あなたは、なぜ2016年がVR元年と呼ばれているのかご存知でしょうか。
この記事を読むことで、その理由やVRの可能性を知ることができます。
実際に私は、VR元年についてやVRが持つ可能性を知って、魅力を感じVR開発をするまでになりました。
では、VR元年と呼ばれる理由・VRの市場・VRの可能性を紹介します。
この記事の目次
VR元年(2016年)とは
出典:写真AC
2016年がVR元年といわれる、一番大きな理由はOculus RiftやHTC Viveといったデバイスの登場やアミューズメント施設への導入があります。
今まではあまり身近でなかった一般ユーザーでも、簡単にVRを体験できるようになりました。
企業側としては、VRを活用してマーケティングなど、ビジネスに取り入れようと試み始めたこともその要因の一つです。
これからはVRを活用したアプリや施設などが主流になリ、いろんな分野でVRが活躍すると予想されています。このような流れが動き始めたのが、2016年なのです。
VR(ヴァーチャルリアリティー)の歴史
2016年になって「VR」という言葉をよく聞くようになりましたが、実は約1930年頃から導入されていました。ここでは、簡単にVRの歴史をご紹介します。
・1930年代
こちらは『Link Trainer』です。
現在のVRほどの技術ではありませんが、シュミレーションという意味では似たような機会がありました。遊具として使われていましたが、『Link Trainer』は飛行士の訓練のために導入されていました。
出典:MograVR
・1960年代
こちらは『Telesphere Mask』です。
今のOculus RiftやHTC Vive、Play Station VRの形の始まりです。機能的な面に関しては、両眼立体視は可能でしたが、動きを認知するシステムはありませんでした。
出典:MograVR
・2016年代〜
こちらは、マイクロソフト社が開発した『HoloLens』です。
まるで映画の世界のように、ゴーグルをかければ現実世界にさまざまな映像を表示できます。HoloLensはJAL(航空会社)のパイロットの訓練にも採用されています。
出典:This Infographic Outlines The Evolution of Virtual Reality – UploadVR
このように、VRは最近になって突然登場した技術ではなく、何年のも時を経て進化してきた技術といえます。これから、まだまだ小型化していき、できることも増えるでしょう。
VR/ARの市場規模
出典: Digi-Capital
VR・ARを合わせた世界のビジネス規模は約5000億円となる見通しで、2020年には約1500億ドル規模にまで拡大すると予想されています。
2016年:5000億円
2020年:15兆円(VR:3兆円、AR:12兆円)
出典:Goldman Sachs Investment Research
こちらは、2050年までにVR/ARがどのような分野で活用されるのか示されています。。
2025年時点で、最も多いゲームが116億ドル・医療分野51億ドル・エンジニアリング47億ドル・ライブイベント41億ドル・エンターテインメント32億ドルと考えられています。
他にも、教育やショッピングの分野にも活用されるだろうと予想されています。
出典:Goldman Sachs Investment Research
VRがまだ広く普及していない最も大きな理由は価格です。こちらは、ヘッドマウントディスプレイの値段が下がる傾向にあるという予想を示しています。
ノートパソコンが普及し始めた頃は約3000ドルでしたが、2014年には約800ドルまで下がっています。
その他のデスクトップパソコンやスマートフォンなど、現在の生活の中心となっているデバイスは、20年ほどかけて大幅に価格が下がっています。
この傾向から予測できるのは、VRのデバイスは20年後にはもっと低価格になり、パソコンやスマホのように誰でも持てるようになることです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらもご参考ください。
人気のVRコンテンツ紹介
出典:写真AC
VR元年を代表するVRコンテンツを紹介します。実際にHTC Vive、Play Station VRなどで体験できるコンテンツです。
『サマーレッスン』
出典:サマーレッスン
サマーレッスンは、家庭教師として7日間女子高生に勉強を教える設定で、キャラクターと触れ合いやコミュニケーションをとれるコンテンンツです。
まるで、本当の女の子が目の前にいるように感じられるVRならではのコンテンツです。
『The Deep』
出典:the deep
ダイバーとして檻に入りながら潜り、サメに襲われる体験のできるコンテンンツです。
リアルなサメとBGMによって、思わずのけぞってしまうような臨場感があります。普段は味わうことができないようなドキドキ感を味わえるでしょう。
『Google Earth VR』
Google Earth VRでは、ユーザーが宙を舞い、地球の自然や都市の上空を自由に飛び回ることができます。
自分の家を探せたり、また宇宙から地球を見たりできます。ツアー機能も搭載されているので、旅行気分も味わえるでしょう。
ビジネス分野におけるVR
出典:写真AC
