仕事でWeb集客担当になったものの、どのように集客すればいいのか分からない。
集客目標は数値で決まっているので、何が何でも目標は達成したい。けれど本当に達成できるのか不安。最短でKPIを達成したい。
上のような不安をお持ちの方に向け、今回は10個のWebマーケティング手法を紹介します。「そもそもWeb集客とは何か」という基礎知識や「最短で結果を出したい時のおすすめ手法」なども合わせて解説します。
Web集客とは?
Web集客とは、Web上でユーザー(顧客)を集めることです。主要な手法には、SEO(検索エンジン最適化)やリスティング広告、アフィリエイト広告などがあります。
「Webマーケティング」とも呼ばれます。
Web集客の目的は?
Web集客の目的は、大きく分けて2つです。
名刺代わりにWebサイトを作成
これまで自社でWebを活用して来なかった場合には、名刺代わりにWebサイトを作成するだけでも一定の効果が見込めます。
例えば自社のメインビジネスが飲食店運営だとします。このケースでは、Webサイトを作成することで「地名+飲食店」「地名+店舗名」などの検索キーワードで、サイトが上位に表示されやすいです。サイトが上位表示されることで、ローカルでの集客効果が上昇します。
こうしたWebサイトを作成したい場合は、安価なホームページ制作会社に依頼すると良いでしょう。またページ数がそれほど必要ない場合は、WixやStrikinglyで手早く自作することも可能です。
ユーザーを集め、PRやコンバージョンに繋げたい
積極的に集客を行い、売上を伸ばしたい際にもWeb集客は有効です。「インターネット広告の出稿を行い、自社の商品販売ページに人を集め、購入してもらいたい」というケースが該当します。
また新製品や新サービスを立ち上げた時には、PR目的でWeb集客を行うこともあります。
テレビやラジオがなんとなく視聴する「受動的なメディア」であるのに対し、Webは目的があって閲覧する「能動的なメディア」。そのため購買意欲が高いユーザーを集客しやすいです。
Web集客のメリット
Web集客のメリットは大きく分けて3つです。
費用対効果が高い
Web集客はピンポイントでターゲティング可能。そのため自社の商品やサービスに強い関心を持つ顧客にだけ、広告を出稿することができます。
例えば、Twitterでカードゲームに関する広告を出稿するとします。その場合「カードゲーム」「デッキ」「マジックザギャザリング」などのワードをツイートしているユーザーにだけ、ピンポイントで広告を表示することが可能です。
さらに細かくターゲティングしたい場合には「東京都在住のユーザーのみに広告配信」「20代男性のみに広告配信」などの絞り込みができます。
他の媒体にはない即時性がある
テレビ広告や雑誌広告では「一回広告出稿をしてみたけれど、効果がなかったから明日から差し替えたい」ということはできません。
ですが、ネット広告はすぐに記事や広告の差し替えができます。ユーザーのウェブサイト上での滞在時間や離脱率などを計測し、記事や広告を細かくチューニングして「最高の広告」を作り上げることも可能です。
効果測定が細かくできる
テレビCMやラジオCM、新聞広告には「効果測定が難しい」という欠点があります。
高額な広告費を支払って新聞広告を出稿したにも関わらず、自社製品の売上が伸びなかったとします。この場合「新聞広告の文言に問題があったのか」「広告を見られた回数に問題があったのか」「自社製品の魅力そのものに問題があったのか」を分析するのは困難です。
新聞を読んだ人の何割が自社広告を見たのか、正確には計測できないからです。
その点、ネット広告では広告の表示回数を細かく追跡できます。広告表示回数のうち、何割が広告をクリックしたのかもわかります。
「クリック率が低いなら、より魅力的な文言に挿し替えよう」といった対応がしやすいです。
Web集客のデメリット
デメリットを3つ紹介します。
競合が多い
Web集客では、全国の企業が「ライバル」になります。例えば歯科医院など競争がし烈な業界では、Web集客の競争も激しく広告費は高騰しやすいです。
検索エンジン最適化は効果が出るまでに時間がかかる
Web集客手法の中でも、もっとも高い資産価値があるのがSEO(検索エンジン最適化)です。検索エンジン上位に表示されたコンテンツは、長期に渡って自社に顧客を呼び込んでくれます。
ただしコンテンツが検索上位に表示されるようになるまでには、長い時間がかかります。最低でも半年から1年程度に渡って、継続的に記事を公開し続ける努力が必要です。
専門知識が必要
