Appleで一番安いMac「Mac mini」の4年ぶりの新モデルの発売が噂されています。
最短で9月に予定されているAppleのスペシャルイベント。遅くとも10月のイベントで、Mac miniの新モデルが発表される可能性が高まっています。今回は注目が集まるMac miniの新モデルの詳細や、これまでのMac miniの歴史。さらには9月から10月に発表が噂されるApple新製品の情報をお届けします。※記事内の価格は執筆時の内容です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください
この記事の目次
「Mac mini」の新モデルが2018年秋に発売の噂
iPhone、iPadなど革新的な製品を市場に送り出すApple。Appleは2012年以来、毎年9月にスペシャルイベントを開催。イベントで新製品を発表しています。
今年のイベント開催日は、フランスのラジオ局「Europe 1」によると9月12日と予測されています。イベント会場は本社Apple Park内のスティーブ・ジョブズ・シアターが有力視されています。
9月14日からは新型iPhoneの予約受付が開始する予定です。
同イベントで新型iPhoneと並んで、発表が期待されているのがApple Watch Series 4などの新製品。中でも発表に期待が集まっているのが「Mac mini」です。
11型iPad Proも含めた多数製品が発売か
今年の秋、Appleは新型iPhone・iPad Pro・Macbook・Apple Watch・Mac miniなど多数の新製品発表が確実視されています。
例えばiPad Proは12.9インチ型に加え、新サイズとして11インチ型の登場が有力。iPhone Xに搭載されているFace IDが、iPad Proでも使えるようになると噂されています。
一部製品は10月のイベントに発表がずれこむ可能性も?
Appleが毎年9月に行うスペシャルイベントは、おおよそ2時間。「この時間内で、Appleが全ての新製品発表を行うことができるのか」に疑問を持つ声もあります。
スペシャルイベントは新製品だけでなく、新OSに関する発表なども行う場です。よって、これだけ多岐に渡る新製品を全て発表するには、時間が足りないとも見込まれています。
よって一部の製品は、Appleが10月に行うイベントに発表がずれ込む可能性があります。
いずれにせよ9月から10月にかけ、新型iPad・Mac miniを含む新製品発表が控えているのはほぼ確実と言えるでしょう。
Mac miniはアップグレードが遅れていた
2018年秋に発表が噂される新Mac mini。Mac miniは2005年の登場以来、根強い支持を集めつつも、他の製品に比べてアップグレードが遅いラインナップでもありました。
発売すれば2014年以来の新モデル
2018年にMac miniが登場すれば、2014年以来の新モデルとなります。iPhone・iPad・iMacなどに比べ、アップグレードが大幅に遅れていたMac mini。安い価格設定とコンパクトなサイズに惹かれるユーザーの間からは、Mac miniの今後への懸念も大きく広がっていました。
今回の新モデルは、まさに「待望」のものだったと言えるでしょう。
プログラマーやサーバー管理者向けの「プロユース」を想定か
今回のMac miniはプログラマーやサーバー管理者向けの「プロユース」を想定。アプリケーション開発者やサーバーサイドエンジニアらをターゲットとしています。
小型かつ安価なため「メインのマシンはWindows / Linuxだけど、検証用にMacも欲しい」といった開発者が手に取りやすい端末として、Mac miniは人気です。
またMac miniは小型デスクトップPCであることから、モニターやキーボードを自由にチョイスして使えます。置き場所もそれほど問いません。こうした構成の自由度の大きさや手軽さも、人気を集めている大きな理由です。
やや高価格帯の商品になるとの予測もある
プロユース向け製品となるMac mini。そのため2018年モデルのMac miniには新たなストレージとプロセッサのオプションが加わり、高価になる可能性があります。
新型Mac miniはその性能だけでなく、価格設定にも要注目です。
Mac miniとは
2014年以来、アップグレードが実施されてこなかったMac mini。Macbook AirやMacbook Proは普段から使っていても、Mac miniには馴染みがない方も多いでしょう。
Mac miniとはそもそもどのような製品なのか、1つ1つ解説します。
CDジャケット大のサイズの小ささが特徴
Mac miniの最大の特徴は、コンパクトなサイズ。製品本体のサイズは7.7インチ(約19.7cm)四方で、重さは約1.19kg。
CDジャケットよりも一回り大きい程度のサイズで、非常に小さいです。
ディスプレイ、キーボード、マウスが付属しないシンプルな構成
Mac miniの構成は19.7cm四方の本体のみ。ディスプレイ、キーボード、マウスは付属しません。このシンプルな構成もMac miniの特徴です。
Mac mini本体が届いたら、ユーザーは任意のディスプレイなどを接続して端末を利用します。「ディスプレイにもこだわりたい」という人であれば、高級ディスプレイ。「安くても十分」という人なら、安価なディスプレイを選ぶことができます。
こうした構成の自由度の大きさは、Mac miniの魅力です。
安さが魅力!
