育児も家庭も仕事も全て諦めない!全ての女性に伝えたい「これからの働き方」
更新: 2019.04.03
「女性は家事、男性は仕事。」そのような考えも古くなり、働く女性が増える中で、将来やってくる出産や結婚に不安を抱えている人も多いはず。
女性の活躍する場を広げる最前線に立ち活動をしている高野さんに、不安を消し去る、女性へのメッセージや準備しておくべきことについてお話をお伺いしました。
プロフィール 高野美菜子さん
1982年生まれ。2004年に中小企業に向けた研修・コンサルティング事業を全国展開する会社に新卒で入社。営業部に配属となり、成績ゼロの新人時代を経て、3年連続トップセールス賞受賞。研修の運営責任者、若手女性営業の育成に携わる。2009年「企業の女性活躍推進サポート事業」として株式会社ナチュラルリンクを設立。関西を中心に100社以上の女性活躍推進コンサルティングに携わる。2015年には「”私らしさ”を貫く働く女性の生き方を関西から発信する」情報発信サイト『Woo!』を立ち上げ運営。プライベートでは2013年に第一子を出産。2013年に出版したAmazonKindle書籍「悩める上司に贈る 女性の心に響く15の心得」は、AmazonKindleランキング総合1位を獲得。また2015年4月には、明日香出版社より「もう悩まない!売上を確実にあげる女性営業の教科書」を出版。
女性が働き続ける場を支援する
──株式会社ナチュラルリンクの事業内容について教えてください。
現在は、女性活躍推進プロジェクトを実施される企業の、キックオフ研修、その後のプロジェクト推進のサポートをさせて頂いています。
それにより、組織の働き方が変わったり、女性管理職や育休復帰女性が誕生する等の企業も増えてきました。また、現在は「採用」からのアプローチへ事業を注力しています。
──設立のきっかけはどういったことだったのですか。
前職で営業をしている時に、経営者の方から立て続けにこのような悩みをお聞きしました。
「女性には、結婚しても出産しても頑張って働いてほしいのに、みな辞めてしまう」
「男性の育成は根性論でいけるけれど、女性の育成は難しい」
一方で、その会社で働く女性社員の方にお話を聞いてみると、「会社が好き、仕事が好きだから働き続けたいけれど、前例が無いから無理だと思う」「社長は女性たちにそんなに期待していないと思う」という返事が返ってきました。
「そんなことありませんよ!社長はものすごく皆さんに期待されていて、結婚出産後も働いて欲しいと思われてますよ!」と伝えると、皆さんビックリされて、「じゃあこれからも頑張ってみようか」という話されるようになりました。
経営陣は女性に頑張って働きつづけて欲しいと思っていて、女性たちも働き続けたいと思っている。でもその間には大きなギャップがある。そこを解決できる会社が必要なのではないか、そう思ったのが設立のきっかけです。
採用のブラックボックス化をなくしたい
──事業が変革期を迎えているというお話がありましたが。
コンサル事業以外に人事部の方や経営者の方とお話していると、「採用」に課題を抱えておられたり、採用に力を入れたい企業様が多いです。
であれば、当社が創業以来女性活躍の事業に特化してきた実績を活かし、「企業が優秀な女性を採用する支援」をしていきたいと思うようになりました。
採用に強い企業と、採用に課題を抱える企業を見た時に何が大きく違うかと考えた時、採用に強い企業は圧倒的に「日常的な露出が多い(情報発信、メディア露出、インタビュー掲載等)」ことが分かりました。
逆に、日常的に露出が少ない企業は、採用情報を出しても埋もれてしまい、より拡散するにも多額の採用費がかかる。
そこで当社では、「Woo!」という関西の働く女性向けサイトを立上げ、仕事に意欲ある女性から圧倒的に支持されるサイトにするべく今育てています。
──「Woo!」を通してどのように女性活躍の場を支援しておられるのですか?
“最も女性が活躍するベンチャー企業の証、「NL members!」という企業会員制度を作り、その企業の社長インタビューや、女性紹介、働き方紹介を、Woo!でご紹介させて頂き、採用ページへの導線を作るサポートを始めました。
「女性活躍が進む会社は、採用で成功している!」という事例を増やすことにより、「優秀な人材を採用するためにも、僕たちも男女問わず活躍できる企業になろう」という企業を日本に増やしていくことが、今の当社の女性活躍推進のアプローチです。
──サイト以外でも女性の働き方支援の手段で何をされてますか。
コンサル先の企業様へも導入を勧めているのですが「Chatwork」を用いて社内・社外とコミュニケーションをとるようにしています。
複数の人とのやりとりが可能で漏れなく新鮮な情報をいつでも共有出来るので非常に便利です。関西に「ぷちでガチ!育休MBA」という組織があるのですがそちらでも活用されているほど、子育て中で家にいる方でも働ける環境を創り出せます。
今後企業・個人が女性活躍のためにITを駆使して出来ることの一つですし、この可能性を知っていない企業はより出来ている企業との距離が出来ていくでしょう。
家庭も、育児も、仕事も我慢しなくてもいい
──今後キャリアステップを歩む女性が大切にしてほしい「考え方」はありますか。
目の前の事を一生懸命取り組み、「女性はこうしないといけない」という考え方を破ろうと思うことです。
私自身も結婚した瞬間に「毎日完璧に家事をしないといけない、女性がしないといけない」と苦しくなりましたが、自分が勝手に考え方に縛られていただけで新しい方法を探していく事で解決できました。
──身につけてほしい「スキル」については何かありますか。
ITスキルと巻き込み力ですね。女性がITスキルを保有していることにより、働き方を自ら効率良くすることが出来るのでより創造的なものに時間を使えます。
巻き込み力については、上司への働きかけ方の工夫や家族をチームで巻き込む必要があります。
これからの時代は変化に対応することが苦手とは言っていられないほど、変化が早いです。結婚・育児、と女性もキャリアが変わる瞬間に対応出来る様にしないと。
──高野さんが今後つくっていきたいサービスや抱負について教えてください
今考えているのは「人」の面ばかりで事業を展開していますが、保育園への取り組みなど様々なものを網羅出来る様に仕掛けていきたいです。
ですが、何よりも仕事を一生懸命出来るのは家族がいるからに他なりません。身近な人をまずは幸せに出来るようにしたいです。
──高野さん、貴重なお話ありがとうございました!
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