リスティング広告ではGoogle広告やYahoo!プロモーション広告、SEOではライティングとWordPressの運用のスキルが必要です。このようにWeb集客は、専門知識が必要な領域です。
もしWeb集客の必要性を感じつつも、スキルを学ぶ時間がない場合はWebマーケティング会社に業務を発注するのも手です。
Web集客(Webマーケティング)手法10選
今回は10個のWeb集客手法を紹介します。また以下の項目を5つ星で評価します。
Web集客手法は「どれか1つだけを採用すればいい」わけではなく、複数の組み合わせが重要です。
例えばSEOとランディングページ最適化の相性はベスト。インフルエンサーマーケティングとSNS広告の相性も良いです。
自社のペルソナやKPIを明確にした上で、どの手法を採用するべきか検討すべきです。「自社はどの手法を採用すべきか」「どの手法とどの手法を組み合わせて使うか」を考えながら、読み進めてください。
1.SEO(検索エンジン最適化)
Google、Yahoo!などの検索エンジンで、自社のウェブサイトが上位表示されるように最適化を行うことです。
主な施策は以下の3つ。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツ対策
内部対策は自社サイトのソースコードを調整し、Googleのクローラーやユーザーに認識されやすいWebサイトにすることです。「正しいHTML」はGoogleに評価されやすく、かつ読み込み速度が速いためユーザーにとっても喜ばれます。
外部対策は、良質なコンテンツのSNSでの宣伝などを通じて被リンクを得ること。
コンテンツ対策は、ユーザーファーストを意識した良質なコンテンツを作成し、自社のコンテンツを検索エンジンで上位表示することです。
コンテンツ対策が昨今のSEOでは非常に重要です。
コンバージョン率
★★★
継続的に利益を生み出し続けるコンテンツは、公開したコンテンツのごく一部です。
効果の出やすさ(即効性)
★★
先述の通り、最低でも半年から1年程度は継続的にコンテンツを公開し続ける必要があります。まずは100記事公開することを目標としましょう。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★★★★
検索上位につけたコンテンツは長期に渡って、自社に利益をもたらし続けます。また一見、利益を生み出していないコンテンツも潜在顧客の育成に役立ちます。
SEO対策は広告出稿と異なり、広告費が無料であることもメリット。SEOで十分な集客ができれば、リスティングなどその他の広告費を削減することも可能です。
2.リスティング広告
Google、Yahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、画面上部に広告が掲載されるようにすることです。
掲載順位が高いほど、広告はクリックされやすく、コンバージョンが発生する可能性も高まります。
広告を掲載するキーワードは、各企業がオークション形式でキーワードごとに入札を行うのが一般的。オークションを経た上で、実際の掲載順位は入札単価と広告品質(品質スコア)の掛け合わせで決まります。入札単価と広告品質を掛け合わせた値は「広告ランク」と呼ばれ、広告ランクが高いほど掲載順位は高くなります。
コンバージョン率
★★★★
関心が高いユーザーに対し、検索画面の最上部で広告が表示されるためコンバージョン率は高いです。
効果の出やすさ(即効性)
★★★★
広告出稿を始めた当日からすぐに表示が開始されるため、即効性が高いです。広告が思うように上位表示されない場合も、すぐにメンテナンス可能です。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★
リスティング広告は「出稿すれば終わり」ではなく、継続的な運用が必須。広告費も発生し続けます。
3.メールマガジン
メールマガジンとは、電子メールによって発行される「雑誌(マガジン)」のこと。購読手続きはユーザーが発行者に申し込みを行う場合と、ユーザーの同意を得た上で発行者側で自動的に行う場合があります。
メールマガジンは有料のものと、無料のものがあります。有料メールマガジンでは、ウェブ上には掲載されない最新情報や貴重なノウハウが提供されることが多いです。
また近年のメールマガジンはテキストだけでなく、HTML形式にも対応。視覚的にもリッチな表現が可能です。インフルエンサーの発信源としても注目されています。
多くのメールマガジンは配信されたにもかかわらず、開封されないのが現実です。
一方でメールマガジンを開封するユーザーは該当の商品やブランド、サービスに非常に高い関心を持っているのも事実。開封率は低いものの、開封したユーザーのコンバージョン率は非常に高いです。