Mac miniは、MacbookやiMacなどAppleの各製品の中でも最も安価なラインナップです。
現行モデルは53,680円(税込)から
2014年に登場したMac miniの現行モデルは53,680円(税込)。Macbookの入門機「Macbook Air」の実売価格が98000円前後であることを考えると、Mac miniの価格設定は破格と言えるでしょう。
Mac miniの歴史
最も安価なMacとして登場したMac mini。2005年の登場以来、初心者から開発者まで幅広い層の支持を集め続けてきました。
Mac miniの歴史を紹介します。
2005年 初代モデルが登場
Mac miniの初代モデルが登場したのは2005年。CPUは1.42GHzのPowerPC G4。現代のmacOSでは動作が厳しいスペックですが、当時は非常にスムーズに利用ができました。
初代Mac miniは、コアなファンの間では分解の難易度が高いことでも有名。メモリの増設やストレージの換装にチャレンジし、挫折するユーザーが多い端末でした。
2010年 デザインを刷新。Macbookと同様のアルミボディへ
2010年にMac miniはデザインを刷新。Macbookと同様のアルミボディとなりました。CPUは2.4GHzまたは2.66GHz Intel Core 2 Duoプロセッサ。
底面の黒いパネルを外すとすぐに2基のメモリスロットがあるため、初代のMac miniに比べてメモリ増設がとても簡単になりました。
HDMI出力を搭載したこともうれしいポイントでした。HDMI-DVI変換アダプタとMini DisplayPortを使うことでデュアルディスプレイ環境を作ることができるようになりました。
2011年 光学ドライブを廃止
2011年のモデルからCD/DVDの光学ドライブを廃止。CD/DVDの再生は外付けのドライブの購入が必要となりました。
代わりにより一層強化されたのがCPU性能と軽量化。光学ドライブの廃止に伴って本体重量は1.37kgから1.22kgへと軽量化。本体の厚みも薄くなりました。
性能面では第2世代Core i5 (2.3GHz)を採用。旧モデルのCore 2 Duoに比べると、飛躍的に性能が向上し、動画のエンコードなどにかかる時間も圧倒的に短縮されました。
2014年 最新モデル(※2018年8月現在)発売
2011年のモデルがリリースされた後、2012年にアップグレード。その後、2年間Mac miniの新製品は発売されませんでした。そのため一部のファンの間では「このままMac miniの新製品は出ないのでは」との噂もありました。
そうした中で発売された2014年のMac mini。2012年から2年のブランクを経ての製品発表でした。2018年8月現在の最新モデルです。
2014年モデルのMac miniは「クアッドコアモデルが消滅」「メモリ増設不可」など様々な仕様変更があり、Appleファンの間では賛否両論が巻き起こりました。最安値の基本モデルがHDD搭載のため、SSDが標準化した現代では動作の遅さがボトルネックとも指摘されています。
・メモリ増設は可能か
・最安値モデルにSSDが搭載されるか
上の2点は2018年モデルのMac miniの発表の際は、要注目ポイントです。
Mac miniがおすすめな人
2018年の9月から10月に、新製品発表が有力視されているMac mini。MacbookやiMacではなく、Mac miniの購入がおすすめなのはどんな人でしょうか。
Mac miniがおすすめなのは以下の3タイプの人です。
・初めてMacを使う学生・社会人
・モニターやキーボードを自由に構成したいプログラマー
・安くデスクトップPCを手に入れたい人
1つ1つ見ていきましょう。
初めてMacを使う学生・社会人
初めてMacを使う学生・社会人には、Mac miniはその安さから強くおすすめです。
Macbookに比べてはるかに安価な上、既存のモニターやキーボードを転用可能。そのため低予算で導入できます。
