システムエンジニアにおすすめの資格を一覧で紹介!取得のメリットとは
目次[非表示]
- 1.システムエンジニアに資格は必要?
- 1.1.システムエンジニアの仕事内容と需要
- 1.2.資格の有無で何が変わる?
- 2.システムエンジニアにおすすめの資格9選
- 3.システムエンジニア未経験者・基礎固めに最適な資格
- 4.システムエンジニアのスキルアップに役立つ資格
- 4.1.応用情報技術者試験
- 4.2.AWS認定クラウドプラクティショナー
- 4.3.システムアーキテクト試験
- 4.4.プロジェクトマネージャ試験
- 4.5.AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- 5.システムエンジニアとしての高い専門性を証明する資格
- 6.自社のシステムエンジニアが資格を取得するメリット
- 6.1.専門知識とスキルを証明できる
- 6.2.スキルアップの目標になる
- 6.3.社内でのキャリアアップにつながる
- 7.自社SEを育成するならテックキャンプ法人研修サービス
- 8.まとめ
システムエンジニアとして働くうえで資格は必須ではありませんが、自身のスキルや専門性を証明するには、資格の取得が効果的です。
また、自社でシステムエンジニアを育成するにあたって、スキルレベルに合わせた資格の取得を目標とすることも可能です。
システムエンジニアとしてのスキルアップに役立つおすすめの資格を紹介します。
システムエンジニアに資格は必要?
システムエンジニアの仕事は、顧客のニーズをヒアリングし、システムの設計・開発・運用・保守まで幅広く携わることです。
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に伴い、システムエンジニアの需要はますます高まっています。そのため、システムエンジニアの仕事は多岐に渡り、求められるスキルも多様化しています。このような流れの中で、システムエンジニアに資格は本当に必要なのでしょうか。
結論から言うと、資格の有無はシステムエンジニアとしてのキャリアに大きな影響を与えます。
資格は、専門知識とスキルを客観的に証明する有効な手段です。未経験者にとっては、IT業界への入り口として、また基礎知識を体系的に学ぶ機会として役立つでしょう。自社のSEを育成するため、資格取得を目標に掲げることも効果的です。
システムエンジニアの仕事内容と需要
まずは、システムエンジニアの仕事内容について確認しておきましょう。
システムエンジニアは、顧客のニーズに基づいて最適なシステムを構築するために、企画・設計・開発・運用・保守など、幅広い業務に携わります。主な仕事の流れは以下の通りです。
- 顧客との打ち合わせを通してシステム要件を定義
- 要件を実現するシステムを設計
- プログラミングやテストを実施
- 完成したシステムを顧客に納品
納品後も、システムの安定稼働を維持するための運用・保守業務を担当します。システムの種類も、Webシステム、業務システム、組み込みシステムなど多岐に渡り、それぞれの専門知識が求められます。
企業活動の多くがITシステムに依存している現代において、システムエンジニアは必要不可欠な存在です。また、新しい技術が次々と登場するIT業界においては、常に新しい知識やスキルを習得していく必要があります。そのため、学習意欲と向上心を持つ人材が求められています。
資格の有無で何が変わる?
システムエンジニアが資格を取得することで、専門知識とスキルを客観的に証明できます。
エンジニアとして経験が浅い人材は、資格取得を目標として勉強をすることで計画的なスキルアップが実現でき、資格取得後のキャリアアップも期待できます。
また、経験豊富なシステムエンジニアも高度な資格を取得することでより大きなプロジェクトへのアサインが望め、給与交渉や人事異動の際に役立つでしょう。
資格を取得することによってこのような効果があると明確にすることで、社内のSE研修に対するモチベーションを維持できます。
システムエンジニアにおすすめの資格9選
それでは、システムエンジニアにおすすめの資格を紹介します。
9つの資格を、以下の3つの階層に分けて解説します。
階層 |
資格名 |
基礎固めに最適な資格 |
|
基本情報技術者試験 | |
スキルアップに役立つ資格 |
|
高い専門性を証明する資格 |
|
システムエンジニア未経験者・基礎固めに最適な資格
システムエンジニアを目指す未経験者や、基礎知識の習得・確認に最適な資格として、ITパスポート試験と基本情報技術者試験が挙げられます。
これらの資格は、ITエンジニアとしてのキャリアの第一歩を踏み出す上で、非常に有効な資格です。難易度は決して高くないため、未経験者でも十分に合格を目指せます。ぜひ積極的に挑戦し、確かな知識の基盤を築きましょう。
ITパスポート
ITパスポート試験は、年間約26万人が受験する、ITに関する基礎的な知識を問う国家資格です。
システムエンジニアとしてはもちろん、ITを利用するすべての社会人にとって有用な資格といえます。比較的難易度は低く、合格率は50%ほどとなっているため、IT未経験者や学生でも取得しやすい入門資格として人気です。試験範囲は、
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
の3分野から構成されています。ITの基礎知識に加え、経営や会計の知識も問われるため、ITエンジニア以外の方にも役立つ内容となっています。この資格を取得することで、ITの基礎知識を体系的に学べ、システム開発の全体像への理解が深まるでしょう。
公式サイト:ITパスポート