よって企業にとってメールマガジンの購読者リストは、非常に貴重な資産であると言えます。
コンバージョン率
★★★★
メールマガジンを開封したユーザーのコンバージョン率は高い傾向にあるため「開封してもらうための工夫」が重要です。
効果の出やすさ(即効性)
★★
メールマガジンの送信先となるアドレスの収集には、長い時間がかかります。メールマガジンの申し込みフォームへの集客など地道な努力が必要です。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★★★★
メールマガジンの購読者は、自社の最も熱心な顧客です。メルマガ会員限定のキャンペーンを実施するなどして、関係をより強めていくべき対象と言えます。
4.SNS広告
SNS広告とはSocial Networking Service上で配信される広告のこと。主にtwitter広告、facebook広告、Instagram広告を指します。
SNS広告の最大の特徴は、正確なターゲティング。SNSユーザーは、SNSに登録する段階で詳細な自分のプロフィールを入力しています。またユーザーのフォローリストやつぶやき、投稿にも強く個人の趣向が現れます。
SNS広告ではそれらの情報を活かし、よりユーザーに興味を持ってもらえそうな広告をダイレクトに表示することが可能です。よって高いクリック率やコンバージョン率が期待できます。
各プラットフォームの詳細は以下の通り。
コンバージョン率
★★★★
正確なターゲティングによって、無駄な広告出稿を抑えることが可能。各SNSの利用者像に合った広告を出稿することで、高い効果が期待できる。
効果の出やすさ(即効性)
★★★★
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★
5.アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、一般的に成果報酬型広告を指します。
もっとも代表的な例は特定商品・サービスをブロガーやインフルエンサーが紹介。紹介された人がその商品やサービスを購入すると、一定のパーセンテージの報酬が発生するというもの。
アフィリエイト広告の「成果」は、広告主が自由に設定します。購入以外にも「申し込み」「問い合わせ」「資料請求」など様々な成果があります。例えば資料請求が成果に設定された場合は、紹介を受けた人が該当商品の資料請求を行うと、紹介元に一定額の報酬が発生します。
コンバージョン率
★★★★
影響力の大きいアルファブロガーの商品紹介を受けると、飛躍的に申し込み数が伸びることがあります。
効果の出やすさ(即効性)
★★
広告案件に関心を持ったブロガーからアフィリエイト提携の申し込みが行われ、実際に記事を作成して公開。その後読者が商品購入や申し込みに至るまでには、ある程度の時間を要します。
またブロガーは記事作成にSEOの手法を用いていることが多いです。そのため記事がGoogleに評価され、上位表示されるまでにも時間が必要です。
広告案件の掲載からコンバージョンの発生までは、最短でも1ヶ月。できれば3ヶ月程度を見込んでおくのがベターです。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★★
ブロガーが公開した記事は長期に渡って、コンバージョンをもたらします。
ただし公開内容のコントロールができない点には注意が必要です。成果報酬を目当てに、事実とは異なる内容を記した記事を公開するブロガーもいます。アフィリエイト目的の記事が炎上の火種になることも。
あまりにも酷い記事が公開されている場合は、ブログの管理者にクレームを入れることも検討しましょう。
6.インフルエンサーマーケティング
アルファブロガーやYouTuber、芸能人といった多大な影響力を持つ著名人を活用したマーケティング手法。著名人の知名度を利用して、商品やサービスの認知度を高めるものです。
広告出稿先は主にブログ、Instagram、YouTubeなど。YouTube LiveやLINE LIVEなどでストリーミング配信を行う場合も。
インフルエンサーを起用し、自社製品やサービスを利用している模様を画像・動画・テキストなどで投稿します。インフルエンサーのファンに、自社製品を一気に認知してもらえる手法です。
一方で広告であることを投稿に明記するのはマスト。ステマと受け止められると、インフルエンサーの人気も自社の人気も両方引き下げることになり、炎上リスクも高い点に要注意です。
コンバージョン率
★★★★
