導入事例
株式会社熊谷組様

「DXや業務効率化が社員の共通言語になった」
熊谷組の社員の意識を変革したテックキャンプのDX研修とは。

創業から125年以上の歴史があり土木事業や建築事業を展開している熊谷組グループでは、2030年に向けたDX推進の中期ロードマップを発表しており、業務改善をはじめとしたDX人財の増員や社内教育に取り組んでいます。

DX人財を社内で育成するため、世代の異なる6名のメンバーを選抜し、テックキャンプ法人研修サービスのDX研修(https://tech-camp.in/training)を導入しました。
さらに、DX研修の導入を機に、希望者全員が参加できるAI活用セミナーも実施しました。

今回は、導入の背景から導入後の成果まで、執行役員で九州支店長を務める山下正治様にお話を伺いました。

社内でDX人財を育成しようと思った時に出会ったのがテックキャンプ法人研修

■今回のDX人財育成の取り組みもロードマップに沿ったものなのでしょうか?

弊社は、3年前の2021年9月に「2030年に向けたDX推進の中期ロードマップ」を発表しました。業務改善や生産性の向上を目指し、DX人財の育成が必要だと感じていました。

たまたま貴社のウェブサイトを開いた際、IT未経験だったコンビニ店員をエンジニアとして育成し、企業への就職を支援するという実例を見て、正直に「これはすごいな」と感じました。

弊社でもDX推進の構想があったため、この機会にテックキャンプ法人研修を導入することにしました。

■当時の九州支店が抱えていた組織課題はどのようなものでしたか?

九州支店だけではなく、会社全体として人員不足が続いており、社員に余裕がない状態が続いていました。
業務効率化・改善を行い、残業時間の削減をはじめとした社員の労働時間を減らす努力をするべきだと強く感じていました。

それと同時に建設業という業界そのものにDXやITに強い人財が入ってこないという課題もありました。
採用ではなく、社内でDX人財を育成するしかないと思った時に、テックキャンプ法人研修のようなサービスがあることを知りました。

プログラミングだけではなく、業務改善するためにはどういう考え方をすれば良いか道筋も教えてくれた

■DX研修サービスはたくさん種類があると思います。その中からテックキャンプ法人研修を選んだ決め手を教えてください。

貴社は創業以来、非常に苦労されているイメージでしたが、ようやく軌道に乗り始めていることを知りました。この諦めないガッツのある会社経営に惹かれた部分も大きいです。

また、経営者を含めて若い世代が活躍している会社でもあるので、元気があり、教育にも力があるのではないかと思い、テックキャンプ法人研修を選びました。

 

他にも、テックキャンプ法人研修であれば最後まで受講生に対して諦めずに教育してくれるという期待がありました。

実際に受講した社員から、分からないことがあれば何度でも質問ができ、常にモチベーションの維持を含め寄り添いながらサポートしてもらえたと聞いています。

■実際にテックキャンプのDX研修はいかがでしたか?

期待通り、受講生に寄り添いながら最後まで伴走してくれました。
受講した6名の成果はそれぞれで、ちゃんと成果を出した人もいるし、少し苦労した人もいました。ただ、苦労していた人も最後はちゃんとプログラミングを活かして業務改善をすることができていました。
最後まで受講生の面倒をみてくれたからこそ、諦めずにやり切ることができたと感じています。

また、今業務で使っているパソコンでプログラミングを学べるという点も良かったです。

テックキャンプのDX研修では、実際の業務で活かせるような研修をしてくれます。
その中でも、「業務の洗い出し」を実践を踏まえて学べたことは大きかったです。
「自分達が今やっている業務を洗い出して、効率化できることを洗い出す」という発想が、建設業で働く上で必要ないものだと思っていました。

プログラミングだけではなく、業務を効率化・改善するためにはどういう考え方のもと進めていけば良いのかという本質的なことを学べた気がします。

DX研修を通じて、世代間のコミュニケーションが活発になり課題も明確になった

■2022年9月から約半年間にわたって第1期のDX研修を実施しました。得られた成果を教えてください。

主に2つあります。

1つ目は、世代を超えたコミュニケーションが活発になったことです。
DX研修では、将来、会社を支える人財として、20代・30代・40代・50代といったように世代ごとに計6名のメンバーを選抜して受講してもらいました。
月に数回、受講生同士で集まってもらい、それぞれの世代が抱える課題を皆で共有しあうという時間がありました。
それぞれの仕事でどのように効率化していけば良いかを話し合えたことも成果の一つだと思っています。
この過程の副産物として、20代の若手社員がどういう苦労をしているのか、50代の社員も理解ができました。逆も然りで、50代の社員が苦労していることを20代の若手社員も知ることができたと感じています。
双方に良いコミュニケーションがとれたことで会社全体としても良い方向に向かっていくのではないかと思うことができました。

2つ目は、業務効率化・改善をするための進め方や考え方を学べたことです。
今、やっている仕事でこんなことをやれば効率化できるということを研修を通じて発見することができました。
そういう発想ができる社員が社内に6名も増えたということが嬉しいですし、研修を受けた一番の収穫なのではないかなと感じています。

■DX研修後、組織の変化を感じる部分はありますか?

