「古いコードにclaude-opus-4-20250514という設定が残っていた」「Opus 4とSonnet 4、当時はどちらが上だったの?」。Claude Opus 4を調べている方の多くは、こうした疑問をお持ちではないでしょうか。
結論から言うと、Claude Opus 4はClaude APIで2026年6月15日に提供が終わっています。後継に指定されているOpus 4.8に移行すると、単価は3分の1になります。
新しいトークナイザーでトークン数が増えるため、実際の費用は2〜3分の1程度です
この記事では、Opus 4がどんなモデルだったのか、同時に発表されたSonnet 4や改良版のOpus 4.1とどう違ったのかを数字で比べ、現行モデルへ移行する手順を解説します。
Claude Opus 4とは?今も利用できる?

Claude Opus 4は、2025年5月22日にSonnet 4と同時に発表された、当時のAnthropicの最上位モデルです。複雑なプログラミングや、何時間も続くエージェント作業(AIが自分で手順を考えて進める作業)を得意としていました。
考えながら検索などのツールを使う機能(拡張思考とツールの併用)も、このときSonnet 4とともにベータ版として登場しています。
Anthropicの提供終了一覧によると、Claude APIのclaude-opus-4-20250514は2026年6月15日に提供が終わっています。提供元によって終了日が違うため、まずは自分がどの提供元(Claude API・Amazon Bedrock・Google Cloud)で使っているかを確認しましょう。
| 利用経路 | 現在の状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| Claude API | 2026年6月15日に提供終了。旧IDでのリクエストはエラーになる | 後継モデルのIDへ切り替える |
| Amazon Bedrock | Anthropicとは別の日程で管理。AWSのレガシーモデル一覧には記載なし | AWSコンソールのモデル一覧と終了通知 |
| Google Cloud | モデルカード上は「一般提供中」。終了日は「2026年5月14日より前ではない」とだけ記載 | 自分のプロジェクトのModel Gardenで呼び出せるか |
| Claude.ai・Claude Code | 発表当時は有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)とClaude Codeで提供 | 画面のモデル選択メニュー |
2025年の発表当時、Opus 4は有料プラン限定で、Sonnet 4は無料プランでも使えました。
Anthropicの提供終了日が適用されるのは、Claude APIなどAnthropicが直接運営するサービスです。BedrockやGoogle Cloudでは、それぞれの提供元が別の日程を決めています。
Google CloudのOpus 4モデルカードでは、「一般提供中」の表示とともに、終了日が「2026年5月14日より前ではない」と記載されています。確定した終了日ではないため、実際に呼び出せるかは自分のプロジェクトで確認してください。
Claude Opus 4はSonnet 4とどう違った?

発表当時、Opus 4は複雑で長い作業向けの最上位モデル、Sonnet 4は性能と料金のバランスが良い標準モデルという位置づけでした。ただし、コーディングの成績で比べると、2つのモデルはほぼ同じ水準でした。
| 比較軸 | Claude Opus 4 | Claude Sonnet 4 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 最上位モデル | 性能と料金のバランス型 |
| API料金(入力/出力、100万トークンあたり) | $15/$75 | $3/$15(5分の1) |
| SWE-bench Verified | 72.5% | 72.7% |
| 最大出力 | 3.2万トークン | 6.4万トークン |
| Claude.aiの無料プラン(発表当時) | 使えない | 使える |
| Claude APIの提供終了日 | 2026年6月15日 | 2026年6月15日 |
| 後継モデル | Opus 4.8 | Sonnet 4.6 |
プログラミング能力を測るSWE-bench Verifiedでは、Sonnet 4(72.7%)とOpus 4(72.5%)は0.2ポイント差で、ほぼ同じ水準でした。料金が5倍のOpusが、どんな作業でも上というわけではなかったのです。
コーディング・長時間タスクでのOpus 4とSonnet 4
Opus 4の強みは、発表資料で紹介された「長時間の作業」にありました。楽天グループはOpus 4に大規模なオープンソースのコード整理を任せ、7時間にわたって自律的に作業を続けさせたと報告しています。ターミナル操作の能力を測るTerminal-benchでも、43.2%を記録しました。
一方のSonnet 4も、プログラミングと推論の能力が大きく上がり、ふだんの修正作業なら十分にこなせるモデルでした。
当時の使い分けの目安は、次のとおりです。
- Sonnet 4で十分:1つの関数のバグ修正、テストコードの追加、指示どおりの小さな実装
- Opus 4が向いていた:数十ファイルにまたがる設計変更、数時間かかる自律的な実装、複雑なコードの全体把握
Opus 4とSonnet 4の発表時API料金
Claude APIの料金は、Opus 4が入力$15・出力$75、Sonnet 4が入力$3・出力$15(100万トークンあたり)でした。同じ処理なら、Opus 4はSonnet 4の5倍の料金がかかります。
| モデル | 入力/100万トークン | 出力/100万トークン | 同条件の例 |
|---|---|---|---|
| Opus 4 | $15 | $75 | 入力1万・出力2千トークンを100回:$30 |
| Sonnet 4 | $3 | $15 | 入力1万・出力2千トークンを100回:$6 |
たとえば入力1万・出力2,000トークンの処理を100回行うと、Opus 4は入力$15+出力$15=$30(約4,740円)、Sonnet 4は入力$3+出力$3=$6(約950円)です(1ドル=158円で換算)。
実際の請求額は、キャッシュやBatch処理、提供元ごとの料金によって変わります。
Claude Opus 4とOpus 4.1の違い