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアにとって基礎的な知識・スキルを問う国家資格です。
ITパスポートよりも難易度が上がりますが、システム開発だけでなく、IT関連業務全般に関わる幅広い知識を習得できます。そのため、未経験からIT業界を目指す方や、ITエンジニアとして基礎固めをしたい方におすすめです。試験は、以下の「科目A試験」と「科目B試験」に分かれています。
-
科目A試験
- テクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系から出題
-
科目B試験
- 「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」から出題
基本情報技術者試験に合格することで、ITエンジニアとしての基礎能力を証明でき、今後のキャリアアップに繋がるでしょう。また、応用情報技術者試験など、上位資格の学習の土台を作る上でも重要な役割を果たします。
公式サイト:基本情報技術者試験
システムエンジニアのスキルアップに役立つ資格
システムエンジニアとしてスキルアップを目指したり、転職を有利に進めたいと考えている中堅レベルの方におすすめの、5つの資格を紹介します。
- 応用情報技術者試験
- AWS認定クラウドプラクティショナー
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
それぞれ、詳しくみていきましょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての幅広い知識と応用力を証明できる国家資格です。これまでに習得した基礎知識を土台に、より実践的なスキルが身につきます。
出題内容はITパスポートや基本情報技術者試験の科目A試験と同様に、テクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系の分野からそれぞれ出題されます。
プロジェクトマネジメントやシステム開発のライフサイクルなど、システム開発の上流工程に関わる知識も問われるため、キャリアアップを目指すエンジニアにとって重要な資格と言えるでしょう。
公式サイト:応用情報技術者試験
AWS認定クラウドプラクティショナー
クラウドコンピューティングの需要が高まる現代において、AWS認定クラウドプラクティショナーは、クラウドの基礎知識を有することを証明する資格として注目を集めています。
難易度としては中程度に位置づけられ、未経験者でも学習に励めば取得が可能です。この資格は、AWSクラウドの基本的なサービスや概念、セキュリティ、課金、サポートといった幅広い領域を網羅しています。AWS認定クラウドプラクティショナーの取得を目指すことで、クラウド技術に関する包括的な理解を深めることができます。
公式サイト:AWS認定クラウドプラクティショナー
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、ITストラテジストからの提案を受けて、システム開発の要件を定義しそれを実現するアーキテクチャを設計できる高度IT人材であることを証明する資格です。
試験を通して、情報システム全体の設計や構築を統括するシステムアーキテクトに必要な知識やスキルが評価されます。プロジェクト全体を俯瞰的に捉え、最適なアーキテクチャを設計・構築・運用する能力が求められます。
試験範囲は、情報システムの企画から開発、運用、保守に至るまでの幅広い領域を網羅しています。要求分析やシステム方式設計、ソフトウェア設計、ネットワーク設計、セキュリティ設計、プロジェクトマネジメントなど、多岐にわたる知識が問われます。難易度が高く、合格率は20%前後と狭き門ですが、取得することでシステムアーキテクトとしての高い能力を証明できます。
公式サイト:システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、システム開発プロジェクトの管理に必要な知識とスキルを評価する国家資格です。
システム開発の上流工程を担当するプロジェクトマネージャを目指すエンジニアにとって、取得が推奨される高度な資格です。
試験では、プロジェクトの計画立案から実行、監視、そして終結まで、プロジェクト全体を統括する能力が問われます。難易度が高い試験ですが、合格すればプロジェクトマネジメントにおける確かな専門性を証明できます。
公式サイト:プロジェクトマネージャ試験
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、クラウドコンピューティングのスキルを証明する上で世界的に認められた資格です。
この資格を取得することで、AWSを利用したシステム設計・デプロイに関する専門知識とスキルを有することを証明します。クラウドエンジニアやソリューションアーキテクトを目指す方にとって、キャリアアップに大きく貢献する資格と言えるでしょう。
試験を通して、AWS環境におけるスケーラビリティ、コスト最適化、セキュリティ、信頼性などを考慮したアーキテクチャ設計能力が問われます。また、AWS Well-Architectedフレームワークの原則に基づいて、安全で信頼性の高いアプリケーションやシステムを構築・運用するためのベストプラクティスを理解していることを証明できます。
公式サイト:AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
システムエンジニアとしての高い専門性を証明する資格
