Claude 3.5 Sonnetは、AI開発企業Anthropicが2024年6月に発表した生成AIモデルです。
リリース当時、コーディング・推論・画像理解の各ベンチマークでGPT-4oやGemini 1.5 Proを上回る性能を記録し、処理速度と性能を同時に向上させたモデルとして業界に広まりました。
ただし、2026年4月現在、APIモデルとしてのclaude-3-5-sonnet-20240620およびclaude-3-5-sonnet-20241022は廃止済みです。現在APIで利用する場合は、後継モデルであるclaude-sonnet-4-6への移行が必要です。
この記事では、Claude 3.5 Sonnetの特徴・料金・性能比較を記録として整理しつつ、2026年現在の利用可否と最新モデルの状況を合わせて解説します。
Claude 3.5 Sonnetとは?
Claude 3.5 Sonnetは、Anthropicが開発した生成AIモデル「Claude」シリーズの一つです。2024年6月21日にリリースされ、当時の最上位モデルであったClaude 3 Opusの性能を上回りながら、処理速度はその2倍を実現した点が特徴です。
Claude.aiのWebアプリおよびスマートフォンアプリでは現在も「Claude」として対話に利用できます。ただし、APIのモデルIDとしては廃止済みのため、開発・業務システムでの利用時は後継モデルの確認が必要です。
Claude 3.5 Sonnetと他モデルの性能を比較
以下の表は、リリース当時(2024年6月)のAnthropicの発表に基づく主要ベンチマークの比較です。現在は後継モデルが登場しているため、最新の性能比較は各モデルの公式ページで確認してください。
| ベンチマーク | Claude 3.5 Sonnet | Claude 3 Opus | GPT-4o | Gemini 1.5 Pro |
|---|---|---|---|---|
| GPQA(大学院レベル推論) | 59.4% | 50.4% | 53.6% | 49.1% |
| MMLU(学部レベル知識) | 88.7% | 86.8% | 88.7% | 85.9% |
| HumanEval(コーディング) | 92.0% | 84.9% | 90.2% | 84.1% |
Claude 3.5 Sonnetは、3項目すべてで競合モデルと同等以上のスコアを記録しました。特にGPQA(大学院レベルの推論テスト)では他モデルを明確に上回っており、複雑な指示への対応力が評価されました。
なお、これはリリース当時のデータです。2026年現在は後継となるClaude 3.7 SonnetやClaude Sonnet 4.6が登場しており、最新の性能比較を行う場合は各公式ページを参照してください。
Claudeの最新モデルについて
2026年4月29日現在、Claudeのモデルは以下の系譜で更新されています。
- Claude 3シリーズ(2024年3月):Haiku・Sonnet・Opusの3ラインナップ
- Claude 3.5シリーズ(2024年6月〜10月):Claude 3.5 Sonnet v1・v2、Claude 3.5 Haiku
- Claude 3.7 Sonnet(2025年2月):拡張思考モード搭載・コーディング性能が大幅に強化
- Claude 4シリーズ(2025年〜):Sonnet 4.6・Opus 4.6・Haiku 4.5が現行ラインナップ
APIモデルIDとしてのclaude-3-5-sonnet-20240620とclaude-3-5-sonnet-20241022は、2025年10月28日に廃止済みです。現在APIでClaudeを利用する場合は、claude-sonnet-4-6など現行モデルのIDを使用してください。廃止情報の詳細はAnthropic APIドキュメントのModel deprecationsページで確認できます。
Claude.aiのWebアプリ・スマートフォンアプリでは、現行モデルとして引き続き「Claude」が利用可能です。Claude 3.5 Sonnetの特徴を理解した上で、今から使い始めるなら最新モデルのページを確認してください。
Claude 3.5 Sonnetの主な特徴
Claude 3.5 Sonnetは、性能・速度・コストの3つを同時に引き上げたモデルとして当時注目されました。ここでは、リリース時点の公式発表に基づいて主要な特徴を整理します。
現行モデルではさらに性能が向上していますが、Claude 3.5 Sonnetが業界に与えた影響を理解する上で参照してください。
Claude 3 Opusを超えた性能と2倍の処理速度
Claude 3.5 Sonnetは、リリース時点でAnthropicの最上位モデルだったClaude 3 Opusを性能面で上回りながら、処理速度はその2倍を達成しました。
