生成AIを「使える」から「業務へ活かせる」へ。総合葬祭企業が始めたAI活用の第一歩

株式会社サイエンは、石川県を拠点に葬儀やセレモニーホール、ホテルの運営など多角的に事業を展開する総合葬祭企業です。

同社では、生成AIを活用した業務効率化を推進するため「テックキャンプ AI活用支援サービス」の動画研修プログラム「生成AI×業務改善研修 ベーシックプラン」(以下、生成AI研修)を導入しました。

本インタビューでは、生成AIを日常業務で活用していなかった同社が、研修を受講したことでどのように業務改善の第一歩を踏み出し、社内にAI活用を広げていったのか。そして今後のAI活用の展望について、業務部統括マネージャーの橋田さんにお話を聞きました。

明確な課題はなかったが”可能性の実感”が導入のきっかけに

―― まずは、社内で生成AI活用に取り組み始めたきっかけを教えてください

きっかけは、役員からテックキャンプを紹介してもらったことです。当初は、明確な業務課題を抱えていたわけではなく「活用できる可能性があるのではないか」という段階でした。

その後、テックキャンプの営業担当者から具体的な活用事例を紹介してもらったことで、生成AIが自社の業務でどのように役立つのかをイメージできるようになったんです。

いくつかの研修サービスを比較検討した結果、カリキュラムの充実度と伴走支援の手厚さが決め手となり、テックキャンプを選びました。

―― どのような場面で生成AIが活用できそうだと感じましたか

同じ情報を繰り返し記入する業務に活用できそうだと感じました。実際の業務では、葬儀の受注から発注までの一連の流れで、同じ情報を何度も手書きで記入するような非効率な場面が多く、ヒューマンエラーが発生する状況でした。そんな状況に対して、活用事例を紹介してもらったおかげで、デジタル化や業務効率化のイメージが少しずつ具体的に見えるようになっていったんです。

研修を通じて得られた大きな変化は「考え方の幅が広がったこと」

―― 研修を通じて、業務の進め方や取り組み方に変化はありましたか

最も大きな変化は、業務改善に対する「考え方の幅が広がったこと」です。

これまでは「手書きで丁寧に記入するのが当たり前」と思い込んでいた業務も、実はGoogleフォームなどのツールを使えば十分に代替できると気づきました。

葬祭業界は慣習が重んじられることから「こうあるべき」という意識が根強く残る場面も少なくありません。しかし、メンターからの客観的なアドバイスを受けたことで、従来の業務フローや判断基準を見直す機会が得られました。

今では、日々の業務の中で「もっと改善できるところはないか」と自然に考えられるようになるなど、自分の中に新しい視点が生まれたと感じています。

繰り返し作業を削減し、業務の精度と効率を向上

―― 研修ではどのような業務の改善に取り組んだのでしょうか

受発注業務の効率化です。同じ情報を繰り返し記入する手間や記入ミスの発生に課題を感じていたため、優先的に改善に取り組みました。

これまで10枚、15枚と手書きで記入していた書類を、メンターからの助言を元にフォーム入力に切り替え、データを一元的に管理できる形へと移行。さらに、そのデータを既存の業務ソフトに連携させる構想まで具体化することができました。

―― どのような変化を感じていますか?今後期待している効果もあれば教えてください

現在も取り組んでいる段階ですが、今後は大きく二つの点に期待できると思っています。

まずは、正確性の向上です。これまでは、複数の書類に同じ情報を手書きで繰り返し記入していたため、名前や住所などの入力ミスが起きやすい状況でした。現在はフォーム入力への移行を進め、初回の入力内容を全データに自動反映できる仕組みを構築中です。葬儀では多くの名前や数字を扱うため、ヒューマンエラーを防ぐことで業務全体の精度向上につながると感じています。

次に、時間の短縮です。以前はお客様に何度も同じ内容を記入していただく必要がありました。しかし、一度のフォーム入力で済むようになれば、やり取りの手間を減らし、ご遺族が故人と向き合う時間をより多く確保できるようになります。スタッフにとっても、書類確認や転記作業の負担軽減が期待できます。