Claude Opus 4.1は、2025年8月5日に発表されたOpus 4の改良版です。料金は据え置きのまま、エージェント作業、実務でのプログラミング、推論が改善され、当時Anthropicは4から4.1への乗り換えを推奨していました。
| モデル | 発表日 | 位置づけ | 当時の基本API単価(入力/出力) | Claude API提供終了日 |
|---|---|---|---|---|
| Opus 4 | 2025年5月22日 | 複雑なコーディングと長時間作業 | $15/$75 | 2026年6月15日 |
| Opus 4.1 | 2025年8月5日 | エージェント作業・実務コーディング・推論を改善 | $15/$75 | 2026年8月5日 |
SWE-bench Verifiedは、Opus 4の72.5%に対し、Opus 4.1は74.5%(発表値)と2ポイント上がりました。500問に換算すると、約360問から約370問へ増えた計算です。
Claude APIでは両モデルとも提供が終わっているため、今から4.1へ乗り換える必要はありません。
移行するなら、このあと紹介する現行モデルを選びましょう。
Claude Opus 4の旧モデルIDと設定を確認する

Claude Opus 4のClaude APIでのモデルIDはclaude-opus-4-20250514です。Opus 4.1(claude-opus-4-1-20250805)とは別のIDなので、混同しないよう注意しましょう。
古いコードや資料でこのIDを見つけたら、移行前に次の4点を書き出しておくと、あとで結果を比べやすくなります。
- コード・環境変数・設定ファイル・ログに書かれている正確なモデルID
- Claude API、Bedrock、Google Cloudのどれで呼び出しているか
- 拡張思考、最大出力トークン数、ツール、キャッシュの設定
- 期待する出力の形式と、特に重要な依頼内容
Claude APIではOpus 4を新しく呼び出せないため、以前に保存したログを基準に、移行先の結果を比べてください。
Claude Opus 4から現行モデルへ移るときの確認事項

Anthropicが提供終了一覧でOpus 4の後継に指定しているのは、Opus 4.8(claude-opus-4-8)です。単価は入力$5・出力$25で、Opus 4の3分の1です。ただし、Claude 4.7以降は新しいトークナイザーで、同じ文章でもトークン数が約30%増えます。新しく作るなら、現行のOpus 5.5やSonnet 5.5も候補です。
Opus 4の後継モデルと現行モデルの選び方
今あるシステムをなるべくそのまま移したいなら、まずOpus 4.8で試しましょう。テストが通るか、頼んでいない部分まで書き換えていないかを確認します。
新しく開発するなら、長いプログラミングや資料分析はOpus 5.5、速さと料金を重視する処理はSonnet 5.5が候補です。各モデルのIDと料金は現行モデル概要で確認できます。
| 用途 | 試すモデル | API料金(入力/出力) | 比べるポイント |
|---|---|---|---|
| 既存システムの移行 | Opus 4.8 | $5/$25 | テストが通るか、余計な変更がないか |
| 新しい高度な開発・調査 | Opus 5.5 | $4/$20 | 根拠の正確さ、完了までの時間 |
| ふだんの処理・費用を抑えたい作業 | Sonnet 5.5 | $2/$10 | 品質、待ち時間 |
入力100万・出力20万トークンの処理なら、Opus 4では$30(約4,740円)かかっていたものが、Opus 4.8で$10(約1,580円)、Opus 5.5で$8(約1,260円)、Sonnet 5.5なら$4(約630円)になります。
Opus 4から移行する前に再実行する評価タスク
移行するときは、モデルIDを書き換えるだけで終わらせず、同じ依頼で結果を比べましょう。出力の形式やツールの呼び出し方が変わると、その後の処理にも影響が出ます。
- 旧IDを使っている箇所と提供元を特定し、過去の入力・出力の例を集める
- 移行先モデルの提供状況、リージョン、拡張思考・最大出力・ツールの設定を確認する
- 短い修正、複数ファイルの修正、難しい依頼の3種類を試す
- テストが通るか、余計な変更がないか、かかった時間と料金を記録する
- 問題がなければ切り替え、古いIDへの参照を削除する
Claude API(Python)での変更例は次のとおりです。
# 変更前(Claude Opus 4)
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-20250514",
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
# 変更後(後継のOpus 4.8)
response = client.messages.create(
model="claude-opus-4-8", # 現行モデルにするなら "claude-opus-5-5"
max_tokens=4096,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
BedrockやGoogle Cloudで使っている場合は、それぞれの管理画面でモデルID、使えるリージョン、終了日を確認してください。
Claude Opus 4のまとめ
Claude Opus 4は、2025年5月に登場した当時の最上位モデルで、楽天グループが7時間の自律作業を報告するなど、長時間のプログラミングに強みがありました。一方、SWE-benchではSonnet 4とほぼ互角で、料金は5倍でした。
現在はClaude APIで提供が終わっています。古い設定にclaude-opus-4-20250514を見つけたら、まずは後継のOpus 4.8で試しましょう。単価は3分の1になり、新しく作るならOpus 5.5やSonnet 5.5も選べます。





