新たな音楽の発見が楽しめる定額制音楽配信サービス「Spotify」。普段からSpotifyを使ってさまざまなアーティストの音楽を楽しんでいるという方も少ないでしょう。
そんな世界的に人気の高いSpotifyが10周年を迎えました。それに伴って、10年間の軌跡を辿れるプレイリストをSpotifyが発表。
そこで今回は、10年間の音楽の変遷を知る上でも楽しいプレイリストやSpotifyで人気を集めたアーティストや楽曲について紹介します。
この記事の目次
Spotify10周年をプレイリストで振り返る「Decade of Discovery」
Spotifyの10周年を振り返るプレイリスト「Decade Of Discovery」が発表されました。10年間の歴史が詰まっていますので、161曲で10時間5分とボリュームがあります。まずは、このプレイリストで10周年を振り返ってみてはいかがでしょうか。
Aviciiの『Wake Me Up』、Kendrick Lamarの『HUMBLE』、Drakeの『One Dance』、Ed Sheeranの『Shape of You』などをはじめ、世界中のヒット曲を改めて聴くことが可能です。
年代順に並んでいるわけではなく、プレイリストとしてしっかり楽しめるように構成されている点にSpotifyの音楽発見サービスとしてのセンスの良さを感じるでしょう。
人気が高いこともうなずける名曲ばかりなので、まだSpotifyを利用したことがないという方はこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
Spotifyはアカウント登録を行えば、制限はありますが無料で視聴できます。
最も再生されたランキングやアーティストをSpotifyが発表
プレイリストと合わせて、Spotifyがスタートしてから人気を集めた楽曲やアーティストのランキングも発表されました。10年間の音楽のトレンドを知る上でもとても参考になるので以下で紹介していきます。
ランキングを参考にしながら、自分が聴いた音楽を振り返ってみてはいかがでしょうか。
オールタイムでのトップ再生アーティスト・楽曲
Spotifyで最も再生された楽曲のランキング
Ed sheeranの『Shape Of You』が1位で、5位に『Thinking Out Loud』もランクイン。日本でも人気が高いEd Sheeranが世界的に支持されていることがよくわかります。最も再生されたアーティストでも2位にランクインしていることも納得です。
最も再生されているアーティストは、Ed sheeranではなくDrakeです。 Drakeの『One Dance』は最も再生された曲で2位につけています。
最も再生された曲の3位はThe Chainsmokers ft. Halseyの『Closer』。
4位以降は下記の通りです。
- 4位 Post Malone『rockstar (feat. 21 Savage)』
- 5位 Ed Sheeran『Thinking Out Loud』
- 6位 Major Lazer, MØ, DJ Snake『 Lean On』
- 7位 Luis Fonsi, Daddy Yankee, Justin Bieber『Despacito – Remix’』
- 8位 Justin Bieber『Love Yourself』
- 9位 Justin Bieber『Sorry』
- 10位 The Chainsmokers『Don’t Let Me Down』
Spotifyで最も再生されたアーティストランキング
Spotifyで最も再生されたアーティストのランキングは以下の通りです。
- 1位 Drake
- 2位 Ed Sheeran
- 3位 Eminem
- 4位 The Weeknd
- 5位 Rihanna
- 6位 Kanye West
- 7位 Coldplay
- 8位 Justin Bieber
- 9位 Calvin Harris
- 10位 Ariana Grande
Drake・Ed Sheeran・Justin Bieberのように、どちらにもランクインしているアーティストももちろんいます。
しかし、EminemやRihannaのように最も再生されたアーティストのみにランクインしている人がいる部分が興味深いです。これは、楽曲単位ではなくアーティストとして支持されており、アルバムを通してよく聴かれていると捉えることができるのではないでしょうか。
年間で最も再生されたSpotifyの楽曲
2008年から2017年までのそれぞれの年で最も再生された曲のランキングも発表されました。
- 2008年 The Killers『Human』
- 2009年 The Black Eyed Peas『I Gotta Feeling』
- 2010年 Eminem, Rihanna『Love The Way You Lie』
- 2011年 Don Omar, Lucenzo『Danza Kuduro』
- 2012年 Gotye, Kimbra『Somebody That I Used To Know』
- 2013年 Macklemore & Ryan Lewis『Can’t Hold Us” (feat. Ray Dalton)』
- 2014年 Pharrell Williams『Happy』
- 2015年 Major Lazer, MØ, DJ Snake『Lean On』
- 2016年 Drake『One Dance』
- 2017年 Ed Sheeran『Shape of You』
Drake・Ed Sheeran・Major Lazer, MØ, DJ Snakeの曲は、最も再生されている曲のランキングと重複しています。どの曲もトレンドとして耳にすることが多かった曲ばかりではないでしょうか。
その他のランキングを紹介
最も再生されているアルバムランキング
- 1位 Ed Sheeran『÷』
- 2位 Justin Bieber『Purpose』
- 3位 Drake『Views』
- 4位 Ed Sheeran『x』
- 5位 Post Malone『beerbongs & bentleys』
- 6位 The Weeknd『Starboy』
- 7位 Drake『Scorpion』
- 8位 The Weeknd『Beauty Behind The Madness』
- 9位 Post Malone『Stoney』
- 10位 Kendrick Lamar『DAMN.』
ストリーミングが10億回に最も早く到達したアーティストランキング
- 1位 Rihanna (2013)
- 2位 David Guetta (2013)
- 3位 Eminem (2013)
