Google AI Ultraは、Googleが個人向けに用意した最上位のAIサブスクリプションです。
月額36,400円(税込)で、Geminiの最高性能モデルや動画・画像生成ツール、30TBのストレージなど、GoogleのAI機能をまとめて使えるプランです。
ただ、「本当に払う価値があるのか」「ProとUltraは何が違うのか」という疑問を持って調べている方も多いでしょう。
この記事では、Google AI Ultraで使える機能・Proとの違い・向いている人の特徴を整理し、契約前に確認しておきたい点もまとめて説明します。
Google AI Ultraとは?
Google AI Ultraは、Google Oneを通じて申し込める個人向けの最上位AIプランです。Geminiの最高性能モデルへのアクセス、動画・画像生成、大容量ストレージなど、GoogleのAI機能を最大限に活用できるプランとして位置づけられています。
2026年4月現在、個人向けプランはGoogle AI Plus・Google AI Pro・Google AI Ultraの3段階で構成されており、Ultraがその最上位に位置します。Googleアカウントがあれば、Google Oneから直接申し込めます。
Google AI UltraとGemini AI Ultraは何が違う?
「Gemini AI Ultra」という名前を見かけることがありますが、正式な名称ではありません。GoogleのAIプランを指す正式名称は「Google AI Ultra」です。
かつてGoogleのAIモデルは「Gemini Ultra」という名称で知られており、その流れからSNSや記事内で「Gemini AI Ultra」と呼ばれるケースが広まりました。2026年現在は「Google AI Ultra」という表記に統一されているため、この記事では以降「Google AI Ultra」で統一して説明します。
Google AI UltraはGoogleアカウントがあれば誰でも申し込めるプランです。追加でアカウントを作る必要はなく、ログインした状態でGoogle Oneにアクセスし、Ultraプランを選択するだけで登録が完了します。
Google AI Ultraで使える機能・できること
Google AI Ultraに加入すると、GoogleのAI機能のほぼすべてに最高レベルでアクセスできます。文章作成・調査から動画・画像生成、開発者向けのコーディングツールまで、活用できる範囲は幅広いです。
以下では、Ultra加入者が使える主な機能をひとつずつ確認します。
Deep Thinkで複雑な問題を深く推論する
Deep Thinkは、AIが即座に回答を返すのではなく、複数の思考プロセスを内部で並行して検討したうえで回答を出す強化推論モードです。複雑な数学の問題や高度なコーディング、多段階の論理分析など、通常のAIが苦手とする問いへの対応力が大きく改善します。
実際に、国際数学オリンピックで金メダル級のスコアを記録したという報告もあり、推論精度の高さが確認されています。研究・開発・高度な分析業務でAIを使い込む方にとって、実用価値の高い機能です。
ただし、2026年4月現在、Deep Thinkの提供は米国・英語ユーザーに限られています。Google公式ページでも「3.1 Pro Deep Think(近日提供)」という表記にとどまっており、日本からはまだ使えません。Deep Thinkを目的としてUltraを検討している方は、契約前にGemini公式のプランページで最新の提供状況をご確認ください。
Deep Researchで数時間のリサーチを数分に短縮する
Deep Researchは、数百件のウェブサイトをリアルタイムで自動巡回・分析し、指定したトピックの調査レポートを数分で生成する機能です。市場調査・競合調査・論文レビュー・トレンド把握など、通常なら数時間かかる情報収集作業を短時間にまとめられます。
生成されたレポートには参照したソースのURLが付与されるため、情報の確認も簡単です。データの根拠を一つひとつ確かめながら調査を進めたい方にも向いています。
Google AI Ultraでは、Deep Researchの使用量上限が最大レベルに設定されており、頻繁に調査を行う方でも制限に引っかかりにくくなっています。ProプランでもDeep Researchは使えますが、利用回数や上限に差があるため、調査業務をメインで使う方にはUltraが向いています。
Veo 3.1とFlowで映画クオリティの動画を生成する
Veo 3.1はGoogleの動画生成AIモデルで、テキストや画像からリアルな映像クリップを作成できます。商品プロモーション動画・SNS投稿素材・ショートフィルムの制作など、クリエイティブな作業の現場で実用的な品質を持つツールです。
FlowはVeo 3.1を使った映像制作のための専用インターフェースです。Google AI UltraではFlowへの最上位レベルのアクセスが与えられており、制作できる動画の品質・生成回数の両面でProを大きく上回ります。
Proプランで使えるのは「Veo 3.1 Lite(制限あり)」にとどまる一方、Ultraでは「Veo 3.1フル」が使える点が大きな差分です。動画コンテンツを日常的に制作するクリエイターや、映像素材を量産したいマーケターにとって、この差は作業効率に直結します。なお、Veo 3.1とFlowはいずれも140か国以上で利用可能で、日本からもすぐに使えます。