特定の製品や技術に特化した専門性を高めたいエンジニアには、それぞれの分野で提供されているベンダー資格の取得がおすすめです。特定分野の深い知識とスキルを証明することで、優秀なシステムエンジニア人材として評価され、キャリアの幅を広げることができます。ここでは、代表的な資格としてオラクルマスターとシスコ技術者認定を紹介します。
オラクルマスター
オラクルマスターは、世界的に有名なデータベースソフトウェアであるOracle Databaseに関する高度な知識とスキルを認定する資格です。データベース管理者や高度な開発者にとって、必須の資格と言えるでしょう。
オラクルマスターは、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルに分かれており、段階的にスキルアップを目指すことができます。Bronze資格は、SQLの基本的な知識を問われ、データベースの操作や管理に必要な基礎知識を証明できます。Silver資格は、Bronze資格に加えて、より高度なSQLの知識やデータベース管理のスキルが求められます。Gold資格は、データベース管理者としての高度なスキルを証明する資格です。パフォーマンスチューニングやバックアップ/リカバリなどの専門知識が問われます。最上位資格であるPlatinum資格は、データベースシステム全体の設計や構築、運用管理に関する高度な知識とスキルが求められます。
公式サイト:オラクルマスター
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定は、ネットワーク機器ベンダーであるシスコシステムズ社が提供する、ネットワーク構築・運用に関する資格です。ネットワークエンジニアとして専門性を高めたい方におすすめです。シスコ技術者認定は、レベル別に以下の5つの種類があります。
- エントリーレベル:CCT(Cisco Certified Technician)
- アソシエイトレベル:CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- プロフェッショナルレベル:CCNP(Cisco Certified Network Professional)
- エキスパートレベル:CCIE(Cisco Certified Internetpert Expert)
- アーキテクトレベル:CCAr(Cisco Certified Architect)
それぞれのレベルに求められるスキルや知識が異なり、自身のキャリアプランに合わせて適切なレベルを選択できます。例えば、ネットワーク未経験者の方はCCENTから始め、段階的に上位レベルを目指していくと良いでしょう。すでにネットワークエンジニアとしての実務経験がある方は、CCNAやCCNPに挑戦することで、より高度なスキル習得を目指すことができます。
公式サイト:シスコ技術者認定
自社のシステムエンジニアが資格を取得するメリット
ここまで、システムエンジニアにおすすめの資格を紹介しました。
自社のシステムエンジニアのキャリアアップには、これらの資格の取得を奨励する施策が有効です。
システムエンジニアが資格を取得することによるメリットを紹介します。
専門知識とスキルを証明できる
資格は、採用担当者やクライアントにとって、スキルを判断する明確な指標となります。システムエンジニアが資格を取得することで、特定の分野における専門知識とスキルを客観的に証明することができます。
未経験の分野に挑戦する場合や、より大きなプロジェクトの参画に挑戦したい場合など、実績が少ない状況では特に有効です。資格によってシステムエンジニアとしてのスキルを可視化することで、信頼感の獲得やキャリアアップにつなげることができるでしょう。
スキルアップの目標になる
資格取得を目標にすることで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
システムエンジニアの仕事は常に新しい技術が登場するため、継続的な学習が必要です。漠然と学習するよりも、資格取得という具体的な目標を設定することで、学習意欲を高く保ち、効率的にスキルアップできます。
目指す資格に必要なスキルを明確化し、計画的に学習を進めることで、体系的な知識習得が可能になります。また、資格試験の勉強を通して、新たな技術や知識に触れることで、自身の得意分野や興味のある分野を見つけるきっかけにもなるでしょう。そして、その発見は、今後のキャリアプランを考える上でも貴重な指針となります。
社内でのキャリアアップにつながる
資格取得は、社内でのキャリアアップにも大きく貢献します。IT業界は技術革新が速く、常に新しい技術や知識が求められるため、継続的な学習が不可欠です。資格取得を通じて体系的に学習することで、システムエンジニアとしての専門性が向上し、社内での評価向上につながります。
ただし、働きながらの資格取得は決して簡単なことではないため、無理のない学習プランとカリキュラムの設計が重要となります。
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まとめ
この記事では、システムエンジニアにおすすめの以下の資格を階層別に紹介しました。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- AWS認定クラウドプラクティショナー
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- オラクルマスター
- シスコ技術者認定
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