Claude 3.7 Sonnetは、2025年2月24日にAnthropicが公開したAIモデルです。
従来のClaude 3.5 Sonnetと最も異なる点は、「ハイブリッド推論モデル」として1つのモデルで標準モードと拡張思考モード(Extended Thinking)を切り替えられること。AIが回答前に推論ステップを踏む拡張思考モードは、当時のClaudeシリーズには存在しなかった機能で、コーディング性能(SWE-bench Verified 70.3%)でもリリース時点の業界トップ水準を記録しました。
なお、2026年4月時点ではClaude Sonnet 4.6が現行の主力モデルで、Claude 3.7 Sonnetはその前世代にあたる位置づけです。
Claudeの最新モデルに関しては下記の記事を参考にしてください。



Claude 3.7 Sonnetとは?
Claude 3.7 Sonnetは、2025年2月24日にAnthropicが公開したAIモデルです。Claude 3.5 Sonnetの後継として登場し、ハイブリッド推論モデルと呼ばれる新しい仕組みを採用しました。
Anthropicの公式情報(2026年4月29日時点)では、Claude Sonnet 4.6が現行の主力モデルで、Claude 3.7 Sonnetはその前世代にあたる位置づけ。現在も利用は可能ですが、新規プロジェクトへの採用は最新のモデル状況を確認した上で判断してください。
拡張思考モード(Extended Thinking)の切り替えができるようになった
1つのモデルで「標準モード」と「拡張思考モード(Extended Thinking)」を切り替えられる点がClaude 3.7 Sonnetの大きな特徴です。
標準モードは入力に対して即座に応答するモードで、文章生成・要約・翻訳など速度が求められる場面に向いています。拡張思考モードは、AIが回答前に内部で推論ステップを踏み、複雑な問題を段階的に整理してから出力する仕組みです。難しいコーディングタスクや、精度が求められる分析での活用が中心となっています。
APIを使う場合、拡張思考モードでは「Thinking Budget」として思考トークンの上限(最大128,000トークン)を指定できます。値を大きく設定すると思考量が増えて回答の精度が向上する一方、出力トークンとして課金されるためコストも上がります。用途に応じてバランスを調整してください。
コーディング特化ツール「Claude Code」が追加された
Claude 3.7 Sonnetのリリースと同時に、AnthropicはコーディングエージェントツールとしてClaude Codeを発表しました。
Claude CodeはClaude 3.7 Sonnetをベースにした開発者向けのAIコーディングエージェントで、コードの生成・デバッグ・テスト・リファクタリングを自然言語の指示で実行できます。Claude 3.7 Sonnet本体(Claude.aiやAPI経由の通常利用)とは別のツールとして提供されています。
コマンドラインから利用するツールで、GitHubとの統合にも対応しています。プロジェクト全体のコードを理解した上で変更や追加を行えるため、単純なコード生成にとどまらないエージェント型の活用が可能です。
Claude 3.7 Sonnetと他モデルの性能を比較
AnthropicがリリースのタイミングでSWE-bench Verifiedのスコアを公表しました。SWE-bench Verifiedとは、実際のソフトウェアの問題をAIが解決できるかを測るベンチマークで、数値が高いほどコーディング性能が高いことを示します。
以下の表は、Claudeの各世代モデルの主な仕様をまとめたものです(各社公開情報を参照)。
| モデル | リリース | SWE-bench Verified | コンテキスト長 | 拡張思考 |
|---|---|---|---|---|
| Claude 3.5 Sonnet | 2024年6月 | 49.0% | 200K | なし |
| Claude 3.7 Sonnet | 2025年2月 | 70.3% | 200K | あり |
| Claude Sonnet 4.6 | 2026年(現行) | — | 最大1M | あり |
※スコアはAnthropicの公開時点の数値を記載(—は非公開)。Claude 3.7 SonnetはClaude 3.5 Sonnetと比べてコーディング性能が大きく改善されており、発表時点で業界トップ水準のスコアを記録しました。
Claudeの最新モデルについて
2026年4月29日時点で、AnthropicはClaude 3.7 Sonnetの後継となる複数のモデルを公開しています。主な現行モデルは以下のとおりです。
- Claude Haiku 4.5:高速・低コスト向け
- Claude Sonnet 4.6:バランス型(現行の主力モデル)
- Claude Opus 4.6:高性能・複雑タスク向け
