「上長とはどんな人のことを指すのだろう?」
「上長・上司・先輩の違いは?」
「会社での目上の人の呼び方にいつも迷う」
こう考えていませんか?
本記事では上長の意味や上司・先輩との違い、社内外での具体的な使い方・例文を紹介します。上長・上司・先輩以外の目上の人を指す言葉についても紹介しますので、参考にしてください。
この記事の目次
「上長」とは?意味と使い方
コトバンクによると、「上長」の意味は以下のようになっています。
年齢・地位が上であること。また、その人。
出典:上長(ジョウチョウ)とは|コトバンク
「上長」の使い方
「上長」は、以下のようなフレーズで使います。
「上長の指示を仰ぎますので、少々お時間をいただけますか」
「弊社に戻り、上長に確認を取らせていただきたいです」
いずれも社外で使う例文ですが、社内で「上長」と使うケースもあります。後ほど紹介しますので参考にしてください。
「上司」の意味と「上長」との違い
実は「上長」と「上司」に大きな意味の違いはありません。
「上司」の意味
コトバンクによると「上司」の意味は以下のようになっています。
その人より役職が上位の人。上役。
出典:上司(ジョウシ)とは|コトバンク
「上司」の使い方
「上司」は、以下のようなフレーズで使います。
「後日上司と共に伺いますので、ご都合の良い日時をご教示ください」
「上司である〇〇さんのお陰でここまで成長することができました」
このように、「上司」は「上長」と比べても、あまり意味や使い方に差がないことがわかるでしょう。
「上長」は年齢が上の人を指す
「上長」と「上司」はほぼ同義語ですが、1点異なる点があります。それは、上長は「年齢も上である人」を指すケースがあること。この点は念のため押さえておくようにしましょう。
例えば自分よりも年齢が下の上司に対して「上長」を使うのは、厳密に言うと間違いということになります。
「上長」「上司」の間違った使い方
「上長」や「上司」の使い分けが原因でトラブルになることはほぼないでしょうが、明らかに間違った使い方には気をつけなければなりません。
例えばよくあるのが、「様」をつけ、「上司様」「上長様」としてしまうケースです。特にメールや文書の場合、宛名に「様」と書くことが多いため、この誤りに気づかないことも。
上司へ社内メール等を送る場合は、以下のような宛名にするのが正しいです。
・名前+様(〇〇様)
・名前+役職名(〇〇営業本部長)
・役職名+名前+様(営業本部長〇〇様)
・名前+役職名+殿(〇〇営業本部長殿)
直接話しかける時はその人の名前を呼ぶ
会社の社長に対して「社長、この件でお伺いしたいことが」と話しかけるシーンを見たことはないでしょうか。しかし上長や上司の場合、その人を呼ぶ際に「上長」「上司」は使いません。
なぜなら上長や上司は相対的なポジションを表すもので、肩書きや役職ではないからです。
直接話しかける時は「〇〇さん」、あるいは「課長」や「〇〇部長」と呼びかけましょう。
「上長」と「上司」の使い分け方・例文
「上長」「上司」は基本的にはどちらを使っても問題ありません。しかし会社では、使い方が分けられている場合が考えられます。その時は、社内での使われ方に従うのがベターです。
例えば目上の人を指す中でも、直属の上司の場合は「上司」、他部門の上司の場合は「上長」とすることもあります。
また課長や部長など、「長」がつく役職の場合に「上長」とするケースもあるのです。迷った場合は、直属の先輩に素直に相談すると良いでしょう。以下に社内外での例文を紹介しますので参考にしてください。
社内で使う例文3つ
「上長経由で書類を提出してください」
「上長の指示に従って動いてください」
「この契約を結べたのも、上司である〇〇さんのお陰です」
上の例文にある通り、「上長」は単なる上司ではなく、社内で「決裁権のある上司」を指して使うケースもあります。あなたの会社では「上長」をどのように使っているのか、普段の会話から確認してみましょう。
社外で使う例文3つ
「この件につきましては、私の上司である〇〇課の△△に確認させてください」
「この内容についてちょっと納得できないのですが。あなたの上司とお話しさせてください」
「こちらは上長への確認が必要な書類のため、一旦預からせてください」
社外で上司について述べる場合、敬称をつけないことにも気をつけてください。例えば電話口で「〇〇さん(様)はただ今席を外しております」とするのは間違い。「〇〇は〜」とするのが正しいです。
また役職名も含める場合、役職は名前の手前に持ってきましょう。例えば「〇〇営業部長はただ今席を外しております」とはせず、「営業部長の〇〇は〜」と使います。
上長・上司も「同僚」になる?
「同僚」は「社内で一緒に働く人」を指す言葉です。では今回解説した「上長」や「上司」が、「同僚」に当てはまるケースはあるのでしょうか。
この答えはYesですが、相手との認識の違いもあるため、地位が上の人に対して「同僚」を使うと失礼にあたるケースもあります。
以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
関連記事:「同僚」とはどういう意味の言葉?職場での人間関係について解説
「先輩」の意味と「上長」との違い
「上長」と「上司」はほぼ同義語であることが分かりましたが「上長」と「先輩」との違いはあるのでしょうか。
「先輩」の意味
コトバンクによると、「先輩」の意味は以下のようになっています。
・年齢・地位・経験や学問・技芸などで、自分より上の人。
・同じ学校や勤務先などに先に入った人。
出典:先輩(センパイ)とは|コトバンク
「先輩」の使い方
「先輩」は、以下のようなフレーズで使います。
「私の3年先輩である、上司の〇〇さんのお陰です」
「彼は私の2年先に入社した先輩です」
このように、「上長」と「上司」は自分よりも目上の人に対して使うのに対し、「先輩」は入社のタイミングを表す時に使います。
なので一つ目の例文のように、フレーズの中で「先輩」と「上司」を合わせて使うこともできます。
「上長」「上司」「先輩」以外の目上の人を指す言葉と意味・使い方
自分よりも目上の人に使う言葉は「上長」「上司」「先輩」の他にもあります。例えば以下のような言葉です。
上席(ジョウセキ)
「上席」の意味は以下です。
階級・等級や席次が上位であること。
出典:上席(ジョウセキ)とは|コトバンク
「上席の判事」など、階級が上位にある人のことを指します。
上役(ウワヤク)
「上役」の意味は以下です。
職場で自分より地位が上の人。上司。
出典:上役(ウワヤク)とは|コトバンク
「上役」は「上司」「上長」と同様に、自分よりも上の立場の人を指す言葉です。反対語は「下役」となります。
主任(シュニン)
「主任」の意味は以下になります。
ある任務にあたる者の中で中心となる者。また、その役職。
出典:主任(シュニン)とは|コトバンク
主任は任務のリーダーにあたる人を指すため、必ずしも自分の上司とは限りません。例えば課長から見ると、主任は「部下」になります。
職長(ショクチョウ)
「職長」の意味は以下です。
職場の長。また、職工の長。
出典:職長(ショクチョウ)とは|コトバンク
「職長」も「主任」同様、自分よりも上の立場の人でないケースもあります。例えば工事現場の監督者や作業長に「職長」を使います。
「上長」「上司」「先輩」の意味を知って正しい使い方をしよう
「上長」「上司」「先輩」はいずれも自分より目上の人を指す言葉です。しかし先輩は入社年度の違いを表す時に使います。
また「上長」「上司」に「様」をつけるなど、間違った使い方には注意しなければなりません。「上長」と「上司」はほぼ同義語ですが、会社によって使い分けられているケースもあるので注意してください。
特に入社して間もない頃は、社内で使われている呼び方を聞きながら使い分けましょう。
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