通常、高性能なモデルは処理に時間がかかる傾向があります。Claude 3.5 Sonnetはその常識を覆し、コードや長文の生成においてOpusより速く、かつ精度の高い出力を実現しました。APIのコスト面でも、Claude 3 Opusと比べて入力料金5分の1、出力料金は5分の1という水準に抑えられています。
なお、2026年現在はClaude 3.7 SonnetやClaude Sonnet 4.6がさらに高い性能を持ちます。Claude 3.5 Sonnetの位置づけは「当時の性能基準を更新したモデル」として理解してください。
コード・文章・画像理解それぞれの強さ
Claude 3.5 Sonnetは、コーディング・文章生成・画像理解の3領域でそれぞれ評価されました。
- コーディング:Anthropic社内のエージェントコーディング評価では、64%の問題を解決。同テストでのClaude 3 Opusのスコア(38%)を大幅に上回りました。コードの生成・編集・実行を自律的にこなし、レガシーコードの移行や複雑なデバッグにも対応できるとされています。
- 文章生成:複雑なニュアンスやユーモアの理解が向上し、日本語を含む多言語で自然なトーンの出力が可能です。ビジネス文書・メール・マーケティングコピーなど、文脈に応じた文章作成に活用されました。
- 画像理解:標準的なビジョンベンチマークでClaude 3 Opusを上回り、部分的に欠けた画像からのテキスト生成にも対応。小売・物流・金融サービスでの応用が当時から期待されていました。
いずれもリリース当時(2024年6月)のAnthropicの発表に基づくデータです。
Artifacts機能でWebサイト・スライド・コードをその場で作れる
Artifacts(アーティファクト)は、チャット画面の右側に生成物をリアルタイムでプレビューしながら、その場で編集・修正できる機能です。Claude 3.5 Sonnetと同時に搭載され、現在の後継モデルでも引き続き利用できます。
Artifacts機能で生成・プレビューできる主なコンテンツは以下の通りです。
- WebサイトやLP(HTML/CSSで出力し、ブラウザ表示をその場で確認)
- プレゼンテーションスライドの構成・素案
- グラフ・フローチャート・図解資料
- アニメーションや簡易ゲームのコード
- Reactコンポーネントなどのフロントエンドコード
チャットで指示するだけで即座にプレビューが表示されるため、デザインの確認や修正のサイクルを短縮できます。コード生成と視覚確認を同一画面で完結できる点が、業務やクリエイティブ制作での活用を広げました。
200Kトークンの大容量コンテキストウィンドウ
コンテキストウィンドウとは、1回の会話でAIが記憶・参照できるテキストの上限のことです。Claude 3.5 Sonnetは200,000トークンに対応しており、日本語で約15万字、A4用紙換算で約300枚相当のテキストを一度に処理できます。
これにより、長大なPDFや論文の全文を読み込んで要約・分析するタスク、数万行に及ぶコードベース全体を参照してのデバッグ、複数の資料を横断した情報整理といった作業が1回のプロンプトで実行できるようになりました。
大量のデータをAIに渡して処理させる業務用途において、200Kトークンは当時の生成AIの中でも上位水準の仕様です。
Claude 3.5 Sonnetの料金プランとAPI
Claude 3.5 SonnetはClaude.aiの無料版で利用できるほか、有料プランやAPIでの利用にも対応していました。ここでは、各プランの料金と条件を整理します。
なお、料金情報はリリース当時の数値を基準に記載しています。現在のClaudeプランや最新モデルの料金は変更されている場合があるため、Anthropic公式の料金ページで最新情報を確認してください。
無料版(Claude.ai)で使える範囲と回数制限
Claude.aiのWebブラウザ版およびスマートフォンアプリは、アカウント登録のみで無料から利用できます。Googleアカウントまたはメールアドレスでの登録に対応しており、登録後すぐにチャットを開始できます。
無料版では一定時間内の利用回数に上限があります。上限に達すると数時間の待機が必要になります。具体的な回数はAnthropicから公式に公表されておらず、利用状況によって変動します。
2026年現在のFreeプランで利用可能なモデルはSonnet 4.5・Haiku 4.5が中心です。Claude 3.5 Sonnetが引き続き無料で選択できるかは、Claude.ai公式サイトのモデル選択画面で確認してください。制限を緩和したい場合は、有料のProプランへの移行を検討してください。
有料プラン(Claude Pro)の月額料金
Claudeの有料プランは個人向けのProプランと、チーム向けのTeamプランが用意されています。
| プラン | 月額料金 | 利用上限 | 利用可能モデル |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 回数制限あり | Sonnet 4.5・Haiku 4.5(2026年現在) |
| Pro | 月額20ドル | 無料版の5倍以上 | 全モデル(Opus含む) |