Claude 3.7 Sonnetは現在も利用できますが、後継モデルへの移行が推奨される状態にあります。最新のモデル状況はAnthropic公式モデル一覧で確認してください。
Claude 3.7 Sonnetの主な特徴
Claude 3.7 Sonnetには、従来のClaudeモデルにはなかった機能が複数追加されました。ここでは、利用前に把握しておきたい5つの特徴を説明します。
標準モードと拡張思考モードを用途に応じて切り替えられる
1つのモデルで「標準モード」と「拡張思考モード」を使い分けられます。標準モードは即時応答のモードで、文章生成・翻訳・要約など速度が求められるタスクに向いています。
拡張思考モードは、回答前に推論ステップを踏んで複雑な問題を段階的に整理した上で出力します。難しいコーディングや精度が求められる分析では、標準モードより高い回答品質が期待できます。同じモデルでこの2つを切り替えられる点が、Claude 3.5 Sonnetまでの従来モデルとの大きな違いです。
APIでは「Thinking Budget」として思考トークンの上限(最大128,000トークン)を数値で指定でき、出力の精度とコスト・処理時間のバランスを調整できます。まずは小さな値から試して、用途に応じて調整してください。
AIの思考プロセスを見ながら確認できる「Visible Extended Thinking」
拡張思考モードでは、AIが最終回答を出す前の推論ステップをユーザー側で確認できます。これを「Visible Extended Thinking」と呼びます。
思考の過程が見えることで、「なぜその結論に至ったか」を追いかけられるため、AIの出力を検証しやすくなります。長文分析やコードの判断理由を確認したい場面で有効な機能です。Claude 3.5 Sonnetまでの従来モデルには存在しなかった機能で、Claude 3.7 Sonnetで初めて導入されました。
ただし、思考プロセスが長くなるほど出力トークンが増加してコストが上がります。思考の可視化が不要な場合は標準モードでの活用を検討してください。
コーディング性能が業界トップ水準(SWE-bench Verified 70.3%)
Anthropicの公式発表によると、Claude 3.7 SonnetはSWE-bench Verifiedで70.3%のスコアを記録しました(発表時点)。SWE-bench Verifiedは実際のソフトウェア開発の問題をAIが解決できるかを測るベンチマークです。
フロントエンド開発・フルスタックアップデート・複雑なコードベースの理解において高い評価を得ており、コーディングツールCursorは「リアルワールドのコーディングタスクで再びベストクラスになった」と評しています。
コードの生成だけでなく、既存コードの分析・バグの修正・テストコードの追加といったソフトウェア開発全体のタスクで実力を発揮するモデルです。コーディングを中心にAIを業務で活用したい方に向いています。
200Kトークンの大容量コンテキストウィンドウで長文処理に強い
Claude 3.7 Sonnetのコンテキストウィンドウは最大200,000トークンです。コンテキストウィンドウとは、1回の会話でAIが参照できる入力量の上限を指します。
200,000トークンは日本語で目安として10〜15万字程度に相当します。長い契約書・技術文書・大規模なコードベース全体を一度に渡して処理できる容量です。複数ファイルをまとめて渡して一括分析・一括修正するといった使い方が可能になっています。
なお現行のClaude Sonnet 4.6では最大100万トークンに拡張されています。より大きなファイルを扱う用途では、現行モデルと比較した上でご判断ください。
画像・テキストのマルチモーダルに対応
Claude 3.7 Sonnetはテキストだけでなく画像の入力にも対応しており、グラフ・図表・スクリーンショット・文書の写真などを入力として渡してその内容を解析させることが可能です。
ただし、画像を生成する機能はありません。「画像を分析して情報を取り出す」ことはできますが、「画像を新たに作る」ことはできない点に注意してください。
活用例としては、グラフから数値を読み取りコードへの変換を指示するケースや、UIのスクリーンショットをもとにHTMLやCSSを生成するケースが挙げられます。テキストと画像を組み合わせた複合的なタスクにも対応できます。
Claude 3.7 Sonnetの料金プラン・APIについて
Claude 3.7 SonnetはClaude.aiを通じた無料・有料プランと、開発者向けのAPIという2つの経路で利用できます。
Claude.aiの主なプランは以下のとおりです(料金は変更される場合があるため、最新はAnthropic公式料金ページを確認してください)。
| プラン | 月額(目安) | Claude 3.7 Sonnet利用 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 利用可(制限あり) |