▲ご遺族の記入する手間をなくし、故人と向き合う時間をより多く確保。従業員も業務負担が軽減され、ヒューマンエラーを防ぐことができる。

 

生成AIに正確に指示することの重要性を実感

―― 受講者の意識や取り組む姿勢に変化はありましたか

受講者の多くは生成AIに初めて触れるメンバーでしたが、意欲的に取り組んでいました。

最初は指示の出し方に戸惑う様子もありましたが、プログラムが想定通りに動いたときに喜ぶ姿が印象的でした。試行錯誤しながらも、楽しんで実装に挑戦していたと思います。

―― 初めて触れる中でも、主体的に取り組む姿勢が見られたんですね。研修で身についたスキルについて教えてください

研修を通して「AIに正確に指示することの重要性」を実感し、自分の業務を言語化してAIに伝える力を身につけていました。ツールの使い方だけを学ぶのではなく、生成AIの特性を理解して活用しようとする姿勢が見られました。

―― 特に印象に残っているエピソードはありますか

研修をきっかけに「AIを活用してプログラムを書くのが好きで、ずっとやっていられます」と話すスタッフもいて、これまで見えていなかった新たな一面を知る機会にもなりました。

情報の見極めをしてくれるメンターの存在が心強かった

―― 動画研修だけでなく、オプションでメンターの伴走サポートをつけた背景を教えてください

理由としては、短期間で確実に成果を出したかったためです。

研修を導入する段階で、動画を視聴するだけで「見て終わり」になってしまう懸念がありました。そこで、限られた期間の中でも学びを業務に落とし込み、成果創出までやり切れるようにするために、メンターによる伴走支援をお願いしました。

―― 実際に研修を進める中で、どのようなサポートが印象に残りましたか

最も印象に残ったのは、メンターが情報の見極めをしてくれた場面です。

改善を進める中では「実現したい内容が現場で本当に可能か」など、都度確認したい点がいくつも出てきます。このような場合に生成AIに質問してもいいのですが、誤った情報が返ってくることもあるため、正確な情報を見極めながらサポートしてくれるメンターの存在は非常に心強いものでした。

信頼できる講師がいることで迷いなく次の一手を検討できました。

研修を終えた現在も、コンサルティング*という形で伴走をお願いしており、継続的に相談できる環境があることを心強く感じています。

※コンサルティングサービス

「AI活用支援サービス」に含まれるソリューションの一つ。AI活用メンターが現場と向き合いながら整理・可視化を行います。ロードマップの策定から施策の実行まで、継続的な支援を行います。

―― 今後の展望について教えてください

最優先の課題は「受注から発注、データ管理・利活用までを一貫して実行できる体制の構築」です。現在は、フォームを活用して情報をデジタルで取得し発注書の作成までをスムーズに行うことができるようになりました。

今後は、既存システムとの連携など、プログラミングの要素を含む領域が課題となります。そうした専門性が求められる場面でも、メンターに相談しながら、現場に即した最適な形を模索していきたいです。

“生成AIをどう活かすか”を考える力が身についた

―― 生成AI研修の導入を通じて、どのような気づきがありましたか

研修を通じて感じたのは「効率化すべきポイントに気づけるかどうかが一番大事」ということです。

生成AIはとても優秀ですが、万能ではありません。使う人が自分の業務を理解し、どう活かすかを考えられることで、その真価を発揮します。

―― 考え方の部分が重要ということですね

その通りです。生成AI研修では、AIの操作方法だけでなく「AIを業務にどう応用するか」という考え方を体系的に学ぶことができました。

研修を通して考え方の幅が広がったことが大きな収穫だったと感じています。

また、業務改善について立ち止まって考える機会は普段なかなか持てないので、非常に良いきっかけになりました。

―― 最後に、テックキャンプの生成AI研修を検討している企業に向けてメッセージをお願いします

「生成AIの導入や定着の第一歩をどう踏み出すか悩んでいる」という企業にとって、テックキャンプの研修はまさに最適なスタートラインになるはずです。生成AIを“使えるようになる”だけでなく“どう活かすかを考えられるようになる”、その違いを実感できる研修だと思います。

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