VRはゲーム分野の活用が主ですが、ビジネス分野でもいろいろなことに使われています。主なビジネス分野は、映画・テーマパーク・軍事・医療・教育などです。
家具 IKEAIKEA VR Experience
出典:IKEA_VR
家具メーカーのIKEAが提供している、HTC Viveを用いたVRショールーム「IKEA VR Experience」です。
「家具を購入する時には、実際にお店に行かなければ大きさや部屋に合うかどうか分からない」という固定概念を変えました。
VRで家具の高さ・横幅・奥行きなどを実感でき、今まで以上に家具を選びやすくなっています。また、目線を変える機能が実装されていて、子供の目線になって家具を見ることもできます。
コントローラーで棚を開けることができたり、お好みの色に変化させることもできます。
自動車 AUDI VR
出典:AUDI_VR
参考:http://www.moguravr.com/ces2016-ces/
自動車メーカーAUDIによるHTC Viveを使ったVRショールームです。
特徴として、2つの体験モードがあります。
① 自分の好きな車の種類を選択したり、座ったり、いろいろ調べたりするモード
②自由に車の周りを歩きまわり、外装を調べることができるモード
単なる試乗体験だけではなく、車種や色をその場でいろいろ試すことができ、内部構造まで知ることができる新しい体験になっています。
留学 360°VR Tour of EW New York
留学先がどのような環境を知りたい!しかし、写真や動画だけでは分かりにくくて心配といった方にオススメのVRコンテンツです。
構内の雰囲気や、授業の様子などを見ることができます。全く知らない環境に飛び込むのも留学の醍醐味かもしれませんが、事前にどんな場所か知っておくことで、不安を減らすことができます。
またNew YorkだけでなくLondon版もあります。
旅行 SNYC TRAVEL
出典:SYNC TRAVEL
KDDIとナビタイムジャパンが2016年11月3日と4日、東京・表参道にて、ロンドン・バンコク・シドニーをつなぐ「遠隔海外旅行」サービスを実施しました。
現地ガイドが撮影している映像がゴーグルに映し出され、まるで自分が世界中を旅しているような気分になります。
また、ガイドを通して買い物や会話もでき、よりリアルな体験となっています。
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VRはどうやって作る?
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VRのイメージは分かったけど、制作するのはすごく難しいと考えている方が多いのではないでしょうか。
実はUnityというツールを使えば、あなたも簡単にVRのコンテンツを作れます。
Unityとは?
出典:Unity
Unityはゲームの統合開発環境と呼ばれ、簡単に3Dゲームやアプリを作れるツールです。
本来ゲーム制作には非常に高度なプログラミング知識をはじめ、キャラクターの動きを制御する機能、数学や物理学などのさまざまな分野の専門的知識が必要です。
しかし、さまざまな専門知識と高度なプログラミング知識がなくとも、ゲーム制作の手助けをしてくれのがゲームエンジンです。
Unityもそのゲームエンジンの1つです。
そのため、「ゲームを作りたい!」と思った時に専門的知識や高度なプログラミング技術がないとしても、基礎を学習するだけでUnityを利用してゲームを作り始めることができるのです。
Unityがおすすめされる理由は3つあります。
①初学者にとって使いやすく、開発効率を向上できること。
②全世界に44万人以上ものユーザーが存在しているので情報が豊富なこと。
③VRだけでなく、スマホアプリを作れるマルチプラットフォーム。
さらに詳しく知りたい方は、こちらもご参考ください。
役立つサイト紹介
VRについての最新情報を手に入れることができるサイトを3つ紹介します。
Mogra VR
出典:Mogra VR
VRの最も大きいキュレーションメディアサイトの一つである『Mogra VR』です。ゲーム・アプリ・ビジネス・イベントなど、さまざまなジャンルで構成されています。
Mogura VRの最大の特徴は、更新回数が多く、最新の情報を手に入れられることです。
VR INSIDE
出典:VR INSIDE
『Mogura VR』と並ぶ更新頻度で、情報発信をしているメディアです。
こちらは『Mogra VR』と比較すると、ビジネス寄りの記事が多くあり、最新ニュース・イベント情報・VR機器などのカテゴリーが充実しています。
あおぞらVR
出典:あおぞらVR
アニメなどエンタメ系コンテンツのVR情報が充実しているメディアです。
ニッチなVRコンテンツなどを紹介しているので、『Mogra VR』などには載っていない情報も手に入れられます。
まとめ
VR元年と言われる理由とともに、VRの可能性について理解できたでしょうか。
さまざまな分野でのVR活用・デバイスの低価格によって、2020年には市場規模が爆発的に拡大すると予想されています。
その始まりとなる年が2016年、VR元年なのです。
みなさんがテレビやニュースで取り上げられているもの以上に、VRはさまざまなシーンにおいて活用し始められています。
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