「プログラミング学習や仕事にMacが必要だけど、いきなり10万もするMacbookを買うのに抵抗がある」という人はまずはMac miniを買うのも良い選択でしょう。
モニターやキーボードを自由に構成したいプログラマー
プログラマーはもっともモニターと向かい合う時間が長い職業の1つ。視力の低下を防いだり、集中力を持続させるには「モニターの輝度の調整」など様々なことが必要です。自分に合うモニター、キーボード、マウスなどを使うことが欠かせません。
逆に自分に合わないキーボードやマウスを使い続けることは、腱鞘炎の原因にもなります。
Mac miniは「macOSを搭載した小型デスクトップのみ」というシンプルな構成です。本体に自分の好きなモニターやキーボードを自由に接続でき、しかも価格は安価というのは嬉しいポイントです。
安くデスクトップPCを手に入れたい人
とにかく安く、実用的なデスクトップPCを手に入れたいという人にもおすすめです。
予算を抑えるだけであればMac mini以外にも、Googleが発売している「Chromebook」のデスクトップ版「ChromeVox」など様々な選択肢があります。
しかし、macOSにはプログラミングとの相性の良さなど数多くの利点があります。macOSはWindowsとのデュアルブートも可能なため、Windows OSが必要な場合にも柔軟な対応が可能です。
安く、実用的なデスクトップPCが必要な場合にはMac miniは有力な選択肢です。
2018年9月以降に発表が噂されるApple新製品
2018年9月以降に発表されるのは、Mac miniだけではありません。発表が噂されている新製品を1つ1つ見ていきましょう。
新iPhone
9月12日に発表が見込まれているのが、新iPhoneです。
新iPhoneは3タイプの新製品が発表されると言われています。
・5.8インチ iPhone Xの後継品
・6.5インチ iPhone Xの拡大版
・6.1インチ iPhone Xの廉価版
さらに新iPhoneは、Apple Pencilでの入力に対応するという噂も。25%〜30%程度、バッテリーの持続時間も長くなったと言われており発表に注目が集まります。
エントリーモデルの安価なMacbook
実質的にMacbook Airの後継機種と言われる「13インチの廉価版Macbook」も発売が確実視。2018年3月から有力アナリストが発売を予測していました。
ただし、発売は10月から12月の間が見込まれています。もっとも早くても9月の新iPhone発売から1ヶ月程度遅い時期となりそうです。
なお今後、エントリーモデルの名称は「Macbook Air」ではなく「Macbook」になると予想されています。販売価格は日本円で13万円前後になる見通しです。
Apple Watch Series 4
2015年に最初のモデルが登場したApple watch。2018年秋に発表されるSeries 4では、ディスプレイの大型化や「押し込まなくてもいいボタン」の導入が噂されています。
「押し込まなくてもいいボタン」とはiPhone 8のホームボタンと同様の触覚の検知によるクリックです。物理ボタンを廃し、触覚検知によるクリックに切り替えることで、Apple Watchの薄型化と防水性能のアップが見込まれます。
価格はこれまでのものとほぼ同水準。バッテリー持続時間については不透明な部分もありますが、長くなる可能性があります。また常時接続のSiriが導入される可能性もあり、音声コントロールとの親和性がアップするとの見通しもあります。
さいごに
2018年秋に発表されるMac miniの詳細と、Appleの新製品をご紹介しました。
4年ぶりの新製品登場に期待が集まるMac mini。高価格帯の製品が並ぶApple製品の中で、気軽に購入可能な端末があることはサブマシンを求める開発者らにとっても、若者にとっても嬉しいことです。
続報に期待しましょう!
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