、技術図面などを読み込み、内容を読み取ることができました。たとえば「この売上グラフから、前年より落ちた月を挙げて」「この図面に書かれた部品名を一覧にして」といった使い方です。
なお、できるのは画像の「読み取り」で、画像を新しく作ることはできません。細かい数値や小さな文字は読み違えることがあるため、結果は元の画像で確認してください。
Claude 3 Opusの長文処理はどこまで?
Claude 3 Opusが一度に読み込める量(コンテキスト)は、20万トークンです。日本語なら文庫本2冊前後が目安です。Anthropicは100万トークンを超える入力も技術的には可能だとしていましたが、一般向けではなく、一部の顧客向けに提供する可能性として説明していました。
長い文書の中から特定の一文を探し出すテスト(Needle in a Haystack)では、99%を超える精度を記録しています。
ただし、これは「埋め込んだ一文を探す」テストの結果です。長い契約書を要約するときなどは、該当する条文の番号を示させ、重要な判断は原文と照らし合わせましょう。
Claude 3 Opusの当時の料金と無料利用

Claude 3 OpusのAPI料金は、入力$15・出力$75(100万トークンあたり)でした。Claude.aiでは、発表当時から有料のProプラン向けのモデルです。
Claude 3 OpusのAPI単価と試算
たとえば入力1万・出力2,000トークンの処理を100回行うと、入力$15+出力$15=$30(約4,740円)です(1ドル=158円で換算)。
同じ処理を後継のOpus 4.8で行うと$10(約1,580円)、現行のOpus 5.5なら$8(約1,260円)です。Opus 3の頃と比べて、上位モデルの料金は大きく下がっています。
なお、申請制のAPIでOpus 3を使う場合の料金は、承認時の条件を確認してください。
Claude 3 Opusは無料プランで使えた?
2024年の発表時、Claude.aiの無料プランで使えたのはClaude 3 Sonnetで、Claude 3 Opusは有料のProプラン向けでした。提供終了後の現在も、Opus 3を使えるのは有料ユーザーだけです。
| 時期 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| 2024年3月の発表時 | Sonnetを提供。Opusは対象外 | OpusをPro向けに提供 |
| 2026年2月の継続方針 | Opus継続提供の対象外 | 全有料ユーザーへOpus 3を提供 |
また、APIの申請制の利用は、Claude.aiのプランとは別の仕組みです。
Claude 3 Opusから現行モデルへ移るときの選び方

一般のClaude APIから移行する場合、Anthropicが提供終了一覧で後継に指定しているのはOpus 4.8です。どうしてもOpus 3の応答が必要な場合は、Claude.aiの有料プランか申請制のAPIを検討しましょう。
旧Opus 3の代替候補を用途から絞る
今あるAPIの仕組みを移すなら、まずOpus 4.8で同じ依頼を試しましょう。日本語の文章作成、画像の読み取り、長文の分析を新しく始めるなら、Opus 5.5やSonnet 5.5も候補です。
| 用途 | おすすめの移行先 | API料金(入力/出力) | 比べるポイント |
|---|---|---|---|
| 今あるAPIの仕組みを移す | Opus 4.8(公式の後継) | $5/$25 | 出力の形式、根拠の正確さ、応答時間 |
| 新しく複雑な分析を始める | Opus 5.5 | $4/$20 | 引用の正確さ、手直しの量、費用 |
| 軽い文章作成・要約 | Sonnet 5.5 | $2/$10 | 品質、待ち時間、費用 |
| Opus 3の文体・応答を使い続けたい | Claude.aiの有料プラン、または申請制API | ― | 利用条件と実際の出力 |
現行モデルのIDと仕様はAnthropicのモデル概要で確認できます。モデルが変わると文体や判断の傾向も変わるため、過去の出力と比べてから切り替えましょう。
旧モデルIDを使う実装を点検する
古いコードにclaude-3-opus-20240229が残っている場合は、コード・設定・ログから使っている箇所を探し、次の手順で移行します。
- 旧IDを使っている箇所と、請求先(一般API・申請制API・Bedrock・Google Cloud)を特定する
- よく使う日本語の文書、画像、長文資料と、期待する結果を保存しておく
- 移行先モデルの入力形式、最大出力、ツール、提供元ごとのIDを確認する
- 同じ依頼で、正確さ・出力の形式・かかった時間・料金を比べる
- 問題がなければ切り替え、古いIDへの参照を削除する
Claude API(Python)での変更例は次のとおりです。
# 変更前(Claude 3 Opus)
response = client.messages.create(
model="claude-3-opus-20240229",
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
# 変更後(後継のOpus 4.8)
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-8", # 現行モデルにするなら "claude-opus-5-5"
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
申請していない一般のAPIでは、旧IDはもう使えません。Google Cloudでも2025年8月1日に提供が終わっています。
Bedrockで使っている場合は、自分のアカウントとリージョンで提供状況を確認してください。
Claude 3 Opusのまとめ
Claude 3 Opusは、2024年3月に登場したClaude 3シリーズの最上位モデルです。日本語・画像・長文に対応し、当時の主要なテストで多くのAIモデルを上回りました。一般のClaude APIでは2026年1月5日に提供が終わりましたが、Claude.aiの有料プランなら今も使えます。
古いAPIの仕組みを動かし続けるなら、後継のOpus 4.8へ移行しましょう。料金は3分の1になります。Opus 3の応答そのものが必要なら、Claude.aiの有料プランか申請制のAPIを検討してください。