会社がやろうとしているDX推進を社員が認識してくれたということが一番大きい変化だと感じています。
何よりも、今回のDX研修をきっかけにDXやITに興味を持ってくれる社員が増えたと実感しています。
もちろん自分で情報をキャッチアップし、独学で身につける人もいると思います。
ただ、それは全員ができることではないと思っています。
そこまで時間がとれなかったり、どうやって学んでいけば良いのか分からず、挫折してしまう人もいると思います。

会社がやろうとしている方向性を社員が認知でき、学ぶきっかけや方法を会社として提供できたことが良かったです。

AI活用セミナーには年齢や職種を問わず70名の社員が自ら希望し参加した

■2023年12月には希望者を対象に3時間完結のAI活用セミナー(https://tech-camp.in/training/chatgpt)を開催しました。AI活用セミナーを実施した狙いを教えてください。

AI活用セミナーを通じて、社員にAIツールの使い方であったり、業務効率化をするためにはどうすれば良いのかを学んでもらい、ゆくゆくは活用してもらうことが狙いです。

生成系AIが発展したことによって、今後はプログラムを生成系AIがつくる時代になると感じています。
2023年に実施したDX研修は、生成系AIを使いこなせるとより効果的になるのではないかと思い、DX研修ではなくAI活用セミナーを導入しました。

■AI活用セミナーはどのような方が受講されたのでしょうか?

AI活用セミナーでは希望者全員が受講できるようにしました。
生成系AIの活用は十人十色だと感じています。
実際に、九州支店の約4割にあたる70名の社員が年齢・職種・業種を問わず興味をもって受講してくれました
(AI活用セミナー実施中の様子)
先ほどの話にも通じる部分がありますが、DX研修を導入したことで、DXやITに対する社員の意識が高まりました。
その成果もあり、AI活用セミナーにはたくさんの社員が受講希望を出してくれました。
20代・30代だけではなく、50代・60代の社員も課題意識をもち、受講してくれたことには驚きましたね。
これは本当にすごい変化だと感じています。

生成系AIは世間でも注目されているので、これから必要になってくるということは皆心のどこかでは分かっていると思います。
でも、各自何をすれば良いかは分からないという状況の中で、教育できるきっかけをAI活用セミナーで作ることができました

AI活用セミナーの受講がきっかけでDXや業務効率化が社内の共通言語に

■AI活用セミナーではテックキャンプの講師が講義を行った後、各自がオンライン教材で学習する形式でした。研修体制についてはいかがでしたか?

各自が手を動かして学習できる点がとても良かったです。
実際に手を動かしてみないと分からないことが多いと思うので、実例を出してもらい、手を動かして実践していくという研修体制はとても理にかなっていると思いました。

改善点をあげるなら、AI活用セミナーの講義の部分で、もう少し様々な実例を用意いただけると良かったです。
今回、弊社で受講した社員は、年代も幅広く、色々な職種の社員がいました。
どの年代・職種の人でも当てはまるような内容にしてもらえると、更に自分ごととして捉えながらセミナーを受けることができるのではないかなと感じました。

■AI活用セミナー実施後、社内で何か変化はありましたか?

受講した社員からは様々な反応がありました。
弊社では、主に土木・建築・管理・安全という4部門に分かれています。
今までは土木部門と建築部門はそれぞれが交わることがあまりありませんでした。
しかし、今回のAI活用セミナーを通じて、職種・業種関係なく関わる機会を作ることができるようになりました。
AI活用セミナーだったり、DX研修、業務効率化が社員の職種を超えたコミュニケーションとなっており、社内での共通言語にもなっています
部門を超えて互いの業務改善に繋がりそうなことをシェアしあえる関係になっていることに大きな変化を感じています。

これからは、DX人財の育成ロードマップに沿って、各部門ごとに数名ピックアップを行い、部門間で教育できるまでスキルアップを図りたいと考えています。
ゆくゆくは、生成系AIを使いこなせる社員が社内で教育できるような循環をまわせると良いなと思っています。

営業規模が全体の約10%の九州支店だからこそ、失敗を恐れずに挑戦していきたい

■第1期DX研修、AI活用セミナーを経て、今後九州支店ではどのようにDX人財育成に取り組んでいきたいと考えていますか?

今後も、建設業界全体でDX人財が必要なのは変わらないことだと思っています。
社内でDX人財を育て、業務効率化に繋がるような取り組みをしていきたいと考えています。

九州支店の営業規模は熊谷組グループ全体の約10%です。10%だからこそ、失敗を恐れずに挑戦できると考えています。九州支店の社員には、少しの失敗をしても許される企業風土を根付かせることでとことん挑戦してもらいたいです。

■山下さんが考える、理想とする組織の姿を教えてください。

世代や業種・職種を飛び超えて皆が気軽に話せる組織にしていくことを理想としています。
色々な視点を持ち、互いに課題意識をもつことが熊谷組グループを成長させ、持続可能な会社になることに繋がっていくと思っています。

これからも、組織という概念を超えて皆が同じ方向を向いて仕事ができるように努力していきます。

■最後に、今後のテックキャンプ法人研修に期待することがあれば教えてください。

貴社はテックキャンプ法人研修を通じて、製造業・非製造業など色々な業界の抱えている問題を知っていると思います。

正直、自分達では気付かない改善点もあると思っているので、様々な事例を持っているテックキャンプ法人研修のノウハウを活かし、より突っ込んだ業務改善提案等をしていただけると嬉しいです。

これからも様々な事例を元に各業界・企業の抱えている問題を解決する手助けをしていただくことを期待しています。

(画像右)株式会社熊谷組 執行役員/九州支店長 山下 正治 様
(画像左)株式会社div 取締役 内藤 誠

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