| Team | 1名あたり月額30ドル | Pro以上 | 全モデル+チーム管理機能 |
Proプランはヘビーユーザーや業務での日常利用を想定したプランです。毎日継続してClaudeを使う場面や、無料版の制限に頻繁に引っかかる場合に向いています。Teamプランはチームメンバーへのアクセス管理や使用状況の把握が必要な法人・組織での利用に対応しています。
最新のプラン内容と料金は変更される場合があるため、契約前にAnthropic公式の料金ページで確認してください。
API料金(入力・出力トークン単価)
Claude 3.5 SonnetのAPIは、処理したトークン数に応じた従量課金制です。リリース当時の料金は以下の通りです。
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) |
|---|---|---|
| Claude 3.5 Sonnet(当時) | 3ドル | 15ドル |
| Claude 3 Opus(当時) | 15ドル | 75ドル |
| GPT-4o(当時) | 5ドル | 15ドル |
Claude 3 Opusと比べると、入力料金は5分の1、出力料金は5分の1というコスト水準です。GPT-4oと同等の出力料金を維持しながら、入力コストを抑えた点が当時の開発者に評価されました。
claude-3-5-sonnet-20240620およびclaude-3-5-sonnet-20241022のAPIモデルIDは廃止済みです。現在APIでClaudeを利用する場合はclaude-sonnet-4-6など現行モデルのIDと料金を、Anthropic APIドキュメントの料金ページで確認してください。
Claude 3.5 Sonnetに関するよくある質問
Claude 3.5 Sonnetについて寄せられることの多い質問をまとめました。APIの廃止状況や料金・利用可否など、確認しておきたいポイントを中心に回答しています。
- Claude 3.5 Sonnetは今も使えますか?
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Claude.aiのWebアプリ・スマートフォンアプリでは、現在も「Claude」として対話に利用できます。ただし、開発者向けAPIのモデルID(
claude-3-5-sonnet-20240620・claude-3-5-sonnet-20241022)は2025年10月28日に廃止済みです。APIを使用する場合は、後継のclaude-sonnet-4-6など現行モデルIDに切り替えてください。 - 無料版は何回まで使えますか?
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具体的な回数はAnthropicから公式に公表されておらず、利用状況によって変動します。一定の回数に達すると数時間の待機が必要になります。回数制限を緩和したい場合は、月額20ドルのClaude Proプランへの移行で利用上限が無料版の5倍以上に拡大されます。
- ChatGPTとどっちがいいですか?
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用途によって異なります。コード生成・長文処理・日本語の文章作成ではClaudeが評価されることが多く、外部ツールとの連携や画像生成との組み合わせではChatGPTが優位な場面もあります。どちらも無料から試せるため、実際の業務に近いタスクで両方を比較して判断するのが確実です。
- いつまでのデータを学習していますか?
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Claude 3.5 Sonnetの学習データのカットオフは2024年4月です。それ以降に起きた出来事や最新情報については回答できない場合があります。最新情報が必要な場面では、Web検索機能と組み合わせて使用することを推奨します。カットオフ日付は公開情報のため、最新の確認はAnthropicの公式ドキュメントを参照してください。
まとめ
Claude 3.5 Sonnetは、2024年6月のリリース時点でコーディング・推論・画像理解の各ベンチマークでGPT-4oやGemini 1.5 Proを上回り、処理速度と性能を同時に引き上げた生成AIモデルです。Artifacts機能の搭載や200Kトークンのコンテキストウィンドウへの対応も含め、当時の生成AI活用の幅を広げた点で業界への影響は大きいといえます。
2026年4月現在、APIモデルIDとしては廃止済みです。既存システムでClaude 3.5 SonnetのモデルIDを使用している場合は、claude-sonnet-4-6など現行モデルへの移行を確認してください。Claude.aiのWebアプリ・スマートフォンアプリでは現行モデルとして引き続き利用できます。
まず試してみたい場合は、Claude.ai公式サイトから無料でアカウントを作成して現行モデルを確認してください。




