非エンジニアがプログラミングを学ぶことに意味はあるのか
更新: 2020.04.01
自らの職業がエンジニアでない限り、プログラミングの必要性を感じない方は多いと思います。事実、エンジニア以外でプログラミングを習得している人はごくわずかな状況です。
そんな中、自身が非エンジニアでありながらプログラミングを学習するという選択肢を選んだ小沢さんにお話を伺ってみました。
プロフィール 小沢宏美さん
株式会社インテリジェンス新卒入社後、2,000名以上のエンジニアのキャリアコンサルタント、採用人事を経て、現在はエンジニアのためのイベント&コミュニティースペースdots.のコミュニティーマネージャーを務める。
「エンジニアは、難易度は高いが自分の手でプロダクトを世に生み出すことのできる高貴な職業だ」と惚れ込み、そのエンジニアの気持ちを理解し、本質的な支援ができるようになりたいと、現担当就任前にテックキャンプを受講。
エンジニアってやっぱりすごい
──現在の仕事とそのきっかけを教えてください
元々は、エンジニアのキャリアコンサルタントや採用人事をやっていたのですが、そこで2,000人のエンジニアとお会いして、エンジニアが大変難易度の高い職業であると感じた一方で、自分の手でプロダクトを生み出すことができる、とてもステキな仕事であると感じました。
それから、もっとエンジニアやIT業界をサポートしたいと思うようになり、現在はエンジニアのためのイベント&コミュニティスペースを運営するdots.でコミュニティマネージャーをしています。
──プログラミングを学習しようと思ったのはどのような理由ですか
プログラミングの学習を通して、自分がエンジニアの気持ちをもっと理解したほうがいいと思ったのと、自分もエンジニアやってみて好きになれたら、それはそれでいいと思ったからですね。
──実際にプログラミングを学習してみていかがでしたか
やっぱり、プログラミングは好きになれませんでした(笑)単純に難しかったです。自分が元々とっても機械音痴でパソコンもほとんど触れなかったせいもありますが(笑)
でも、実際に手を動かして学んだことで、エンジニアのやっている仕事やその難しさ、必要な集中力を肌で感じることができました。
プログラマーでないならプログラミング言語が書けるようになる必要はない
──プログラミングを学んでから現在の仕事はどう変わりましたか
新しいアイデアや企画を考える際に、実際にプログラミング実装をする際の細かな仕様まで想像できるようにもなって、より具体的に考えられるようになりました。
そして、細かい部分が分かるからこそ、エンジニアにも正確に自分のアイデアを伝えることができています。
また、プログラミングで何が出来るのか、それを作るのにどれくらい大変なのかというのがわかったことで、エンジニア側の考えや気持ちが考慮できるようになりました。
エンジニアとのコミュニケーションは、格段に取りやすくなったと思います。彼らとの距離が縮まったのはとても嬉しいです。
大事なのは、実際にプログラミングが出来るようになるかどうかではなく、共通言語として一通り構造を理解しておくことですね。
知識の幅を広げ視野を広げる
──現在はどのような企画をされているのですか
dots.女子部というエンジニア女子の部活を作りました。約半年運営して部員が110名を超えました。今は月に2〜3本のエンジニアイベントを企画しており、来月には、なんと合宿も行われるほど成長しています。
これもエンジニア女子ならではの悩みを考えられるようになったからこそ、思いついた企画です。次は、dots.学生部という部活の方も発足しようと動いています。
──最後に読者の方々に一言お願致します。
プログラミング学習の醍醐味は、習得したコーディングスキルをちょっとした日常業務の効率化にも使用できるということです。
データ収集をする際に、コードを書いてスクレイピングしたり、コミュニケーションツールslackをカスタマイズして便利にしたり、ちょっとのコーディングでめちゃめちゃ便利にできることがあります。
また、コードを書くときにはMECEになるように組み立てないといけません。正確なコードを書く練習は、秩序立って物事を考える練習になり、論理的な思考の仕方が染みつきます。
ただ、注意して欲しいのは、あくまでコードが書けるようになることが目的なのではなく、プログラミング学習を通して今までの世界を新しい角度から見られるようになることを目的にして、学習をするとよいということです。
もし、あなたが今の仕事に行き詰まりを感じているのならば、プログラミングを学ぶことで、新しい視座が開けることを私が保証します。
小沢さん、貴重なお話ありがとうございました!
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