- 4位 Kanye West (2014)
- 5位 Avicii (2014)
- 6位 Coldplay (2014)
- 7位 JAY Z (2014)
- 8位 Katy Perry (2014)
- 9位 Drake (2014)
- 10位 Pitbull (2014)
ランキングから読み解く音楽のトレンド
ランキングを見ると、SpotifyではヒップホップやR&Bがよく聴かれていることがよくわかるでしょう
FNMNLによると、音楽配信サービスではヒップホップとR&Bの視聴が30%を占めているとあります。これは、ロックの16%を大きく上回る数字です。
つまり、Spotifyだけでなく音楽のトレンドとしてヒップホップとR&Bが支持されているということでしょう。
実際にランキングに入った曲を聴くと、支持される理由がわかるクオリティの高い曲ばかりです。ロックやJ-popが好きな方も紹介したランキングを参考に、新しい音楽の扉を開いてみてはいかがでしょうか。
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祝10周年の音楽配信サービス「Spotify」の現在
2008年10月にローンチしたSpotify
アーティストとリスナーを結びつける定額制音楽配信ストリーミングサービス「Spotify」が2018年10月10日に10周年を迎えたことが発表されました。
Spotifyは、スウェーデンで2006年に創業。2008年から音楽配信サービスをスタートしました。
65カ国に1億8000万人以上のアクティブユーザーを獲得
現在のSpotifyは世界の65カ国で1億8000万人以上のアクティブユーザーが存在します。また、サービスがスタートしてから100億ユーロ以上をミュージシャンに支払ってきた実績からも、Spotifyがいかに音楽サービスとして支持されてきたかよくわかるでしょう。
4000万曲以上の楽曲と独自のサービスが人気
Spotifyは4000万曲以上の音楽とポッドキャストと、30億以上という豊富なプレイリストが利用可能。
Discover WeeklyやRealease Raderといった新しい音楽との発見を促すサービスや、自分の聴いた音楽からプレイリストを作成してくれるMy Daily Mixなど、Spotifyは音楽好きのツボを抑えたアプローチで成長を続けています。
Spotifyの日本におけるローンチまでの道のり
10周年を迎えたSpotifyですが、日本では2016年にローンチして2年も経っていません。日本の音楽市場への参入までのSpotifyの道のりを振り返ってみましょう。
サービス開始から8年後の日本でのローンチ
2008年のSpotifyのサービス開始から8年後の2016年11月に、日本でもSpotifyが利用できるようになりました。それまでも日本の音楽市場参入の噂は何度もあり、音楽好きの方は待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
日本語への対応が大きな理由
時間がかかった理由として、日本の音楽レーベルへの説明がまず1つ。そして、重要な市場である日本への準備に4年かかったことが大きかったようです。
海外のサービスを日本でスタートさせるには、日本語への対応が不可欠。その日本語への対応を慎重に行ったことが日本でのローンチに時間がかかった大きな理由です。
世界では最先端でも日本では後発
Spotifyは世界で他の企業をリードする形でフリーミアムの音楽配信サービスをスタートしました。それにより、世界でも高いシェアを確立。
しかし、日本ではApple Music・Google Play Music・Amazon Prime Music・AWA・LINE MUSICといったサービスの後発という位置づけになります。
日本でも人気が高まる定額制音楽配信サービス
2020年には2270万人の利用が予測されている
ICT総研によると、2017年の日本の音楽市場は音楽ソフトと音楽配信を合わせて2,893億円の市場規模とあります。その内、音楽配信は573億円で約20%を占めるているのです。音楽ソフト市場は縮小傾向にあり、音楽配信市場が拡大していくことが予想されています。
それに伴い、日本における定額制音楽配信サービスの利用者数も増加傾向。2020年には2270万人が定額制音楽配信サービスを利用すると予測されています。
日本ではSpotifyは4位
Spotifyの定額制音楽配信サービスにおける日本でのシェアは4位。1位はAmazon Prime Music、2位はApple Music、3位はLINE MUSICと続きます。
Amazon Prime MusicはAmazon Primeに追加料金無しで使えるため、利用しているユーザーが多いです。Apple Musicが上位に位置する理由は、iPhoneのスマホのシェアが高いことや先行のサービスであることが考えられるでしょう。
後発サービスであることも、このランキングに影響しているのではないでしょうか。Spotifyはファミリープランの開始やGoogle Homeなどのスマートスピーカーとの連動など利用者の獲得に力を入れており、着実に利用者を獲得しています。
今後のSpotifyのさらなる成長に期待
日本の音楽も充実してきているSpotify
Spotifyは世界で高いシェアを誇る定額制音楽配信サービスです。新たにリリースされた曲もどんどん追加されており、コンテンツはさらに充実していくことが予想されます。
日本の楽曲が弱いというイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、実際に利用していると新しい曲がコンスタントに追加されている印象です。Spotifyだけではありませんが、Mr.Childrenがストリーミングサービスに楽曲を解禁したというニュースは話題を集めました。
音楽配信サービスを選ぶ時のポイントは、今後は楽曲の量ではなく、使いやすさや好きな音楽に出会えるかというサービスとしての魅力も重要になっていくでしょう。
ポッドキャスト配信ツールの提供などチャレンジを続けるSpotifyに期待
その中で、Spotifyはサービス開始当初からファンとアーティストを結びつけることを目指してきました。自分だけのプレイリストを作ってくれる機能や、新曲を的確にサジェストしてくれる機能はとても魅力的です。
その他にも、Spotifyでポッドキャスト配信が簡単に行えるツールのベータ版を公開するなど、新たな取り組みにも積極的です。10周年を迎えたSpotifyの今後の成長に期待しましょう。
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