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【初心者必見】Unix/Linuxの基礎知識を知っておこう!

更新: 2021.07.02

あなたはUnix/Linuxの基礎知識についてご存知でしょうか?WindowsやMacと比べてもUnix/Linuxは、難しそうなイメージがあります。

私も初めのうちは、どのような用途で使うのかよく分かりませんでした。しかし、この記事を読むことで、Unix/Linuxの違いなどの基礎知識のほか、どのような用途で使うのか理解できるでしょう。

実際、プログラミングや開発の現場では、Unix/Linuxを使う機会は多く、仕事の幅を広げるうえでも、覚えておいて損はありません。 

UnixとLinuxの違い

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出典:写真AC

「Unix/Linux」というOS(オペレーティングシステム)は知っているけど、では実際に「何ができるの?」「どのような使い方をするの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

Unix/Linuxと一言でいっても、さまざまな製品やOSが存在し、混同しがちです。

本記事では、そんなUnix/Linuxのモヤモヤとした疑問を1つずつ解消しながら、基礎知識を理解していきましょう。

 

Unixとは?

Unix(ユニックス)とは、1969年にAT&Tベル研究所で開発したOSで、大学や研究所など幅広い機関で採用され、WindowsやMacと並び開発の分野でも活躍している歴史のあるOSです。

また、Unixを元にBSD系をはじめとした、さまざまなOSが、大学などで作られました。

現在では「UNIX」の商標を所有する標準化団体が定めるUnix標準に準拠する条件を、完全に満たすOSをUNIXと呼びます。

認証を受けていないUNIXは「Unixシステムライク」「Unixライク(Unix系)」と呼ばれています。

 

Linuxとは?

Linux(リナックス)はUnixと混同しがちですが、Unixカーネルをベースとして造られたOSであり、先述したUnixライクなOSです。

そのため、Unixとは別物でありながら、Unixをベースとしているため、システムが類似しています。

Linuxのディストリビューション(OS・アプリケーション・ドライバなどがセットになったパッケージ)は無料で提供されており、WindowsやMacでもVirtualBoxなどの仮想化ソフトを使用して、OSをインストールできます。

また、古くなったり、サポートが終了したOSがインストールされたりしているPCに、新たにLinuxをインストールして使用することもできます。

Linuxでできることは「【初心者向け】Linuxとは?できることやおすすめディストリビューションも紹介」で解説しています。

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UnixベースのOS

Linux以外にも、Unixベース・LinuxディストリビューションのOSはさまざまな種類が存在します。

 

・Mac OS X

有名なMacもUnixベース(※BSD系UNIX)で造られたOSであり、Appleが2001年に「Mac OS X」の名称で製品を販売しました。

分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)や、付属のアプリケーションが充実しており、システム開発やデザイン関係の仕事でもMacが使われていることも多く、幅広い層に人気のあるOSといえます。

また、「ターミナル」を使用すればLinuxと同様にコマンドベースでシステムの操作も可能です。

Linuxディストリビューション

・Ubuntu

Ubuntuの目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することで、サーバーとして利用するなど、システム開発の現場で人気のあるOSです。

「Ubuntu」という言葉は、南アフリカで「他者への思いやり」を意味しており、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)もわかりやすく、スペックの低いマシンでも比較的軽快に動作することが可能です。

Linuxと同じく無料で提供されており、インストールすれば簡単に使うことができます。

 

・Cent OS

Cent OSもUbuntuと同じくサーバーやシステム開発の現場など、幅広く使用されているOSで人気があります。

安定して稼働するため、企業のサーバーとして使用されることも多く信頼性のあるOSです。

Linuxと同じく無料で提供されており、インストールすれば簡単に使うことができます。

 

・Asianux

Asianuxは、「日本」「中国」「韓国」「ベトナム」「タイ」などの企業による、共同開発から生まれたLinuxベースのOSです。

アジアを代表するLinuxとなることを目標としていて、日本語の文字コードであるShift_JISにも対応しています。

 

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Unix/Linux入門

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出典:写真AC

UnixとLinuxの関係は、それぞれ似て異なるものということが分かりました。しかし、実際にどのような使われ方をするのか?いまいち理解しきれていない方もいるのではないでしょうか?

ここでは、最も利用者が多いLinuxに集点を当ててご説明します。

Linuxは主にサーバー用として広く利用されており、用途に合ったさまざまなディストリビューションを利用できます。

また、Linuxはオープンソースのため、世界中の技術者によって改良が重ねられ、Linuxから派生したさまざまなディストリビューションが公開されてきました。

基本は無料であるため、高額なライセンス料を支払う必要がないのも、魅力の1つです。

また、セキュリティ面でもWindowsやMacOSに比べて、ユーザー数が少ないため、ウイルスが最も少ないOSです。

そのため、セキュリティソフトも導入する必要がないと言われています。

Unix/Linuxの基本操作はWindowsやMacのようなGUI(グラフィカルインターフェース)ではなく、CUI(キャラクタユーザインターフェース)での使い方を基本としています。

CUIとは、コマンドベースのインターフェースで、コマンドを入力することにより、システム全般の操作をおこないます。

コマンドベースで高度なシステムの設定や、データベースの操作・ネットワークの設定が可能で、それらを扱う「サーバーエンジニア」「インフラエンジニア」「ネットワークエンジニア」などの職種も存在します。

 