| Pro | $20 | 利用可 |
| Team | $30/ユーザー | 利用可 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 利用可 |
2026年4月時点では、Claude.aiのデフォルトモデルはClaude Sonnet 4.6です。Claude 3.7 Sonnetを使う場合はモデルの切り替えが必要な場合があります。
Claude 3.7 SonnetのAPI料金
API経由でClaude 3.7 Sonnetを利用する場合の料金は以下のとおりです(2026年4月29日現在、Anthropic公式ドキュメントより)。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 入力トークン料金 | $3.00 / 100万トークン |
| 出力トークン料金 | $15.00 / 100万トークン |
| model ID | claude-3-7-sonnet-20250219 |
| コンテキストウィンドウ | 200,000トークン |
拡張思考モードを使用した場合、思考トークンは出力として課金されます。Thinking Budgetの値が大きくなるほどコストが上がるため、用途に応じて調整してください。
プロンプトキャッシュ(Prompt Caching)を活用すると、同じ内容を繰り返し処理する場面で入力コストを最大90%削減できます。企業のシステムへの組み込みや、定型の処理を大量に実行する場合に特に有効な仕組みです。
最新の料金と廃止スケジュールはAnthropic公式APIドキュメントで確認してください。
Claude 3.7 Sonnetに関するよくある質問
Claude 3.7 Sonnetに関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。
- Claude 3.7 Sonnetはいつまでの情報を持っていますか?
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ナレッジカットオフは2024年10月31日です。それ以降に起きた出来事や公開された情報は知らない場合があります。最新情報を扱う用途では、Web検索機能と組み合わせることで精度を補えます。
- Claude 3.7 Sonnetは日本語でも問題なく使えますか?
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文章作成・翻訳・要約・コーディングのサポートなど、日本語での入出力に対応しています。Claude.aiのUIも日本語表示に対応しています。ただしベンチマーク性能は英語環境を中心に開発されており、日本語では精度が若干下がる場合があります。
- Claude 3.7 Sonnetの無料版でできることに限界はありますか?
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無料プランでは1日あたりのメッセージ数に上限があり、一定量を超えると一時的に利用制限がかかります。2026年4月時点ではClaude.aiのデフォルトモデルはClaude Sonnet 4.6で、Claude 3.7 Sonnetを指定できる範囲はプランや時期によって変わります。拡張思考モードはAPIでの利用が基本です。
- Claude 3.7 Sonnetは何がそんなにすごいのですか?
-
大きく3点あります。①業界初のハイブリッド推論モデルとして、1つのモデルで通常回答と推論回答を切り替えられる点。②発表時点でSWE-bench VerifiedのスコアでAIモデルのコーディング性能として70.3%を記録した点。③Claude Codeと同時に登場し、開発者がAIコーディングエージェントを業務で活用できる環境を整えた点です。
まとめ
Claude 3.7 Sonnetは、2025年2月24日にAnthropicが公開したハイブリッド推論モデルです。1つのモデルで標準モードと拡張思考モードを使い分けられる点が当時の大きな特徴で、コーディング性能(SWE-bench Verified 70.3%)でも発表時点のAIモデルの中でトップ水準を記録しました。
コーディングエージェントClaude Codeと同時に発表されたことで、開発者によるAIを使った業務への活用が一気に広がりました。思考プロセスの可視化やモードの切り替えといった仕組みは、その後の現行モデルにも受け継がれています。
2026年4月時点では、AnthropicはClaude Sonnet 4.6を主力として公開しており、Claude 3.7 Sonnetは前世代モデルとして位置づけられています。新規プロジェクトへの採用を検討する場合は、現行モデルとの比較を行った上で判断することを推奨します。最新のモデル一覧はAnthropic公式モデル一覧で確認してください。




