9/10(日)に、テックキャンプ プログラミング教養アンバサダー限定の勉強会を開催しました。この日は100名を超える方にご参加いただきました。
今回のテーマは「コンピューターの進化とAR/VRの今後の発展」。ワークショップを混じえた2部構成で、それぞれのテーマについて掘り下げました。
TECH::NOTEでは(株)divの代表・真子が登壇した、勉強会の後半にあたる「AR/VRの今後の発展」の内容をお届けします。
この記事の目次
1. 急成長するAR/VR市場
1-1. 市場の成長予測
ゴールドマン・サックス グローバル投資調査部の資料によると、AR/VR市場は2025年までに約950億ドル、日本円にして11兆円規模の市場に成長すると言われています。
11兆円ってなかなかピンとこない金額ですが、ちょうど日本のコンビニ全店の年間売上高が10.8兆円と聞くと、イメージが湧くのではないでしょうか。つまり近い将来、AR/VRは私達の生活により身近な技術として普及するということです。
次に気になるのはその普及分野ですよね。
現在のAR/VRは、主にゲームなどのエンターテイメント分野における製品が目立ちます。2025年でもやはりその傾向は顕著で、VR関連ソフトウェア市場の内訳はエンターテイメント分野が実に75%、その半数をビデオゲームが占めます。
そのほか、残る25%の産業分野については、建築・医療といった領域での広がりが予測されるようです。
まずはエンタメ分野で成熟し、その後さらに5年・10年先では産業分野でも大きく実用化が進むのかもしれません。
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2. VRの現状と未来
VRゲーム登場当初その目新しさから手を出したものの、今も家で毎日やっている!という人はもしかすると少ないのではないでしょうか。
2-1.VRの現状の課題
VRゲームには様々な課題があります。
例えば、メガネを使用している人にとってVR用ヘッドセットは使いづらいですよね。私(真子)は普段メガネをかけているので、メガネの上にヘッドセットを無理やり装着していました。コンタクトにすればいいという話なんですが(笑)
また、専用機器が約30万円と高額なことも普及を足止めする要因です。例えば、発売当初から品薄状態が続くニンテンドースイッチは約2万円。これと比較すると、VRゲームは気軽に購入できるとは言い難いですよね。
技術面で言えば、現状のVR技術はまだ人間の眼の性能から程遠く、視野が狭い・焦点が固定されているため眼が疲れやすいなどといった課題があります。とはいえ、これらの課題は5年後には大きく改善されると言われています。
2-2. VRの進化した世界でできること
みなさんは当然、VRの進化でなにができるか、気になりますよね?
出典:https://www.roadtovr.com/michael-abrash-explores-next-5-years-vr-technology/
この疑問に対して、VR関連デバイスの開発を手がける米国企業oculus(オキュラス)のチーフ・サイエンティスト、マイケル・エイブロッシュは以下のようにコメントしています。
”Augmented VRでは単にものが現れたり消えたりするだけでなく、色や表面の感じなども含め、目に見えるすべてを自由自在に操れるようになります。”
こうして、より現実に近づいたVR技術を使って、例えば「バーチャルワークスペース」が実現するかもしれません。自宅にいながら、VR上のアバターで出社も同僚とのコミュニケーションも完結するのです。ゲームで言えば、『ソード・アート・オンライン』のような世界観ですね。
2-3. 直近のVR機器
夢と可能性にあふれるVRですが、先ほども伝えたとおりまだ普及しているとは言えません。
メジャーな機器であるPS4は6000万台、PSVRは100万台です。iPhoneが10億台売れていることからみても、先は長いです。
直近では、2018年にスタンドアロン型のVR機器の発売が噂されています。
現状VRを楽しむには、ヘッドセットをPCやスマートフォンなどの外部機器に接続して使う必要があります。これを解消するのが「スタンドアロン型」と呼ばれるワイヤレスVR機器です。
まだ開発途中とのことですが、この実現がさらにVRを盛り上げることは間違いないでしょう。
3. AR市場のこれから
出典:https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20160607/1527
ARの代表的な製品といえば、Microsoft HoloLens。ご存知の方はいますか?実はこれは価格が30万円ほどする高額な機器ということもあり、まだ一般的に出回っていません。
しかし今年、ARがより身近になろうとしています。
3-1. iOS11からARKitが対応するようになる
Apple公式HPで今秋リリースが告知されているiOS11には、ARに本格対応しています。ARKitと名付けられたこの機能で、より気軽にAR体験ができるようになります。10億人が持つ端末でARが使えるようになるって、スゴいですよね。
既にARのデモ映像もいくつか公開されています。
例えばこの映像で紹介されているのは、対象にカメラを向けるだけで場所や物の計測ができるというARアプリです。
他にも、レストランのメニューをテーブル上に出現させたり、地図にルートを表示させたAR映像もあります。個人的には、「ARペット」に注目しています。すごくかわいいんですよ(笑)実際飼うとなると大変ですが、ARなら気軽に手を出せますよね。iOSの発表が待ち遠しいです。
関連リンク:iOS 11「ARKit」の活用事例とそこから感じたこと その1:実用的事例
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4. VR/ARをつくるには
ここまでVR/ARを紹介してきました。では、これらのアプリはどうやって作るのでしょうか。
VR/ARを作る際、主流のゲームエンジンが「Unity(ユニティー)」と「UNREAL ENGINE(アンリアルエンジン)」です。
特にUnityはiOS・Androidのアプリに変換できるため人気が高く、世界一のシェアを誇っています。大ブームを巻き起こした『ポケモンGO』もUnity製です。これを使いこなせれば、全てのデバイスに対応したアプリを作れます。
一方のUNREAL ENGINEは、映像描写のクオリティーの高さで優れています。
5.さいごに
今回はアンバサダー限定勉強会の一部の内容をお届けしました。いかがでしたか?
テックキャンプ プログラミング教養では、2017年8月よりテックキャンプ プログラミング教養受講生と卒業生の方を対象に「テックキャンプ プログラミング教養アンバサダー」を開始しています。
アンバサダー制度について気になる方は、こちらの記事もご参考ください。
仕事の生産性を3倍にするには?|テックキャンプ プログラミング教養アンバサダー向け限定イベント開始!
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