人材育成担当者必見!自社プログラマーのスキルアップに最適な資格8選
目次[非表示]
- 1.プログラマーのスキルアップに資格は必要?
- 1.1.資格取得のメリット・デメリット
- 2.全てのプログラマーにおすすめの資格
- 3.【分野・言語別】プログラマーにおすすめの資格6選
- 3.1.C言語プログラミング能力認定試験
- 3.2.Python3エンジニア認定
- 3.3.PHP技術者認定試験
- 3.4.Ruby技術者認定試験
- 3.5.Oracle認定Javaプログラマ
- 3.6.マイクロソフト認定試験
- 4.プログラマーの資格取得を支援する体制づくりとは?
- 4.1.社内研修制度の導入・周知
- 4.2.資格取得費用の補助
- 4.3.勉強時間の確保
- 4.4.資格取得後のキャリアパス設計
- 4.5.外部研修サービスの導入
- 5.資格取得を目指す人材育成にはテックキャンプ
- 6.まとめ
IT業界の急速な発展に伴い、企業は優秀なプログラマー(エンジニア)の確保に奔走しています。同時に、既存のプログラマーのスキルアップも喫緊の課題となっています。優秀なプログラマーの育成は、企業の競争力強化に直結する重要な要素です。しかし、IT技術は常に進化しており、プログラマーの育成には多大な時間と費用がかかります。効果的かつ効率的にプログラマーを育成するためには、どのような方法が有効なのでしょうか。
本記事では、プログラマーのスキルアップに有効な手段の一つとして資格取得に着目し、おすすめの資格を紹介します。
プログラマーのスキルアップに資格は必要?
プログラマーの育成に資格取得は本当に必要なのでしょうか?結論から言うと、資格取得はスキルアップの有効な手段の一つとなり得ますが、必須ではありません。プログラマーになるためには一定の資格を取得しなくてはならないといった規則はないためです。
ただし、自社のプログラマーを育成するなかで、明確な目標の一つとして資格取得を掲げることは非常に効果的です。
自社のプログラマーの育成において、なかなか成果が出なかったり、体系的な教育を実施できていなかったりといった課題をお持ちの方は、本記事で紹介する資格の取得を育成のゴールとして設定してみましょう。
まずは、資格取得のメリットとデメリットから紹介します。
資格取得のメリット・デメリット
エンジニアの育成において、資格取得は有効な手段の一つですが、メリットとデメリットを理解した上で活用することが重要です。
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メリット①:体系的な知識を習得できる
- 個々の技術要素を理解するだけでなく、それらがどのように関連し、システム全体を構成しているかを学ぶことができます。この体系的な知識は、実践的なスキルと組み合わせることで、より高度な問題解決能力や応用力を養う基盤となります。
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メリット②:目標を設定することで学習意欲の向上につながる
- 資格試験という明確な目標を持つことで、学習へのモチベーションを維持しやすくなります。
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メリット③:スキル証明と人事評価に役立つ
- 従業員が資格を取得することで、個々のスキルのレベルを管理しやすくなります。また、昇進や昇給を検討する際に、目標とした資格を取得できたかどうかは定量的な判断材料となります。
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デメリット①:業務に支障が出る可能性がある
- 資格試験のための学習は、業務に直接関連しない内容を含む場合もあります。そのため、資格取得に時間を費やしすぎると、本来の業務に支障が出る可能性があります。
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デメリット②:資格だけでは実践的なスキルを証明できない
- 資格はあくまで知識の証明であり、実践的なスキルを保証するものではありません。資格を取得したとしても、実務で活かせなければ意味がありません。
これらのメリットとデメリットを把握したうえで、プログラマーの育成計画を立てていきましょう。
全てのプログラマーにおすすめの資格
プログラマーと一口に言っても、扱う言語や開発領域はそれぞれ異なります。そのため、まずは全てのプログラマーにおすすめな資格として
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
上記2点を紹介いたします。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を問う国家資格です。ITを活用するすべての社会人にとって共通の知識となる、ITに関する基礎的な用語や概念を理解していることを証明できます。
プログラミングに関する知識も問われますが、比較的平易な内容となっているため、プログラマーを目指す方はもちろん、ITスキルを身につけてキャリアアップを目指したい方にもおすすめです。
ITパスポート試験の試験時間は120分で、1000点満点中600点以上で合格となります。出題範囲は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から構成されています。ITパスポートを取得することで、ITの基礎知識を体系的に習得できるだけでなく、情報処理技術者試験の他の資格に挑戦する際の足掛かりにもなります。
公式サイト:ITパスポート
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省が主催する国家資格であり、プログラマーにとって登竜門的な資格といえるでしょう。
ITに関する基礎的な知識や技術力を問われ、プログラミングやネットワーク、データベース、セキュリティなど幅広い分野が試験範囲に含まれます。そのため、基本情報技術者試験の学習を通して、プログラマーとして必要な基礎知識を網羅的に習得できます。