WhiskとNano Banana 2で画像を思いどおりに作る
Whiskは、テキストの指示や参照画像をもとにAIが新しい画像を生成・リミックスできる視覚化ツールです。イメージを言葉で伝えるだけで、アイキャッチ画像・SNS投稿素材・ブランドのビジュアルをすぐに作り出せます。
自分の商品写真を参照画像としてアップロードすれば、バリエーション違いのビジュアルを複数パターン生成することも可能です。画像の整理や素材の一括作成に使うと、制作作業の時間を大幅に短縮できます。
Google AI Ultraでは、画像生成に使うモデルとして「Nano Banana 2」へのアクセスが含まれます。ProプランにもNano Banana 2のアクセスは含まれていますが、Ultraではより高い上限で利用できるため、大量の画像を制作する場合に差が出やすいです。
NotebookLMで膨大な資料をAIにまとめさせる
NotebookLMはGoogleのAI搭載リサーチツールで、PDF・記事・動画などの複数ソースを読み込ませて、Q&Aや要約を生成できます。「ノートブック」という単位でソースを整理し、Geminiに質問しながら情報を掘り下げていく使い方が基本です。
論文・仕様書・社内資料・議事録など、大量のドキュメントをまとめて扱う作業に向いており、必要な情報を探す時間を大幅に短縮できます。音声概要機能を使えば、読み込ませたドキュメントの内容をポッドキャスト形式で聴くことも可能です。
Google AI Ultraでは、1ノートブックあたりのソース数・音声概要機能・使用量のすべてが最大設定になります。ProプランもNotebookLMの利用上限が通常より5倍に拡張されていますが、UltraはさらにProを上回る最大の使用量上限が適用されます。大量のドキュメントを日常的に扱う方にとって、この差は使い勝手に直結します。
Project Mariner・Gemini CLI・Code AssistでAIを開発業務に組み込む
Project Marinerは、ブラウザ上の繰り返し作業をAIが自動化するエージェント機能です。複数サイトの価格比較・フォーム入力・旅程の検索など、手動では時間のかかるタスクをAIに任せられます。ただし、2026年4月現在、Project Marinerの提供は米国のみです。日本での展開時期は、公式ページで随時確認してください。
Gemini CLIはターミナル(コマンドライン)からGeminiを呼び出せる開発者向けツールです。Gemini Code Assistはコードエディタ内でAIがコードを補助するツールで、コードレビュー・バグ修正・テストの自動化・新機能の実装などに使えます。
Google AI Ultraでは、Gemini CLIとCode Assistの1日あたりのリクエスト上限が最大に拡張されます。コードを大量に扱うエンジニアにとって、上限を意識せず作業を続けられる環境は大きなメリットです。コーディングの生産性向上を目的にUltraを検討しているエンジニアには、Proとの上限差分を公式ページで確認したうえで判断することをすすめます。
GmailやGoogleドキュメントでGeminiをそのまま使う
Google AI Ultraでは、Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシート・Vidsなど、普段使いのGoogleアプリの中でGeminiをそのまま活用できます。アプリを切り替えることなく、日常の作業フローの中でAIのサポートを受けられるのが特徴です。
たとえばGmailでは、受信したメールの要約や返信の下書きをGeminiに任せられます。Googleドキュメントでは、文章の構成案生成や改善提案を受けながら執筆を進められます。スプレッドシートでは、データを整理する数式やグラフの提案もAIが行います。
日常業務のメインツールとしてGoogleアプリを使っている方にとって、UltraはProより多くの回数・高い精度でGeminiのサポートを受けられるプランです。GoogleのアプリをAIとともに使い込みたい方には、最もメリットを感じやすい構成といえます。
Google AI Ultraの料金プラン
Google AI Ultraの月額料金は36,400円(税込)です。米国では月額249.99ドルでの提供となっています。初めて申し込む方向けに、最初の3ヶ月間は50%オフの月額18,000円で利用できるキャンペーンが実施されています(内容は予告なく変更される場合があります)。
月額36,400円の内訳を確認すると、AI機能の使用料だけでなく、YouTube Premium個人プラン・30TBのGoogle Oneストレージも含まれています。YouTube Premium単体は月額1,280円、大容量ストレージ料金を考慮すると、純粋なAI機能への支出はプランの表示価格より実質的に低くなります。
AI機能の中心となるのが、毎月25,000付与されるAIクレジット(Antigravity)です。このクレジットは、FlowやWhiskなど動画・画像生成の重い処理に消費されます。テキストチャットなど基本的なGeminiの使用はクレジットを消費しないため、日常的な文章作成や調査にはクレジット残量を気にする必要はありません。