Unix/Linuxの用途・メリット

Unix/Linuxは、主にサーバーで使用される用途が多いため、「サーバーの設定」「保守」「点検」といった仕事が無くなることはありません。また、導入する企業も増えてきているため、今後も需要が見込まれます。

サーバー開発や組み込み系の現場で、Linuxが使用されることも多く、Linuxエンジニアの必要性は、今後も増していくと思って間違いありません。

つまり、Linuxの知識を習得できれば、エンジニアとして働く幅が広がると思っていいでしょう。

 

Unix/Linuxのコマンド

先述したように、Linuxはコマンドベースでの操作となり、コマンドを入力して「Enter」キーを押すことで、コマンドに対応した処理が実行されます。Windowsのコマンドプロンプトのような操作感覚と思っていただいても良いでしょう。

しかし、使用するコマンドは多岐にわたり、すべてを覚えるのは大変です。また、コマンドによってはさまざまなオプションがあるため、用途によって適切なコマンドを使い分ける必要もあります。

コマンド操作は慣れてしまえば使い勝手が良いので、マウスを使用したGUI操作より、快適に操作することが可能となります。

コマンド操作で気をつけなければいけないのが、「一度入力したコマンドは取り消すことができない」ことです。そのためファイルやディレクトリなどを削除するコマンドを実行するときは、慎重さを要します。

また、コマンドを連続で実行したいときや、複数の端末で同じ設定を行いたい場合などは、シェルスクリプト」を実行する方法もあります

シェルスクリプトは、コマンドやシェルスクリプト独自の簡易的な命令文を、ファイルに記述して実行する方法です。Linuxを扱う上でコマンドと同じく、ぜひ習得しておくことをオススメします。

■Linuxの代表的なコマンド

コマンド 内容
cd ディレクトリの移動
cp ファイルやディレクトリのコピー
pwd 現在のディレクトリを確認
ls 現在のディレクトリに存在するファイルを表示
rm ファイルやディレクトリの削除
mv ファイルやディレクトリの名称変更、移動
cat/view ファイルの閲覧
vi ファイルの編集、新規作成

Linuxのコマンドは「リモート接続」「リモート間の転送」「ネットワークの設定」「OSのシャットダウン」「ファイアウォールの設定」など、高度な操作も可能です。

 

Linuxのオススメの書籍5選

Linux入門用のオススメの書籍を紹介します。

実際に書籍で勉強するときは、使用しているPCにVirualBoxなどの仮想化ソフトを使用して、公開されているLinuxディストリビューションをインストールしておき、実際に触りながら学習すると、効率よく習得することが可能です。

Linuxのディストリビューションは、紹介した「Ubuntu」「Cent OS」が使いやすく動作も軽快なためオススメです。

 

◆新しいLinuxの教科書

エンジニアが知っておくべきLinuxの基本操作が網羅されています。基本的なコマンド操作から、シェルスクリプトの使い方、バージョン管理やパッケージ管理など、Linuxの基礎をひととおり学習することができますので、これからLinuxを始めたい方にぴったりな内容です。

 

◆入門者のLinux


まずはLinuxがどのようなものか知りたい方に読んでいただきたい書籍です。Linuxを扱う上で、避けて通れないのがコマンドを使った操作です。本書では実際にさまざまなコマンドを入力しながら、学習を進めていきます。

ボリュームも多すぎず少なすぎず、Linuxの特徴がコンパクトにまとめられていますので、まずは気軽に学んでみたい方にオススメの書籍です。

 

◆まんがでわかるLinux シス管系女子

システム管理の新入社員と先輩社員のやり取りを通して、Linuxの情報を分かりやすく解説しています。

まんがで学びながら、Linuxのサーバー管理やシェルスクリプトの使い方を、ストーリー形式で学ぶことができます。

 

◆小さな会社の新米サーバー/インフラ担当者のためのLinuxの常識

「サーバー構築」から「運用管理」「セキュリティ対策」「トラブル対策」など、インフラエンジニアとして現場で必要な知識を体系立てて学ぶことができます。

「サーバー構築とか難しそう」「サーバーのことなんてまったく分からない」といった方向けに必要最低限な情報が詰め込まれていますので、これからLinuxのサーバーについて学びたい方にぴったりの入門書です。

 

◆入門vi 第6版
 


Linuxの基本エディタの1つとして、Viがありますが、Viは非常にクセのあるエディタです。Windowsのテキストファイル感覚で扱おうとすると、操作に戸惑ってしまうこともあります。

本書は、そんなviエディタの使い方をひととおり網羅していますので、これ以上ない入門書と言えます。

Linuxにおいて、viエディタを習得することは必須となります。使いこなせるようになれば、Linuxでの業務もスムーズになりますので、ぜひ習得しておきましょう。

Unix/Linuxは、ぜひ基礎知識を理解しておきましょう!

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出典:写真AC

Linuxは今でも開発の現場で多く使用されています。
また、「ネットワークエンジニア」「インフラエンジニア」「サーバーエンジニア」などさまざまな職種でLinuxを扱う必要があるため、理解しておくメリットは非常に大きいと言えます。

また「プログラミングを学習したい」という方にとっても、Linuxを理解するメリットはとても大きなものです。
Linuxではコンパイラなどの開発環境が無償で提供されているため、手間をかけずに開発環境を構築することができます。

UnixベースのOSである「Linux」「Ubuntu」「Cent OS」などは無料で配布されていますので、興味のある方は、ぜひインストールしてみましょう。

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