ファンはインフルエンサーの発信に対し、高い購買意欲を持った状態で接します。「この人のファッションやメイク、食生活を真似してみたい」と考えるためです。コンバージョン率は高いです。
効果の出やすさ(即効性)
★★★★★
インフルエンサーの発信元はSNSが主。拡散性が非常に高いプラットフォームを利用するため、即効性が高いです。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★
インフルエンサーの発信は即効性が高いものの、長期的な売上には繋がりづらいです。TwitterやInstagram、ブログの発信はログがどんどん過去に流れ、目にとまりづらい状態になるためです。
インフルエンサーマーケティングを行う場合は、中長期的なパートナーシップを結び、継続的な発信を依頼するのがおすすめです。
7.キュレーション広告
Gunosy、SmartNewsをはじめとするキュレーションメディアへの広告出稿です。リスティング広告と同様の運用型広告に加え、キュレーションアプリのトップ画面への動画広告出稿や記事広告の作成など様々なメニューが用意されています。
キュレーション広告の特長は3つ。
1つ目は参入企業の少なさ。リスティング広告などに比べて参入企業が少ないため、広告単価が比較的安価です。
2つ目は媒体ごとの細かなターゲティング。「経済の記事を多く読んでいる人向け」「恋愛の記事を多く読んでいる人向け」などユーザー属性に合わせた出稿が可能です。
3つ目は、広告が記事と同様の体裁で出稿されること。ユーザーは広告に、ニュース記事を読むのと同様の感覚で触れます。リスティング広告が顕在ユーザーに向けて配信するものだとすれば、キュレーション広告は顕在ユーザーと潜在ユーザーの双方にアプローチ可能です。
コンバージョン率
★★★★
キュレーションアプリはいわば「リスティング広告」と「記事広告」のいいところ取り。コンバージョン率も高く、今後のさらなる拡大が期待される手法です。
効果の出やすさ(即効性)
★★★★★
リスティング広告と同様に運用を始めたその日に広告出稿が行われるため、即効性が高いです。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★
こちらもリスティング広告と同様に、継続的な運用が必要。かつ広告費も発生し続けます。
キュレーション広告は「最低の月額広告費」を数十万円単位で設定していることが多いです。そのため、キュレーション広告を長期に渡って運用したい場合は「月額広告費を継続的に用意し続けられるか」も考えておきましょう。
8.純広告
純広告とは、特定メディアの広告枠を買い取り、自社の製品やサービスの広告を掲載する手法です。純広告にはバナータイプやテキストタイプ、動画タイプなど様々な種類があります。
代表的な純広告には、Yahoo!Japanのトップページに純広告を掲載する「Yahoo!Japan ブランドパネル」があります。
Yahoo!Japanの画面右上の広告枠に加え、両端のスペースに広告掲載が可能。
Yahoo!Japan ブランドパネルの「Yahoo!Japan ブランドパネルトップインパクト」の価格は、1000万円〜です。
掲載期間は1週間。1インプレッション1円で、1000万インプレッションが保証されています。
コンバージョン率
★★
Web集客における純広告は、インプレッション保証型であることが多いです。インプレッションとは「表示」のこと。そのため広告表示回数は保証されるものの、広告を見たユーザーがどの程度自社サイトにアクセスするかは不透明。かつ保証はありません。
ターゲティングよりも「大量の露出」「認知度アップ」に適した手法であるため、コンバージョン率自体は低めです。
効果の出やすさ(即効性)
★★★★
巨大サイトのトップページをジャックできるため、インプレッション数は圧倒的です。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★
純広告は表示期間が決まっているため、長期的な集客効果はありません。純広告の表示期間に獲得した大量のインプレッションを元に、どのようにコンバージョンを獲得するのか事前にしっかり考えておく必要があるでしょう。
9.プレスリリース配信
プレスリリースとは、報道機関に向けた情報提供のことです。プレスリリースの配信目的は、報道機関に自社の製品やサービスを取り上げてもらうこと。報道関係者の関心を惹くことができれば、TV番組やWebメディア、雑誌などに記事掲載が行われます。
広告掲載と違い、記事として情報が掲載されるため、読者にとって信頼性が高い内容に仕上がります。