料金は変更される場合があります。契約前にGoogle One公式プランページで最新情報をご確認ください。
Google AI UltraとProの違い
ProとUltraの主な違いは、月額料金・AIクレジット数・使えるモデル・動画生成の品質・ストレージ容量の5点です。どちらを選ぶかは、AI機能をどれだけの頻度と深さで使うかによって変わります。
以下の比較表でProとUltraの違いをまとめています。
| 比較項目 | Google AI Pro | Google AI Ultra |
|---|---|---|
| 月額料金 | 2,900円/月 | 36,400円/月 |
| 位置づけ | 生産性・創造性を高める上位プラン | Google AIを最大限使う最上位プラン |
| AIクレジット | 毎月1,000 | 毎月25,000 |
| 動画生成 | Veo 3.1 Lite | Veo 3.1 |
| Flow | 上位レベルのアクセス | 最上位レベルのアクセス |
| Gemini Code Assist / CLI | 1日あたりのリクエスト上限を拡張 | 1日あたりのリクエスト上限を最大に拡張 |
| NotebookLM | 利用上限5倍 | 最大の使用量上限 |
| Googleアプリ内Gemini | 利用可能 | 最大の利用上限 |
| ストレージ | 5TB | 30TB |
| YouTube Premium | なし | 個人プラン付き |
| Google Home Premium | Standard | Advanced |
| Deep Think / Gemini Agent | 基本的にUltra側の目玉機能 | 利用可能。ただし2026年4月現在、米国のみ・英語のみの提供 |
Google公式ページでは、Proは月額2,900円でGemini 3.1 Pro・Deep Research・Nano Banana 2・Veo 3.1 Lite・毎月1,000 AIクレジット・5TBストレージなどが含まれると説明されています。Ultraは月額36,400円で、Proの特典に加えてVeo 3.1・毎月25,000 AIクレジット・NotebookLMやGoogleアプリ内Geminiの最大利用上限・30TBストレージ・YouTube Premiumなどが含まれます。
表を見て特に確認したいのは、AIクレジット数の差です。Proは毎月1,000クレジットに対し、Ultraは25,000クレジットと25倍の差があります。FlowやWhiskで動画・画像生成を頻繁に行う場合、Proのクレジットは数本の動画生成で上限に達する可能性があります。
Google AI Ultraが向いている人
以下に当てはまる方は、Google AI Ultraを検討する価値があります。
- 動画生成を大量に使う(月1,000クレジットのProでは、数本の動画生成で上限に達する可能性が高い)
- FlowやWhiskでAIクレジットを集中的に消費する
- NotebookLMやDeep Researchを日常的に高頻度で使う
- Gemini Code AssistやCLIを開発業務でヘビーに使う
- Google DriveやGoogleフォトで30TB級のストレージが必要
- YouTube Premiumの個人プランを別途契約している(込みで考えると実質コストが下がる)
- Googleが公開した最新AI機能に優先的にアクセスしたい
ただし、Deep ThinkやGemini Agentについては、2026年4月現在は米国のみ・英語のみの提供です。「この機能を使いたい」という理由でUltraを契約する場合は、事前に日本での提供状況を公式ページで確認してください。上記に2つ以上当てはまる方は、Ultraを契約する合理的な理由があります。
Google AI Proで十分な人
以下に当てはまる方は、まずGoogle AI Proからで十分な可能性が高いです。
- 文章作成・調査・要約・資料作成が主な用途
- GmailやGoogleドキュメント・スプレッドシートでGeminiを使いたい
- 動画生成はたまに試す程度
- 5TBのストレージで足りる
- 月3万円台のAI費用はまだ重い
一般的なライター・マーケター・学生・個人事業主の多くは、まずProからで必要な機能はほぼ使えます。Proを使っていて「もっと動画を生成したい」「Deep Researchの上限に当たった」と感じてからUltraへ移行するのが、費用対効果の面でも現実的な判断です。
Google AI Ultraの登録方法と解約方法
Google AI Ultraの登録はGoogle Oneから数分で完了します。解約もアプリ上からいつでも手続きできるため、「まず1ヶ月試して判断する」という使い方が可能です。
登録手順:Google OneからUltraプランを選んで申し込む
- Googleアカウントにログインした状態でGoogle Oneのプランページにアクセスする
- 「Google AI Ultra」のプランを選び、「始める」または「Ultraにアップグレード」をタップする
- 支払い方法(クレジットカードなど)を入力して申し込みを完了する
既存のGoogleアカウントがあれば、追加のアカウント作成は不要です。申し込みが完了した直後から、UltraのすべてのAI機能が使えるようになります。