アルゴリズムやデータ構造といったプログラミングの土台となる知識も問われるため、応用力の向上にもつながります。
公式サイト:基本情報技術者試験
【分野・言語別】プログラマーにおすすめの資格6選
続いては、プログラマーにおすすめの資格を、開発の分野や言語別に紹介します。
- C言語プログラミング能力認定試験
- Python3エンジニア認定
- PHP技術者認定試験
- Ruby技術者認定試験
- Oracle認定Javaプログラマ
- マイクロソフト認定試験
それぞれ、詳しくみていきましょう。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施するC言語のプログラミング能力を測るための資格試験です。
この試験は、C言語の基礎知識から応用的なプログラミング技術まで、幅広いスキルレベルを評価します。レベルは1級から3級まであり、3級はC言語の入門レベル、2級はC言語の基本的な知識とプログラミング能力、1級はC言語を用いた高度なプログラミング能力が求められます。
特に、組み込みシステム開発やOS開発といった分野を目指すエンジニアにとっては、C言語のスキル習得は必須と言えるでしょう。C言語プログラミング能力認定試験の取得は、C言語を扱うプログラマーの育成において一つの目標となります。
公式サイト:C言語プログラミング能力認定試験
Python3エンジニア認定
Python3エンジニア認定試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間資格です。
Pythonは非常に幅広い用途に使用される言語であるため、認定試験も以下のように分類されています。
- Python 3 エンジニア認定基礎試験
- Python 3 エンジニア認定実践試験
- Python 3 エンジニア認定データ分析試験
- Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験
- Pythonとネットワークの自動化基礎検定(外部提携試験)
基礎から段階的に挑戦できるため、未経験からPythonエンジニアを目指す方にとっては、スキル習得の明確な目標設定となり、学習意欲の向上につながるでしょう。また、企業側にとっても、人事評価の基準として活用できるだけでなく、社員のスキルアップを促進する上でも有効な指標となります。
公式サイト:Python試験(Python資格)
Pythonスキルを磨く研修を実施するにはテックキャンプ法人研修サービス
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、Web開発で広く利用されているスクリプト言語PHPに関するスキルを測る認定試験です。
PHP技術者認定機構が実施しており、難易度に応じて「初級」「上級」「認定ウィザード」の試験があります。
初級試験は、PHPの基本的な構文やWebアプリケーション開発の基礎知識を問う内容となっています。上級試験では、オブジェクト指向プログラミングやセキュリティ対策、データベース連携など、より高度な知識と応用力が求められます。ウィザードは、研究論文かコードを提出して審査を受ける形となります。
この試験に合格することで、PHPを用いたWebシステム開発における実務能力が証明できます。
公式サイト:PHP技術者認定試験
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験は、Rubyを使ったWebアプリケーション開発に必要なスキルを測るための資格です。Rubyアソシエーションが認定しているため、Rubyエンジニアとしてのスキルを客観的に証明できます。
認定試験は、SilverとGoldの2つのレベルがあり、自分のスキルレベルに合った試験を受験できます。SilverはRubyの基本的な文法やオブジェクト指向プログラミングの理解を問う試験です。Goldは、より実践的なスキル、例えば、WebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsの知識などが問われます。
Ruby技術者認定試験に挑戦することで、体系的にRubyを学ぶことができ、開発効率の向上やコード品質の向上にもつながるでしょう。
公式サイト:Ruby技術者認定試験
Oracle認定Javaプログラマ
Javaは、世界中で広く利用されているプログラミング言語です。その汎用性の高さから、Webアプリケーション開発、Androidアプリ開発、組み込みシステム開発など、さまざまな分野で活用されています。Oracle認定Javaプログラマは、Javaのスキルを客観的に証明できる資格として、多くの企業で評価されています。
Oracle認定Javaプログラマ資格は、Bronze、Silver、Goldの3つのレベルに分かれています。Bronze資格は、Javaの基礎知識を問うもので、プログラミング初心者の方にもおすすめです。Silver資格は、Bronze資格よりもさらに深い知識と応用力を問う内容になっています。Gold資格は、Javaのエキスパートレベルの知識とスキルを証明する資格です。
公式サイト:Oracle Certified Java Programmer
Javaエンジニアを育成するならテックキャンプ法人研修サービス
マイクロソフト認定試験
マイクロソフト認定試験には、Azureや.NET、Microsoft 365、など、マイクロソフト製品の開発者向けの資格も多数用意されており、プログラマーのスキルアップに有効です。
資格のレベルも、基礎レベルからエキスパートレベルまで段階的に設定されているため、社員のスキルやキャリアパスに合わせて適切な資格を選択できます。
例えば、アプリケーション開発を目指すプログラマーであれば、「Microsoft Certified: Azure Developer Associate」の取得がおすすめです。この資格は、Azureを使用したクラウドネイティブアプリケーションを設計、構築、テスト、および保守するスキルを証明できます。
公式サイト:Microsoft 資格情報
プログラマーの資格取得を支援する体制づくりとは?