ただしプレスリリースは大半が記事掲載されません。また掲載されたとしても、掲載内容のコントロールはできません。プレスリリース配信は無料、もしくは安価にできることが多いため他の集客手法と合わせて行うのがおすすめです。
コンバージョン率
★★
プレスリリース配信は「取り上げてもらえる場合もあれば、取り上げてもらえないこともある」ため、コンバージョン率を測定しづらい傾向にあります。ただし取り上げてもらえた場合は、大幅な認知度アップが見込めます。
効果の出やすさ(即効性)
★★★
先述の通り、プレスリリース配信は「取り上げてもらえる保証はない」ため即効性も不透明です。確実な拡散効果を狙うのであれば、掲載保証メディア数やリピート配信が保証されているプレスリリース配信サービスを活用するのがおすすめです。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★★
プレスリリース配信の最大のメリットは、安価なことと「取り上げてもらえた場合のインパクトが大きいこと」です。無料で配信することも可能なため、これまで施策を行っていなかったのであればやっておいて損はありません。
10.ランディングページ最適化
ランディングページ最適化とは、検索エンジンや広告経由で自社サイトに訪れるユーザーが最初に閲覧するページ(ランディングページ)の改善を行うことです。
例えば、サービス申し込みに関するウェブサイトを閲覧した場合「申し込みボタンがどこにあるのか分からない」とユーザーは離脱します。この場合は、申し込みボタンを分かりやすい位置に大きく表示することで、申し込み数の増加が期待できます。
SEOやリスティング、SNS広告などで既に自サイトに十分な流入があるにもかかわらず、コンバージョン率が低迷している場合はランディングページ最適化が非常に効果的です。
コンバージョン率
★★★★
十分なアクセス数を獲得できているのに、申し込みがない場合は「申し込みページへの導線」や「サイト設計」に問題があります。ランディングページ最適化によってコンバージョン数が伸びる可能性は非常に高いです。
効果の出やすさ(即効性)
★★★
即効性は高いです。ただしあくまで「十分なアクセス数がある」という前提です。そもそもの集客手法に問題がある場合は、ランディングページ最適化だけでは効果が上がらないことも。
また実際のランディングページ最適化に当たっては、ABテストを繰り返す必要もあります。よって施策にはある程度時間もかかります。よって星3つとしました。
資産価値(長期的な集客効果の有無)
★★★★
入念なABテストを繰り返して生まれたランディングページは、自社の資産です。そのランディングページに人を集めることができれば、コンバージョンが獲得できます。
長期的な集客が期待できます。
Web集客手法の組み合わせ例
Web集客手法は、1つだけを採用するのではなく2つ、3つと組み合わせることでさらに大きな効果を発揮します。組み合わせ例を紹介します。
プレスリリース配信+アフィリエイト広告
アフィリエイト広告の掲載に当たって、ブロガーが気にするのは「サービスそのものの認知度」。あまりにも認知度が低すぎる商品やサービスは、どれだけ優れた書き手でも、読者に魅力を伝えるのが難しいものです。
そこで役に立つのがプレスリリース配信です。
プレスリリース配信によって複数メディアに該当商品が紹介されると、それらの記事が読者の関心を喚起する材料になります。ブロガーは関心を喚起された読者に向けてさらに詳しい情報を提供することで、自サイトの記事を検索上位に表示し、成果報酬を得ることができます。
そして自社は、比較的安価にコンバージョンを獲得することができます。
メールマガジン+ランディングページ最適化
メールマガジンは最もコンバージョン率が高いWeb集客手法の1つ。ランディングページ最適化によって、さらにコンバージョン率を高めることができます。
代表的な最適化の事例は「メルマガ会員限定のランディングページの設置」。メルマガ会員限定のランディングページから申し込みを行った人には、一定の割引を適用したり、特典を提供するといった施策が考えられます。
メールマガジンはSEOやSNS広告に比べて、とてもクローズドなWeb集客手法です。クローズドだからこそ「特別感」「プレミアム感」「お得感」を強調し、それに適したランディングページ最適化を行うことでコンバージョン率が向上します。
SEO(検索エンジン最適化)+インフルエンサーマーケティング
SEOは自社の長期的な資産になる施策ですが、成果が出るまでに非常に長い時間がかかるのが欠点です。そこで役に立つのがインフルエンサーの存在です。