最初の3ヶ月間は50%オフの月額18,000円で利用できるキャンペーンが適用されます(2026年4月時点)。4ヶ月目以降は通常の36,400円に切り替わるため、請求タイミングを事前に把握しておくと安心です。
解約手順:定期購入管理から「メンバーシップを解約」をタップする
- Geminiアプリを開き、メニューアイコンをタップする
- 「定期購入を管理」をタップする
- 「メンバーシップを解約」をタップして手続きを完了する
解約後も次回の請求日(月末)まで、Ultraの機能は引き続き使えます。日割りでの返金は行われないため、継続しないと決めたなら早めに解約手続きを済ませることをすすめます。
1ヶ月だけ試してみて「Proで十分だった」と感じた場合は、2ヶ月目の請求が発生する前に解約するのが合理的な判断です。解約後はProへのダウングレードも申し込めます。
Google AI Ultraに関するよくある質問
Google AI Ultraの契約前によく挙がる疑問をまとめました。料金・機能・日本での利用状況など、確認しておきたいポイントをQ&A形式で整理しています。
- 日本でもすぐに使えますか?
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Google AI Ultraは150か国以上で利用可能で、日本からもすぐに契約・利用できます。ただし、Deep ThinkやProject Marinerなど一部機能は2026年4月現在、米国・英語のみの提供です。利用可能な機能の最新情報は、Gemini公式のプランページでご確認ください。
- Google AI Ultraは何ができる?
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Geminiの最高性能モデルへのアクセス・Deep Research・Veo 3.1による動画生成・Whiskによる画像生成・NotebookLMの最大利用上限・GmailやGoogleドキュメントへのGemini統合・30TBストレージ・YouTube Premiumなどが含まれます。詳細はこの記事の「使える機能・できること」セクションをご覧ください。
- 学生割引や無料トライアルはありますか?
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2026年4月現在、Google AI Ultraに完全無料のトライアル期間はありません。ただし、初回3ヶ月間は50%オフの月額18,000円で利用できるキャンペーンが実施されています。学生向け専用割引は現時点では設定されていないため、最新情報はGoogle公式ページでご確認ください。
- 法人利用はAI Ultra Accessと何が違いますか?
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個人向けのGoogle AI UltraはGoogleアカウントで申し込むもので、法人のGoogle Workspaceアカウントでは利用・契約できません。法人でGeminiの最上位機能を使いたい場合は、Google WorkspaceのアドオンであるAI Ultra Accessを別途申し込む必要があります。AI Ultra Accessは組織管理・データ保護・監査ログなど企業向けの機能が含まれ、チームや組織での導入に向いています。
- AIクレジットが足りなくなったらどうなりますか?
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AIクレジット(Antigravity)とは、FlowやWhiskなど動画・画像生成の重い処理に消費されるリソースです。Ultraプランでは毎月25,000クレジットが付与され、翌月への繰り越しはありません。クレジットが上限に達すると動画・画像生成などの処理が制限されますが、テキストチャットなどGeminiの基本機能は引き続き使えます。使用状況はGoogle Oneの管理画面から確認できます。
まとめ
Google AI Ultraは、GoogleのAI機能を中心に仕事・制作・研究を進めたい方に向けた最上位プランです。動画・画像生成を大量に行うクリエイター、Deep Researchを日常的に使うリサーチ職、Gemini CLI・Code Assistを開発業務に組み込むエンジニアなど、AI機能をヘビーに使う方には月額36,400円の価値があります。
一方、文章作成・調査・GmailやGoogleドキュメントでの利用が中心の方は、まずProからで十分なケースがほとんどです。Proを使い込んで「上限に当たった」「もっと動画を生成したい」と感じた段階でUltraへ移行するのが、費用対効果の面でも現実的な判断です。
なお、Deep ThinkやProject Marinerなど一部の機能は、2026年4月現在は米国のみの提供です。日本ユーザーがこれらの機能を目的にUltraを検討している場合は、契約前に公式ページで提供状況を必ず確認してください。
まず1ヶ月だけ試して自分の用途に合うかを確認するのが、後悔しない契約方法です。初回3ヶ月は半額(18,000円/月)で利用できるキャンペーンを活用し、使い切れると判断できてから継続することをすすめます。