ここまでは、自社でプログラマーを育成するうえで目標設定に役立つ資格について紹介しました。
プログラマー育成の効果を最大化させるためには、資格取得の推進だけではなく、全社的に学習を支援する体制作りも大切です。
- 社内研修制度の導入・周知
- 資格取得費用の補助
- 勉強時間の確保
- 資格取得後のキャリアパス設計
- 外部研修サービスの導入
これらのポイントを押さえて、優秀なプログラマーが育ちやすい環境を醸成していきましょう。
社内研修制度の導入・周知
プログラマーを自社で育成するには、独学のみに任せるのではなく、社内研修制度を導入しましょう。
社内研修制度を導入する際には、全社的な周知の徹底が欠かせません。制度の内容、目的、対象者、参加方法などを明確に伝え、エンジニアが積極的に参加しやすい環境を作る必要があります。社内ポータルサイトやメールマガジンなどを活用して、定期的に情報を発信するだけでなく、説明会や個別相談会などを開催することで、より効果的な周知活動を行うことができます。研修の成果を社内で共有する機会を設けることで、参加者だけでなく他の社員のモチベーション向上にもつながるでしょう。
資格取得費用の補助
資格取得にかかる費用は、受験料だけでなく、参考書や問題集、交通費なども含めると決して安くはありません。企業が費用を補助することで、社員の経済的な負担を軽減し、資格取得への意欲を高めることができます。
補助制度の内容は企業によってさまざまですが、受験料のみを補助する、合格した場合のみ補助する、資格の種類に応じて補助額を変えるなど、それぞれの企業の状況に合わせて設定しましょう。
勉強時間の確保
プログラマーの資格取得を支援するうえで、勉強時間の確保は大きな課題です。業務時間外に学習時間を確保することは容易ではなく、モチベーションの維持も難しいため、企業が積極的に支援していく必要があります。
まず、資格取得のための学習時間を業務時間内に組み込むことを検討しましょう。例えば、週に数時間、業務時間の一部を学習時間として割り当てる、あるいは集中して学習に取り組める期間を設けるといった方法があります。ただし、業務への支障が出ないよう、チーム全体で調整し、業務と学習のバランスを保つことが大切です。
資格取得後のキャリアパス設計
資格取得はゴールではなく、プログラマーとしてのキャリアアップのスタート地点です。取得した資格を最大限に活かすためには、資格取得後のキャリアパスを明確に設計することが重要です。
企業は、資格取得によって得られたスキルや知識をどのように活用し、どのようなキャリアステップを描けるのかを具体的に示す必要があります。例えば、特定の資格取得者を対象とした昇進制度や、資格に応じたプロジェクトへのアサイン、専門性の高いチームへの配属などを検討することで、社員のモチベーション向上とスキルアップを促進することができます。
外部研修サービスの導入
社内での研修体制構築が難しい場合は、外部の研修サービスを活用する方法も有効です。外部研修サービスは、IT関連の最新技術や知識を習得できる質の高いカリキュラムを提供していることが多く、専門性の高い講師陣による指導を受けることができます。また、企業のニーズに合わせた研修内容のカスタマイズや、受講者のレベルに合わせた個別指導など、柔軟な対応が可能な点もメリットです。
外部研修サービスを導入することで、企業は自社で研修を実施するよりも時間やコストを削減できます。研修内容の企画・準備、教材作成、講師の手配といった業務をアウトソーシングできるため、担当者の負担を軽減し、コア業務に集中できるようになります。さらに、外部研修サービスは最新の技術トレンドに対応した研修を提供しているため、常に最新のスキルを習得できる環境を構築できます。
資格取得を目指す人材育成にはテックキャンプ
エンジニア・プログラマーの育成に課題を感じている企業担当者様におすすめなのが、「テックキャンプ法人研修サービス」です。
テックキャンプ法人サービスは、企業のニーズに合わせてカスタマイズ可能なカリキュラムが特徴です。貴社の事業内容や育成目標に基づき、最適な研修内容を設計できます。