インフルエンサーマーケティングは即効性があります。自サイトの規模が小さく、検索エンジンから高い評価を得られていない段階では、インフルエンサーによる拡散や寄稿でアクセス数を獲得。優良な外部リンクを獲得し、自サイトの評価を高めるのがおすすめです。
そうしてサイト規模が拡大してきたら記事を内製化し、予算を抑えつつコンバージョンを獲得すると良いでしょう。
最短でWeb集客で効果を出すには
最短でWeb集客で効果を出したい場合の、おすすめの手法を解説します。
リスティング広告とSNS広告がおすすめ
結論から言うと、最短で効果を出すならリスティング広告とSNS広告がおすすめです。
即効性がある上、効果測定がしやすくターゲティングも正確です。自社製品に関心がある優良顧客にピンポイントでアプローチできるため、効果的な集客に向いています。
仮にWeb集客に失敗しても、改善施策を実施しやすく、立て直しが容易です。予算上限も細かく決められるため、仮に設定などにミスがあっても資金的なダメージも最小限に抑えられます。
Webマーケティングは長期的な展望を忘れずに
ただし、あくまで上記は「最短で効果を出すこと」に特化したものです。リスティング広告やSNS広告はライバルも増加傾向にあり、広告費が高騰しやすいという欠点があります。広告費を抑えつつ、効果的な集客を行うには資産価値が高い中長期的な広告手法を採用することも重要です。
中長期的な施策の一例は、SEOとアフィリエイトです。例えばSEOの場合、自社のオウンドメディアに公開した記事は「資産」です。検索順位で上位につけた記事は中長期的に収益を生み続けてくれます。
Web集客に失敗した場合の改善策
Web集客に失敗した場合の改善策は以下の通りです。
AIDMAモデルに当てはめてネックとなっている点を洗い出す
AIDMAモデルに当てはめて、自社の施策のネックとなっている点がどこなのかを探りましょう。
AIDMAとはマーケティングのフレームワークの1つ。
商品に「注目」してから「行動(購入)する」までの消費者行動を5つにわけ、各ステップの英単語のイニシャルを繋げ「AIDMA」と呼ばれます。
- Attention:注目する
- Interest:関心を持つ
- Desire:いいね!と思う
- Memory:記憶する
- Action:行動する
例えば、十分な広告表示回数があるにも関わらず「クリック数」が少ない場合は「Attention」は問題なし。一方で「Interest」に課題がある可能性が高いです。
「広告文言が魅力的か」「クリックしたいものになっているか」を見直すと良いでしょう。
またクリック数が十分あるにも関わらず、滞在時間が短かったり、直帰率や離脱率が高い場合は「Desire」を刺激できていません。ランディングページが魅力的ではない可能性が高いです。
サイト設計を見直す
「サイトの申し込みボタンの位置はわかりづらくないか」「スマホ表示はわかりやすいか」「ユーザーの導線はスムーズか」などサイト設計を見直すことも重要です。
例えばユーザーのデバイスを分析。自サイトにアクセスするユーザーはPCが1割に対して、iOSが6割。Androidが3割だとします。しかし実際の申し込みをみると、PCから行われているケースが多いとします。
この場合、スマホページの導線に問題がある可能性が高いです。スマホサイトの設計を全面的に見直しましょう。
広告のペルソナと文言を見直す
広告の文言を見直すことも大事です。
東京都内の歯科医院の広告を出稿するとします。この場合、都内の歯科医院を検索する人は「安い歯科医院を探しているのか」「しっかりと歯を治してくれる歯科医院を探しているのか」を分析する必要があります。
その歯科医院が得意とする施術とセットで、ユーザーニーズを深掘りしましょう。
例えば歯科医院が「安さ」を売りにしているにも関わらず「東京都 歯科医院 虫歯 評判」などのワードに出稿すると、微妙にニーズがずれていると考えられます。評判を検索する人は「施術の正確さ」「その歯科医院の腕前」を気にしている可能性が高いからです。
商品自体の魅力を見直す
商品自体の魅力の見直しも大事です。あらゆる集客手法を試したにも関わらず、コンバージョンが伸びないとしたら商品自体が市場を読み違えている可能性も高いです。
市場からの撤退基準を明確化し、目標数値を下回ったら即座に撤退するのも1つの手です。
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例えばこのような疑問はありませんか。
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