ITリテラシー習得コースやAI人材育成コースなど、スキルに合わせた幅広い分野のコースから選択可能です。オンラインとオフラインのどちらでも受講できるため、場所を選ばずに学習を進められます。
また、テックキャンプ法人サービスは、専属のトレーナーによる徹底サポートも提供しています。受講生一人ひとりに合わせた学習プランの作成や、疑問点への迅速な対応など、学習効果を最大化するためのきめ細やかな支援を受けられます。モチベーション維持のためのサポート体制も整っているため、挫折することなく学習を継続できます。
Python・Javaのスキルが身につく研修カリキュラムを紹介
PythonとJavaはサービス開発や業務効率化システムの構築などに幅広く使われている言語で、DX人材に欠かせないコーディングスキルです。
テックキャンプのPython・Java研修は、研修後も伸びるエンジニアを育成できるよう、「プログラミング実装力」と「ビジネススキル」が身に付くカリキュラムとなっています。
主な学習内容は以下の通りです。
- プログラミング基礎学習
- フロントエンド開発
- バックエンド開発
- インフラ構築
- セキュリティ基礎
- Webサービス設計・開発
- 個人開発orチーム開発
また、研修の途中で挫折してしまわないよう、やり切ることにコミットした手厚いサポートも魅力です。
テックキャンプの伴走型Pythonエンジニア研修
テックキャンプの伴走型Javaエンジニア研修
テックキャンプを導入した人材育成の成功事例
中古車買取販売のIDOMでは、IT活用を強化するため社内異動でエンジニアを増員しています。選抜された5名の研修にテックキャンプ法人研修サービスを導入した事例を紹介します。
IDOMは以前、新卒社員の育成を社内研修で行いましたが、満足いく結果を得られませんでした。そこで基礎から学べる研修会社を探し、テックキャンプにたどり着きました。
選定基準は「言語」「チーム開発経験」「研修期間」「コスト」でした。特にチーム開発を重視するIDOMにとって、チーム活動を重視したカリキュラムが決め手となりました。メンターによる手厚いサポート体制も魅力でした。
研修後の成果として、メンターは受講生一人ひとりの個性や課題を的確に把握し、技術面だけでなくマインド面での成長も促すことができました。受講生からは、メンターへの質問しやすい環境が高評価でした。
こちらの事例について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
「テックキャンプ法人研修は技術力だけでなく人として成長させてくれる」 IDOMがチャレンジする”社内異動からの未経験エンジニア育成”とは。
まとめ
この記事では、プログラマーのスキルアップに効果的な資格を、入門レベルから専門性の高いものまで幅広く紹介しました。ITパスポートや基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎知識を証明する上で有効な資格です。さらに、C言語、Python、PHP、Ruby、Java、Microsoft製品など、特定のプログラミング言語や分野に特化した資格も取得することで、専門性を高め、市場価値を高めることができます。
企業の人材育成担当者は、社員のスキルアップを支援するために、社内研修制度の導入や資格取得費用の補助、勉強時間の確保といった体制づくりに積極的に取り組む必要があります。また、資格取得後のキャリアパスを明確にすることで、社員のモチベーション向上にも繋がります。外部研修サービスの導入も、効果的な人材育成の手段として検討できます。
個々のプログラマーは、自身のキャリアプランや目標に合わせて適切な資格を選択し、学習に取り組むことが重要です。資格取得は、自身のスキルアップを客観的に証明するだけでなく、新たな知識や技術の習得、キャリアアップの可能性を広げることにも繋がります。企業と個人が共に努力することで、IT業界全体のスキルアップ、ひいては企業の成長を促すことができます。
DX人材・IT人材の育成にお悩みの方はぜひテックキャンプ法人研修サービスにご相談ください。